2015年 東北医科薬科大学 改善報告審議結果(Ⅰ総合判定)
「Ⅰ総合判定の結果」の但し書きに対する改善報告についての 審議結果 大学名:東北医科薬科大学薬学部 改善報告書提出日:平成 29 年2月 27 日 評価実施年度:平成 27 年度 平成 29 年5月 26 日 一般社団法人 薬学教育評価機構 総合評価評議会 1 但し書き 4年次の薬学統合講義科目および「実務模擬実習」の単位の認定について、共用試験の 結果を含めて判定していることは、大学としての公正かつ厳格な成績評価および単位認定 という観点から不適切である。①また、6年次留年生への対応について、単位未修得科目の 再履修のコマ数が正規履修時より少なく、予備校による講義の受講状況を「卒業試験」の 受験資格にするなど不適切な対応であり②、これらについて、早急に適切な措置を講ずるこ とが必要である。その対応状況に関する報告書を、改善が認められるまで毎年提出するよ う要請する。 Ⅰ. (1)改善すべき点が指摘された『中項目』 8 成績評価・進級・学士課程修了認定 (2)指摘された『基準』の番号 【基準8-1-1】 (3)指摘事項 ① 【総合判定の結果の但し書き】 4年次の薬学統合講義科目および「実務模擬実習」の単位の認定について、共用 試験の結果を含めて判定していることは、大学としての公正かつ厳格な成績評価お よび単位認定という観点から不適切である。 【改善すべき点】 9.4年次の薬学統合講義科目および「実務模擬実習」の単位の認定について、共用 試験の結果を含めて判定していることは、大学としての公正かつ厳格な成績評価およ び単位認定という観点から不適切であり、早急に改善する必要がある。 (4)本評価時の状況 本評価時の状況は、4年次の薬学統合講義科目および「実務模擬実習」の単位の 認定について、共用試験の結果を含めて判定していた。 (5)本評価後の改善状況 【基準8-1-1】の改善状況 第 862 回教授会(平成 27 年2月 18 日開催)第8号議案において、履修規程を改 定し、すでに平成 27 年度からの4年次の「薬学統合講義Ⅰ~Ⅷ」8単位および「実 務模擬実習」1単位の単位認定については、各科目ごとに評価認定している。同時 2 に「薬学共用試験」の合格を5年次への進級条件に加えた。 第 862 回教授会(平成 27 年2月 18 日開催)第6号議案において、薬学統合講義 単位評価方法を変更し、平成 27 年度の4年生から共用試験の合否と薬学統合講義の 成績は切り離して単位認定を行っている。 これにより、「共用試験」の結果を含めて判定することは無くなり、公正かつ厳格 な成績評価および単位認定を実施している。 (6)改善状況を示す根拠となる資料等(以下に記述した資料は別添のとおり) 【基準8-1-1】 1.東北医科薬科大学薬学部履修規程 第 16 条(4)p. 120 2.平成 28 年度学生便覧 3.4年生オリエンテーション PowerPoint 資料 4.第 862 回 教授会議事録(抜粋版) 検討所見記入欄 「4年次の薬学統合講義科目および「実務模擬実習」の単位の認定について、共用試験の結 果を含めて判定していることは、大学としての公正かつ厳格な成績評価および単位認定という 観点から不適切である。」①との但し書きに関して、改善報告書では東北医科薬科大学薬学部履 修規定第 10 条が削除され、「薬学統合講義Ⅰ~Ⅷ」および「実務模擬実習」の単位認定は科目 ごとに認定し、「共用試験」の合否を単位認定に加味しないように改善されている。 これは本機構の指摘に対する改善がなされたものと判断できる。 Ⅱ. (1)改善すべき点が指摘された『中項目』 8 成績評価・進級・学士課程修了認定 (2)指摘された『基準』の番号 【基準8-3-2】 (3)指摘事項 ② 【総合判定の結果の但し書き】 6年次留年生への対応について、単位未修得科目の再履修のコマ数が正規履修時よ り少なく、予備校による講義の受講状況を「卒業試験」の受験資格にするなど不適 3 切な対応であり②、これらについて、早急に適切な措置を講ずることが必要である。 【改善すべき点】 10.6年次後期の演習科目のみが未修得で留年となった 6年次留年生には、未修 得の6年次後期演習科目を再履修させ、その成果を7月に実施する卒業試験で評 価、判定するとしている。したがって、「再履修」の評価としての厳格性を確保す るため、6年次留年生に対する演習科目の講義内容と講義時間、また卒業試験(薬 学総合演習試験)の実施方法および判定基準を、6年次正規履修時と同一にする 必要がある。特に、80 コマの授業が用意されている「基礎学力演習」が、薬剤師 国家試験予備校など、学外業者により実施されるものであれば、大学教育として 不適切であり、また、この講義への 2/3 以上の出席が「卒業試験の受験資格」と なることは問題である。したがって、現状の制度では、再履修の評価としての厳 格性が確保できないことが懸念され、講義内容、並びに卒業試験の実施、評価方 法の早急な見直しが必要である。 (4)本評価時の状況 【基準8-3-2】の本評価時の状況は、6年次留年生への対応について、単位未 修得科目の再履修のコマ数が正規履修時より少なく、予備校による講義の受講状況 を「卒業試験」の受験資格にするなど不適切な対応であった。 (5)本評価後の改善状況 【基準8-3-2】の改善状況 第 879 回教授会(平成 28 年3月 16 日開催)第4号議案において、6年次留年生 への指導方法等を決定し、平成 28 年度の6年次留年生から、予備校による講義コマ 数は含めずに学内教員による講義だけで再履修に必要なコマ数(105 コマ※)の講義 を行っている。6年次留年生の「卒業試験」(演習科目 7.5 単位の認定試験)の受験 資格について、学外の業者が作成した模擬試験の受験は受験資格から外し、合格基 準も6年次生と6年次留年生で共通とし、一次試験は 65%以上の得点で合格、一次 試験不合格の学生が受験する二次試験は 60%以上の得点で合格とした。 この規定により単位を修得した6年次留年生が9月に卒業している。 ※ 本学では、70 分 1 コマ×14 回授業=1 単位で実施しており、 7.5 単位に必要なコマ数は、7.5×14=105 コマ となる。 (6)改善状況を示す根拠となる資料等(以下に記述した資料は別添のとおり) 【基準8-3-2】 4 1.平成 28 年度卒業延期学生再教育授業予定概要・再教育授業日程・薬学総合演習試 験受験資格及び卒業判定基準 2.平成 28 年度教授要目(3年~6年)p. 184-185 3.第 879 回 教授会議事録(抜粋版) 検討所見記入欄 「6年次留年生への対応について、単位未修得科目の再履修のコマ数が正規履修時より少な く、予備校による講義の受講状況を「卒業試験」の受験資格にするなど不適切な対応であり②、 これらについて、早急に適切な措置を講ずることが必要である。」との但し書きに関して、改 善報告書では「卒業延期学生再教育授業予定概要・再教育授業日程・薬学総合演習試験受験資 格及び卒業判定基準」において、学内教員による講義のみで再履修に必要なコマ数(105 コマ) を確保し、卒業試験受験資格から予備校の模擬試験受験を外し、成績判定も6年次生と6年次 留年生で共通とし、一次試験は 65%以上の得点で合格、一次試験不合格の学生が受験する二次 試験は 60%以上の得点で合格とした。 これは本機構の指摘に対する改善がなされたものと判断できる。
