薬学教育評価報告の結果と公表
各年度の「薬学教育(6年制)評価」結果報告書
各年度の改善報告の審議結果一覧(大学別)
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| 大学名 | 設置形態 | 所在地 | 評価基準 | 実施年度 | 判定 | 大学の自己点検評価 | 評価結果 | 評価後の対応 改善報告 その他 |
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| 摂南大学 | 私 | 大阪府 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
摂南大学 総評摂南大学薬学部は、教育研究上の目的を「高い倫理観、心豊かな人間性、実践的能力を備え、わが国の医療の進化、健康・福祉の増進、生活環境の保全に貢献する薬剤師を養成することを目的とする」と学則に規定しており、薬剤師養成に課せられた使命などに関する情報を収集し、教育研究上の目的ならびに3つのポリシーを検証している。教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)は教育研究上の目的に基づき、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)への到達を目指して、学習成果基盤型教育を掲げて設定されている。ヒューマニズム・医療倫理教育では、科目ごとにパフォーマンス評価を行っている。また、教養教育では選択性を考慮し、科目の重複開講を避ける配慮がなされている。語学教育に関しては、基礎的な科目、医療英語のほか4年次以降の実習、卒業研究等でも体系的に学ぶようになっている。薬学準備教育として、「リメディアル」コースを設定し1年生全員が履修するようにしている。医療安全教育や生涯教育では、外部講師による講演等を実施し、学生が科学的視点を養い、生涯研修の必要性を学ぶようにしている。薬学専門教育は、モデル・コアカリキュラムに準拠している。学習方略のうち、人的資源として薬剤師、患者など学生が医療現場の人たちと多く接する機会が設定されている。また、大学独自の教育プログラムである「キャリア形成」コース等では、段階的にパフォーマンスレベルが向上するように科目の順次性が考慮されている。実務実習は、モデル・コアカリキュラムに準拠しており、共用試験も厳正に実施されている。実務実習の指導には、ほとんどの教員が参加し、実習施設の配属も公正に行われている。また、実務実習の総合的な学習成果をアドバンストOSCE(Objective StructuredClinical Examination)で測定する試みを行っている。卒業研究では発表会が実施され、成績評価は、主査と副査によりなされている。参加型学習として多くの問題解決型学習やチーム基盤型学習を取り入れ、問題解決能力の醸成に努めており、ここでもルーブリックを用いる評価が行われ、ディプロマ・ポリシーへの到達度が測定されていることは評価できる。- 2 -アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)は、8つの素養を求める形で設定されている。入学者選抜は8つの区分で適正に行われ、その一部では面接試験を導入している。成績評価は、履修規定の成績評価基準に基づき適切に実施されている。特に技能・態度の領域では、パフォーマンス評価を行うためにルーブリックを多く取り入れている。また、学士課程修了認定でも、パフォーマンス評価の導入を試みている。担任制度を通して学習指導に当たり、経済的支援として独自の奨学金を設定している。また、学生のメンタル・ヘルスケアやハラスメント防止に努め、身体に障がいのある学生に対しては、ソフトとハードの両面において配慮がなされている。進路支援体制については、CDA(Career Development Adviser)の資格を有する教員・事務職員を配置するなどの努力がなされている。教員数は大学設置基準を満たしており、講師以上の専任教員は適切に配置されている。戦略的イノベーション創造プログラムなど学部を超えた全学的研究活動や活発なFD(Faculty Development)活動は評価できる。教室等の学習環境に関しては良好であり、とくに少人数教育のための演習室が多く設置され問題解決型学習等に活用されている。医療機関・企業などとの共同研究や地域の医療関係団体との連携が図られている他、海外の研究所、大学などと学術交流や学術提携をし、国際交流に努めている。自己点検・評価では、外部委員を入れた委員会を設置し、自己点検・評価を実施し、その結果を公表している。また、評価結果に対して改善に向けた努力がなされている。以上のように、摂南大学薬学部薬学科の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、概評および大学への提言で詳細を記載している以下に挙げる諸問題については改善を図ることが必要である。1. シラバス上の教育(到達)目標の学習領域と学習方略の組み合わせ2. コミュニケーション教育、医療倫理教育、医療安全教育などの更なる充実と可視化3. 薬学専門教育科目における必修と選択の区分4. 実務実習事前学習の科目ごとの評価はなされているが、事前学習としての総合的な目標達成度評価の実施5. 留年生を減少させる対策(6年間でのストレート卒業率の向上)摂南大学薬学部は、全学年を通して、パフォーマンス評価を随所に取り入れ、学習成果基盤型教育を目指しているが、それらの成果についてはまだ明確には認められない。今後- 3 -はそれらが実績として、学習成果基盤型教育の成果が学生に反映されることが望まれる。また、提言に挙げられた点を検討改善することにより、更なる発展を期待する。
大学への提言
摂南大学 大学への提言1)長所1.卒業目標マトリックスにより修得レベルを可視化し、全学年を通して、講義、SGD、体験型学習等を組み合わせ、更には様々なルーブリック表によるパフォーマンス評価を取り入れ、高い学習効果が得られるよう、学習成果基盤型教育を目指した教育プログラムを編成し、ディプロマ・ポリシーの8つの資質への到達を目指している。(2.カリキュラム編成)2.実習後のパフォーマンス評価のため、アドバンストOSCEを行っている。(5.実務実習)2)助言1.「教育研究上の目的」を広く周知させるために、大学案内にも掲載することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. カリキュラム・ポリシーを広く周知させるために、大学案内にも掲載することが望まれる。(2.カリキュラム編成)3.シラバス上の教育(到達)目標の学習領域と学習方略が合致するように見直しが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4.臨床現場で役立つコミュニケーションを学ぶために、チーム医療を意識した実践的な能力を養うためのカリキュラムの検討が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5.生涯教育の重要性を認識させ、卒後教育への学生の参加を増やす努力が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6.医療安全教育に関しては様々な科目において実施しているとしているが、医療安全教- 23 -育に特化した科目を設定し、更に充実することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7.早期体験学習における見学先を製薬企業、行政など、より幅広く取り入れることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8.一部の科目で到達目標の学習領域に合致していない学習方略が見られるので、改善が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)9.実務実習の開始時期と事前学習の終了時期が離れる場合には、再実習により到達度を再評価することが望ましい。(5.実務実習)10.「特別研究Ⅰ」と「特別研究Ⅱ」のSBOの内容及び評価方法について誤解を招かないような表現、また実施時期などを正確に記載することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11.リメディアル教育を十分行っているにも拘らず、各学年の留年者が50名近くいることから、その原因の一つとして考えられる入学試験制度の検討が望まれる。(7.学生の受入)12.本試験と再試験で同じ問題が出題され、これが2年に亘って見られる科目があったので、試験問題の出題方式(客観試験、同じ問題)などをチェックする制度の検討が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13.災害時のことを想定した全学的な避難訓練を実施することが望ましい。(9.学生の支援)14.教員1人あたりの学生数は19.6人であるので、本評価の基準で期待する10名以内を目指す努力が望まれる。(10.教員組織・職員組織)3)改善すべき点1.ディプロマ・ポリシーを目指すのに欠かすことのできない科目は必修科目とする必要がある。(2.カリキュラム編成)2.実務実習事前学習の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、評価する必要がある。(5.実務実習)3.共用試験の受験者数を、「自己点検・評価書」に掲載し公表する必要がある。(5.実務実習)4.卒業研究に相当する「特別研究Ⅰ」と「特別研究Ⅱ」は必須科目であり、卒業論文および卒論発表が義務づけられているので、国家試験後に発表会を開催することを特例- 24 -として認めることはディプロマ・ポリシーに反するので改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)5.卒業率(6年間で卒業する学生の比率)が年々低下傾向にあり、成績下位学生への対応を改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)
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| 第1期 |
2015年度 |
- |
1:提言 改善報告審議結果 |
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| 崇城大学 | 私 | 熊本県 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
崇城大学 総評崇城大学薬学部は、『薬学の基礎学力と倫理観をしっかり身につけて、問題解決能力や国際化・情報化への対応能力を育み、医療、保健、創薬など、いずれの方向に進んでも患者志向の薬の専門家として貢献できる高い資質と人間性豊かな薬剤師を養成する。特に医療現場で活躍できる実践能力の高い薬剤師を養成する。』を教育研究上の目的とし、これに基づくアドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、および、ディプロマ・ポリシーを定めて6年制薬学教育に取り組んでいる。教育課程は、 カリキュラム・ポリシーに基づいて、総合教育(人間科学、外国語)科目、専門基礎科目、薬学専門科目より構成されている。教養教育は、総合大学の特色を生かした多数の科目が全学部生を対象にして開講されており、薬学部では、薬学準備教育ガイドラインに準拠した科目を最低4科目(8単位)履修するよう定め、学生の履修が容易になるように時間割上で配慮している。語学教育では、1学年を5クラスに分ける少人数教育で行っており、外国人英語教員の直接指導により「聞く」、「話す」についても十分に配慮した教育がなされている。また、「早期体験学習」で病院、薬局以外に小児福祉施設、老人介護施設などを実習先に加えている。薬学専門教育では、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した専門基礎知識を学んで5年次からの実務実習に備えるプログラムとなっている。主体的な学習態度、問題発見・問題解決能力の醸成に重点を置いたプログラムとしては、5、6年次の「卒業論文実習」など最低限必要な科目を置いている。参加型実務実習については、実務実習事前学習と共用試験により実務実習を行う能力を担保した上で、九州・山口地区調整機構と大学の実務実習委員会の連携により、熊本県内・外の病院、保険薬局において、モデル・コアカリキュラムに沿った内容で行っている。薬学部の専任教員数は、実務家教員を含めて、大学設置基準を上回っており、専任教員数に対する学生数比率も適切な範囲にあるが、若手教員の割合がやや少ない。若手教員が海外留学できる制度も活用されており、施設・設備などの学習・研究環境はほぼ良好であり、卒後教育や地域医療への貢献も行っている。- 2 -以上より、崇城大学薬学部は、本機構の評価基準に全体としては適合していると結論できる。しかし、本機構の評価基準に達していないため改善が必要である主な問題として、以下の諸点がある。1. 「教育課程の編成・実施の方針」とそれに基づいてカリキュラムを構築することの重要性を十分に理解した、責任あるカリキュラムの検討体制を早急に確立することが必要である。2. 6年次後期の必修科目である「総合薬学演習Ⅲ」の大部分を薬剤師国家試験予備校に委託していることは不適切であるので、早急に改める必要がある。3. コミュニケーションの基本的能力を修得するための科目を増やすと共に、「ヒューマニズム教育・医療倫理教育」と「コミュニケーション能力と自己表現能力を身につけるための教育」において、目標達成度を総合的に評価するための指標を設定し、それに基づいた適切な評価を行うことが必要である。4. 学力の不足する入学者が増えていることが懸念されるので、合格ラインの設定を見直すなど、入学者の選抜方法の改善について検討することが必要である。5. 進級判定基準が規程に定められていないので、学則第 10 条に遵って下位規程で規定し、それを学生に周知するよう早急に改善することが必要である。6. 薬剤師国家試験準備を目的とする科目である「総合薬学演習Ⅲ」の不合格によって、6年次在籍者の約 25%が卒業延期となっている現状は早急に改善する必要がある。7. 「薬学部評価委員会」の活動を、外部評価に対応するためではなく、自己点検・評価の結果を全教員が共有し、学部として教育研究活動の改善に向けた自主的な取り組みに結びつけることができる体制を構築することが必要である。崇城大学薬学部は、改善すべき点及び助言を踏まえ、より一層、 組織的に医療人としての薬剤師の育成に取り組み、さらに向上発展することを期待する。
大学への提言
崇城大学 大学への提言1)助言1. 学則に規定されている「薬学部の目的」とホームページ、ならびに「自己点検・評価書」の「まえがき」に記載されている「理念」と「教育研究上の目的」の表現を統一することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2. 「教育研究上の目的」を「学生便覧」などの印刷物に収載すると共に、学生ならびに教職員への周知に更に努めることが望ましい。(1.教育研究上の目的)3. 「学生便覧」に学生に対する履修上の指針となるカリキュラム・マップを収載することが望ましい。(2.カリキュラム編成)4. カリキュラム・ポリシーの1.と3.に対応する内容と授業方法の科目を拡充発展させることが望ましい。(2.カリキュラム編成)5. コミュニケーションの基本的能力を修得する科目が不足しているので、該当する科目- 26 -を増やすことが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)6. 薬学専門の外国語科目には不十分な点が見られるので、改善することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)7. 薬学準備教育が必修科目のみで構成されている。しかし、入学者の学習履歴が一様ではないことを認識し、それらの不足部分を補う教育プログラムにも配慮することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)8. 「早期体験学習」は、「薬剤師の活躍する現場などを広く見学させる」という【観点3−3−2−1】の趣旨に合うよう、個々の学生が行政機関や企業を含めた複数の見学先を訪問できる形に改善することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)9. 大学独自の専門科目が17科目開講されており、時間割上も自由に受講できるようになっているが、履修者が少なく、特に6年次の履修者は皆無に近い状況である。これらの科目の履修者を増やすよう努力することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)10. 「知識領域の授業でも対話形式を学習方法に取り入れていること」を特徴として自己評価しているので、シラバスの【授業方法】欄にこの特徴を明記することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)11. シラバスに記載する実習回数の表記を統一することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)12. 指導教員による施設訪問は1回が原則となっており、中間発表会で全学生の実習進捗状況を把握する体制をとっているが、大学による実務実習の指導体制が十分であるとは言えないので改善することが望ましい。(5.実務実習)13. 病院・薬局実習の総合的な学習成果に対する評価方法と基準は、各々の項目で異なっており、総合的な学習成果の評価にはなっていないので、それらを総合した評価を行うよう改善することが望ましい。(5.実務実習)14. 6年次の現状の時間割では、学生が卒業研究より国家試験準備教育を重要だと感じ、卒業研究を相対的に軽視する状況を生じることが懸念されるので、学生が十分な時間をかけて卒業研究に集中できるような時間割とすることが望ましい。(6. 問題解決能力の醸成のための教育)15. 問題解決能力を醸成するための科目については、当該科目がそのような目的を持つことがシラバスの内容から分かるよう、シラバスにはこの目的を達成するための学習方法に関する工夫を説明しておくことが望ましい。(6. 問題解決能力の醸成のための教育)- 27 -16. 大学の方針として入試で3教科を課すことで入学者の学力を担保することを目指すのであれば、すべての入試において3科目の学力試験を行うようにすることが望ましい。(7.学生の受入れ)17. 複数の評価方法を用いる科目では、シラバスの成績評価方法欄に、最終成績に対するそれぞれの方法による評価の寄与率を明記することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 薬学準備教育科目を必修科目として開講していることは、入学までの学修履歴に応じた履修指導を行っていることにはならないので、入学前の学修履歴を把握し、それぞれに応じた学習ができる指導体制を設けることが望ましい。(9.学生の支援)19. 薬学部キャンパスには看護職員あるいはカウンセラーが週3日待機しているが、常時待機することが望ましい。(9.学生の支援)20. 健康診断は全学年で実施することが望ましい。(9.学生の支援)21. 助教+助手が7名であり、卒業研究を行っている研究室の過半数で助教、助手が不在であるという状況は、研究室における学生の指導と安全の確保に対する懸念があると言わざるを得ないので、これらの教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 薬剤師として実務の経験を有する専任教員が、常に新しい医療に対応するために研鑽できる体制・制度の早急なる整備が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 研究経費の総額が不足気味でありその配分方法にも問題点があるので、それらの改善を図ることが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 薬学部独自のFD活動を充実させることが望まれる。(10.教員組織・職員組織)25. 少人数教育に適した教室および自習室の不足の解消が望まれる。(11.学習環境)26. 薬学部棟の大講義室は収容人数に対しては狭く学習机が過密であり、収容人数を減じて学習机の過密を緩和することが望まれる。(11.学習環境)27. 学部開設時に整備した研究教育機器類が経年劣化しているので、更新に配慮することが望まれる。(11.学習環境)28. 卒後教育研修事業や地域住民を対象にした公開講座等は、一部の教員の活動によっているが、それらは薬学部全体の事業として取り組むことが望まれる。(12.社会との連携)29. 英文ホームページの内容に薬学部の活動全般の紹介を含めることが望まれる。(12.社会との連携)30. 「自己評価21」の結果は学部ホームページに公表しているが、平成22~25年度に行- 28 -った自己点検・評価の結果は、印刷物を学内の部局に配布しているだけで公開していないので、公開することが望ましい。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点1. カリキュラム・ポリシーとカリキュラムについて、年度の対応を考慮しない自己点検・評価が行われていることは、「教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」の設定とそれに基づくカリキュラムを構築が、それら相互間の関連づけの重要性を理解することなく行われていたことを意味する。この現状を改善するために、「教育課程の編成・実施の方針」とカリキュラムをそれに基づいて構築することの重要性を理解した責任ある体制を早急に確立することが必要である。(2. カリキュラム編成)2. カリキュラム・ポリシーを冊子体として配布している「学生便覧」に収載して、学生に周知することが必要である。(2. カリキュラム編成)3. 必修科目である「総合薬学演習Ⅲ」における演習授業の大部分を薬剤師国家試験予備校講師に委託していることは、大学教育として不適切であり、早急に改める必要がある。(2. カリキュラム編成)4. 「総合薬学演習Ⅱ」で業者が作成した問題による自己学習だけを実施し、その成果を試験で評価していることは好ましい指導方法ではないので、専任教員による適切な指導を行った後に自己学習を行う形に改善する必要がある。(2. カリキュラム編成)5. 「ヒューマニズム教育・医療倫理教育」と「コミュニケーション能力と自己表現能力を身につけるための教育」において、目標達成度を総合的に評価するための指標を設定し、それに基づいた適切な評価を行うことが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6. シラバスには、個々の科目に対応する薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標が記載されているが、それらと授業の内容、計画との関連づけがなされていない。これでは、学生が授業を受けることによってどの目標が達成できたかを的確に把握することができない。授業内容と到達目標の関連が容易に理解できるようシラバスを改善することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習の目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価を行うことが必要である。(5.実務実習)8. 実務実習事前学習のシラバスに記載されている到達目標の表現がモデル・コアカリキュラムのそれらと異なる上、項目の実施順序もモデル・コアカリキュラムとは異なっ- 29 -ている。この現状は、学生がシラバスによってコアカリキュラムの到達目標を確認することを困難にするものなので、改善が必要である。(5.実務実習)9. 「卒業論文」の最終評価は各指導教員が行う事になっている。学部の共通の指標があるとはいえ、指導教員が個人で評価することは評価の公平性が懸念される。「研究室単位で行われる最終発表会」での質疑応答、「卒業論文」の内容の評価に予備審査を担当した2名の教員を評価者に加えるなどの方法で、公平性が保証される評価体制に改善することが必要である。(6. 問題解決能力の醸成のための教育)10. 問題解決能力の醸成に向けた教育の評価は科目毎に定められた方法と基準によって独立して行われており、問題解決能力の目標達成度を評価するための指標を設定して、それに基づく評価は行われていないので、適切な評価方法を定め、それに基づく評価を行うよう改善することが必要である。(6. 問題解決能力の醸成のための教育)11. 入試形態によらず、留年者数が増える傾向にある。これは、入試問題の改善だけで解消できない理由で薬学教育に必要な学力が不足する入学生が増加している可能性が高いことを示唆しているので、合格ラインの設定を見直すなど、入学者の選抜方法の改善が必要である。(7.学生の受入れ)12. 進級基準を担任名の配布資料のみで通知していることは不適当である。進級判定基準を学則第10条に遵って下位規程で規定し、それを学生に周知するよう早急に改善することが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 薬剤師国家試験準備を目的とする科目である「総合薬学演習Ⅲ」の未修得によって、6年次在籍者の約25%(128名中33名)が卒業延期となっている平成26年度のような状況は好ましくないので、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. 学士課程修了判定により留年となった学生に対する教育指導体制が不十分で、機能を発揮していないので、そのための教育プログラムを構築することが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15. 公開されている教員の教育研究業績を全教員が毎年更新することを確実に行い、教員の教育研究活動に対する学部としての点検評価を十分に行う体制を早急に確立することが必要である。(10.教員組織・職員組織)16. 薬学部キャンパスの事務員が庶務課学部支援係の薬学専任職員2名のみであるという現状は、学部の教育研究活動に様々な支障をきたしていることが懸念される。薬学部専任の事務職員を増員し、現状を早急に改善することが必要である。(10.教員組織・- 30 -職員組織)17. 「薬学部評価委員会」は、外部評価への対応とそれに準じた自己点検・評価だけではなく、自らが設定する評価項目に基づいて薬学部の教育研究プログラムを恒常的に点検・評価し、その結果を積極的に公表することが必要である。(13.自己点検・評価)18. 「薬学部評価委員会」の活動を、外部評価に対応するためではなく、自己点検・評価の結果を全教員が共有し、学部として教育研究活動の改善に向けた自主的な取り組みに結びつけることができる体制を構築することが必要である。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2015年度 |
- |
1:提言 改善報告審議結果 |
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| 千葉大学 | 国 | 千葉県 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
千葉大学 総評千葉大学薬学部は、6年制薬学科と4年制薬科学科の2学科を設置しているが、学科の振り分けは3年次に行われる。薬学部の教育研究上の目的は、「本学部は、薬学および関連する分野の学識を深化させ、薬学職業人としての活動を行うために必要な専門的知識、研究能力およびその基礎となる豊かな学識を養うと共に、全人的視野に立つ医療従事者、薬学的知識を持つ専門家を育成することを目的とする」と規定されている。これに基づき、入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)および学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を薬学部について設定している。しかし、薬学科に関するものは、独立して設定されていない。薬学科における基本教育は良好に実施されている。教養教育・語学教育は、総合大学の特色を生かした共通教育として1年次から体系的に実施されている。医学・看護学・薬学の連携による亥鼻IPEプログラムで1〜4年次に開講される「チーム医療Ⅰ~Ⅳ」は、ヒューマニズム教育・医療倫理教育などの中核となっている。平成 26 年度からは、「薬学教育モデル・コアカリキュラム-平成 25 年度改訂版-」に対応した薬学専門教育が実施されている。病院実務実習は、医学部附属病院薬剤部で行われている。卒業研究は4年次からの6セメスターの必修科目となっており、充実している。卒業研究の成果は、学部主催の卒業論文発表会で口頭発表を行うとともに、卒業論文にまとめている。入学者選抜は入学者受入れの方針に基づいて行われており、留年・休学・退学者は少なく、基礎学力や医療人としての適性が的確に評価されている。合否判定の手順、入学定員に対する入学者数にも問題はない。各科目の成績評価、進級や留年の判定、および卒業認定の方法は適切である。学生への履修指導や学習相談、授業料免除や奨学金などの経済的支援、メンタルケアやハラスメント問題などへの対応、障がいを有する学生への対応、就職支援、安全管理など、学生の支援環境は充実している。また、学習環境も図書館、講義・演習室、実験室、実務実習事前学習あるいは研究活動のための施設や設備などが十分に整備されており、適切である。- 2 -専任教員数は大学設置基準を上回り、教員1名あたりの学生数も良好である。また専任教員の年齢構成に著しい偏りはなく、実務家教員も5名配置されている。教員には任期制が適用されており、5年毎に教育および研究に対する取組が評価される。教員は、医学界や産業界と積極的に連携しており、さらに地域の保健衛生の保持・向上にも貢献している。自己点検・評価の組織として第三者評価委員会が設置されており、平成 22 年度には「自己評価 21」、平成 25 年には「千葉大学薬学部の薬学教育カリキュラムに対する外部評価」を実施している。しかし、主な改善すべき点として、以下があげられる。(1)教育理念、人材養成および教育研究上の目的を学部・学科ごとに整理・設定し、薬学部規程などに明示・公表する必要がある。(2)薬学科のカリキュラム・ポリシー、およびディプロマ・ポリシーを設定する必要がある。(3)現行の教育カリキュラムでは、SBOs(Specific Behavioral Objectives)の一部が網羅されていない、あるいは選択科目に割り当てられているため、改善の必要がある。また、SBOsの学習領域にあった方略で学習するように改善が必要である。(4)病院実務実習の実習期間を標準の 11 週間とする必要がある。(5)6年制薬学教育プログラムを自ら点検・評価し、その結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、機能させる必要がある。以上の重要な問題点に加えて、その他の指摘についてもPDCAサイクルによる内部質保証システムを十分に機能させ、臨床に係る実践能力を培う薬学専門教育のさらなる改革・改善に努めることが望まれる。
大学への提言
千葉大学 大学への提言1)長所1.「チーム医療Ⅰ~Ⅳ」は、教室での講義を最小限にして、実際の患者・サービス利用者や医療専門職と向き合う演習や実習を通じて医療現場を実体験させるなど特色ある科目である。プログラム開始から既に8年が経過して、医学・看護学・薬学の教員の連携体制も十分整備されており、優れた取り組みとして高く評価できる。(2.カリキュラム編成)- 27 -2)助言1.教育研究上の目的を自己点検・評価してとりまとめる組織体制の下に、定期的な検証がなされることが望まれる。(1.教育研究上の目的)2.FD(教員対象)やガイダンス(学生対象)などを通じて、カリキュラム・ポリシーを教員や学生に周知し、さらなる共有化を図ることが望まれる。(2.カリキュラム編成)3.「チーム医療Ⅰ、Ⅱ」については、6年制薬学科と4年制薬科学科で共に選択科目となっているが、薬学科にとっては重要な科目なので必修とすることが望まれる。 (2.カリキュラム編成)4. 科目関連図であるカリキュラム・ツリーではなく、カリキュラム・マップを作成し、教育カリキュラムとディプロマ・ポリシーとの関連がわかるように示すことが望まれる。(2.カリキュラム編成)5.カリキュラム・ポリシーの定期的な検証が行われていないので、検証を行うことが望まれる。(2.カリキュラム編成)6.ヒューマニズム教育、医療倫理教育、コミュニケーション教育に関するものが、「チーム医療Ⅰ~Ⅳ」(各学年1単位)など、特定の科目に集中して担われているため単位数が少ないので改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7.医療現場で薬剤師に必要とされる語学力を身につけるための教育として、薬学科独自の医療薬学英語教育を実施することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)8.薬害や医療過誤、医療事故を主な内容とする科目を開設することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9.全ての科目について、基礎と臨床の知見を相互に関連付けるため、関連科目(基礎科目、発展科目など)をシラバスに記載することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)10.「千葉大学薬学部薬学教育モデル・コアカリキュラム対応シラバス補助資料」の内容は、シラバスに含めるのが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)11.実習の単位数が実習によって異なるので、時間数に見合う単位数を設定することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)12.カリキュラム・マップにおいて、演習系、講義系、実習の括りが示されているのみなので、当該科目と他の科目との関連性を明示したものに修正することが望まれる。 (4.薬学専門教育の内容)- 28 -13.シラバスや履修案内に、実務実習を履修するための要件を明確に記載することが望ましい。(5.実務実習)14.学生の理解のために、事前実務実習書への一般目標および到達目標の記載が望まれる。(5.実務実習)15.カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)において、卒業研究の意義付けを明確に記載することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16.「総合薬学演習」と「薬剤師と地域医療」の評価方法に関して、授業態度のみと記載されているが、どのように評価するのか実態を明確に記載することが望まれる。 (6.問題解決能力の醸成のための教育)17.卒業論文作成の方針を設定し、学生に周知することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18. 6年制薬学科と4年制薬科学科では人材育成の目的が異なるため、学科ごとのアドミッション・ポリシーを設定することが望ましい。(7.学生の受入)19.推薦入試について、配点や合格者の平均点などを開示することが望ましい。 (7.学生の受入)20.ディプロマ・ポリシーを履修案内やシラバスに掲載することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21.ディプロマ・ポリシーについて、FD研修会(教員対象)や履修ガイダンス(学生対象)で説明することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)22.6年制薬学科の教育プログラムの総合的な学習成果の評価に関しては、大学独自の指標を設定し、それに基づいた適切な評価を行うことが望ましい。 (8.成績評価・進級・学士課程修了認定)23.大学あるいは薬学部独自の経済的支援制度(奨学金制度など)を設けることが望ましい。(9.学生の支援)24.施設のバリアフリー化や視聴覚設備の充実など、学生に配慮した施設・設備の改善を図ることが望まれる。(9.学生の支援)25.一部教員への授業負担の偏りを是正することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)26.教員の教育研究活動に関して、研究実績に加え、教育実績をホームページなどで公表することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)27.実務家教員の研鑽体制について、学部・学科としての体制を整えることが望ましい。 (10.教員組織・職員組織)- 29 -28.教員による相互の授業参観や試験問題の適切性の相互評価など、教員の教育の質向上を図るための取り組みをさらに追加することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)29.実習室に緊急用シャワーの設置が望ましい。(11.学習環境)30.教員のための長期海外出張制度を整備し、その利用を促進することが望ましい。 (12.社会との連携)31.自己点検・評価のための組織である第三者評価委員会(平成27年度から薬学教育自己点検委員会)に外部委員および事務系職員を加えることが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1.教育理念、人材養成および教育研究上の目的を学部・学科ごとに整理・設定し、薬学部規程などに明示・公表する必要がある。(1.教育研究上の目的)2.薬学部のホームページに掲載されているカリキュラム・ポリシーは、大学ホームページに掲載の薬学部教育課程編成・実施の方針と本来同じものである。両者の内容を同じ表記にする必要がある。(2.カリキュラム編成)3.6年制と4年制の教育においては、それぞれの人材育成の目的が異なるので、各学科で独自のカリキュラム・ポリシーを設定する必要がある。その上で、カリキュラムを構築する必要がある。(2.カリキュラム編成)4.ヒューマニズム教育・医療倫理教育およびコミュニケーション教育に関わる目標到達度を総合的に評価するための指標を設定し、適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5.全ての科目について、一般目標および学習到達目標を設定し、シラバスに記載する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6.「特別実習Ⅰ~Ⅲ」について、早急にシラバスを作成する必要がある。 (4.薬学専門教育の内容)7.現行のカリキュラムが改訂コアカリキュラムに準拠しておらず、SBOsの一部が網羅されていないため、早急に改善する必要がある。 (4.薬学専門教育の内容)8.必修科目とすべきSBOsを選択科目としているので、必修科目として学習できるように改善すべきである。 (4.薬学専門教育の内容)9.各SBOの学習領域(知識・技能・態度)に関して、不適切な学習方法を採用している一部の科目については、学習領域にあった方略で学習するように見直す必要がある。- 30 - (4.薬学専門教育の内容)10.病院実務実習の実習期間については、【観点5-3-4-3】に定められている標準期間の11週間とする必要がある。(5.実務実習)11.「事前実務実習」、「病院実習」および「薬局実習」のシラバスに、授業内容の詳細を記載する必要がある。(5.実務実習)12.実務実習事前学習の目標達成度を評価するための指標を学生に示し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(5.実務実習)13.卒業研究に相当する「特別実習Ⅰ~Ⅲ」の審査結果報告の内容が不十分であり、学科内で共通の指標を設定し、公平に評価することが必要である。特に、研究成果が見え難い卒業研究の途中段階である「特別研究Ⅰ、Ⅱ」は、評価が指導教員の裁量に強く依存することが無いように客観的かつ公平な指標の設定が必要である。(6.問題能力醸成のための教育)14.卒業研究を除く問題解決能力の醸成に向けた教育においては、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。 (6.問題能力醸成のための教育)15.薬学部のディプロマ・ポリシーに加え、人材育成の目的の異なる6年制薬学科および4年制薬科学科に関するディプロマ・ポリシーを個々に策定する必要がある。 (8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16.FD研修会を主催する学部の組織や体制を整備する必要がある。 (10.教員組織・職員組織)17.定期的に薬学教育プログラムの自己点検・評価を行い、その結果を教育研究活動の改善に積極的に反映させる必要がある。(13.自己点検・評価)
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評価報告書
総評
東京薬科大学 総評東京薬科大学の理念・目的は、「東京薬科大学学部学則」において、「本学は教育基本法及び学校教育法の主旨に従い、ヒューマニズムの精神に基づいて、視野の広い、心豊かな人材を育成し、薬学並びに生命科学の領域における教育と研究を通じて、人類の福祉と世界の平和に貢献することを目的とする。」と定められている。薬学部の教育研究上の目的は、「医療を担う薬学人に相応しい充分な知識と技術、及び人類の福祉に貢献できる豊かな人間性と広い視野を持つ人材の育成を目的とする。」と定められており、大学の理念・目的に基づいて設定されている。また、薬学6年制への移行にともない、医療薬学科、医療薬物薬学科、および医療衛生薬学科の3学科制とし、各々の学科の教育研究上の目的は学則で定められている。薬学教育カリキュラムは、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)に基づいて編成されており、教養科目および基礎教育から臨床教育にいたる科目が配置され、医療人として生命に関わる薬学専門家にふさわしい行動を身に付けるための教育が体系的に行われている。大学独自の薬学専門教育については多くの科目が配置されており、特に少人数クラスの「ゼミナール」では、問題解決能力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力の醸成が図られている。実務実習事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠し、適切な指導体制の下に行われている。実務実習の指導体制については、実習施設ごとに担当する教室が決められており、薬学部の全教員が何らかの形で実務実習の指導に参画することで、施設との緊密な連携体制が構築されている。担当教室の教員は、実習期間中に原則として3回の訪問を行い、実習施設との情報交換と学生の指導にあたっている。 卒業研究としての「課題研究」は 14 単位が配当され、実験研究コースと調査研究コー- 2 -スの2コース制で実施されている。実施期間は4年次~6年次9月までの2年半となっている。入学試験はアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に基づいて適正に実施され、入学者数と入学定員との間には大きな乖離はない。学生の成績評価・進級・学士課程修了認定についてはおおむね適切に行われている。学生の支援については、修学支援、奨学金制度、ヘルス・メンタルケア、ハラスメント防止、キャリア支援などの体制が整備されている。専任教員の職位と年齢構成については、比較的バランスよく構成されている。教育研究上の目的に沿った教育を実施するための施設・設備は整備されており、また、薬剤師会などと連携し、薬学の発展に努めている。平成21年以来、自己点検・評価を毎年行うことにより多数の課題を、自己評価委員会、自己評価実施委員会および自己評価実施検討委員会(薬学部)で可視化することができている。以上のように、東京薬科大学薬学部の教育プログラムは本機構の評価基準におおむね適合していると判断できる。しかしながら、以下の諸問題については改善を図る必要がある。1)「課題研究」の調査研究コースにおいて国家試験対策科目である「4P80 演習」が5年次(3単位)および6年次(3単位)に実施されていることは、卒業研究であるこのコースの教育が国家試験準備を重視したものとなっていることを示しており、改善が必要である。2)コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、目標達成度を評価するための指標の設定と、それに基づいた適切な評価が行われておらず、今後の更なる改善が必要である。3)卒業研究に割り当てられた単位数に「課題研究」の実験研究コース(14単位)と調査研究コース(8単位)で差がある。問題解決能力醸成を目的とする卒業研究の単位数にコース間で差があることは問題であり、改善が必要である。4)問題解決能力の醸成に向けた教育全体において、目標達成度を総合的に評価する指標を設定し、適切に評価する必要がある。5)成績評価の基準が「履修規程」などに規定されておらず、基準が科目によって異なることは評価の厳正さを損なうので、改善する必要がある。6)「共用試験に合格した者が事前実務学習(実務実習事前学習Ⅱ)を受講出来る」とすることは、「共用試験」の合格を「実務実習事前学習Ⅱ」の単位認定要件にしていることになり、不適切であり、早急に改善する必要がある。- 3 -東京薬科大学薬学部は、特色ある教育プログラムと優れた教員および設備を有し、教育への熱心な取り組みがうかがえる。本評価で指摘された問題点の改善に取り組み、さらに発展することを期待する。
大学への提言
東京薬科大学 大学への提言1)長所1.「薬学入門」、「薬学入門演習Ⅰ」、「薬学入門演習Ⅱ」については、ポートフォリオを作成させ、評価基準を示して自己評価ならびに教員による評価が行われていること。(3.医療人教育の基本的内容)2.早期体験学習報告会での学生全員と教員との総合討論、および投票形式による発表評- 27 -価が行われていること。(3.医療人教育の基本的内容)3.全教員を対象とした「臨床研修留学規程」が策定されており、臨床現場での研修活動を支援する制度やUCSFなどでの研修制度が整備されていること。(10.教員組織・職員組織)2)助言1.学則にある教育研究上の目的は「授業計画」(シラバス冊子)などにも明確に収載されることが望ましい。(1.教育研究上の目的)2.カリキュラムマップおよびラーニングマップを、学生への周知のために、「授業計画」などに収載することが望まれる。(2.カリキュラム編成)3.「コミュニケーション論」(1年次)は薬剤師教育に必須であるので、必修科目とすることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4.早期体験学習は1人1施設の見学にとどまっているので、増やすことが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)5.「インターンシップ」や「キャリア育成講座」は、多くの学生が履修できるように努めることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)6.卒後・生涯教育講座に学生の出席を認めているが、参加者は僅かであり、増やすことが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)7.カリキュラムマップを、基礎と臨床の関連を理解できるように作り直すことが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)8.基礎資料3において、C領域のすべてのSBOsにアドバンス演習が対応していることになっているが、演習科目は技能に関するSBOsに対応していないと思われるので、除外することが望まれる。また、「医療倫理」に充てられている態度に関するSBOsはこの科目の方略には対応していないので、除外することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)9.「授業計画」において成績評価方法における形成的評価および総括的評価や準備学習の記載が統一されていないので、統一が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)10.大学独自の科目あるいは独自の内容を含む科目をシラバスに明示することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)11.実習指導者は日本薬剤師研修センターが認める認定実務実習指導薬剤師であることが原則であるので、認定薬剤師の確保に努めることが望まれる。(5.実務実習)- 28 -12.教室、研究室、センターなどに配属された学生の数は、教員一人あたり平均9名であり、ほとんどの配属先では平均的な学生数となっているが、教員一人あたりの学生数が15名を超えているところもあり、指導の実態に対する点検・評価が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13.口頭発表会は公開で実施されているが、所属研究室が主となって行われているため、学部が主となり、学部全体での発表会にすることが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)14.参加型プログラムを実施している科目の特徴をシラバスに明示することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15.全ての基礎実習のシラバスにSGDを実施していることを記載することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16.医療人としての適性を評価するための面接は、総募集人員の約半数を占める一般入試では実施されておらず、今後、「適性検査」の導入を含めての対応が望まれる。(7.学生の受入)17.平成25年度と26年度には適正な入学者を確保することができなかったことから、綿密に入学者数の予測を立てて合格者が決定されることが望ましい。(7.学生の受入)18.「授業計画」の成績評価方法に「パフォーマンス」の項目を設け、多面的な評価を教員・学生に意識させているとあるが、「授業計画」にパフォーマンス評価項目が記載されているのはごく一部の科目であり、すべての科目に記載することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19.一部の科目では追再試験が本試験とほぼ同一の問題で行われているので、問題の変更が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20.学費減免型の特別奨学生制度の1年次生の対象者は、一般入試B方式合格者に限られているが、他の方式も含めて公平性をもたせることが望ましい。(9.学生の支援)21.学部の基礎実験では、学生約150名に対し、教員およびTAが6〜11名で指導とあるが、安全確保のため指導者1名あたりの学生数を可能な限り少なくすることが望まれる。(9.学生の支援)22.平成26年度は、教職員を主とする消防訓練が実施されているが、これは全学生を対象に毎年実施されることが望ましい。(9.学生の支援)23.教員学生比率(20.0)の改善のために教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)- 29 -24.ホームページ上に教員の業績が開示されることになっているが、開示していない教員があり、また業績が更新されていない場合があるので、全教員について新しい業績を開示することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)25.個々の教員で講義、実習、演習に関わる時間数に大きな差(最大16.6、最少0.8)があることから、これらの時間数の差を少なくすることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)26.配属学生1名あたりの研究室の広さの差を少なくすることが望まれる。(11.学習環境)27.国際学会への参加者は比較的多いが長期出張者は僅かであり、増加が望まれる。(12.社会との連携)28.自己評価委員会には4名の外部委員が含まれており、草案の査読の結果を委員会に示し、改善につなげているとされているが、外部委員は委員会における審議にも恒常的に参加することが望ましい。(13.自己点検・評価)29.自己評価委員会のメンバーは教授で占められており、若手の准教授などの参画が望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1.「課題研究」の調査研究コースにおいて国家試験対策科目が5年次(3単位)および6年次(3単位)に実施されていることは、卒業研究である調査研究コースの教育が国家試験準備を重視したものとなっていることを示しており、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)2.コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、目標達成度を評価するための指標の設定と、それに基づいた適切な評価が行われておらず、今後の更なる改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)3.卒業論文の評価が学生と同じ教室に所属する主および副指導教員により行われていることから、評価の客観性に問題があるので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)4.問題解決能力の醸成に向けた教育全体において、目標達成度を総合的に評価する指標を設定し、適切に評価する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)5.「課題研究」の実験研究コースでは14単位全てが卒業研究に充てられるのに対して調査研究コースでは国家試験対策科目(6単位)が含まれているため、臨床関連の講義お- 30 -よび「PBLT」を含めても卒業研究の単位は8単位である。問題解決能力醸成を目的とする卒業研究の単位数が両コース間で差があることは問題であり、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)6.成績評価の基準が「履修規程」などに規定されておらず、基準が科目によって異なることは評価の厳正さを損なうので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)7.成績評価において、科目内で筆記試験、レポート点など複数の評価方法を用いる場合、評価方法ごとの最終成績に与える寄与率をシラバスに記載する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)8.「共用試験に合格した者が事前実務学習(実務実習事前学習Ⅱ)を受講出来る」とすることは、「共用試験」の合格を「実務実習事前学習Ⅱ」の単位認定要件にしていることになり、不適切であり、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)9.自己点検・評価の結果を教育研究活動に反映させる体制が強化・改善される必要がある。(13.自己点検・評価)
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評価報告書
総評
東京理科大学 総評東京理科大学の建学の精神は「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」であり、「自然・人間・社会とこれらの調和的発展のための科学と技術の創造」を教育研究理念としている。この理念に基づいて、東京理科大学の教育・研究目的を「一般教養とともに理学、薬学及び工学の原理及びその応用を教授研究し、人格高く、かつ、応用力に富む有為の人物を育成して、文化の進展に寄与すること」として学則に定めている。6年制薬学科の教育研究上の目的は、「医薬品の作用機序、安定性等の薬剤師の職能の基盤となる専門的知識及び関連する技能、態度を習得し、ヒューマニティと高度化する医療に適切に対応できる研究心を兼ね備えた薬剤師の育成」と学則に規定されている。この教育研究上の目的に従って、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)及びディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)が設定され、ホームページ、学修簿及び薬学部パンフレットに記載、公表されている。医療人としての薬剤師養成の薬学教育カリキュラムは、基本的に薬学教育モデル・コアカリキュラムにほぼ準拠している。学習者参加型の教育科目、問題解決型の教育科目、ヒューマニズム・医療倫理教育の科目もバランスよく配置されているが、開講科目が多く、過密なカリキュラムとなっているので、選択科目の受講率が低い傾向にある。その中で「最新薬剤師業務」の中の「ケア・コロキウム」は医療人養成を目的とした他大学との協力授業であり、特色あるInterprofessional Education(IPE)として評価できる。学生の受入は入学者受入方針に基づいて行われ、成績評価、進級はおおむね公平・厳密に行われている。専任教員は大学設置基準を満たしており、教育・研究環境は充実している。- 2 -以上のように、東京理科大学薬学部薬学科の薬学教育プログラムは本機構の評価基準におおむね適合しているが、以下のような重要な問題点がある。1. 「特別講義1」(選択)の成績評価が、外部試験であるCBTの成績(正答率)を活用して行われている現状は、大学に求められている公正かつ厳格な成績評価の観点からは不適切であり、改善する必要がある。2. 6年間の教育を総合的に判断する科目(必修)としての「特別講義2」の成績判定では合格基準を定め、それに基づいた判定を行っているが、再試験ではそれを下回る基準で判定が行われている。このことは、公平かつ厳格な評価の観点からは問題があり、改善する必要がある。3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育や、コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育のための科目の多くが選択科目として開講されているが、6年制薬学教育の中でも重要な科目なので、全学生が履修できるように必修化することが求められる。4. ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育、実務実習事前学習、問題解決能力の醸成に向けた教育に関し、これらの目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づき適切に評価するよう改善が求められる。東京理科大学薬学部は、筑波大学医学部・看護学部との医療連携を基にした特色ある教育プログラムを構築しており、チーム医療に貢献できる薬剤師の養成など、薬剤師教育に熱心に取り組む姿勢がうかがえる。今後はさらにその特徴を伸ばし、また指摘された改善すべき点や助言を踏まえ、より一層の改善・改革を進めることで6年制薬学教育の更なる発展を期待する。
大学への提言
東京理科大学 大学への提言1)長所1. 「最新薬剤師業務」の中の「ケア・コロキウム」は筑波大学の医学・看護学・医療科学部と連携して行っており、特色あるIPEとして評価される。(3.医療人教育の基本的内容)2)助言1. 薬学部薬学科の教育研究上の目的について、定期的な検証が望まれる。(1.教育研究上の目的)2. カリキュラム・ポリシーを学生に十分に周知するために、ガイダンス資料やカリキュラム・マップ等の資料を配布するなどの工夫が望まれる。(2.カリキュラム編成)3. カリキュラム・ポリシーに記載されている「ヒューマニティと研究心にあふれる高度な薬剤師の育成」を具現化するための科目が、全学年を通して接続性を考慮して開講されていないなど、カリキュラム・ポリシーの精神がカリキュラムに必ずしも反映されているとは言えないので、改善が望まれる。(2.カリキュラム編成)4. 「特別講義1」(選択専門科目)で行われている「自己学習システム」を利用した試験の成績を基に成績下位の学生を受講させることは好ましくないので、改善が望まれる。(2.カリキュラム編成)5. 「特別講義2」の単位数に関し、実際の授業コマ数に対応するように整合性を図ることが望まれる。(2.カリキュラム編成)6. 薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsのうち、態度領域の一部が実施されていないことは問題であるので、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 英語教育は実質的には1年次、2年次の2年間であり、医療現場で必要とされる英語教育を充実させるためには、高学年においても英語を学べる体系化されたカリキュラム編成を行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. シラバスの表記[到達目標、授業計画、評価方法]を統一し、履修する学生に分かりやすく記載することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)9. 実務実習事前学習として、122コマを確保することが望まれる。また、実務実習事前学習は「医療薬学実習」と「調剤学1、2」で構成されていることをシラバス等に記載し、周知することが望まれる。(5.実務実習)- 21 -10. 教員の実務実習施設への事前打ち合わせ、実習期間中の訪問を電話のみで済ますことなく、教授会で決定したとおりに徹底されることが望まれる。(5.実務実習)11. 科目関連図に「薬学総合研究」(卒業研究)を加えることが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 「卒業論文」と「卒業論文要旨」の位置づけを明確にすることが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 試験の答案の保存、学生への答案用紙・成績のフィードバック、成績の分布の作成等について教員全体に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. ホームページに記載されているディプロマ・ポリシーは学修簿に記載された内容と異なっていたので、ホームページの維持・管理には十分な注意を払うほか、ポリシーの定期的な検証が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15. ディプロマ・ポリシーに基づいた総合的な学習成果を測定するための指標を設定し、それを基に評価することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16. 薬学科のFD活動の充実を図ることが望まれる。(10.教員組織・職員組織)17. 教員の長期海外出張制度の充実を図ることが望まれる。(12.社会との連携)18. 自己点検・評価実施委員会に外部の委員も加えることが望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. 模擬試験(外部の試験の導入)、秋季講習会、直前ゼミ(外部講師によるゼミ)の開講を正規の授業である「特別講義2」と一体化して案内しないように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育や、コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育のための科目の多くが選択科目として開講されているが、必修化するよう改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育や、コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育の目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価するように改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. 全学生が薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsに準拠した科目を履修できるように改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)- 22 -5. 大学独自のSBOsがモデル・コアカリキュラムのSBOsと判別ができるようにシラバスの記載を改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 実務実習事前学習の到達目標は実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠して実施するように改善する必要がある。(5.実務実習)7. 実務実習事前学習全体の目標達成度を評価する指標を設定し、それに基づく評価をする必要がある。(5.実務実習)8. 「薬学総合研究」の最終評価は所属研究室の指導教員に任されているが、学科として統一した基準の下で評価するよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、その指標に基づいて評価を行うよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10.「特別講義1」(選択)の成績評価がCBTの成績(正答率)を活用して行われている現状は、CBTに不合格の学生は同時に「特別講義1」も不合格になるので、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11.「特別講義2」の成績判定では65%を合格基準と定めているが、再試験ではそれを下回る基準で判定が行われている。このように、必ずしも公平かつ厳格に評価が実施されていないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 薬学教育プログラムの改善に関する点検項目を決定し、定期的、恒常的に検証して、PDCAサイクルを介して教育研究活動を改善する体系的なシステムを構築する必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2015年度 |
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1:提言 改善報告審議結果 |
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| 東北医科薬科大学 | 私 | 宮城県 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
東北医科薬科大学 総評東北薬科大学は、建学の精神「われら真理の扉をひらかむ」のもと、教育目的「薬学に関する高度の専門知識を修得させ、社会に貢献できる薬剤師の養成を主たる目的とする。」に基づいて、学位授与の方針、教育課程の編成・実施の方針、入学者受入方針を制定し、6年制薬学教育を実践している。カリキュラムは、医療人として心豊かな人間性を育み、薬剤師に必要な知識・技術を修得し、医療現場で活躍できる人材を養成することを目的に編成され、入学早期から、教養教育、コミュニケーション教育を介して医療人を目指して学ぶ自覚を養っている。薬学専門科目は、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、低学年から演習科目を多く取り入れ、学年進行に従って高度で専門的な知識・技術を修得させている。また、高学年では、PBL(Problem Based Learning 問題解決型学習)授業を取り入れた医療系科目や実務実習、卒業研究を通じて、医療人に必要な知識・技能・態度と倫理観、医療現場で活躍できる総合的な実践能力を修得させている。実務実習に関しては、3年次から4年次にかけて実務実習事前学習に相当する科目を配置し、5年次の実務実習は、全教員が施設訪問を行い、学生の実習実施状況や出席状況を確認するなど、おおむね基準に適合した体制で進められている。問題解決能力の醸成を目的とした科目としては、5年次に「処方解析Ⅰ~Ⅳ」「症例解析Ⅰ~Ⅳ」「処方実務演習Ⅰ~Ⅱ」を、5、6年次に「卒業研究」を設定している。- 2 -入学者の選抜は、一般試験、指定校制および公募制推薦試験により行われている。学生の成績評価・進級・学士課程修了認定は、後述する問題点を除けば、おおむね適正に実施されている。学生の支援も適正に実施されており、薬学教育センター学習支援部による留年生など成績不振者への学習指導のほか、大学独自の奨学金制度、震災被災学生への救済制度など経済的支援も整えている。教員組織としては、十分な教育・研究上の実績を有する85名の専任教員が配置され、教員の研究環境および学生の学習環境も十分に整えられている。社会との連携は、共同研究や、薬剤師の生涯教育などを介して実施されている。自己点検・評価に関しては、対応する委員会が設置され、日本高等教育評価機構の認証評価の結果がホームページで公表されている。以上のように、東北薬科大学の薬学教育プログラムは、全体として本機構の評価基準におおむね適合しているが、以下の重大な問題点について、改善が必要である。1. 6年次演習科目の15科目7.5単位の科目名を、「教授要目」に記載されている授業計画・講義内容と整合性が取れるように修正すべきである。2. 卒業研究の成績評価については、ルーブリック評価など客観的な評価方法を利用し、かつ複数の教員が、成績評価・単位認定に関わるように、改善すべきである。3. 4年次の薬学統合講義科目および「実務模擬実習」の単位の認定について、共用試験の結果を含めた判定は、大学としての公正かつ厳格な成績評価および単位認定という観点から不適切であり、改善する必要がある。4. 6年次後期の演習科目のみが未修得で、卒業留年となった学生に対する演習科目の再履修については、「再履修」の評価としての厳格性を確保するため、講義内容と講義時間、また卒業試験(薬学総合演習試験)の実施方法および判定基準を、6年次正規履修時と同一にする必要がある。また、予備校などの外部講師による講義の受講状況を「卒業試験」受験資格などとしているなど不適切な対応を改善する必要がある。東北薬科大学薬学部には、本評価で指摘された「改善すべき点」、「助言」に適切に対応することで、より優れた薬学教育を展開されることを期待する。
大学への提言
東北医科薬科大学 大学への提言1)助言1. 教育研究上の目的を学生便覧に、分かりやすく掲載することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 基礎資料4のカリキュラムマップに記された各科目に対応する「ディプロマ・ポリシー」の文言を、学生に理解しやすいように統一的文言で表記することが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関わるこれら科目の評価は、科目ごとに筆記試験、レポート、SGDでの発表などで行われており、その方法はシラバスに掲載されている。しかし、評価方法の記載内容としては、1年次の「薬学早期体験学習」の「総- 32 -合的に評価する」、4年次の「地域医療Ⅰ」の「主に定期試験によって評価する」などのように、評価対象、評価方法が明確でないものが散見されるので、明確に示すことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 1〜2 年次に教養教育科目として開講されている「哲学」「論理学」「こころの科学」「文章の表現」「社会の仕組」「現代の社会」「倫理学」「総合文化研究」については、すべて必修科目であり、選択科目が用意されていないのは問題である。他の分野の科目も加えて、社会のニーズや学生のニーズに応じて選択科目として履修できるように設定することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬害や医療事故に関する教育は十分に行われていると考えられるが、大部分が講義(座学)であり、評価方法も定期試験によるものが大半なので、科目によっては工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 「早期体験学習」の成績評価方法について、「教授要目」には、総合的に評価すると記載されているが、「2014 年度薬学早期体験学習プリント」には全日程出席すると 80 点と記載があり、整合性を取ることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 「英会話」は「聞く」と「書く」が中心で、「話す」要素は少ないので、これに該当する科目を増やすことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 態度教育の適切な方略をシラバスに明記することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)9. 実務実習におけるトラブル対応の体制を明確にすることが望まれる。(5.実務実習)10. SGDによる学習を採用している科目にあっても、評価が定期試験のみによって行われている科目があるので、SGDの成果などを評価に生かすことが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11.5年次の「症例解析Ⅰ~Ⅳ」「処方解析Ⅰ~Ⅳ」「処方実務演習Ⅰ~Ⅱ」と「卒業研究」について、両科目の学習効果が確保できるように実施時期、期間を再考することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 6年次の「基礎学力演習」は、成績下位学生のみの受講ではあるが、週5日間のうち4日間の午前中に設定されており、十分な卒業研究の実施の観点から配慮が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. パワーポイントで作成した資料などを卒業論文としている例があるので、学部全体で卒業論文の項目や形式を統一することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)- 33 -14. 卒業研究を学生便覧に記載し、履修期間および時間帯等、単位の根拠を明示することにより学生に周知することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 卒業試験に該当する薬学総合演習試験は、正答率や識別指数を用いて出題された問題の妥当性を考慮した上で採点し、学生に周知した合格判定基準に従って適正に合否判定されているのにもかかわらず、「平成 26 年度 6年次後期薬学総合演習試験判定基準及び受験資格について」などの申し合わせ事項が、「合格判定は、原則として判定基準に照らして行うが、問題の難易度等を勘案し、最終的に教授会で決定する」と、卒業判定の厳格性が疑われかねない表現となっているので、実態に応じた表現に修正することが望まれる。 (8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16. 科目によっては、複数の視点から評価する場合の点数の配分が示されていないものがあるので、点数配分を明示するよう改善が望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 5年次「処方解析Ⅰ~Ⅳ」「症例解析Ⅰ~Ⅳ」の評価では、出席基礎点の割合が 100点満点中 75 点と高く、提出物や講義での積極性が評価に十分反映されているとは言い難いので、出席点の比率を検討することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 危機管理マニュアルおよびハラスメント防止に関するリーフレットの学生編を、ホームページに掲載することが望ましい。(9.学生への支援)19. 教員1名あたりの学生数が 20.2 名と多く、教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)20. 教授の 46%が 60 代(定年 65 歳)であり、年齢分布への配慮が望まれる。(10.教員組織・職員組織)21. 人事規定には、客観的な基準がほとんど示されておらず、規定としてあいまいな点が多いので、適正な規定を設定し、明文化することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 授業担当時間数が教員間で差が大きく、1 週間で 14.1 時間は過多な負担と言えるので、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 自己点検・評価委員会に外部委員を加えることが望まれる。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点- 34 -1. 教育研究上の目的に関して、教育については学則に規定されているが、研究についての記載がないので、学則に教育研究上の目的として策定・記載することが必要である。(1.教育研究上の目的)2. 実質的に、薬剤師国家試験対策に相当する6年次の演習科目については、15 科目 7.5単位の演習科目名と、「教授要目」に記載されている授業計画・講義内容の項目(薬と生体、健康と環境、薬の効くプロセス、薬物療法、薬の体内動態と製剤化、薬剤師の責任と義務、薬剤師業務、まとめ)が乖離しているので、整合性のある科目名に修正すべきである。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育およびコミュニケーション教育の目標達成度評価をするための指標を定め、適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. 実務実習事前学習に関して、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(5.実務実習)5. 共用試験の受験者数を「自己点検・評価書」に記載することが必要である。(5.実務実習)6. 卒業研究の成績評価については、卒業研究のGIOと到達目標が明文化されているものの、具体的な評価基準がなく、研究室の教員の主観のみによって行われていると判断され、公平性に懸念される点があるので、ルーブリック評価など客観的な評価方法を利用し、かつ複数の教員が、成績評価・単位認定に関わるように、改善すべきである。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 留年者、退学者数が多いことは、薬学教育に必要な学力が不足する学生が入学している可能性が高いことを示唆しているので、選抜方法の見直しなどの改善が必要である。(7.学生の受入)9. 4年次の薬学統合講義科目および「実務模擬実習」の単位の認定について、共用試験の結果を含めて判定していることは、大学としての公正かつ厳格な成績評価および単位認定という観点から不適切であり、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 6年次後期の演習科目のみが未修得で留年となった 6年次留年生には、未修得の6年次後期演習科目を再履修させ、その成果を7月に実施する卒業試験で評価、判定する- 35 -としている。したがって、「再履修」の評価としての厳格性を確保するため、6年次留年生に対する演習科目の講義内容と講義時間、また卒業試験(薬学総合演習試験)の実施方法および判定基準を、6年次正規履修時と同一にする必要がある。特に、80 コマの授業が用意されている「基礎学力演習」が、薬剤師国家試験予備校など、学外業者により実施されるものであれば、大学教育として不適切であり、また、この講義への 2/3 以上の出席が「卒業試験の受験資格」となることは問題である。したがって、現状の制度では、再履修の評価としての厳格性が確保できないことが懸念され、講義内容、並びに卒業試験の実施、評価方法の早急な見直しが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 6年次に実施される学外業者の作成した国家試験対策模擬試験の受験を、実質上の卒業試験である薬学総合演習試験の受験資格としていることは、「学士課程修了の認定が、公正かつ厳格におこなわれていること」とする【基準 8-3-1】にそぐわないので、受験資格の早急な改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 全学的に実施された自己点検・評価の結果を教育研究活動の改善に反映できるよう、委員会運営の改善が必要である。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2015年度 |
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1:提言 改善報告審議結果 |
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| 名古屋市立大学 | 公 | 愛知県 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
名古屋市立大学 総評名古屋市立大学薬学部は、6年制の薬学科と4年制の生命薬科学科による二学科制の薬学教育を行っている。薬学科の教育研究上の目的は、薬学部全体の理念のもと、「医薬品と薬物療法に関わる医療科学を総合的に修得し、薬剤師をはじめ、医療に関わる様々な分野で薬の専門家として貢献できる人材の育成」と定められている。ヒューマニズム教育・医療倫理教育は、「コミュニティ・ヘルスケア卒前教育プログラム」を中心に行われている。このプログラムは、この大学の医学部、看護学部および名古屋学院大学と連携した体系的な医療人養成教育(なごやかモデル)の一環として平成25年度入学生から開始された多職種連携型の特色ある教育プログラムであり、さらに発展することが期待されている。教養教育科目は全学を対象として幅広く設定されており、英語に関する教育は入学時から卒業時まで体系的に計画されている。薬学専門教育の実施に向けた準備教育については、入学直後の「プレースメントテスト」で数学・化学・物理・生物の学力を把握し、初年次教育の内容やレベルの調整に活用している。医療安全教育と生涯学習の意欲醸成のための教育については、学習機会が十分に設定されている。薬学専門科目は、薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標の全てを網羅している。専門科目の学習方略は適切であり、実験実習科目は十分に行われている。実務実習事前学習は適切な指導体制と内容で実施されており、薬学共用試験の実施には問題がない。また、病院と薬局での実務実習は、適切な体制で実施・評価が行われている。卒業研究は4年次から6年次の11月まで行われ、卒業論文に該当する「研究成果報告書」の提出と6年次11月のポスター発表形式の「卒業研究発表会」が行われている。また、卒業研究以外の問題解決型学習も選択科目として行われている。入学試験は、薬学科の「人材養成の目標」に合致したアドミッション・ポリシーに基づいて実施されている。授業科目の成績評価は、おおむね適正に行われており、成績評価にはGPA(Grade PointAverage)制度も導入され、個別学修指導に活用されている。進級判定は2年次への進級- 2 -に限って行われている。学士課程の修了認定には特に問題はない。学生の修学上の指導や相談への対応は、入学時に割り当てられたチューターと4年次からの配属研究室の教員が担当している。チューター制度はよく機能しており、学生への修学支援、安心・安全対策にも問題はない。また、学習環境はよく整備されている。薬学科の専任教員には、専門分野についての知識・経験と技術・技能が十分な教員が配置されており、専任教員数と学生数との比率は適正である。研究環境に大きな問題はなく、教員の教育研究活動は活発で、教員業績評価が定期的に行われている。また、地域と連携・協力した学生教育や生涯教育、海外の協定大学との交流など、外部対応は良好である。自己点検・評価は定期的に行われており、その結果はホームページ上に公開されている。以上のように、名古屋市立大学薬学部薬学科の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかしながら、以下の諸問題については早急に改善を図ることが必要である。1)「ヒューマニズム教育・医療倫理教育」、「コミュニケーション能力と自己表現能力を身につけるための教育」、「実務実習事前学習」、「問題解決能力の醸成教育に向けた教育」において、それぞれの目標達成度を総合的に評価するための指標を設定し、それに基づいた適切な評価を行うことが必要である。2)卒業研究実習の評価において、「研究成果報告書等の総合評価」を指導教員の裁量に任すことなく、「卒業論文」の評価に基準を設けて複数の教員で行い、卒業論文発表会における発表・質疑応答結果に評価基準を設けることなど、問題解決能力の向上を評価するための適切な指標や基準を設定することが必要である。3)全ての科目のシラバスに「成績判定基準」を定量的な数値で明示するよう、早急に改善することが必要である。4)作成されている「自己点検・評価書」の記載内容は現状の説明に留まっているので、自己点検・評価の意義を全教員が再認識し、その結果を教育研究活動の改善に反映できる体制を構築することが必要である。名古屋市立大学薬学部薬学科は、今回の評価による提言を活かし、さらに発展することを期待する
大学への提言
名古屋市立大学 大学への提言1)長所1. 名古屋市立大学の医学部、看護学部および名古屋学院大学と連携した地域参加型学習(なごやかモデル)の一環である「コミュニティ・ヘルスケア卒前教育プログラム」は、多職種が連携した体系的な医療人養成教育プログラムとして優れている。(3.医療人教育の基本的内容)2. チューター教員と学生の懇談会である「チューター会」を定期的に開催し、その内容を報告書にまとめ、全教員で共有していることは優れた取り組みであり、これによって学生の「大学満足度調査」における『相談をしやすい先生が多い』という点に関する満足度が顕著に向上している。(9.学生の支援)2)助言1. 「薬学部パンフレット」の「理念・目的」は一部の文言がホームページの記載と一致していないので、統一することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2. 「教育研究上の目的」を定期的に検証するための責任ある組織体制の整備が望ましい。(1.教育研究上の目的)3. ディプロマ・ポリシーが求める学習成果と履修科目との関連を学生が理解できるように、カリキュラム・マップを履修要項に収載することが望ましい。(2.カリキュラム編成)4. ヒューマニズム教育・医療倫理教育とコミュニケーションの基本的能力を身につけるための基礎的な教育の充実を図ることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)5. 教養科目の履修機会が1年次に集中しており、教養科目の履修機会が十分とは言えないので、少なくとも2年次までは自由に履修できるような時間割上の配慮が望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)6. 「医薬看連携地域参加型学習」と「コミュニティ・ヘルスケア論・実習」は、医療人養成教育として優れたプログラムであるので、必修科目にすることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)7. 薬剤師生涯学習に参加する学生は少数であるので、積極的な参加者を増す努力が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. シラバスに記載されている「授業計画」には、授業内容と薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標との関係が明記されておらず、「学習到達目標」も薬学教育モデ- 28 -ル・コアカリキュラムの到達目標と対応してはいない。シラバスの「授業計画」に授業内容と薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標との関係を明記するよう改善することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)9. 4年次の「薬学演習Ⅰ」と6年次の「薬学演習Ⅱ」は、それぞれCBT対策、国家試験対策であり、大学独自の薬学専門教育ではないので、ホームページなどの一覧表から除外することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)10. 実務実習事前学習の終了から実務実習の開始までの期間が最短でも5ヵ月離れている。実務実習直前に事前学習の到達度を再確認することが望ましい。(5.実務実習)11. 「卒業研究実習」以外は全てが選択科目となっている問題解決型学習対応科目について、改善計画として示されている『一部の選択科目を必修科目へ移行させ、必修科目の割合を大きくする』ことを実践して「医薬看連携地域参加型学習」、「基礎薬学演習」を必修化するなど、問題解決型学習の充実が望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 推薦入試Aにおいては小論文と面接試験を行い、人物・意欲を重視して選抜しているが、他の入試制度においても、面接などにより医療人としての適性を評価する工夫が望ましい。(7.学生の受入)13. 学位授与の方針が学生と教職員に徹底できるよう、「履修要項」に収載し、履修ガイダンスやFDで繰り返し説明することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. 科目の成績評価に「出席点」を含めている科目が多数みられ、評価に占める割合は一律ではない。成績評価に出席点を加味することはできるだけ無くし、加味する場合は、その理由と評価基準を明示することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15. 2年生と3年生について、定期健康診断の受診率を改善することが望ましい。(9.学生の支援)16. 新設された2分野( 医薬品安全性評価学分野と薬物送達学分野)は、専任教員がそれぞれ1名と2名であるので、補充することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)17. 直近6年間の研究業績には教員間のばらつきがみられるので、研究業績が著しく少ない一部の教員に対しては改善に向けた指導を行うことが望ましい。(10.教員組織・職員組織)18. 研究機器・設備について、特に大型の共通機器の老朽化が進んでいるので、それらの- 29 -更新が望ましい。(10.教員組織・職員組織)19. 教務・FD委員会主催の研究授業への参加者は現在30%程度であるので、参加率向上に向けた対策をとることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)20. 薬学部の「自己評価・第三者評価等検討委員会」には、外部委員を加えることが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. 「ヒューマニズム教育・医療倫理教育」と「コミュニケーション能力と自己表現能力を身につけるための教育」において、それぞれの目標達成度を総合的に評価するための指標を設定し、それらに基づいた適切な評価を行うことが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)2. 実務実習事前学習の目標達成度評価のための適切な指標を設定し、それに基づいて評価する必要がある。(5.実務実習)3. 「研究成果報告書」等の総合評価が指導教員の裁量に任されており、「卒業研究実習」による問題解決能力の向上が適切に評価されていると結論づけることができない。「研究成果報告書」の評価に基準を設けて複数の教員で行い、卒業論文発表会における発表・質疑応答結果に評価基準を設けることなど、「卒業研究実習」による問題解決能力の向上を評価するための適切な指標や基準を設定することが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)4. 問題解決能力の醸成に向けた教育科目において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価を行うことが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)5. シラバスに「成績判定基準」が定量的な数値で示されていない科目が少なからず存在する。評価の厳正さを高めるため、全ての科目について、「成績判定基準」を定量的な数値で明示するよう、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)6. 作成されている「自己点検・評価書」の記載内容は現状の説明に留まっているので、自己点検・評価の意義を全教員が再認識し、その結果を教育研究活動の改善に反映できる体制作りが必要である。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2015年度 |
- |
1:提言 改善報告審議結果 |
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| 兵庫医科大学 | 私 | 兵庫県 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
兵庫医科大学 総評兵庫医療大学薬学部は、大学の教育理念を踏まえた学部の教育理念と教育目的、教育目標を掲げ、ディプロマ、カリキュラム、アドミッションの3つのポリシー(学位授与方針、教育課程の編成・実施方針、入学者受入方針)を定めて、社会的ニーズを反映した6年制薬学教育を行っている。看護学部/リハビリテーション学部と連携して行う3学部合同プログラムや、兵庫医科大学医学部と共に行う4学部合同プログラムは、チーム医療の実践を体感・学習できる教育プログラムであり、1年次から体系的に実施されていることは兵庫医療大学の特色である。さらに、英語教育は1年次から4年次まで体系的なプログラムを構築・実施し、医療英語を学習する興味深い取組みも行っている。「実務実習事前学習」と薬学共用試験により実務実習の能力を担保された学生は、指導薬剤師の指導のもと病院/薬局実習を行っている。5年次の「研究実習」と6年次の「研究研修」/「チーム医療研修」の組合せによって卒業研究が行われており、一部にルーブリック評価表をもちいて卒業論文や卒業研究発表会の評価を行っている。問題解決能力の醸成に向けた教育に関しては、医療に関する問題の解決に他学部学生と協働して取組む能力の涵養に努めている。さらに、担任制度、アドバイザー制度、長期密着型ゼミナール、教育支援室など多面的な修学支援制度を設けているほか、入学後の成績不良学生に対しても手厚く学習支援を行っており、自習室やグループ学習室、カンファレンス室などの学習ハード面の充実とあわせて、学生にとっては学習しやすい環境が整備されている。しかし、本機構の評価基準に照らすと、以下の改善すべき重要な問題点が指摘される。1.ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を- 2 -身に付けるための教育の成果について、総合的な目標到達度を評価するための指標を設定し、評価が行われていないことは問題である。2.「研究活動に参加する際に基盤となる薬学に関する体系的・包括的な学識を、演習を通じて確固たるものとする」(シラバス)として卒業研究に対応する6年次の「研究研修」/「チーム医療研修」(必修)の5月以降の時間を演習に割り当て、その内容を国家試験対策としている。すなわち、6年次のカリキュラム編成が薬剤師国家試験の受験準備教育に著しく偏重したものとなっている。また、この演習授業の過半数に薬剤師国家試験予備校の講師を充てていることは、この演習が必修科目である「研究研修」/「チーム医療研修」に含まれているものであることから極めて重大な問題点である。3.「実務実習事前学習」の成績評価では知識領域の評価が50%であり、実習自体の評価が25%であることは問題である。さらに実習における技能・態度領域の目標達成度を評価するための指標を設定し、評価が行われていないことも改善すべき問題点である。4.卒業研究科目である「研究研修」/「チーム医療研修」の成績評価を研究とは直接関連しない「演習総合試験」の合格を必要条件としていることは不適切である。その上、この試験の多くに薬剤師国家試験予備校の模擬試験を流用し、合格基準をシラバスなどに明示せずに不合格としていることは、基準に従って学士課程の修了判定が公正かつ厳格に行われているとは言えず、重大な問題点である。5.「演習総合試験」が不合格で卒業できず、「研究研修」/「チーム医療研修」が継続履修となった卒業延期者の継続履修を薬剤師国家試験予備校の講習会への参加で代替にしている点、さらに、薬剤師国家試験予備校の講習会への出席状況を秋季修了判定に加味している点は、卒業延期者の教育を大学が放棄していることになる重大な問題である。6.6年制薬学教育プログラムを自ら点検・評価し、その結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、機能させる必要がある。以上の重要な問題点については早急に改善する必要がある。それら以外の問題点についても今回の評価結果に基づいて改善に向けた取組みを進め、6年制薬学教育の向上に努めることが望まれる。
大学への提言
兵庫医科大学 大学への提言1)長所1.チーム医療学習として、3学部合同プログラムや、兵庫医科大学医学部と共に行う4学部合同プログラムを実施していることは、評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2.担任制度、アドバイザー制度、長期密着型ゼミナール、教育支援室など多面的な修学 支援制度を設けていることは、評価できる。(9.学生の支援)3.自習室として使用できる施設が整備されており、また、図書室・資料閲覧室には十分な閲覧座席数が確保されているほかグループ学習室が備えられている。自習室の利用時間が試験に配慮しており、さらに、年末年始を除き毎日開館していることは、評価できる。(11.学習環境)2)助言1.学則第1条の2に記述された(学部の目的)と教務便覧やホームページに記述された 教育目的は一部異なる表現で記述されているので、統一することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2.教育研究上の目的について、定期的に検証することが望ましい。(1.教育研究上の目的)3.平成26年度のシラバスの電子化に伴い、在学生はホームページ上でしかカリキュラム・ポリシーを見ることができなくなったので、配布物等を通して周知されることが望まれる。(2.カリキュラム編成)4.卒業要件に含まれる人文社会系科目の選択科目数が少ないので、開講科目を増やすと同時に複数学年にわたって受講できるような工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5.英語教育のプログラムは評価できるが、「科学英語」の履修者は9名、「応用英語」の- 32 -履修者は1名と極めて少ないので、履修者を増やす努力が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6.薬害、医療過誤、医療事故等の被害者やその家族、弁護士、医療における安全管理者等を講師とする科目がないので、学生が肌で感じる機会を提供することが望まれる。 (3.医療人教育の基本的内容)7.薬剤師が活躍する現場は医療機関だけではないことから、早期体験学習において、病院や薬局以外の企業や保健所などの広範な現場が見られるような取組みが行われることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8.医療の進歩に対応するために生涯学習が必要であることを、教員だけでなく、医療現場で活躍する薬剤師などからも聞く機会を直接的に設け、生涯学習に対する意欲を醸成するための教育を体系的に行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9.シラバスに記載されている到達目標からは、薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標との対応の確認が難しいものが多いので、学生にとって分かりやすいものとすることが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)10.「日本薬局方収載の代表的な医薬品の容量分析を実施できる(技能)」が「分析化学Ⅰ」という講義で行われていたり、「高齢化と少子化によりもたらされる問題点を列挙し、討議する(知識・態度)」が「公衆衛生学」という講義で行われていたりと、SBOsに適した学習方法が用いられていないものが幾つか見られるので、学習方法を見直すことが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)11.実務実習全般の総合的な学習成果を適切な指標に基づいて評価することが望ましい。(5.実務実習)12.シラバスや「実務実習のしおり」に実務実習の成績評価方法を具体的に記述することが望ましい。(5.実務実習)13.実務実習の成績評価表では出席・実習態度が50%を占めているので、実習を通した学習成果に関する評価の重みを増やすことが望まれる。(5.実務実習)14.面接試験など、医療人としての適性を直接的に評価するための工夫がなされることが望ましい。(7.学生の受入)15.年度初めに開催するガイダンス・オリエンテーション等で卒業要件を学生に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16.仮進級が実施される基準がわかりにくいので、「兵庫医療大学教務に関する規程」に明記し、学生にとってわかりやすくすることが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課- 33 -程修了認定)17.各科目の評価は1回の定期試験の結果で行われ、再試験の実施の可否は教員の裁量によって決められることが、シラバスの成績評価方法の欄に記述されている。教員によって対応が異なることは、評価の公平性に係る問題であり、改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18.教育研究上の目的に基づいた教育に対する総合的な学習成果について、指標を定めて評価することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19.学生生活実態調査アンケートの回収率が50%程度を超えるように、何らかの方策を実施することが望ましい。(9.学生の支援)20.ハラスメントに関する広報は新入生ガイダンスだけでなく、各学年のガイダンスにおいて繰り返し学生に広報することが望ましい。(9.学生の支援)21.学生生活実態調査アンケート結果の分析を学生生活の質向上に結びつける体制を整備することが望まれる。(9.学生の支援)22.専任教員1名当たりの学生数は21.4名であり、教育上あるいは安全上からも教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23.専任教員の担当科目時間数に関して週あたり1.1時間から11時間の幅があることから、この格差を無くすことが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24.留学生の受入・学生の海外研修・教員の海外留学等を行う体制および規程の整備が望まれる。(12.社会との連携)25.自己点検・評価委員会に外部委員を入れることが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1.教育研究上の目的に、「研究を通して~」などの文言を入れて表記し、学則等に明示する必要がある。(1.教育研究上の目的)2.卒業研究である「研究研修」/「チーム医療研修」のシラバスには、「研究活動に参加する際に基盤となる薬学に関する体系的・包括的な学識を、演習を通じて確固たるものとする。」と明記されているが、5月~12月まで開講している演習は、事実上国家試験対策である。これは、6年次の卒業研究に充てるべき時間を国家試験準備教育に充てていることで、6年次のカリキュラム編成が国家試験準備教育に過度に偏重していると言わざる得ないので、早急に改善すべきである。(2.カリキュラム編成)3.卒業研究の期間が5年次、6年次をあわせても1年に満たないことは、問題解決能力- 34 -醸成のための時間が足りないことを意味しており、卒論研究の時間を充分にとることが必要である。(2.カリキュラム編成)4.国家試験予備校講師が「卒業要件単位の対象となる(必修)科目」の演習授業の多くを担当していることは、重大な問題であり、自大学の教員が担当するように、早急に改善すべきである。(2.カリキュラム編成)5.ヒューマニズム教育・医療倫理教育およびコミュニケーション能力を身につけるための教育の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、これに基づいて評価を行うことが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6.シラバスに記述された到達目標からは、薬学教育モデル・コアカリキュラムに記述された到達目標と対応していることが確認できない科目がある。これらを是正し、6年制薬学教育に必要な多くの到達目標を必修科目として教育する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7.大学独自と位置付けられている薬学教育モデル・コアカリキュラム以外の科目の開講が少ないので、独自の専門教育内容を増やすことが必要である。(4.薬学専門教育の内容)8.「実務実習事前学習」の成績評価方法において、実習評価が25%で、50%が単位認定 試験・中間試験・科目別学力試験・総合学力試験等の知識領域のみの評価としている ことは問題であり、適切な評価割合に改善する必要がある。(5.実務実習)9.「実務実習事前学習」の技能・態度領域の目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価を行うことが必要である。(5.実務実習)10.「研究実習」の成績評価は研究指導教員のみで行われており、評価に関して十分な客観性があるとはいえないので、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11.問題解決能力の醸成に向けた教育において総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた評価を実施する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12.入学後の成績不良者に対する対策を手厚く行っているにも関わらず、低学年次留年率・退学率が高く、さらに、6年間の在籍で卒業できる割合が約55%である。この状況は、入学者選抜において、入学志願者の能力が的確に評価されていないことを示しているので、改善すべきである。(7.学生の受入)13.各科目のシラバスに記載されている「成績の評価方法」において複数の評価方法を用- 35 -いる場合(筆記試験、レポート、出席点、など)、最終結果に対する寄与率を示す必要がある。公平な評価のために、評価方法ごとに成績評価の具体的方法とその比率をシラバス等に明示する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14.卒業研究科目である「研究研修」/「チーム医療研修」(必修)の単位を、研究とは直接的な関連があるとは思えない国家試験準備科目である「演習総合試験」の成績で評価している点は重大な問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15.6年次の卒業判定となる試験として「演習総合試験」が複数回実施されているが、それに薬剤師国家試験予備校が主催する模擬試験を流用していることは、学士課程の修了が基準に従って公正かつ厳格に行われているとは言えないので、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16.「演習総合試験」の合格基準をシラバスなどで明示せずに試験を実施し、不合格者を留年・卒業延期としていることは大きな問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17.教務に関する規程では、留年者に関しては不合格の必修科目は再履修することになっているのにもかかわらず、6年次留年生は大学ではなく、薬剤師国家試験予備校の講習会への参加で代替えにしている点、さらに、薬剤師国家試験予備校の講習会への出席状況を秋季修了判定に加味している点は大きな問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18.大学ホームページの「情報の公表」の「研究業績DB」において、最近5年間におけ る教育研究上の業績が更新あるいは開示されていない教員が複数名確認される。この件について大学は自己点検していないので、改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)19.薬学部として6年制薬学教育プログラムの自己点検・評価を組織的かつ定期的に実施し、その結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、機能させる必要がある。(13.自己点検・評価) 1)長所1.チーム医療学習として、3学部合同プログラムや、兵庫医科大学医学部と共に行う4学部合同プログラムを実施していることは、評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2.担任制度、アドバイザー制度、長期密着型ゼミナール、教育支援室など多面的な修学 支援制度を設けていることは、評価できる。(9.学生の支援)3.自習室として使用できる施設が整備されており、また、図書室・資料閲覧室には十分な閲覧座席数が確保されているほかグループ学習室が備えられている。自習室の利用時間が試験に配慮しており、さらに、年末年始を除き毎日開館していることは、評価できる。(11.学習環境)2)助言1.学則第1条の2に記述された(学部の目的)と教務便覧やホームページに記述された 教育目的は一部異なる表現で記述されているので、統一することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2.教育研究上の目的について、定期的に検証することが望ましい。(1.教育研究上の目的)3.平成26年度のシラバスの電子化に伴い、在学生はホームページ上でしかカリキュラム・ポリシーを見ることができなくなったので、配布物等を通して周知されることが望まれる。(2.カリキュラム編成)4.卒業要件に含まれる人文社会系科目の選択科目数が少ないので、開講科目を増やすと同時に複数学年にわたって受講できるような工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5.英語教育のプログラムは評価できるが、「科学英語」の履修者は9名、「応用英語」の- 32 -履修者は1名と極めて少ないので、履修者を増やす努力が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6.薬害、医療過誤、医療事故等の被害者やその家族、弁護士、医療における安全管理者等を講師とする科目がないので、学生が肌で感じる機会を提供することが望まれる。 (3.医療人教育の基本的内容)7.薬剤師が活躍する現場は医療機関だけではないことから、早期体験学習において、病院や薬局以外の企業や保健所などの広範な現場が見られるような取組みが行われることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8.医療の進歩に対応するために生涯学習が必要であることを、教員だけでなく、医療現場で活躍する薬剤師などからも聞く機会を直接的に設け、生涯学習に対する意欲を醸成するための教育を体系的に行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9.シラバスに記載されている到達目標からは、薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標との対応の確認が難しいものが多いので、学生にとって分かりやすいものとすることが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)10.「日本薬局方収載の代表的な医薬品の容量分析を実施できる(技能)」が「分析化学Ⅰ」という講義で行われていたり、「高齢化と少子化によりもたらされる問題点を列挙し、討議する(知識・態度)」が「公衆衛生学」という講義で行われていたりと、SBOsに適した学習方法が用いられていないものが幾つか見られるので、学習方法を見直すことが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)11.実務実習全般の総合的な学習成果を適切な指標に基づいて評価することが望ましい。(5.実務実習)12.シラバスや「実務実習のしおり」に実務実習の成績評価方法を具体的に記述することが望ましい。(5.実務実習)13.実務実習の成績評価表では出席・実習態度が50%を占めているので、実習を通した学習成果に関する評価の重みを増やすことが望まれる。(5.実務実習)14.面接試験など、医療人としての適性を直接的に評価するための工夫がなされることが望ましい。(7.学生の受入)15.年度初めに開催するガイダンス・オリエンテーション等で卒業要件を学生に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16.仮進級が実施される基準がわかりにくいので、「兵庫医療大学教務に関する規程」に明記し、学生にとってわかりやすくすることが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課- 33 -程修了認定)17.各科目の評価は1回の定期試験の結果で行われ、再試験の実施の可否は教員の裁量によって決められることが、シラバスの成績評価方法の欄に記述されている。教員によって対応が異なることは、評価の公平性に係る問題であり、改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18.教育研究上の目的に基づいた教育に対する総合的な学習成果について、指標を定めて評価することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19.学生生活実態調査アンケートの回収率が50%程度を超えるように、何らかの方策を実施することが望ましい。(9.学生の支援)20.ハラスメントに関する広報は新入生ガイダンスだけでなく、各学年のガイダンスにおいて繰り返し学生に広報することが望ましい。(9.学生の支援)21.学生生活実態調査アンケート結果の分析を学生生活の質向上に結びつける体制を整備することが望まれる。(9.学生の支援)22.専任教員1名当たりの学生数は21.4名であり、教育上あるいは安全上からも教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23.専任教員の担当科目時間数に関して週あたり1.1時間から11時間の幅があることから、この格差を無くすことが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24.留学生の受入・学生の海外研修・教員の海外留学等を行う体制および規程の整備が望まれる。(12.社会との連携)25.自己点検・評価委員会に外部委員を入れることが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1.教育研究上の目的に、「研究を通して~」などの文言を入れて表記し、学則等に明示する必要がある。(1.教育研究上の目的)2.卒業研究である「研究研修」/「チーム医療研修」のシラバスには、「研究活動に参加する際に基盤となる薬学に関する体系的・包括的な学識を、演習を通じて確固たるものとする。」と明記されているが、5月~12月まで開講している演習は、事実上国家試験対策である。これは、6年次の卒業研究に充てるべき時間を国家試験準備教育に充てていることで、6年次のカリキュラム編成が国家試験準備教育に過度に偏重していると言わざる得ないので、早急に改善すべきである。(2.カリキュラム編成)3.卒業研究の期間が5年次、6年次をあわせても1年に満たないことは、問題解決能力- 34 -醸成のための時間が足りないことを意味しており、卒論研究の時間を充分にとることが必要である。(2.カリキュラム編成)4.国家試験予備校講師が「卒業要件単位の対象となる(必修)科目」の演習授業の多くを担当していることは、重大な問題であり、自大学の教員が担当するように、早急に改善すべきである。(2.カリキュラム編成)5.ヒューマニズム教育・医療倫理教育およびコミュニケーション能力を身につけるための教育の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、これに基づいて評価を行うことが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6.シラバスに記述された到達目標からは、薬学教育モデル・コアカリキュラムに記述された到達目標と対応していることが確認できない科目がある。これらを是正し、6年制薬学教育に必要な多くの到達目標を必修科目として教育する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7.大学独自と位置付けられている薬学教育モデル・コアカリキュラム以外の科目の開講が少ないので、独自の専門教育内容を増やすことが必要である。(4.薬学専門教育の内容)8.「実務実習事前学習」の成績評価方法において、実習評価が25%で、50%が単位認定 試験・中間試験・科目別学力試験・総合学力試験等の知識領域のみの評価としている ことは問題であり、適切な評価割合に改善する必要がある。(5.実務実習)9.「実務実習事前学習」の技能・態度領域の目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価を行うことが必要である。(5.実務実習)10.「研究実習」の成績評価は研究指導教員のみで行われており、評価に関して十分な客観性があるとはいえないので、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11.問題解決能力の醸成に向けた教育において総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた評価を実施する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12.入学後の成績不良者に対する対策を手厚く行っているにも関わらず、低学年次留年率・退学率が高く、さらに、6年間の在籍で卒業できる割合が約55%である。この状況は、入学者選抜において、入学志願者の能力が的確に評価されていないことを示しているので、改善すべきである。(7.学生の受入)13.各科目のシラバスに記載されている「成績の評価方法」において複数の評価方法を用- 35 -いる場合(筆記試験、レポート、出席点、など)、最終結果に対する寄与率を示す必要がある。公平な評価のために、評価方法ごとに成績評価の具体的方法とその比率をシラバス等に明示する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14.卒業研究科目である「研究研修」/「チーム医療研修」(必修)の単位を、研究とは直接的な関連があるとは思えない国家試験準備科目である「演習総合試験」の成績で評価している点は重大な問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15.6年次の卒業判定となる試験として「演習総合試験」が複数回実施されているが、それに薬剤師国家試験予備校が主催する模擬試験を流用していることは、学士課程の修了が基準に従って公正かつ厳格に行われているとは言えないので、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16.「演習総合試験」の合格基準をシラバスなどで明示せずに試験を実施し、不合格者を留年・卒業延期としていることは大きな問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17.教務に関する規程では、留年者に関しては不合格の必修科目は再履修することになっているのにもかかわらず、6年次留年生は大学ではなく、薬剤師国家試験予備校の講習会への参加で代替えにしている点、さらに、薬剤師国家試験予備校の講習会への出席状況を秋季修了判定に加味している点は大きな問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18.大学ホームページの「情報の公表」の「研究業績DB」において、最近5年間におけ る教育研究上の業績が更新あるいは開示されていない教員が複数名確認される。この件について大学は自己点検していないので、改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)19.薬学部として6年制薬学教育プログラムの自己点検・評価を組織的かつ定期的に実施し、その結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、機能させる必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 北陸大学 | 私 | 石川県 | 第1期 | 2015年度 | 継 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
北陸大学 総評北陸大学薬学部薬学科は「医療人としての倫理観、使命感、責任感及び高度な薬学の知 識・技能を身に付け、臨床の現場で実践的な能力を発揮できる薬剤師を養成する。」を人 材養成の目的として掲げ、教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)、入学 者受入方針(アドミッション・ポリシー)を制定し、6年制薬学教育を行っている。 教育課程は、教育課程の編成・実施方針に沿って低学年から高学年まで教養教育も含め 段階的に編成されている。特に低学年では能力別クラス編成の実施、補充教育の実施など、 入学者の基礎学力不足への対応にも努めている。また、専門教育においては、アドバンス ト教育として「高度医療薬剤師演習」、「東洋医薬学演習」、及び「健康医療薬学演習」 が選択コースとして設定され、「和漢薬学」、「鍼灸学」、「漢方(中医)処方学」など も選択科目として開講されている。実務実習事前学習は適切な指導者のもとで実施され、 薬学共用試験本試験終了後の1月下旬に総合復習学習も行っている。実務実習の配属は北 陸地区調整機構を介して行われ、病院実習は金沢医科大学病院を中心に、薬局実習は金沢 市ならびに高岡市周辺を中心に北陸三県の保険薬局で行われている。また、通学が困難な 地域で実習を受ける学生のための宿泊施設として、大学の山中町セミナーハウスが利用さ れている。 入学試験は多様な方式で行われている。入学者数は、平成20年から24年までは平均充足 率が54.3%と極めて低い状態が続き、指定校推薦選抜の見直しと学費減免制度の導入によ り回復傾向を見せているが、現時点でも入学者が入学定員を下回っている。 学習環境は、古い建物でのバリアフリー化に遅れが認められるが全般的には良好であり、 学生支援体制も整っている。社会との連携については、地域の薬剤師の資質向上と保健衛 生の保持・向上に努めている。 しかし、本機構の評価基準に照らして教育プログラムの内容を評価すると、多くの問題 が見出される。改善を必要とする重大な問題点は下記のとおりである。1)カリキュラムが薬学共用試験ならびに薬剤師国家試験の合格対策に偏っていることが 懸念される。すなわち、国家試験受験対策を目的とする学習に、5年次の実務実習の行わ れていない時期と6年次における多くの時間が充てられていることで、卒業研究の実施期 間が圧迫されており、成績の評価方法にも問題があるため、問題解決型学習が体系的、効 果的に実施されていない。さらに、4年次後期の大半を薬学共用試験のCBT(Computer Based Testing)対策に充てていることが2、3年次の過密カリキュラムの原因となり、当 該学年で留年者が増す一因になっている。 2)「実務事前学習」の成績評価において、薬学共用試験センターによる共用試験(CB T、OSCE(Objective Structured Clinical Examination))の成績が一定の基準を下 回った場合に、この科目を不可とすることは適切ではない。 3)留年率と退学率が恒常的に高く、入学定員ならびに基礎学力の確認を含めた入学シス テムが適切に機能しているとは言えない。 4)「総合薬学演習」の単位認定試験の合否が実質的な卒業判定基準となっている。また、 平成26年度は一部学生に対して国家試験終了後の3月末での卒業認定が実施されている。 さらに、最終学年で留年となった学生には、前年度未修得となった必修科目である「総合 薬学演習」の再履修が義務づけられているはずであるが、当該学生は留年した年次の8月 に実施する再試験を受験して単位を取得し、その後10月から休学して国家試験予備校に通 い、2月に復学して卒業認定を受けている。これらのことは国家試験合格率の向上を目指 したものであると言わざるを得ない。 上記の諸問題点に加えて、シラバスの記載に不備が認められる科目が多数存在する。ま た、薬学専門教育が講義に偏り到達目標の学習領域に合致した学習方略が設定されていな い科目が多数存在するほか、シラバスに記載されている評価方法と実際の評価との不整合 が多く認められる。さらに、入学者の選抜について教育に責任を持つ薬学部教授会での審 議がなされていない、などの多くの問題点が認められる。 今回の評価における大学への提言の「改善すべき点」として指摘した諸問題を教職員で 共有し、改善に取り組み、北陸大学として特色のある6年制薬学教育を構築し実施するこ とを期待して止まない。
大学への提言
北陸大学 大学への提言1)助言 1.薬学部の人材養成の目的ならびに教育方針・目標に関する定期的な検証がなされてい ないため、学部としての検証体制の確立と定期的な実施が望まれる。(1.教育研究 上の目的) 2.医療系科目の多くが2年次及び3年次に集中して開講されているために学生への過 度な負担が生じ、当該学年での留年生が多い一因にもなっていると考えられ、カリキ ュラムの点検評価と適切な変更が望まれる。(2.カリキュラム編成) 3.教養教育と薬学教育との関連性が学生に分かるカリキュラムマップの作成が望まれる。 (3.医療人教育の基本的内容) 4.医療人教育に関わる科目が講義中心であり、能動的参加型学習等が少ないので、能動 的参加型学習の充実が期待される。(3.医療人教育の基本的内容) 5.「リベラルアーツⅠ(医療人)」は、医療人とは何かといった重要な内容を含むにも かかわらず選択科目として設定されているため、必修科目とすることが望ましい。(3. 医療人教育の基本的内容) 6.以下の科目における態度教育の成績評価の方法について修正が望まれる。(3.医療 人教育の基本的内容) ① 「人間学I(生と死)」は、13項目ある評価項目のすべてを理解することを目標 にはしておらず、評価の指標が不明瞭である。 ② 「人間学II(心理)」は、出席と定期試験により評価されており、コミュニケー ション等の技術・態度の修得を目標とした適切な評価方法が導入されていない。 7.シラバスなどに以下の不備があるので、修正が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)① 「薬学入門Ⅰ」、「薬学入門Ⅱ」は、シラバスから判断すると薬剤師の知識に関 する教育が主な内容と思われ、ヒューマニズム教育・医療倫理教育の内容がどの 程度教授されているのか不明である。 ② フレッシュマンセミナーのスケジュールからは、少人数制のプログラムであるこ とやコミュニケーションの機会を設けていることが確認できない。 ③ 「病態解析系実習」のシラバスからはSGDであることが確認できない。 ④ 「医療英語」のシラバスの授業計画からはプレゼンテーション力を養う教育が行 われていると判断できない。 ⑤ 「科学英語の基礎Ⅰ・Ⅱ」のシラバスから、4要素のバランスを配慮した時間割 編成となっていることが確認できない。 ⑥ 「日本近現代史」のシラバスがない。 ⑦ 「臨床体験学習」、「人体解剖学習」のシラバスと学年別授業科目への記載がない。 ⑧ 「薬学基礎ゼミⅠ」がシラバスならびに履修基準表に記載されていない。 ⑨ 「基礎演習」のシラバスにおける評価方法が適切でない。 8.専門教育における現職の薬剤師などとの交流体制の整備と、現職の薬剤師などによる 講義の実施が望まれる。(4.薬学専門教育の内容) 9.生化学系実習と衛生環境系実習のシラバスでは、知識のみを評価方法としているが、 実習科目として適正な評価方法とすることが望まれる。(4.薬学専門教育の内容) 10.学生に配布されているカリキュラムマップは簡易型であり、シラバスにおける到達目 標の整理なども不十分で、カリキュラムの体系性が分かりにくいので、分かりやすい 形に整備することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容) 11.薬学教育モデル・コアカリキュラムに対応させた科目設定とするため、以下の修正が 望まれる。(4.薬学専門教育の内容) ① 技能のSBOs項目であるC7−(1)—2−4(技能)が「薬用植物学」の講義に 記載され、C9−(6)—2−7(技能)が「遺伝子工学」の講義に記載されており、 行動目標に対応した科目での実施が望まれる。 ② 基礎資料3-1においては、C10−(2)-4−1、−3、−4は「生体防御学」が該 当科目に記載されているが、「生体防御学」のシラバスにはこれらのSBOsは 記載されておらず、修正が望まれる。 ③ 知識・技能のSBOs項目を含むC12−(1)-2-2が、「衛生化学Ⅱ」の講義に 記載されており、行動目標に対応した科目での実施が望まれる④ 知識・技能のSBOs項目であるC14−(2)-1−2(知識・技能)が、「薬物治 療学Ⅰ」の講義に記載されており、行動目標に対応した科目での実施が望まれる。 ⑤ 「物理化学系実習」、「分析化学系実習」は、実習科目であるにもかかわらず、シ ラバス上では、あたかも約半分の時間を講義に費やしているように誤解を招く表 現になっているので、実態に即した記載への改訂が望まれる。 12.実務実習の開始時期と実務実習事前学習の終了時期が離れる場合の実務実習直前での 到達度を確認する体制を整備することが望まれる。(5.実務実習) 13.問題解決型学習について、実質的時間数から換算した単位数としては卒業要件単位の 1/10 を超えていないので、充実が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育) 14.1年次の「薬学基礎実習」を除き、多くの実習系科目のシラバスにはプレゼンテー ションやディスカッションの記載がないので、明記することが望ましい。(6.問題 解決能力の醸成のための教育) 15. 基礎学力が不足している学生が入学している可能性があり、全ての選抜方法で基礎学 力を担保するなどの方策が求められる。(7.学生の受入) 16. 学生に対するハラスメントの注意喚起は学生便覧への「ハラスメント」や「迷惑行為」 の掲示に留まり、教員や外部講師による教育はなされておらず、学生への教育体制の 構築が望まれる。(9.学生の支援) 17.古い建物はバリアフリー化されておらず、対応が望まれる。(9.学生の支援) 18.学生生活については、情報を収集するシステムが構築されておらず、構築が望まれる。 (9.学生の支援) 19.収容定員を基準にした専任教員一人当たりの学生数は 28.2 名であるので、この数を減 らす取り組みが期待される。 (10.教員組織・職員組織) 20.外部資金の獲得件数ならびに金額を増すための取り組みの推進が期待される。(10. 教員組織・職員組織) 21. 卒業研究室の配属において学生数の極端な偏りが発生しているので、卒業研究指導の 教育効果の観点から、配属学生数を適正化することが望ましい。(10.教員組織・ 職員組織) 22.学部ホームページに掲載されている教員の教育・研究業績を毎年更新していない教員 が見られるので、定期的な更新が望まれる。(10.教員組織・職員組織) 23. 収容定員に比して情報処理教育のための施設と設備が不足しているので、それらの充実が期待される。(11.学習環境) 24. 長期海外出張制度を利用した教員の海外研修の促進が望まれる。(12.社会との連 携) 25.全学的な自己点検・評価委員会ならびに薬学部の自己点検・評価プロジェクトチーム への外部委員の参加が期待される。(13.自己点検・評価) 2)改善すべき点 1.薬学部の「理念」を明示し、「教育研究上の目的」がこれを踏まえたものであること が明らかになるように改善する必要がある(1.教育研究上の目的) 2.4年次後期の大半を薬学共用試験CBT対策に充てる偏った教育がなされることが2、 3年次の過密カリキュラムの原因となっているので、早急に改善が必要である。(2. カリキュラム編成) 3.薬剤師国家試験対策教育である「事前総合薬学演習」と「総合薬学演習」が5年次の 臨床実習のない期間と6年次に置かれ、6年次の土曜日にはさらに国家試験補習も実 施される。これは5、6年次の多くの時間を国家試験の準備教育に充てる偏った教育 になっていることを意味しており、卒業研究など本来の教育内容に割り当てる時間を 早急に増やすことが必要である。(2.カリキュラム編成) 4.ヒューマニズム教育・医療倫理教育ならびにコミュニケーション能力・自己表現能力 を身に付けるための教育において、最終的な目標達成度を評価する指標の設定とそれ に基づく評価が行われていないため、それらの実施が必要である。(3.医療人教育 の基本的内容) 5.薬学専門教育が講義に偏っているので、演習など到達目標の学習領域に合致した学習 方略の設定と科目編成の再構築が必要である。(4.薬学専門教育の内容) 6.「実務事前学習」の目標達成度を総合的に評価するための指標の設定と、それに基づ く評価も行われていないので、実施に向けた改善が必要である。(5.実務実習) 7.「実務事前学習」の成績評価を、薬学共用試験の成績が一定の基準を下回った場合に 「不可」とする制度は適切ではないので、早急に廃止することが必要である。(5. 実務実習) 8.学生が卒業研究に相当する「総合薬学研究」に取り組むことができる時間が実質的に 約半年しかないので、十分な時間を与えるよう改善が必要である。(6.問題解決能 力の醸成のための教育)9.「総合薬学研究」の成績評価の基準が具体性に欠けているため、評価結果に教員間で の差異が生じているので、成績評価の平等性ならびに厳格性を担保するために、早急 に具体的かつ統一的な評価指標の設定が必要である。(6.問題解決能力の醸成のた めの教育) 10.問題解決能力の醸成に向けた教育において、個々の科目に成績評価の基準は設定され ているが、それらを総合した目標達成度を評価するための指標の設定と、それに基づ く評価はなされていないので、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のため の教育) 11.知識のみを評価方法としている実験実習科目が散見されるなど、科目によっては問題 解決能力の評価に対応する成績の評価方法に問題があるので、改善が必要である。(6. 問題解決能力の醸成のための教育) 12. 入学者の選抜について、教育に責任を持つ薬学部教授会での審議がなされていないの で、早急に改善が必要である。(7.学生の受入) 13.シラバスに記載されている評価方法と実際の評価との不一致が多くの科目で認められ るため、早急に改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定) 14.留年率と退学率が恒常的に高いため、入学定員ならびに基礎学力の確認を含めた入学 者選抜システムの抜本的な改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了 認定) 15.薬剤師国家試験準備を目的とする「総合薬学演習」の不合格だけの理由で、多くの卒 業延期者(平成26年度では6年次在籍者(157名)のうち48%に相当する76名)が出て いることは、「総合薬学演習」の合否が実質的な卒業判定基準となっていることを意 味しており、好ましいことではないので早急に改善が必要である。(8.成績評価・ 進級・学士課程修了認定) 16.最終学年で留年となった学生に対する履修管理体制が適切ではないので、改善が必要 である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定) 17.平成26年度は、一部の学生についてではあるが、国家試験終了後の3月末での卒業認 定が実施されており、好ましいことではないので、早急に改善が必要である。(8. 成績評価・進級・学士課程修了認定) 18.校医が修学の困難さを判断して助言する制度は、障がいを持つ志願者の受験の可否判 断に大学関係者が関わることになり、好ましくないので、改善が必要である。 (9.学生の支援)19.研究活動の低下が懸念される教員が少なくないので、研究時間の確保などの改善が必 要である。(10.教員組織・職員組織) 20.「北陸大学自己点検・評価規定」に定められた自己点検項目に基づく独自の自己点検・ 評価を定期的かつ継続的に実施する必要がある。(13.自己点検・評価)
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2015年度 |
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1:提言 改善報告審議結果 |
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| 近畿大学 | 私 | 大阪府 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
近畿大学 総評近畿大学薬学部医療薬学科は、「高度・多様化する医療において活躍できる人材、すなわち薬に関する幅広く高度な専門知識と優れた臨床能力を有する指導的薬剤師、および薬剤師の資質を活かして薬学研究の発展に貢献できるリサーチマインドを有する人材の養成」を教育研究上の目的としており、この目的に沿って、6年制薬学教育の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)および学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を制定している。このカリキュラム・ポリシーに基づき、教養教育・語学教育・専門基礎教育・専門教育・課題研究・演習から構成される6年制薬学教育カリキュラムが構築され、実施されている。ヒューマニズム教育・医療倫理教育は1年次から上級年次まで体系的に導入されており、その中には、生命倫理観および薬剤師としての使命感および職業観を醸成するための「早期体験学習」(1年次通年)や学生参加型のプログラムとして、コミュニケーション能力や問題解決能力の養成に資する「基礎ゼミ」、TBL(Team Based Learning)やPBL(Problem Based Learning)を通じて医学部学生との間でヒューマニズム等に関する意見を交わす「医薬連携教育プログラム」など、特色ある科目が認められる。語学科目としては、選択可能な幅広い初修外国語科目(英語の他、中国語、フランス語、ドイツ語)が開講されているほか、「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の要素を取り入れた発展的科目も用意されている。また、「基礎生物英語」や「基礎化学英語」などの専門英語科目も開講され、充実した語学教育が行われている。薬学専門教育は、6年制薬学教育モデル・コアカリキュラムに基づいて、年次が上がるに従い基礎薬学系科目から臨床系科目へと積み上がるように組み立てられており、各科目の到達目標の学習領域(知識・技能・態度)に適した学習方法を用いた教育が行われている。「実務実習事前学習」および「病院・薬局実習」も、実務実習モデル・コアカリキュラムに掲げられている教育目標や実施方法等に沿って適切に実施されている。「実務実習事前学習」の評価には、目標達成度を評価するための指標が設定され、対象領域(知識・技能・- 2 -態度)に適した指標と基準が設定され評価が実施されている。卒業研究は、「総合薬学研究1・2・3」の必修科目(3年次後期から6年次前期)として行われ、卒業研究発表会が設定され卒業論文が提出されており、適切に実施されている。卒業研究の期間には必修科目が複数設定されており、学生に大きな負担がかからないよう配慮が必要であるが、十分な研究時間が設定され、充実した内容の研究が行われている。学生の受入れは、アドミッション・ポリシーに基づき適切に行われ、ディプロマ・ポリシーに基づいた適切な学士課程修了認定が行われている。また、施設・設備も充実しており、学生の健康維持に関する支援や経済的支援には、特色ある取り組みが行われている。しかし、以下のような問題点が挙げられ、改善が必要である。1)4年次の「総合演習1」、6年次の「総合薬学演習2」と「総合演習2」に関しては、試験の成績に基づいてクラス分けを行い、必修科目であるにも関わらずクラスによって講義や演習への出席免除を行っている。2)医療倫理観、ヒューマニズム、医療コミュニケーションなどのキーワードを含み、医療人としての態度とその基盤となる知識、技能を学ぶ「薬学概論」(1年次)、「早期体験学習」(1年次)、「生命倫理」(4年次)、「コミュニティファーマシー」(4年次)などの科目があり、教育が体系的に行われ、かつ能動的参加型学習法を取り入れているが、この中で必修科目なのは「生命倫理」だけである。「早期体験学習」(1年次)を含む他の3科目は必修科目とする必要がある。3)学部全体の教育研究活動を統合的に自己点検・評価し、恒常的、継続的に教育研究活動の改善に取り組むためのPDCAサイクルを機能させて、常に改善に努める体制を整備する必要がある。近畿大学薬学部医療薬学科は、自己点検・評価体制の抜本的な見直しをはじめとする改善すべき点および助言を踏まえ、積極的に改革を進めることにより、薬学教育の更なる向上に努めることが望まれる。
大学への提言
近畿大学 大学への提言1)長所1.「医薬連携教育プログラム」や「早期体験学習」は医学部との連携で行われており、附属病院での体験型学習を通して、患者ケアやチーム医療、多職種連携を早期から薬学生に意識づける上で効果的であり、長所と見なすことができる。(3.医療人教育の基本的内容)2.近畿大学学園学生健保共済会では、全ての学生に、保険医療機関で保険証を使用して受診した際に窓口で支払う自己負担額を全額給付する制度を設けている。(9.学生の支援)3.中央図書館のホームページを基軸とした電子図書館サービスを提供し電子ジャーナル、25種のデータベース提供、教育研究成果の発信などが充実している。また、教育用端末を数か所設置し、自由に電子図書館サービスを学外からも利用できるようになっているのは長所である。(11.学習環境)2)助言1.教育研究上の目的を検証するシステムを利用して、定期的に検証することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2.6年次に開講されている選択科目 (4.5単 位、「 臨 床 薬 物 動 態 学」、「 医 療 ・ 薬 事関係法規 2」、「 が ん 治 療 学 医 薬 看 連携 講 義 」 )は 、 受 講 実 績を 見 る と ほ ぼ 全 員が 受 講 し て おり 、履 修 要 項 の 規 定 から 実 質 的 に ほ ぼ 必 修 科目 な の で 、必 修 科 目と す る こ と が望 ま れ る 。( 2 . カ リ キュ ラ ム 編 成 )3.「課題設定・問題解決科目群(5科目)」に物理と数学が「基礎物理化学」と「基礎数学」として配置され、この科目群からは、他の科目群(11科目)と合わせて2年次までに12単位が必要とされており、物理と数学・統計学の履修が軽視されているように見受けられるので、考慮が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4.語学教育に多彩な科目が導入されているが、発展英語科目と臨床薬学英語については選択科目であり、履修者が極めて少ないので、履修者を増やす工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5.どの科目がヒューマニズム教育・医療倫理教育に対応する科目か分かりづらいので、シラバス等を改良することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)6.「臨床薬学」、「調剤学」、「総合薬学演習1A」の学習方法は、座学、レポート提出など- 30 -で、必ずしも効果的ではないため、PBLなどの工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7.シラバスに掲載されているカリキュラムツリーは細かすぎて学生が理解するのは困難と思われる。もう少し分かりやすい形での提示が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)8.大学独自の薬学専門教育について、総合大学としての特徴ある科目である「医薬連携教育プログラム」や「がん治療学医薬看連携講義」などは大学独自の科目と考えられる。その他にも、医学部教員や同附属病院医療スタッフを講師陣とした科目や最新の医療薬学分野科目が開講されており、大学独自の教科と言える。優れた科目なので、学生へ周知する工夫が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)9.実務実習実施委員会の構成員や薬局実務実習主担当教員のメンバーから判断して、実務実習の指導に専任教員全員が参画しているとは言えないので、実施委員会に基礎系教員なども加えて、実務実習を学部全体で支援する体制を作ることが望まれる。(5.実務実習)10.実務実習をⅡ期以降に開始する学生に対して、「実践病態と治療」(集中講義)を実務実習開始直前に実施して知識や到達度の確認を行っているが、講義で行われており、技能・態度の再確認を求めるための科目を導入することが望まれる。(5.実務実習)11.配属教室の教員が副担当となっているとはいえ、特任教員数名で薬局実務実習の主担当を担っているのは問題であり、学部教員全員で、円滑できめ細かい実務実習の指導体制の構築が望まれる。(5.実務実習)12.実務実習報告会を学部全体で開催し、全員が発表するようにすることが望まれる。(5.実務実習)13. 卒業研究成果の医療や薬学における位置づけがどのように考察されているかなど、卒業研究を評価するための明確な評価基準を作成することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)14. 問題解決型学習に関連する科目の中には選択科目となっているものもあるので、問題解決型学習を全学生が18単位以上履修するように改めることが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15.卒業研究の発表形式が、薬学共用試験と4年終了時の成績により異なっていることは好ましくないので、改善することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 6年前期には卒業研究は実質行われていないが、実務実習を修了したうえで、実務実習の成果を基に卒業研究を行いそれらを纏めることが重要であるので、そのための期- 31 -間を設定することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17.問題解決能力醸成のための教育科目は、選択科目である「早期体験学習」と「薬学統計学」を含め、18.5単位となっているので、全学生が18単以上履修するように改めることが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18.留年率(各学年の留年の状況(13〜40名))は在籍学生の1割以上である。これらの原因の一つとして考えられる入学者の選抜方法の見直しが望まれる。(7.学生の受入)19.薬学部全体の定期健康診断受診率は88.7%であるが、2年次の受診率が8割を切っている。この点については原因を明らかにした上で受診率を上げるための適切な対策が望まれる。(9.学生の支援)20.教授と准教授の割合が高く、助教の割合が低いのは、専任教員1名に対する学生数が多い原因にもなっている(医療薬学科の学生定員900名として、教員1人当たりの学生数は25名であり、在籍学生数1003名で換算すると28名)。学生実習などにおける教育・指導上も問題であり、助教の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)21.実務家教員の実務遂行能力の維持向上のために、医療の現場で実務に定期的に従事する体制・制度の整備が望まれる。(10.教員組織・職員組織)22.臨床系教員(臨床薬学部門)の授業時間が、基礎系の教員よりも多くなっており、負担が一部の教員に偏っているので、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23.大学の英文ホームページとともに、薬学部の英文ホームページも開設されているが、限られた内容にとどまっているので、内容のより充実が望まれる。(12.社会との連携)24.海外留学の制度が整備されているが、利用する教員が少ないので、今後、多くの教員が利用することが望まれる。(12.社会との連携)25.「薬学部自己点検評価委員会」に外部委員を含むことが望まれる 。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1.4年次の「総合演習1」、6年次の「総合薬学演習2」と「総合演習2」に関しては、試験の成績に基づいてクラス分けを行い、必修科目であるにも関わらずクラスによって講義や演習への出席免除を行っており、早急に改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2.カリキュラム・ポリシーに対応する主な科目、例えば、カリキュラム・ポリシー3)- 32 -に対応する「早期体験学習」、「解剖組織学」、カリキュラム・ポリシー4)に対応する「病態生理学1 ・2 」、「分子ゲノム薬科学」、「ゲノム医療とゲノム創薬」、カリキュラム・ポリシー5)に対応する「コミュニティファーマシー」、カリキュラム・ポリシー7)に対応する「臨床医学概論」、「がん治療学医薬看連携講義」などは、選択科目となっている。これらの科目を履修せずに卒業する学生がいる可能性があり、カリキュラム・ポリシーが活かされない可能性があるので、選択科目の設定を早急に検討する必要がある。(2.カリキュラム編成)3.医療倫理観、ヒューマニズム、医療コミュニケーションなどのキーワードを含み、医療人としての態度とその基盤となる知識、技能を学ぶ「薬学概論」(1年次)、「早期体験学習」(1年次)、「生命倫理」(4年次)、「コミュニティファーマシー」(4年次)などの科目があり、教育が体系的に行われ、かつ能動的参加型学習法を取り入れているが、この中で必修科目なのは「生命倫理」だけである。「早期体験学習」(1年次)を含む他の3科目は必修科目とする必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4.コミュニケーション能力およびヒューマニズム教育・医療倫理教育全体における評価について、目標達成度を評価するための指標を設定し評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. 「総合薬学研究1〜3」について、それぞれに評価基準を設定し、客観的かつ公平な評価を行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)6. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切な評価を行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7.薬学部履修要項の「総合演習2」についての記載内容にある、「12月から2月にかけて最終の判定試験を行い、その合否によって単位認定を行います。単位が認定されなかった学生は卒業延期となりますのでご注意ください。」という記述は、「総合演習2」の試験が卒業を決定する、いわゆる「卒業試験」であると読める。「総合演習2」は、必修科目の一つに過ぎず、他の必修科目の不合格でも卒業要件を欠くことになるので、このように記述するのは不適切で、改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)8. 学部全体の教育研究活動を統合的に自己点検・評価し、恒常的、継続的に教育研究活動の改善に取り組むためのPDCAサイクルを機能させて、常に改善に努める体制を整備する必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 昭和薬科大学 | 私 | 東京都 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
昭和薬科大学 総評昭和薬科大学は、建学理念に基づいた「教育研究上の目的」を学則に明記し、それに基づく3つのポリシーを定め、6年制薬学教育を行っている。教養科目は薬学準備教育ガイドラインを参考に適切に設定されている。リメディアル教育は、入学前教育から開始され、専門教育を効果的に履修させるための準備が適切になされている。薬学専門教育の構成・内容は、基本的には薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠している。ヒューマニズム、医療倫理、コミュニケーション教育では、対応科目を各学年で開講し、体系的な教育が実施されている。実務実習事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに基づき、2年次後期から入門基礎編となる科目の授業が行われ、3年次前期で講義中心の導入編へ進み、3年次後期からは実務中心の科目に移行している。6年次には、「6年間の集大成としての知識に関わる総合学習を行う」ことを目的とする「最終総合演習」が行われている。実務実習施設への配属には、学生の希望や居住地を考慮した決定法が取り入れられ、薬局は調整機構を通じ、病院は大学の判断により適切な規模の病院を選定している。卒業研究は、4年次から6年次前期の期間を用いて、総合薬学、臨床薬学、情報薬学の3コースに分けて実施されており、教養教育担当部門を含むすべての研究室において、それぞれの特徴にあった研究が行われている。入学者の選抜は、十分な基礎学力を有する多様な学生を確保する観点から、5つの形式で実施されている。学生の経済的、身体的、精神的なサポート体制は整っている。特に、経済的支援体制としては、大学独自の奨学金制度があり、また、地方出身者の生活費を軽減するために女子寮が設けられている。薬学共用試験はCBT(Computer Based Testing)、OSCE(Objective StructuredClinical Examination)共に、薬学共用試験センターの「共用試験実施要項」に基づいて実施されている。専任教員数は、大学設置基準を満たしており、個々の教員の資格や教育研究業績などは基準を満たしている。- 2 -教育研究に必要な施設、設備、図書などの学習環境は、十分に整えられている。とくに、参加型学習のための少人数教育ができる教室はよく整備されている。自己点検・評価項目の点検・評価結果は、公表されているが、個々の教員に対するフィードバックは5年に1度である。以上のように、昭和薬科大学薬学部薬学科の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下の二つの重大な点を含む諸問題について、早急に改善を図る必要がある。1)「最終総合演習」は、カリキュラム・ポリシーの項目Ⅷを実現する必修科目であるにもかかわらず、すべての授業を国家試験対策予備校に委託していることは重大な問題であり、専任教員が担当し、大学が責任を持って実施するように改善する必要がある。2)国家試験対策予備校に授業を委託している「最終総合演習」を必修科目とし、その不合格だけで卒業できない学生が相当数いることは、重大な問題であり改善が必要である。昭和薬科大学には、本評価で指摘された問題点の改善に取り組み、薬科単科大学としての特色を活かした薬学教育を推進されるよう期待する。
大学への提言
昭和薬科大学 大学への提言1)助言1.「教育研究上の目的」の記述が「自己点検・評価書」の大学概要・基準1・学生便覧の3つの間で異なっているので、統一を図ることが望まれる。(1.教育研究上の目的)2.「教育研究上の目的」に関する記載について、ホームページ上でのアクセスを容易にすることが望まれる。(1.教育研究上の目的)3.「教育研究上の目的」の定期的な検証を行う体制を整え、これを実施することが望まれる。(1.教育研究上の目的)4.記載されているカリキュラム・ポリシーは、カリキュラムの構成は示しているがディプロマ・ポリシーを達成するための方針としてはやや不十分であり、改善が望まれる。(2.カリキュラム編成)5.学生便覧、薬学部パンフレット(資料1)およびホームページに記載されているカリキュラム・ポリシーの表現は統一することが望まれる。(2.カリキュラム編成)6.カリキュラム・マップを学生にわかりやすいものにすることが望まれる。(2.カリキュラム編成)7.学生が自分の学習内容を常に把握出来るように、各科目の内容と薬学教育モデル・コアカリキュラムとの対応をシラバスに記載し、学生に提示することが望まれる。(2.カリキュラム編成)8.早期体験学習が病院・薬局のみであり、多様な職種(公的研究機関、企業等)への見学を実施することが望ましい。また、早期体験の成果についてはSGDにて共有しているが、全体発表は行われておらず、評価基準も明確に示すことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9.教養科目、語学科目の多くが必修科目になっており、選択の幅を広げることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)10.英語教育について、5年次、6年次に特徴的な英語力を学ぶ科目がありながら、受講者は5年次「医薬開発特論Ⅱ」が4名、6年次「実用薬学英語」が34人と少なく、受講者を増やす努力が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)- 25 -11.公開教育講座への、学生の参加を促すことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)12.大学独自科目の開設状況を点検し、いずれのコースにおいても選択できる科目を増設することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)13.1年次~4年次までは時間割が固定されているので、学生が選択できる科目の配置が望まれる(教養科目を除く)。(4.薬学専門教育の内容)14.4年次からの3コース制について、具体的な目的を策定し、学生便覧等で明確に示すことが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)15.シラバス、便覧、時間割、ホームページに記載されている科目名を統一し、シラバスへの選択・必修の記載が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)16.6年次の選択科目のみでカバーされているSBOsがわずかながら見受けられ (新興感染症など)、履修しないで終了する可能性があり、改善が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)17.実習全体の単位数は9単位と少ないので、単位数を増やすことが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)18.実務実習事前実習Ⅰ評価表では、点数の半分以上が共通項目(身だしなみ)などであり、技能の習得結果などを正確に反映したものにすることが望まれる。(5.実務実習)19.問題解決能力の育成に関する単位が基準18単位以上になるようカリキュラムを見直すことが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)20.様々な教員が指導し作成された卒業論文が、6年制薬学教育として求めるられる卒業研究基準に達しているかどうかを評価できる体制を整えることが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)21.推薦入試の面接において、医療人として必要なコミュニケーション能力の資質を確認しているが、他の入試制度でも面接などその適性を評価する方法の導入を検討することが望まれる。(7.学生の受入)22.「薬学への招待」において、学術的な文書の読み書き能力の鍛錬であるアカデミック・リテラシー講義を開講し、大学生としての自覚を促す導入教育やスタディ・スキルの考え方と実践、ライフ・デザインの考え方と実践を指導しているとあるが、好ましい取り組みなので授業回数を現状の4回より増やすことが望まれる。(9.学生の支援)23.実験・実習での安全教育を実習単位ではなく、大学全体として行うことが望まれる。(9.学生の支援)24.学生生活に対する学生の意見に対し、対応体制を十分にとることが望ましい。(9.学- 26 -生の支援)25.教員の増員をはかり、教員一人あたりの学生数を改善することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)26.教員の採用の選考基準に、模擬講義を採用するなど教育力の評価を加えることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)27.教員の採用の選考基準に、社会貢献に関わる業績を入れることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)28.実務家教員が7名であり、これが実務家教員と非実務家教員の講義時間の格差につながっていることから、実務家教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)29.教員の評価結果に関するフィードバックは毎年実施することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)30.教員の長期海外出張制度の利用を促進することが望ましい。(12.社会との連携)31.自己点検評価委員会に外部委員を委嘱出来るようにすることが望ましい。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点1.「最終総合演習」は、カリキュラム・ポリシーの項目Ⅷを実現する必修科目であるにもかかわらず、すべての授業を国家試験対策予備校に委託していることは重大な問題であり、専任教員が担当し、大学が責任を持って実施するよう早急に改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2.観点3-1-1-4(ヒューマニズム教育・医療倫理教育)、3-2-2-4(コミュニケーション能力および自己表現能力)に関し、目標達成度を評価するための指標を定め、評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)3.事前学習の目標達成度を評価するための指標を策定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(5.実務実習)4.共用試験の受験者数を「自己点検・評価書」に記載することが必要である。(5.実務実習)5.卒業研究の評価に関して、評価項目並びに評価基準を明示する必要がある。また、指導教員以外の教員の評価点配分を見直し、より、客観的な評価を実施する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)6.問題解決能力の醸成に向けた教育について、目標達成度を評価するための指標を設定- 27 -し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7.国家試験対策予備校に授業を委託している「最終総合演習」を必修科目とし、その不合格だけで卒業できない学生が相当数いることは、卒業の可否の判断に国家試験の合格予測を重視していることを意味しており、重大な問題であり改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)8.自己点検・評価の結果を十分に検証し、検証結果を教育研究活動の改善に十分に活用する必要がある。(13.自己点検・評価)
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評価報告書
総評
東京薬科大学 総評東京薬科大学の理念・目的は、「東京薬科大学学部学則」において、「本学は教育基本法及び学校教育法の主旨に従い、ヒューマニズムの精神に基づいて、視野の広い、心豊かな人材を育成し、薬学並びに生命科学の領域における教育と研究を通じて、人類の福祉と世界の平和に貢献することを目的とする。」と定められている。薬学部の教育研究上の目的は、「医療を担う薬学人に相応しい充分な知識と技術、及び人類の福祉に貢献できる豊かな人間性と広い視野を持つ人材の育成を目的とする。」と定められており、大学の理念・目的に基づいて設定されている。また、薬学6年制への移行にともない、医療薬学科、医療薬物薬学科、および医療衛生薬学科の3学科制とし、各々の学科の教育研究上の目的は学則で定められている。薬学教育カリキュラムは、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)に基づいて編成されており、教養科目および基礎教育から臨床教育にいたる科目が配置され、医療人として生命に関わる薬学専門家にふさわしい行動を身に付けるための教育が体系的に行われている。大学独自の薬学専門教育については多くの科目が配置されており、特に少人数クラスの「ゼミナール」では、問題解決能力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力の醸成が図られている。実務実習事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠し、適切な指導体制の下に行われている。実務実習の指導体制については、実習施設ごとに担当する教室が決められており、薬学部の全教員が何らかの形で実務実習の指導に参画することで、施設との緊密な連携体制が構築されている。担当教室の教員は、実習期間中に原則として3回の訪問を行い、実習施設との情報交換と学生の指導にあたっている。 卒業研究としての「課題研究」は 14 単位が配当され、実験研究コースと調査研究コー- 2 -スの2コース制で実施されている。実施期間は4年次~6年次9月までの2年半となっている。入学試験はアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に基づいて適正に実施され、入学者数と入学定員との間には大きな乖離はない。学生の成績評価・進級・学士課程修了認定についてはおおむね適切に行われている。学生の支援については、修学支援、奨学金制度、ヘルス・メンタルケア、ハラスメント防止、キャリア支援などの体制が整備されている。専任教員の職位と年齢構成については、比較的バランスよく構成されている。教育研究上の目的に沿った教育を実施するための施設・設備は整備されており、また、薬剤師会などと連携し、薬学の発展に努めている。平成21年以来、自己点検・評価を毎年行うことにより多数の課題を、自己評価委員会、自己評価実施委員会および自己評価実施検討委員会(薬学部)で可視化することができている。以上のように、東京薬科大学薬学部の教育プログラムは本機構の評価基準におおむね適合していると判断できる。しかしながら、以下の諸問題については改善を図る必要がある。1)「課題研究」の調査研究コースにおいて国家試験対策科目である「4P80 演習」が5年次(3単位)および6年次(3単位)に実施されていることは、卒業研究であるこのコースの教育が国家試験準備を重視したものとなっていることを示しており、改善が必要である。2)コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、目標達成度を評価するための指標の設定と、それに基づいた適切な評価が行われておらず、今後の更なる改善が必要である。3)卒業研究に割り当てられた単位数に「課題研究」の実験研究コース(14単位)と調査研究コース(8単位)で差がある。問題解決能力醸成を目的とする卒業研究の単位数にコース間で差があることは問題であり、改善が必要である。4)問題解決能力の醸成に向けた教育全体において、目標達成度を総合的に評価する指標を設定し、適切に評価する必要がある。5)成績評価の基準が「履修規程」などに規定されておらず、基準が科目によって異なることは評価の厳正さを損なうので、改善する必要がある。6)「共用試験に合格した者が事前実務学習(実務実習事前学習Ⅱ)を受講出来る」とすることは、「共用試験」の合格を「実務実習事前学習Ⅱ」の単位認定要件にしていることになり、不適切であり、早急に改善する必要がある。- 3 -東京薬科大学薬学部は、特色ある教育プログラムと優れた教員および設備を有し、教育への熱心な取り組みがうかがえる。本評価で指摘された問題点の改善に取り組み、さらに発展することを期待する。
大学への提言
東京薬科大学 大学への提言1)長所1.「薬学入門」、「薬学入門演習Ⅰ」、「薬学入門演習Ⅱ」については、ポートフォリオを作成させ、評価基準を示して自己評価ならびに教員による評価が行われていること。(3.医療人教育の基本的内容)2.早期体験学習報告会での学生全員と教員との総合討論、および投票形式による発表評- 27 -価が行われていること。(3.医療人教育の基本的内容)3.全教員を対象とした「臨床研修留学規程」が策定されており、臨床現場での研修活動を支援する制度やUCSFなどでの研修制度が整備されていること。(10.教員組織・職員組織)2)助言1.学則にある教育研究上の目的は「授業計画」(シラバス冊子)などにも明確に収載されることが望ましい。(1.教育研究上の目的)2.カリキュラムマップおよびラーニングマップを、学生への周知のために、「授業計画」などに収載することが望まれる。(2.カリキュラム編成)3.「コミュニケーション論」(1年次)は薬剤師教育に必須であるので、必修科目とすることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4.早期体験学習は1人1施設の見学にとどまっているので、増やすことが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)5.「インターンシップ」や「キャリア育成講座」は、多くの学生が履修できるように努めることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)6.卒後・生涯教育講座に学生の出席を認めているが、参加者は僅かであり、増やすことが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)7.カリキュラムマップを、基礎と臨床の関連を理解できるように作り直すことが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)8.基礎資料3において、C領域のすべてのSBOsにアドバンス演習が対応していることになっているが、演習科目は技能に関するSBOsに対応していないと思われるので、除外することが望まれる。また、「医療倫理」に充てられている態度に関するSBOsはこの科目の方略には対応していないので、除外することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)9.「授業計画」において成績評価方法における形成的評価および総括的評価や準備学習の記載が統一されていないので、統一が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)10.大学独自の科目あるいは独自の内容を含む科目をシラバスに明示することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)11.実習指導者は日本薬剤師研修センターが認める認定実務実習指導薬剤師であることが原則であるので、認定薬剤師の確保に努めることが望まれる。(5.実務実習)- 28 -12.教室、研究室、センターなどに配属された学生の数は、教員一人あたり平均9名であり、ほとんどの配属先では平均的な学生数となっているが、教員一人あたりの学生数が15名を超えているところもあり、指導の実態に対する点検・評価が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13.口頭発表会は公開で実施されているが、所属研究室が主となって行われているため、学部が主となり、学部全体での発表会にすることが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)14.参加型プログラムを実施している科目の特徴をシラバスに明示することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15.全ての基礎実習のシラバスにSGDを実施していることを記載することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16.医療人としての適性を評価するための面接は、総募集人員の約半数を占める一般入試では実施されておらず、今後、「適性検査」の導入を含めての対応が望まれる。(7.学生の受入)17.平成25年度と26年度には適正な入学者を確保することができなかったことから、綿密に入学者数の予測を立てて合格者が決定されることが望ましい。(7.学生の受入)18.「授業計画」の成績評価方法に「パフォーマンス」の項目を設け、多面的な評価を教員・学生に意識させているとあるが、「授業計画」にパフォーマンス評価項目が記載されているのはごく一部の科目であり、すべての科目に記載することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19.一部の科目では追再試験が本試験とほぼ同一の問題で行われているので、問題の変更が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20.学費減免型の特別奨学生制度の1年次生の対象者は、一般入試B方式合格者に限られているが、他の方式も含めて公平性をもたせることが望ましい。(9.学生の支援)21.学部の基礎実験では、学生約150名に対し、教員およびTAが6〜11名で指導とあるが、安全確保のため指導者1名あたりの学生数を可能な限り少なくすることが望まれる。(9.学生の支援)22.平成26年度は、教職員を主とする消防訓練が実施されているが、これは全学生を対象に毎年実施されることが望ましい。(9.学生の支援)23.教員学生比率(20.0)の改善のために教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)- 29 -24.ホームページ上に教員の業績が開示されることになっているが、開示していない教員があり、また業績が更新されていない場合があるので、全教員について新しい業績を開示することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)25.個々の教員で講義、実習、演習に関わる時間数に大きな差(最大16.6、最少0.8)があることから、これらの時間数の差を少なくすることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)26.配属学生1名あたりの研究室の広さの差を少なくすることが望まれる。(11.学習環境)27.国際学会への参加者は比較的多いが長期出張者は僅かであり、増加が望まれる。(12.社会との連携)28.自己評価委員会には4名の外部委員が含まれており、草案の査読の結果を委員会に示し、改善につなげているとされているが、外部委員は委員会における審議にも恒常的に参加することが望ましい。(13.自己点検・評価)29.自己評価委員会のメンバーは教授で占められており、若手の准教授などの参画が望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1.「課題研究」の調査研究コースにおいて国家試験対策科目が5年次(3単位)および6年次(3単位)に実施されていることは、卒業研究である調査研究コースの教育が国家試験準備を重視したものとなっていることを示しており、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)2.コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、目標達成度を評価するための指標の設定と、それに基づいた適切な評価が行われておらず、今後の更なる改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)3.卒業論文の評価が学生と同じ教室に所属する主および副指導教員により行われていることから、評価の客観性に問題があるので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)4.問題解決能力の醸成に向けた教育全体において、目標達成度を総合的に評価する指標を設定し、適切に評価する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)5.「課題研究」の実験研究コースでは14単位全てが卒業研究に充てられるのに対して調査研究コースでは国家試験対策科目(6単位)が含まれているため、臨床関連の講義お- 30 -よび「PBLT」を含めても卒業研究の単位は8単位である。問題解決能力醸成を目的とする卒業研究の単位数が両コース間で差があることは問題であり、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)6.成績評価の基準が「履修規程」などに規定されておらず、基準が科目によって異なることは評価の厳正さを損なうので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)7.成績評価において、科目内で筆記試験、レポート点など複数の評価方法を用いる場合、評価方法ごとの最終成績に与える寄与率をシラバスに記載する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)8.「共用試験に合格した者が事前実務学習(実務実習事前学習Ⅱ)を受講出来る」とすることは、「共用試験」の合格を「実務実習事前学習Ⅱ」の単位認定要件にしていることになり、不適切であり、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)9.自己点検・評価の結果を教育研究活動に反映させる体制が強化・改善される必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2015年度 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2017/5/26 |
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| 東京理科大学 | 私 | 東京都 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
東京理科大学 総評東京理科大学の建学の精神は「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」であり、「自然・人間・社会とこれらの調和的発展のための科学と技術の創造」を教育研究理念としている。この理念に基づいて、東京理科大学の教育・研究目的を「一般教養とともに理学、薬学及び工学の原理及びその応用を教授研究し、人格高く、かつ、応用力に富む有為の人物を育成して、文化の進展に寄与すること」として学則に定めている。6年制薬学科の教育研究上の目的は、「医薬品の作用機序、安定性等の薬剤師の職能の基盤となる専門的知識及び関連する技能、態度を習得し、ヒューマニティと高度化する医療に適切に対応できる研究心を兼ね備えた薬剤師の育成」と学則に規定されている。この教育研究上の目的に従って、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)及びディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)が設定され、ホームページ、学修簿及び薬学部パンフレットに記載、公表されている。医療人としての薬剤師養成の薬学教育カリキュラムは、基本的に薬学教育モデル・コアカリキュラムにほぼ準拠している。学習者参加型の教育科目、問題解決型の教育科目、ヒューマニズム・医療倫理教育の科目もバランスよく配置されているが、開講科目が多く、過密なカリキュラムとなっているので、選択科目の受講率が低い傾向にある。その中で「最新薬剤師業務」の中の「ケア・コロキウム」は医療人養成を目的とした他大学との協力授業であり、特色あるInterprofessional Education(IPE)として評価できる。学生の受入は入学者受入方針に基づいて行われ、成績評価、進級はおおむね公平・厳密に行われている。専任教員は大学設置基準を満たしており、教育・研究環境は充実している。- 2 -以上のように、東京理科大学薬学部薬学科の薬学教育プログラムは本機構の評価基準におおむね適合しているが、以下のような重要な問題点がある。1. 「特別講義1」(選択)の成績評価が、外部試験であるCBTの成績(正答率)を活用して行われている現状は、大学に求められている公正かつ厳格な成績評価の観点からは不適切であり、改善する必要がある。2. 6年間の教育を総合的に判断する科目(必修)としての「特別講義2」の成績判定では合格基準を定め、それに基づいた判定を行っているが、再試験ではそれを下回る基準で判定が行われている。このことは、公平かつ厳格な評価の観点からは問題があり、改善する必要がある。3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育や、コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育のための科目の多くが選択科目として開講されているが、6年制薬学教育の中でも重要な科目なので、全学生が履修できるように必修化することが求められる。4. ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育、実務実習事前学習、問題解決能力の醸成に向けた教育に関し、これらの目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づき適切に評価するよう改善が求められる。東京理科大学薬学部は、筑波大学医学部・看護学部との医療連携を基にした特色ある教育プログラムを構築しており、チーム医療に貢献できる薬剤師の養成など、薬剤師教育に熱心に取り組む姿勢がうかがえる。今後はさらにその特徴を伸ばし、また指摘された改善すべき点や助言を踏まえ、より一層の改善・改革を進めることで6年制薬学教育の更なる発展を期待する。
大学への提言
東京理科大学 大学への提言1)長所1. 「最新薬剤師業務」の中の「ケア・コロキウム」は筑波大学の医学・看護学・医療科学部と連携して行っており、特色あるIPEとして評価される。(3.医療人教育の基本的内容)2)助言1. 薬学部薬学科の教育研究上の目的について、定期的な検証が望まれる。(1.教育研究上の目的)2. カリキュラム・ポリシーを学生に十分に周知するために、ガイダンス資料やカリキュラム・マップ等の資料を配布するなどの工夫が望まれる。(2.カリキュラム編成)3. カリキュラム・ポリシーに記載されている「ヒューマニティと研究心にあふれる高度な薬剤師の育成」を具現化するための科目が、全学年を通して接続性を考慮して開講されていないなど、カリキュラム・ポリシーの精神がカリキュラムに必ずしも反映されているとは言えないので、改善が望まれる。(2.カリキュラム編成)4. 「特別講義1」(選択専門科目)で行われている「自己学習システム」を利用した試験の成績を基に成績下位の学生を受講させることは好ましくないので、改善が望まれる。(2.カリキュラム編成)5. 「特別講義2」の単位数に関し、実際の授業コマ数に対応するように整合性を図ることが望まれる。(2.カリキュラム編成)6. 薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsのうち、態度領域の一部が実施されていないことは問題であるので、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 英語教育は実質的には1年次、2年次の2年間であり、医療現場で必要とされる英語教育を充実させるためには、高学年においても英語を学べる体系化されたカリキュラム編成を行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. シラバスの表記[到達目標、授業計画、評価方法]を統一し、履修する学生に分かりやすく記載することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)9. 実務実習事前学習として、122コマを確保することが望まれる。また、実務実習事前学習は「医療薬学実習」と「調剤学1、2」で構成されていることをシラバス等に記載し、周知することが望まれる。(5.実務実習)- 21 -10. 教員の実務実習施設への事前打ち合わせ、実習期間中の訪問を電話のみで済ますことなく、教授会で決定したとおりに徹底されることが望まれる。(5.実務実習)11. 科目関連図に「薬学総合研究」(卒業研究)を加えることが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 「卒業論文」と「卒業論文要旨」の位置づけを明確にすることが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 試験の答案の保存、学生への答案用紙・成績のフィードバック、成績の分布の作成等について教員全体に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. ホームページに記載されているディプロマ・ポリシーは学修簿に記載された内容と異なっていたので、ホームページの維持・管理には十分な注意を払うほか、ポリシーの定期的な検証が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15. ディプロマ・ポリシーに基づいた総合的な学習成果を測定するための指標を設定し、それを基に評価することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16. 薬学科のFD活動の充実を図ることが望まれる。(10.教員組織・職員組織)17. 教員の長期海外出張制度の充実を図ることが望まれる。(12.社会との連携)18. 自己点検・評価実施委員会に外部の委員も加えることが望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. 模擬試験(外部の試験の導入)、秋季講習会、直前ゼミ(外部講師によるゼミ)の開講を正規の授業である「特別講義2」と一体化して案内しないように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育や、コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育のための科目の多くが選択科目として開講されているが、必修化するよう改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育や、コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育の目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価するように改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. 全学生が薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsに準拠した科目を履修できるように改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)- 22 -5. 大学独自のSBOsがモデル・コアカリキュラムのSBOsと判別ができるようにシラバスの記載を改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 実務実習事前学習の到達目標は実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠して実施するように改善する必要がある。(5.実務実習)7. 実務実習事前学習全体の目標達成度を評価する指標を設定し、それに基づく評価をする必要がある。(5.実務実習)8. 「薬学総合研究」の最終評価は所属研究室の指導教員に任されているが、学科として統一した基準の下で評価するよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、その指標に基づいて評価を行うよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10.「特別講義1」(選択)の成績評価がCBTの成績(正答率)を活用して行われている現状は、CBTに不合格の学生は同時に「特別講義1」も不合格になるので、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11.「特別講義2」の成績判定では65%を合格基準と定めているが、再試験ではそれを下回る基準で判定が行われている。このように、必ずしも公平かつ厳格に評価が実施されていないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 薬学教育プログラムの改善に関する点検項目を決定し、定期的、恒常的に検証して、PDCAサイクルを介して教育研究活動を改善する体系的なシステムを構築する必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2015年度 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2017/5/26 |
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| 東北医科薬科大学 | 私 | 宮城県 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
東北医科薬科大学 総評東北薬科大学は、建学の精神「われら真理の扉をひらかむ」のもと、教育目的「薬学に関する高度の専門知識を修得させ、社会に貢献できる薬剤師の養成を主たる目的とする。」に基づいて、学位授与の方針、教育課程の編成・実施の方針、入学者受入方針を制定し、6年制薬学教育を実践している。カリキュラムは、医療人として心豊かな人間性を育み、薬剤師に必要な知識・技術を修得し、医療現場で活躍できる人材を養成することを目的に編成され、入学早期から、教養教育、コミュニケーション教育を介して医療人を目指して学ぶ自覚を養っている。薬学専門科目は、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、低学年から演習科目を多く取り入れ、学年進行に従って高度で専門的な知識・技術を修得させている。また、高学年では、PBL(Problem Based Learning 問題解決型学習)授業を取り入れた医療系科目や実務実習、卒業研究を通じて、医療人に必要な知識・技能・態度と倫理観、医療現場で活躍できる総合的な実践能力を修得させている。実務実習に関しては、3年次から4年次にかけて実務実習事前学習に相当する科目を配置し、5年次の実務実習は、全教員が施設訪問を行い、学生の実習実施状況や出席状況を確認するなど、おおむね基準に適合した体制で進められている。問題解決能力の醸成を目的とした科目としては、5年次に「処方解析Ⅰ~Ⅳ」「症例解析Ⅰ~Ⅳ」「処方実務演習Ⅰ~Ⅱ」を、5、6年次に「卒業研究」を設定している。- 2 -入学者の選抜は、一般試験、指定校制および公募制推薦試験により行われている。学生の成績評価・進級・学士課程修了認定は、後述する問題点を除けば、おおむね適正に実施されている。学生の支援も適正に実施されており、薬学教育センター学習支援部による留年生など成績不振者への学習指導のほか、大学独自の奨学金制度、震災被災学生への救済制度など経済的支援も整えている。教員組織としては、十分な教育・研究上の実績を有する85名の専任教員が配置され、教員の研究環境および学生の学習環境も十分に整えられている。社会との連携は、共同研究や、薬剤師の生涯教育などを介して実施されている。自己点検・評価に関しては、対応する委員会が設置され、日本高等教育評価機構の認証評価の結果がホームページで公表されている。以上のように、東北薬科大学の薬学教育プログラムは、全体として本機構の評価基準におおむね適合しているが、以下の重大な問題点について、改善が必要である。1. 6年次演習科目の15科目7.5単位の科目名を、「教授要目」に記載されている授業計画・講義内容と整合性が取れるように修正すべきである。2. 卒業研究の成績評価については、ルーブリック評価など客観的な評価方法を利用し、かつ複数の教員が、成績評価・単位認定に関わるように、改善すべきである。3. 4年次の薬学統合講義科目および「実務模擬実習」の単位の認定について、共用試験の結果を含めた判定は、大学としての公正かつ厳格な成績評価および単位認定という観点から不適切であり、改善する必要がある。4. 6年次後期の演習科目のみが未修得で、卒業留年となった学生に対する演習科目の再履修については、「再履修」の評価としての厳格性を確保するため、講義内容と講義時間、また卒業試験(薬学総合演習試験)の実施方法および判定基準を、6年次正規履修時と同一にする必要がある。また、予備校などの外部講師による講義の受講状況を「卒業試験」受験資格などとしているなど不適切な対応を改善する必要がある。東北薬科大学薬学部には、本評価で指摘された「改善すべき点」、「助言」に適切に対応することで、より優れた薬学教育を展開されることを期待する。
大学への提言
東北医科薬科大学 大学への提言1)助言1. 教育研究上の目的を学生便覧に、分かりやすく掲載することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 基礎資料4のカリキュラムマップに記された各科目に対応する「ディプロマ・ポリシー」の文言を、学生に理解しやすいように統一的文言で表記することが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関わるこれら科目の評価は、科目ごとに筆記試験、レポート、SGDでの発表などで行われており、その方法はシラバスに掲載されている。しかし、評価方法の記載内容としては、1年次の「薬学早期体験学習」の「総- 32 -合的に評価する」、4年次の「地域医療Ⅰ」の「主に定期試験によって評価する」などのように、評価対象、評価方法が明確でないものが散見されるので、明確に示すことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 1〜2 年次に教養教育科目として開講されている「哲学」「論理学」「こころの科学」「文章の表現」「社会の仕組」「現代の社会」「倫理学」「総合文化研究」については、すべて必修科目であり、選択科目が用意されていないのは問題である。他の分野の科目も加えて、社会のニーズや学生のニーズに応じて選択科目として履修できるように設定することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬害や医療事故に関する教育は十分に行われていると考えられるが、大部分が講義(座学)であり、評価方法も定期試験によるものが大半なので、科目によっては工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 「早期体験学習」の成績評価方法について、「教授要目」には、総合的に評価すると記載されているが、「2014 年度薬学早期体験学習プリント」には全日程出席すると 80 点と記載があり、整合性を取ることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 「英会話」は「聞く」と「書く」が中心で、「話す」要素は少ないので、これに該当する科目を増やすことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 態度教育の適切な方略をシラバスに明記することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)9. 実務実習におけるトラブル対応の体制を明確にすることが望まれる。(5.実務実習)10. SGDによる学習を採用している科目にあっても、評価が定期試験のみによって行われている科目があるので、SGDの成果などを評価に生かすことが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11.5年次の「症例解析Ⅰ~Ⅳ」「処方解析Ⅰ~Ⅳ」「処方実務演習Ⅰ~Ⅱ」と「卒業研究」について、両科目の学習効果が確保できるように実施時期、期間を再考することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 6年次の「基礎学力演習」は、成績下位学生のみの受講ではあるが、週5日間のうち4日間の午前中に設定されており、十分な卒業研究の実施の観点から配慮が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. パワーポイントで作成した資料などを卒業論文としている例があるので、学部全体で卒業論文の項目や形式を統一することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)- 33 -14. 卒業研究を学生便覧に記載し、履修期間および時間帯等、単位の根拠を明示することにより学生に周知することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 卒業試験に該当する薬学総合演習試験は、正答率や識別指数を用いて出題された問題の妥当性を考慮した上で採点し、学生に周知した合格判定基準に従って適正に合否判定されているのにもかかわらず、「平成 26 年度 6年次後期薬学総合演習試験判定基準及び受験資格について」などの申し合わせ事項が、「合格判定は、原則として判定基準に照らして行うが、問題の難易度等を勘案し、最終的に教授会で決定する」と、卒業判定の厳格性が疑われかねない表現となっているので、実態に応じた表現に修正することが望まれる。 (8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16. 科目によっては、複数の視点から評価する場合の点数の配分が示されていないものがあるので、点数配分を明示するよう改善が望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 5年次「処方解析Ⅰ~Ⅳ」「症例解析Ⅰ~Ⅳ」の評価では、出席基礎点の割合が 100点満点中 75 点と高く、提出物や講義での積極性が評価に十分反映されているとは言い難いので、出席点の比率を検討することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 危機管理マニュアルおよびハラスメント防止に関するリーフレットの学生編を、ホームページに掲載することが望ましい。(9.学生への支援)19. 教員1名あたりの学生数が 20.2 名と多く、教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)20. 教授の 46%が 60 代(定年 65 歳)であり、年齢分布への配慮が望まれる。(10.教員組織・職員組織)21. 人事規定には、客観的な基準がほとんど示されておらず、規定としてあいまいな点が多いので、適正な規定を設定し、明文化することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 授業担当時間数が教員間で差が大きく、1 週間で 14.1 時間は過多な負担と言えるので、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 自己点検・評価委員会に外部委員を加えることが望まれる。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点- 34 -1. 教育研究上の目的に関して、教育については学則に規定されているが、研究についての記載がないので、学則に教育研究上の目的として策定・記載することが必要である。(1.教育研究上の目的)2. 実質的に、薬剤師国家試験対策に相当する6年次の演習科目については、15 科目 7.5単位の演習科目名と、「教授要目」に記載されている授業計画・講義内容の項目(薬と生体、健康と環境、薬の効くプロセス、薬物療法、薬の体内動態と製剤化、薬剤師の責任と義務、薬剤師業務、まとめ)が乖離しているので、整合性のある科目名に修正すべきである。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育およびコミュニケーション教育の目標達成度評価をするための指標を定め、適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. 実務実習事前学習に関して、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(5.実務実習)5. 共用試験の受験者数を「自己点検・評価書」に記載することが必要である。(5.実務実習)6. 卒業研究の成績評価については、卒業研究のGIOと到達目標が明文化されているものの、具体的な評価基準がなく、研究室の教員の主観のみによって行われていると判断され、公平性に懸念される点があるので、ルーブリック評価など客観的な評価方法を利用し、かつ複数の教員が、成績評価・単位認定に関わるように、改善すべきである。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 留年者、退学者数が多いことは、薬学教育に必要な学力が不足する学生が入学している可能性が高いことを示唆しているので、選抜方法の見直しなどの改善が必要である。(7.学生の受入)9. 4年次の薬学統合講義科目および「実務模擬実習」の単位の認定について、共用試験の結果を含めて判定していることは、大学としての公正かつ厳格な成績評価および単位認定という観点から不適切であり、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 6年次後期の演習科目のみが未修得で留年となった 6年次留年生には、未修得の6年次後期演習科目を再履修させ、その成果を7月に実施する卒業試験で評価、判定する- 35 -としている。したがって、「再履修」の評価としての厳格性を確保するため、6年次留年生に対する演習科目の講義内容と講義時間、また卒業試験(薬学総合演習試験)の実施方法および判定基準を、6年次正規履修時と同一にする必要がある。特に、80 コマの授業が用意されている「基礎学力演習」が、薬剤師国家試験予備校など、学外業者により実施されるものであれば、大学教育として不適切であり、また、この講義への 2/3 以上の出席が「卒業試験の受験資格」となることは問題である。したがって、現状の制度では、再履修の評価としての厳格性が確保できないことが懸念され、講義内容、並びに卒業試験の実施、評価方法の早急な見直しが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 6年次に実施される学外業者の作成した国家試験対策模擬試験の受験を、実質上の卒業試験である薬学総合演習試験の受験資格としていることは、「学士課程修了の認定が、公正かつ厳格におこなわれていること」とする【基準 8-3-1】にそぐわないので、受験資格の早急な改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 全学的に実施された自己点検・評価の結果を教育研究活動の改善に反映できるよう、委員会運営の改善が必要である。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2015年度 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2017/5/26 |
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| 兵庫医科大学 | 私 | 兵庫県 | 第1期 | 2015年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
兵庫医科大学 総評兵庫医療大学薬学部は、大学の教育理念を踏まえた学部の教育理念と教育目的、教育目標を掲げ、ディプロマ、カリキュラム、アドミッションの3つのポリシー(学位授与方針、教育課程の編成・実施方針、入学者受入方針)を定めて、社会的ニーズを反映した6年制薬学教育を行っている。看護学部/リハビリテーション学部と連携して行う3学部合同プログラムや、兵庫医科大学医学部と共に行う4学部合同プログラムは、チーム医療の実践を体感・学習できる教育プログラムであり、1年次から体系的に実施されていることは兵庫医療大学の特色である。さらに、英語教育は1年次から4年次まで体系的なプログラムを構築・実施し、医療英語を学習する興味深い取組みも行っている。「実務実習事前学習」と薬学共用試験により実務実習の能力を担保された学生は、指導薬剤師の指導のもと病院/薬局実習を行っている。5年次の「研究実習」と6年次の「研究研修」/「チーム医療研修」の組合せによって卒業研究が行われており、一部にルーブリック評価表をもちいて卒業論文や卒業研究発表会の評価を行っている。問題解決能力の醸成に向けた教育に関しては、医療に関する問題の解決に他学部学生と協働して取組む能力の涵養に努めている。さらに、担任制度、アドバイザー制度、長期密着型ゼミナール、教育支援室など多面的な修学支援制度を設けているほか、入学後の成績不良学生に対しても手厚く学習支援を行っており、自習室やグループ学習室、カンファレンス室などの学習ハード面の充実とあわせて、学生にとっては学習しやすい環境が整備されている。しかし、本機構の評価基準に照らすと、以下の改善すべき重要な問題点が指摘される。1.ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を- 2 -身に付けるための教育の成果について、総合的な目標到達度を評価するための指標を設定し、評価が行われていないことは問題である。2.「研究活動に参加する際に基盤となる薬学に関する体系的・包括的な学識を、演習を通じて確固たるものとする」(シラバス)として卒業研究に対応する6年次の「研究研修」/「チーム医療研修」(必修)の5月以降の時間を演習に割り当て、その内容を国家試験対策としている。すなわち、6年次のカリキュラム編成が薬剤師国家試験の受験準備教育に著しく偏重したものとなっている。また、この演習授業の過半数に薬剤師国家試験予備校の講師を充てていることは、この演習が必修科目である「研究研修」/「チーム医療研修」に含まれているものであることから極めて重大な問題点である。3.「実務実習事前学習」の成績評価では知識領域の評価が50%であり、実習自体の評価が25%であることは問題である。さらに実習における技能・態度領域の目標達成度を評価するための指標を設定し、評価が行われていないことも改善すべき問題点である。4.卒業研究科目である「研究研修」/「チーム医療研修」の成績評価を研究とは直接関連しない「演習総合試験」の合格を必要条件としていることは不適切である。その上、この試験の多くに薬剤師国家試験予備校の模擬試験を流用し、合格基準をシラバスなどに明示せずに不合格としていることは、基準に従って学士課程の修了判定が公正かつ厳格に行われているとは言えず、重大な問題点である。5.「演習総合試験」が不合格で卒業できず、「研究研修」/「チーム医療研修」が継続履修となった卒業延期者の継続履修を薬剤師国家試験予備校の講習会への参加で代替にしている点、さらに、薬剤師国家試験予備校の講習会への出席状況を秋季修了判定に加味している点は、卒業延期者の教育を大学が放棄していることになる重大な問題である。6.6年制薬学教育プログラムを自ら点検・評価し、その結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、機能させる必要がある。以上の重要な問題点については早急に改善する必要がある。それら以外の問題点についても今回の評価結果に基づいて改善に向けた取組みを進め、6年制薬学教育の向上に努めることが望まれる。
大学への提言
兵庫医科大学 大学への提言1)長所1.チーム医療学習として、3学部合同プログラムや、兵庫医科大学医学部と共に行う4学部合同プログラムを実施していることは、評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2.担任制度、アドバイザー制度、長期密着型ゼミナール、教育支援室など多面的な修学 支援制度を設けていることは、評価できる。(9.学生の支援)3.自習室として使用できる施設が整備されており、また、図書室・資料閲覧室には十分な閲覧座席数が確保されているほかグループ学習室が備えられている。自習室の利用時間が試験に配慮しており、さらに、年末年始を除き毎日開館していることは、評価できる。(11.学習環境)2)助言1.学則第1条の2に記述された(学部の目的)と教務便覧やホームページに記述された 教育目的は一部異なる表現で記述されているので、統一することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2.教育研究上の目的について、定期的に検証することが望ましい。(1.教育研究上の目的)3.平成26年度のシラバスの電子化に伴い、在学生はホームページ上でしかカリキュラム・ポリシーを見ることができなくなったので、配布物等を通して周知されることが望まれる。(2.カリキュラム編成)4.卒業要件に含まれる人文社会系科目の選択科目数が少ないので、開講科目を増やすと同時に複数学年にわたって受講できるような工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5.英語教育のプログラムは評価できるが、「科学英語」の履修者は9名、「応用英語」の- 32 -履修者は1名と極めて少ないので、履修者を増やす努力が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6.薬害、医療過誤、医療事故等の被害者やその家族、弁護士、医療における安全管理者等を講師とする科目がないので、学生が肌で感じる機会を提供することが望まれる。 (3.医療人教育の基本的内容)7.薬剤師が活躍する現場は医療機関だけではないことから、早期体験学習において、病院や薬局以外の企業や保健所などの広範な現場が見られるような取組みが行われることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8.医療の進歩に対応するために生涯学習が必要であることを、教員だけでなく、医療現場で活躍する薬剤師などからも聞く機会を直接的に設け、生涯学習に対する意欲を醸成するための教育を体系的に行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9.シラバスに記載されている到達目標からは、薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標との対応の確認が難しいものが多いので、学生にとって分かりやすいものとすることが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)10.「日本薬局方収載の代表的な医薬品の容量分析を実施できる(技能)」が「分析化学Ⅰ」という講義で行われていたり、「高齢化と少子化によりもたらされる問題点を列挙し、討議する(知識・態度)」が「公衆衛生学」という講義で行われていたりと、SBOsに適した学習方法が用いられていないものが幾つか見られるので、学習方法を見直すことが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)11.実務実習全般の総合的な学習成果を適切な指標に基づいて評価することが望ましい。(5.実務実習)12.シラバスや「実務実習のしおり」に実務実習の成績評価方法を具体的に記述することが望ましい。(5.実務実習)13.実務実習の成績評価表では出席・実習態度が50%を占めているので、実習を通した学習成果に関する評価の重みを増やすことが望まれる。(5.実務実習)14.面接試験など、医療人としての適性を直接的に評価するための工夫がなされることが望ましい。(7.学生の受入)15.年度初めに開催するガイダンス・オリエンテーション等で卒業要件を学生に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16.仮進級が実施される基準がわかりにくいので、「兵庫医療大学教務に関する規程」に明記し、学生にとってわかりやすくすることが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課- 33 -程修了認定)17.各科目の評価は1回の定期試験の結果で行われ、再試験の実施の可否は教員の裁量によって決められることが、シラバスの成績評価方法の欄に記述されている。教員によって対応が異なることは、評価の公平性に係る問題であり、改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18.教育研究上の目的に基づいた教育に対する総合的な学習成果について、指標を定めて評価することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19.学生生活実態調査アンケートの回収率が50%程度を超えるように、何らかの方策を実施することが望ましい。(9.学生の支援)20.ハラスメントに関する広報は新入生ガイダンスだけでなく、各学年のガイダンスにおいて繰り返し学生に広報することが望ましい。(9.学生の支援)21.学生生活実態調査アンケート結果の分析を学生生活の質向上に結びつける体制を整備することが望まれる。(9.学生の支援)22.専任教員1名当たりの学生数は21.4名であり、教育上あるいは安全上からも教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23.専任教員の担当科目時間数に関して週あたり1.1時間から11時間の幅があることから、この格差を無くすことが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24.留学生の受入・学生の海外研修・教員の海外留学等を行う体制および規程の整備が望まれる。(12.社会との連携)25.自己点検・評価委員会に外部委員を入れることが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1.教育研究上の目的に、「研究を通して~」などの文言を入れて表記し、学則等に明示する必要がある。(1.教育研究上の目的)2.卒業研究である「研究研修」/「チーム医療研修」のシラバスには、「研究活動に参加する際に基盤となる薬学に関する体系的・包括的な学識を、演習を通じて確固たるものとする。」と明記されているが、5月~12月まで開講している演習は、事実上国家試験対策である。これは、6年次の卒業研究に充てるべき時間を国家試験準備教育に充てていることで、6年次のカリキュラム編成が国家試験準備教育に過度に偏重していると言わざる得ないので、早急に改善すべきである。(2.カリキュラム編成)3.卒業研究の期間が5年次、6年次をあわせても1年に満たないことは、問題解決能力- 34 -醸成のための時間が足りないことを意味しており、卒論研究の時間を充分にとることが必要である。(2.カリキュラム編成)4.国家試験予備校講師が「卒業要件単位の対象となる(必修)科目」の演習授業の多くを担当していることは、重大な問題であり、自大学の教員が担当するように、早急に改善すべきである。(2.カリキュラム編成)5.ヒューマニズム教育・医療倫理教育およびコミュニケーション能力を身につけるための教育の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、これに基づいて評価を行うことが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6.シラバスに記述された到達目標からは、薬学教育モデル・コアカリキュラムに記述された到達目標と対応していることが確認できない科目がある。これらを是正し、6年制薬学教育に必要な多くの到達目標を必修科目として教育する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7.大学独自と位置付けられている薬学教育モデル・コアカリキュラム以外の科目の開講が少ないので、独自の専門教育内容を増やすことが必要である。(4.薬学専門教育の内容)8.「実務実習事前学習」の成績評価方法において、実習評価が25%で、50%が単位認定 試験・中間試験・科目別学力試験・総合学力試験等の知識領域のみの評価としている ことは問題であり、適切な評価割合に改善する必要がある。(5.実務実習)9.「実務実習事前学習」の技能・態度領域の目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価を行うことが必要である。(5.実務実習)10.「研究実習」の成績評価は研究指導教員のみで行われており、評価に関して十分な客観性があるとはいえないので、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11.問題解決能力の醸成に向けた教育において総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた評価を実施する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12.入学後の成績不良者に対する対策を手厚く行っているにも関わらず、低学年次留年率・退学率が高く、さらに、6年間の在籍で卒業できる割合が約55%である。この状況は、入学者選抜において、入学志願者の能力が的確に評価されていないことを示しているので、改善すべきである。(7.学生の受入)13.各科目のシラバスに記載されている「成績の評価方法」において複数の評価方法を用- 35 -いる場合(筆記試験、レポート、出席点、など)、最終結果に対する寄与率を示す必要がある。公平な評価のために、評価方法ごとに成績評価の具体的方法とその比率をシラバス等に明示する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14.卒業研究科目である「研究研修」/「チーム医療研修」(必修)の単位を、研究とは直接的な関連があるとは思えない国家試験準備科目である「演習総合試験」の成績で評価している点は重大な問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15.6年次の卒業判定となる試験として「演習総合試験」が複数回実施されているが、それに薬剤師国家試験予備校が主催する模擬試験を流用していることは、学士課程の修了が基準に従って公正かつ厳格に行われているとは言えないので、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16.「演習総合試験」の合格基準をシラバスなどで明示せずに試験を実施し、不合格者を留年・卒業延期としていることは大きな問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17.教務に関する規程では、留年者に関しては不合格の必修科目は再履修することになっているのにもかかわらず、6年次留年生は大学ではなく、薬剤師国家試験予備校の講習会への参加で代替えにしている点、さらに、薬剤師国家試験予備校の講習会への出席状況を秋季修了判定に加味している点は大きな問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18.大学ホームページの「情報の公表」の「研究業績DB」において、最近5年間におけ る教育研究上の業績が更新あるいは開示されていない教員が複数名確認される。この件について大学は自己点検していないので、改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)19.薬学部として6年制薬学教育プログラムの自己点検・評価を組織的かつ定期的に実施し、その結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、機能させる必要がある。(13.自己点検・評価) 1)長所1.チーム医療学習として、3学部合同プログラムや、兵庫医科大学医学部と共に行う4学部合同プログラムを実施していることは、評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2.担任制度、アドバイザー制度、長期密着型ゼミナール、教育支援室など多面的な修学 支援制度を設けていることは、評価できる。(9.学生の支援)3.自習室として使用できる施設が整備されており、また、図書室・資料閲覧室には十分な閲覧座席数が確保されているほかグループ学習室が備えられている。自習室の利用時間が試験に配慮しており、さらに、年末年始を除き毎日開館していることは、評価できる。(11.学習環境)2)助言1.学則第1条の2に記述された(学部の目的)と教務便覧やホームページに記述された 教育目的は一部異なる表現で記述されているので、統一することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2.教育研究上の目的について、定期的に検証することが望ましい。(1.教育研究上の目的)3.平成26年度のシラバスの電子化に伴い、在学生はホームページ上でしかカリキュラム・ポリシーを見ることができなくなったので、配布物等を通して周知されることが望まれる。(2.カリキュラム編成)4.卒業要件に含まれる人文社会系科目の選択科目数が少ないので、開講科目を増やすと同時に複数学年にわたって受講できるような工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5.英語教育のプログラムは評価できるが、「科学英語」の履修者は9名、「応用英語」の- 32 -履修者は1名と極めて少ないので、履修者を増やす努力が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6.薬害、医療過誤、医療事故等の被害者やその家族、弁護士、医療における安全管理者等を講師とする科目がないので、学生が肌で感じる機会を提供することが望まれる。 (3.医療人教育の基本的内容)7.薬剤師が活躍する現場は医療機関だけではないことから、早期体験学習において、病院や薬局以外の企業や保健所などの広範な現場が見られるような取組みが行われることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8.医療の進歩に対応するために生涯学習が必要であることを、教員だけでなく、医療現場で活躍する薬剤師などからも聞く機会を直接的に設け、生涯学習に対する意欲を醸成するための教育を体系的に行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9.シラバスに記載されている到達目標からは、薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標との対応の確認が難しいものが多いので、学生にとって分かりやすいものとすることが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)10.「日本薬局方収載の代表的な医薬品の容量分析を実施できる(技能)」が「分析化学Ⅰ」という講義で行われていたり、「高齢化と少子化によりもたらされる問題点を列挙し、討議する(知識・態度)」が「公衆衛生学」という講義で行われていたりと、SBOsに適した学習方法が用いられていないものが幾つか見られるので、学習方法を見直すことが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)11.実務実習全般の総合的な学習成果を適切な指標に基づいて評価することが望ましい。(5.実務実習)12.シラバスや「実務実習のしおり」に実務実習の成績評価方法を具体的に記述することが望ましい。(5.実務実習)13.実務実習の成績評価表では出席・実習態度が50%を占めているので、実習を通した学習成果に関する評価の重みを増やすことが望まれる。(5.実務実習)14.面接試験など、医療人としての適性を直接的に評価するための工夫がなされることが望ましい。(7.学生の受入)15.年度初めに開催するガイダンス・オリエンテーション等で卒業要件を学生に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16.仮進級が実施される基準がわかりにくいので、「兵庫医療大学教務に関する規程」に明記し、学生にとってわかりやすくすることが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課- 33 -程修了認定)17.各科目の評価は1回の定期試験の結果で行われ、再試験の実施の可否は教員の裁量によって決められることが、シラバスの成績評価方法の欄に記述されている。教員によって対応が異なることは、評価の公平性に係る問題であり、改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18.教育研究上の目的に基づいた教育に対する総合的な学習成果について、指標を定めて評価することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19.学生生活実態調査アンケートの回収率が50%程度を超えるように、何らかの方策を実施することが望ましい。(9.学生の支援)20.ハラスメントに関する広報は新入生ガイダンスだけでなく、各学年のガイダンスにおいて繰り返し学生に広報することが望ましい。(9.学生の支援)21.学生生活実態調査アンケート結果の分析を学生生活の質向上に結びつける体制を整備することが望まれる。(9.学生の支援)22.専任教員1名当たりの学生数は21.4名であり、教育上あるいは安全上からも教員の増員が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23.専任教員の担当科目時間数に関して週あたり1.1時間から11時間の幅があることから、この格差を無くすことが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24.留学生の受入・学生の海外研修・教員の海外留学等を行う体制および規程の整備が望まれる。(12.社会との連携)25.自己点検・評価委員会に外部委員を入れることが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1.教育研究上の目的に、「研究を通して~」などの文言を入れて表記し、学則等に明示する必要がある。(1.教育研究上の目的)2.卒業研究である「研究研修」/「チーム医療研修」のシラバスには、「研究活動に参加する際に基盤となる薬学に関する体系的・包括的な学識を、演習を通じて確固たるものとする。」と明記されているが、5月~12月まで開講している演習は、事実上国家試験対策である。これは、6年次の卒業研究に充てるべき時間を国家試験準備教育に充てていることで、6年次のカリキュラム編成が国家試験準備教育に過度に偏重していると言わざる得ないので、早急に改善すべきである。(2.カリキュラム編成)3.卒業研究の期間が5年次、6年次をあわせても1年に満たないことは、問題解決能力- 34 -醸成のための時間が足りないことを意味しており、卒論研究の時間を充分にとることが必要である。(2.カリキュラム編成)4.国家試験予備校講師が「卒業要件単位の対象となる(必修)科目」の演習授業の多くを担当していることは、重大な問題であり、自大学の教員が担当するように、早急に改善すべきである。(2.カリキュラム編成)5.ヒューマニズム教育・医療倫理教育およびコミュニケーション能力を身につけるための教育の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、これに基づいて評価を行うことが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6.シラバスに記述された到達目標からは、薬学教育モデル・コアカリキュラムに記述された到達目標と対応していることが確認できない科目がある。これらを是正し、6年制薬学教育に必要な多くの到達目標を必修科目として教育する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7.大学独自と位置付けられている薬学教育モデル・コアカリキュラム以外の科目の開講が少ないので、独自の専門教育内容を増やすことが必要である。(4.薬学専門教育の内容)8.「実務実習事前学習」の成績評価方法において、実習評価が25%で、50%が単位認定 試験・中間試験・科目別学力試験・総合学力試験等の知識領域のみの評価としている ことは問題であり、適切な評価割合に改善する必要がある。(5.実務実習)9.「実務実習事前学習」の技能・態度領域の目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価を行うことが必要である。(5.実務実習)10.「研究実習」の成績評価は研究指導教員のみで行われており、評価に関して十分な客観性があるとはいえないので、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11.問題解決能力の醸成に向けた教育において総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた評価を実施する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12.入学後の成績不良者に対する対策を手厚く行っているにも関わらず、低学年次留年率・退学率が高く、さらに、6年間の在籍で卒業できる割合が約55%である。この状況は、入学者選抜において、入学志願者の能力が的確に評価されていないことを示しているので、改善すべきである。(7.学生の受入)13.各科目のシラバスに記載されている「成績の評価方法」において複数の評価方法を用- 35 -いる場合(筆記試験、レポート、出席点、など)、最終結果に対する寄与率を示す必要がある。公平な評価のために、評価方法ごとに成績評価の具体的方法とその比率をシラバス等に明示する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14.卒業研究科目である「研究研修」/「チーム医療研修」(必修)の単位を、研究とは直接的な関連があるとは思えない国家試験準備科目である「演習総合試験」の成績で評価している点は重大な問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15.6年次の卒業判定となる試験として「演習総合試験」が複数回実施されているが、それに薬剤師国家試験予備校が主催する模擬試験を流用していることは、学士課程の修了が基準に従って公正かつ厳格に行われているとは言えないので、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16.「演習総合試験」の合格基準をシラバスなどで明示せずに試験を実施し、不合格者を留年・卒業延期としていることは大きな問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17.教務に関する規程では、留年者に関しては不合格の必修科目は再履修することになっているのにもかかわらず、6年次留年生は大学ではなく、薬剤師国家試験予備校の講習会への参加で代替えにしている点、さらに、薬剤師国家試験予備校の講習会への出席状況を秋季修了判定に加味している点は大きな問題であり、早急に改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18.大学ホームページの「情報の公表」の「研究業績DB」において、最近5年間におけ る教育研究上の業績が更新あるいは開示されていない教員が複数名確認される。この件について大学は自己点検していないので、改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)19.薬学部として6年制薬学教育プログラムの自己点検・評価を組織的かつ定期的に実施し、その結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、機能させる必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2015年度 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2017/5/26 |
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