薬学教育評価報告の結果と公表
各年度の「薬学教育(6年制)評価」結果報告書
各年度の改善報告の審議結果一覧(大学別)
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| 大学名 | 設置形態 | 所在地 | 評価基準 | 実施年度 | 判定 | 大学の自己点検評価 | 評価結果 | 評価後の対応 改善報告 その他 |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 名城大学 | 私 | 愛知県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
名城大学 総評名城大学薬学部は、「薬学の確かな知識、技能とともに、生命の尊さを知り、豊かな人間性と倫理観をもち、人々の健康と福祉の向上に貢献できる人材の養成」を目的として掲げ、薬剤師養成教育を行っている。現行の3つのポリシーは、2016(平成 28)年 12 月に制定されている。カリキュラムは、1年生~4年生に対しては 2014(平成 26)年に策定した新カリキュラムを、5年生および6年生には 2005(平成 17)年に策定した旧カリキュラムを適用している。各科目の体系性は、カリキュラムツリーによって薬学教育モデル・コアカリキュラムの領域との関連性が明示されている。医療人として生命に関わる薬学専門家に相応しい行動を身につけるための教育は、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)に基づき、医療全般を概観し、薬剤師としての倫理観、使命感、職業観を醸成する教育科目を初年次に重点的に配置し、その後も各学年で、順次性と体系性を持って実施している。4年次前期には統合型講義科目「薬物治療マネジメント」を実施し、基礎と臨床を相互に関連付ける学習を積極的に行っている。これらの科目の中では、様々な学習方略を用い、学習効果を高める努力をし、また、筆記試験およびレポートのほかに、TBL(Team-Based Learning)のピア評価、課題シートあるいはルーブリック評価を採り入れている。早期臨床体験学習は、病院・介護施設・保険薬局の見学、不自由体験、救命救急法を実施し、多くの体験ができるように工夫している。実務実習事前学習は、3年次「薬剤学」、4年次前期「薬物治療マネジメント」、4年次後期「実務実習事前講義・演習」を組み合わせて実施しており、到達度は、ポストテストおよび技能評価試験を通して確認している。薬学共用試験(CBT:Computer Based Testing およびOSCE:Objective StructuredClinical Examination)は薬学共用試験センターが提示した薬学共用試験実施要項に従って実施している。実務実習は、実務実習運営委員会が中心となって、方針や事案の検討、実務実習を円滑に行うための対応策の提案、教員への情報提供などを含め、総括的に取りまとめている。実習施設は一般社団法人薬学教育協議会病院・薬局実務実習東海地区調整- 2 -機構を介して選定している。実務実習の成績評価は、指導薬剤師による各SBO(SpecificBehavioral Objective)に対する評価、また日誌の記載状況、出欠状況、提出物の期限遵守状況等に基づいた実習態度に対する評価を総合的に勘案して数値化し、実務系教員が最終評価を実施している。卒業研究は4年次の後期から6年次9月まで、配属研究室で実施している。6年次に卒業論文を作成し、合同で発表会を実施している。成績評価は、シラバスの「成績評価方法および評価基準」の欄に明示し、学生に周知している。2018(平成 30)年度の各学年の過年度在籍率は6~26%、6年生のストレート在籍率は 66%である。また、退学者数は毎年おおむね 20 名程度である。学生に対してディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)で求める学修成果(アウトカム)を具体的に明示し、学修成果を可視化するために、ディプロマ・ポリシーごとにアウトカムを設定し、複数の観点からなるルーブリック評価表(ディプロマ・ルーブリック)を作成しており、学生は毎年度ごとに総合的な学習成果を測定し、教員からのアドバイスを受けている。入学者は、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に基づき、一般入学試験と推薦入学試験を実施し選抜している。大学では、全学部の推薦入学試験合格者を対象に、学習習慣の維持と入学後の円滑な大学教育の開始を目的として、入学前学習プログラムを提供している。履修指導ならびに学習相談のための仕組みとして、助教以上の全教員が1年次~4年次の研究室配属までの学生を原則として各学年4~5名ずつ受け持つ「指導教員制度」を導入している。指導教員は、随時受け持ち学生の履修指導や学習指導をはじめ、メンタルケアや大学生活全般の相談に当っている。学生の経済的支援に関する情報の提供および対応は、主に薬学部事務室の学生係が担当している。実験・実習等に必要な安全教育としては、1年次「入門実験」において、「学生実習における実習上の注意事項」を全員に配布し、ガイダンスを実施している。卒業研究にあたっては、安全な実験を行うための注意点や、研究倫理、適切な実験器具・機器の使用法について教授し、適正かつ安全な研究の実施に努めている。薬学部の専任教員は 66 名であり、大学設置基準を上まわる数の専任教員を配置している。八事キャンパス(敷地面積 17,553 ㎡)には、新1号館、新2号館、新3号館、7号館、体育館および学生会館城薬ホールの計6棟が配置されており、十分な数の講義室と実験実- 3 -習室を備えている。図書館は、新1号館地下に設置し、学生閲覧室、書架室、視聴覚閲覧ブースおよび資料検索用パソコンを整備している。民間企業や国立大学法人などと契約を締結した受託研究・共同研究、文部科学省学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金や厚生労働省科学研究費補助金/厚生労働行政推進調査事業費補助金などの公的研究費による外部機関との共同研究が盛んである。大学では 2003(平成 15)年 10 月「教育研究の質の保証」を旨とした自己点検・評価システムの構築、学長を委員長とする「大学評価委員会」を設置し、さらに、「大学評価プロジェクトチーム」を設置して組織的な活動を行う体制づくりがされている。2004(平成 16)年、名城大学の基本戦略を定め、その実現に向けて点検・評価を繰り返しながら大学運営を推進している。以上のように、名城大学薬学部の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、学習成果を総合した目標達成度の評価指標を設定し評価するよう改善すべきである。(2)コミュニケーション能力および自己表現能力の学習成果を総合した目標達成度の評価指標を設定し評価するよう改善すべきである。(3)実務実習事前学習の総合的な目標達成度を評価するための指標が設定されておらず、それに基づいて適切に評価されていないので、改善すべきである。(4)2014(平成 26)年度に策定した新カリキュラム導入後も進級率に大きな変動は見られないので、指導方法をさらに改善すべきである。(5)自己点検・評価結果を教育研究活動の改善に結び付ける活動は、委員会を中心に行われているので、「薬学部評価委員会」を中心とする体制に整備する必要がある。名城大学薬学部には、本評価での改善すべき点、助言を踏まえ、積極的に改善に取り組み、薬学教育のさらなる向上に努めることが望まれる。
大学への提言
名城大学 大学への提言1)長所1. 4年次前期の「薬物治療マネジメント」において、PBL学習、シミュレーターを使った体験プログラム、独自に開発したシミュレーションソフトを利用した振り返り、医学部などと合同のSGDを行うなど、多様な方略を用いて代表的疾患の薬物治療をマネジメントできる能力を醸成している。(4.薬学専門教育の内容)2. 情報発信力、論理的思考、創造的思考、リスクテークと遂行能力、主体的な学びの実践、学びの応用(転移)、振り返り(省察)による自己評価、専門性を高める努力、ロールモデルおよび教育能力などを評価項目とした独自のルーブリック評価表を作成し、総合的に学生の問題解決能力向上を判定する仕組みを整えている。(6.問題解決能力の醸成のための教育)- 36 -2)助言1. 「教育研究上の目的」の内容は記載場所ごとに異なっているので、統一した表現で公開することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2. 「教育研究上の目的」は、社会情勢や人材養成の目的の変化に合わせて定期的に検証し、改訂することが望ましい。(1.教育研究上の目的)3. 「教育研究上の目的」の教職員への周知に関しては、冊子を配付することに留まっているので、FD講習会などで周知することが望ましい。(1.教育研究上の目的)4. カリキュラム・ポリシーの周知方法は、教職員に対しては学生便覧配布のみであり、周知が十分でないので、FD講習会等での周知が望ましい。(2.カリキュラム編成)5. 成績不振者に対しては振り返り演習科目の履修が必須となり、自由意志に基づく選択科目の履修が制限される状況となっているので、改善することが望ましい。(2.カリキュラム編成)6. 再履修者に対して実施される単位認定試験の再試験は実施されないので、本試験と同様の扱いにすることが望ましい。(2.カリキュラム編成)7. 教養教育・語学教育において、選択科目の開講数を増やすことが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)8. コミュニケーション能力および自己表現能力教育科目の評価方法は、レポートや態度、ピア評価を組み合わせ、筆記試験に偏らない評価を検討することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)9. 英語力を身につけるための教育は1年次に集中しているので、6年間にわたって体系的に4要素の教育を編成し、充実させることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)10. 医療現場で薬剤師として必要とされる語学力や医療の進歩・改革に対応するために必要とされる語学力を身に着けるための教育を充実させることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)11. 「卒後教育講座」には、多くの学生が参加することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)12. 実習の評価については、筆記試験の割合が高い科目があるので、技能・態度の評価を重視することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)13. 全ての科目で基礎と臨床の関連付けをするよう努めることが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)- 37 -14. Ⅱ期以降に実務実習を開始する学生に対し、実務実習の直前に到達度が確認されていないので、改善することが望ましい。(5.実務実習)15. 卒業論文の研究成果における医療や薬学における位置づけについて、卒業論文作成要項などを改訂し、必ず記載するように指導することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 一般入学試験においては、面接等による医療人としての適性の直接的な評価は行っていないので、面接等を導入することが望ましい。(7.学生の受入)17. 試験成績に疑義のある場合には、各講義科目の担当教員を訪ね、成績評価の再確認を願い出る制度を設けているが、評価の透明性を担保するために、第三者が関わる仕組みを取り入れることが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 専任教員1名あたりの学生数は24.2名であり、観点で望ましいとされている10名以内を満たしていないので、教員増を検討することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)19. 教育研究活動の詳細な報告が毎年行われておらず、専門分野における優れた知識・技能等を有していることを恒常的に保証する仕組みとはなっていないので、評価の頻度を高めることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)20. ウェブサイトの教員情報はアップデートされていないものが含まれるので、常に最新の情報を公開することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)21. 実務系教員の平均授業担当時間数が他の教員の平均授業担当時間数の約1.5倍となっているので、平均化することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)22. 教員と職員が連携して資質向上を図るFD・SD活動を行うことが望ましい。(10.教員組織・職員組織)23. 八事キャンパス内では、校舎の通路部分に約35種類の薬用植物を植栽し、学生が直に触れることができるが、狭小であるので、適切な規模となるよう改善することが望ましい。(11.学習環境)24. 卒後教育講座は会場設備の関係から在学生の出席を積極的に広報していないが、会場の変更等を含め、さらに多くの方が参加できるようにすることが望ましい。(12.社会との連携)25. 薬学部独自のウェブサイトでは英文による情報発信を行っていないので、独自に発信することが望ましい。(12.社会との連携)26. 「薬学部評価委員会」には、外部委員を加えることが望ましい。(13.自己点検・- 38 -評価)27. ホームページ上に公開された自己点検・評価結果は、2010(平成22)年3月に公表した「自己評価21」のみであるので、最新のものを掲載することが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、学習成果を総合した目標達成度の評価指標を設定し評価するよう改善すべきである。(3.医療人教育の基本的内容)2. コミュニケーション能力および自己表現能力の学習成果を総合した目標達成度の評価指標を設定し評価するよう改善すべきである。(3.医療人教育の基本的内容)3. シラバスの授業計画の欄(特に演習科目)に、対応するSBOsが記されていない科目が散見されるので、改善すべきである。(4.薬学専門教育の内容)4. 薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsの一部が実施されていないので、改善すべきである。(4.薬学専門教育の内容)5. 実務実習事前学習の総合的な目標達成度を評価するための指標が設定されておらず、それに基づいて適切に評価されていないので、改善すべきである。(5.実務実習)6. 指導薬剤師からの意見の聴取が十分でないので積極的に聴取するように改善すべきである。(5.実務実習)7. 「薬学卒業研究基礎」の実施ならびに評価が学部として統一した基準で行われていないので、改善すべきである。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 2014(平成26)年度に策定した新カリキュラム導入後も進級率に大きな変動は見られないので、指導方法をさらに改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)9. 事故や災害の防止と対応に向けた規則やマニュアルが十分でないので、整備すべきである。(9.学生の支援)10. 助教が単独で科目を担当するのは望ましくないので、改善すべきである。(10.教員組織・職員組織)11. 自己点検・評価結果を教育研究活動の改善に結び付ける活動は、委員会を中心に行われているので、「薬学部評価委員会」を中心とする体制に整備する必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2019年度 |
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 城西大学 | 私 | 埼玉県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
城西大学 総評城西大学薬学部は薬学科、薬科学科、医療栄養学科の3学科を設置しており、薬学科では「基本的な薬学の知識に加え、医療人として専門知識と実践力、さらには倫理性を兼ね備え、人々の健康増進を積極的に支援する薬剤師の育成を目指す」という教育研究上の目的に基づいて、入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を定めており、これらに基づいてカリキュラムを編成している。ヒューマニズム教育・医療倫理教育は、SGD(small group discussion) やTBL(team-based learning) などの方略を用いた実習や演習等を行うだけでなく、他大学や地域住民とともに「彩の国連携力育成プロジェクト」を実施することにより、効果的に実施されている。教育課程の構成と教育目標は薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、各科目のディプロマ・ポリシーの5つのアウトカムおよび「薬剤師として求められる基本的な資質」へのつながりを示すカリキュラム・ツリー、カリキュラム・マップ、および科目対応表が作成されている。実務実習は薬学教育モデル・コアカリキュラムおよび実務実習ガイドラインに準拠して実施されており、病院実習では大学独自契約施設または関東地区調整機構を介する施設へ、薬局実習ではすべて関東地区調整機構を介する施設へ学生を配属している。新カリキュラムの卒業研究では、4年次5月に各研究室に学生を配属させている。前年度の成績が上位1/3にあたる学生には、2年次もしくは3年次から卒業研究を前倒しで実施できる早期配属制度を設けている。入学者の選抜は、主としてAO入学試験、指定校推薦入学試験、一般入学試験、大学入試センター試験利用入学試験の複数の方法で実施している。成績評価、進級判定、卒業判定は、関連する諸規定に基づいて公平かつ厳正に実施されている。学生支援においては、入学予定者が学生生活を円滑に開始できるように、教員と上級生- 2 -サポーターも参加して、入学直前に「フレッシュマンキャンプ」を実施している。さらに、在学生にメールで質問ができるピアサポート制度を取り入れている。薬学科の専任教員は 50 名(その内 23 名が教授)であり、大学設置基準に定められた専任教員数を満たしている。教員の採用および昇任は、ステップ評価と「城西大学業務規則」、薬学部教授会で定める基準に基づき行われている。薬学科が使用する施設・設備は6年制薬学教育に必要な基準を満たしている。全学共用の「水田記念図書館」が薬学部の近くに設置され、十分な図書、電子ジャーナル、閲覧席が提供されており、学生ピアサポート、学生選書、ビブリオバトル等の活動により、図書館の利用を促している。地域連携活動では、平成6年より埼玉県薬剤師会および埼玉県病院薬剤師会と連携して「埼玉医療薬学懇話会」を組織し、埼玉県を中心とした地域における薬剤師の資質向上に努めている。薬学教育プログラムに関する自己点検・評価では、学内教員、事務職員、外部委員からなる「薬学教育自己点検評価委員会」を設置し、各委員会の活動を点検している。以上のように、城西大学薬学部薬学科の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1) 「薬学総合演習C」に補講等も含めるとCBT(Computer Based Testing)対策に多くの時間を費やしており、カリキュラムが薬学共用試験の合格を目指した教育に過度に偏っているので、改善が必要である。(2) ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、目標達成度を総合的に評価するための指標の設定や、それに基づく評価はなされていないため、改善が必要である。(3) コミュニケーション能力・自己表現能力を身につけるための教育全体の達成度について総合的に評価する指標の設定には至っていないため、改善が必要である。(4) シラバスには、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した一般目標、オムニバス科目の場合には授業の各項目の担当教員、モデル・コアカリキュラムのSBOs(Specific Behavioral Objectives)番号、基礎と臨床の関連付け、大学独自の薬学専門教育科目が記載されていないため、授業方法欄の記載事項を明確に規定しこれらを明記することにより、学生に理解しやすいシラバスを作成するように、改善が必要である。- 3 -(5) 実務実習事前学習の主要な部分は4年次前期の4〜5月に実施されている。実務実習開始まで9ヶ月以上の期間があり、適切な時期に実施されているとはいえないため、改善が必要である。(6) 問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度の指標の設定が十分ではないため、改善が必要である。(7) 委員会活動だけでなく、薬学教育研究活動全般にPDCAサイクルを十分機能させ、薬学教育プログラムの改善に努める必要がある。城西大学薬学部薬学科には、本評価の提言を踏まえ、教員が一丸となって積極的に改善に取り組むことにより、さらに優れた6年制薬学教育プログラムを構築することを期待する。
大学への提言
城西大学 大学への提言1)長所- 47 -1. 県内4大学合同の「彩の国連携力育成プロジェクト」と称するIPEプロジェクトへの参加は、多職種の信頼関係の構築を学ぶだけでなく、市民・生活者との関わりの中での問題発見とその解決につながる学びを実践している特色ある取り組みとして評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2. 2、3年次の低学年から研究を体験する選択科目が配置され、大学院進学者数の増加につながっていることは、評価できる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)3. 卒業研究の妥当性を検証する形成的評価を目的とした、卒業研究の取り組みとそれによる成長に関する評価は、学生のモチベーションの向上につながっており、この評価方法を6年制第2期の学生から継続して実施していることは、特色ある取り組みとして評価できる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)4. 図書館において、学生ピアサポーター(学生アドバイザー)の導入、新刊書情報の発信、図書館主催の講演会、学生による選書、ビブリオバトルなど活発な活動が行われており、薬学科生の利用状況も良好である点は評価できる。(11.学習環境)2)助言1. 大学のホームページに記載されている教育研究上の目的の文言が学則と一致していないため、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的には、教育に関する記述はあるものの研究に関する記述がないので、研究についても明記するように、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)3. 薬学科のホームページのトップページから「理念及び教育研究上の目的」の記載ページへのリンクをわかりやすくすることが望まれる。(1.教育研究上の目的)4. 教育研究上の目的を改正する必要があるか否かなど、定期的に検証することが望まれる。(1.教育研究上の目的)5. 城西大学では3つのポリシーの改定版が全学年に適用されているが、すでに学修が進んでいる平成28年度以前の入学生のカリキュラムとカリキュラム・ポリシーの整合性がとれなくなるため、本来の趣旨に沿って、入学年度のポリシーを卒業時まで適用することが望まれる。(2.カリキュラム編成)6. 平成26年度版と平成29年度改定版のカリキュラム・ポリシーは、それぞれ設定時に入学した学生に適用されるものであるため、印刷物やホームページには改定版だけでなく、在校生の入学年度のものも併記することが望まれる。(2.カリキュラム編成)7. 学生が自己学習の時間を十分に確保できるようなカリキュラム編成や時間割編成とな- 48 -るよう工夫が望まれる。(2.カリキュラム編成)8. 「薬学総合演習A」と「薬学総合演習B」にヒューマニズム教育に関連する内容が含まれているが、シラバスには記載がないので、記載することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9. 医療人教育の基本的内容に関わる教科目の単位数の合計は卒業要件の1/5に相当する38単位には達していないので、科目数(単位数)を増やすことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)10. 教養科目は1、2年で履修することになっているが、実際には2年次の時間割構成では履修しにくいため、時間割を見直すことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)11. 薬学専門教育に接続できるような教養科目がほとんどないため、薬学領域の学習と関連付けて履修できる体系的なカリキュラムを編成することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)12. 薬害被害者の家族や弁護士などの話を聴く機会がないため、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)13. 生涯教育講座に学部学生が参加しやすい環境を整えるように、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)14. 「海外薬学英語研修Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、「薬学韓国語」、「薬学中国語」を選択科目として開講しているが、平成30年度には履修者がいなかったので、グローバルな視点を有する薬剤師の養成に向け、改善が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)15. 実務実習事前学習の実技の部分は4年次5月に終わり、実務実習まで9ヶ月以上の期間があるため、実習直前に学生の実務実習に関わる技能や態度の定着を確認するように、改善が望まれる。(5.実務実習)16. 「卒業研究」以外の問題解決能力の醸成に向けた教育が不十分なので、問題解決能力の醸成に向けて十分な実施時間数の確保が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. アドミッション・ポリシーが、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーと整合して設定されているか、またどの入試区分に対応しているのかについては関連性が明確にされていないため、改善が望まれる。(7.学生の受入)18. 十分な基礎学力と共に医療人としての適性が評価できるように、入学者選抜方法の改善が望まれる。(7.学生の受入)- 49 -19. 成績判定に疑義がある場合には各授業担当者が対応することになっているため、疑義を問い合わせる制度を確立することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20. 進級基準では、全学年で「未修得3科目までは進級を認めることがある」、5から6年次についても「「病院実習」「薬局実習」および「導入講義・演習」は進級対象外とすることもある」とあり、表現が曖昧であるため、改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 健康診断の受診率は平成30年度の新入生は99.6%、他学年の平均は93.2%であるが、3、4年次生で80%台と低いため、改善が望まれる。(9.学生の支援)22. 学生の意見を学生生活の改善につなげるように、改善が望まれる。(9.学生の支援)23. 専任教員1名あたりの学生数が20名を超えており、教育水準のより一層の向上のために、専任教員数を増やすことが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 基礎資料15において教育研究活動が不十分な教員が認められるが、それらの状況を分析し、改善に向けて指導対応することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)25. すべての実務家教員が研鑽を積む制度を学部として整備していないため、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)26. 週当たり授業時間数は、教授に比べ准教授や助教の負担が大きく、担当科目数も教員間で大きな格差があるので、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)27. 学内に外部資金調達のためのアドバイスを行う専門部署などが設置されていないため、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)28. 教員の海外研究渡航制度や海外研究員規程はあるが、近年薬学科教員の長期留学の実績がないので、制度の周知を図ると共に、利用を推進することが望まれる。(12.社会との連携)29. 6年制薬学教育の内部質保証という観点から、薬学教育プログラムに関する点検・評価を継続的に実施することが望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. 「薬学総合演習C」に補講等も含めるとCBT対策に多くの時間を費やしており、カリキュラムが薬学共用試験の合格を目指した教育に過度に偏っているので、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)2. 6年次前期には6月後半から平日のすべてを国家試験対策授業に費やしており、カリ- 50 -キュラムが薬剤師国家試験の合格を目指した教育に過度に偏っているので、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズムならびに医療倫理教育に関連する各科目の成績評価において、到達目標に応じた評価指標の設定やそれによる評価を実施するまでには至っていない科目があるので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)4. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において目標達成度を総合的に評価するための指標の設定や、それに基づく評価がなされていないため、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. 人文系、社会系、自然系の教養科目の開講数は多いが、語学を除く教養科目の卒業に要する単位は少なく、物事を多角的にみる能力および豊かな人間性・知性を養うための教育が行われているとはいえないため、カリキュラムの修正が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6. コミュニケーション能力・自己表現能力を身につけるための教育全体の達成度について総合的に評価する指標の設定には至っていないため、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)7. 早期体験学習において、薬剤師が活躍する現場の見学は1人1分野のみなので、全員が複数の分野を見学できる体制をつくるように、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)8. シラバスには、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した一般目標、オムニバス科目の場合には授業の各項目の担当教員、モデル・コアカリキュラムのSBOs番号、基礎と臨床の関連付け、大学独自の薬学専門教育科目が記載されていないため、授業方法欄の記載事項を明確に規定しこれらを明記することにより、学生に理解しやすいシラバスを作成するように、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)9. 一部の技能・態度に関するSBO項目が、講義・演習科目で対応されているため、適切な学習方法と評価方法を取り入れるように、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)10. 実務実習事前学習の主要な部分は4年次前期の4〜5月に実施されている。実務実習開始まで9ヶ月以上の期間があり、適切な時期に実施されているとはいえないため、改善が必要である。(5.実務実習)11. 「薬学総合実習演習B・C」のルーブリックは科目の評価指標としては工夫されているが、事前学習全体の総合的な評価ではないため、実務実習事前学習の総合的な目標- 51 -達成度を評価する指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(5.実務実習)12. 旧カリキュラムでは「卒業研究」の期間が十分ではないため、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 「卒業研究」以外の問題解決能力の醸成のための科目について、目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価するよう、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)14. 「医療人としての成長を1〜6年の間継続して評価するためのルーブリック」の1項目である「研究能力」の項を問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度の評価に用いるためには、学生の自己評価だけでなく教員による評価も行うよう、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度の指標の設定が十分ではないため、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 低学年次において退学者や留年者が多く、ストレート卒業率も低く推移していることから、入学者の選抜において、基礎学力を適切に評価するように、改善が必要である。(7.学生の受入)17. シラバスの成績評価方法に個々の寄与率が示されていない科目、レポートを加味することがあるという曖昧な表現を記載している科目があるため、成績評価基準を明確に記載するように、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 出席状況を評価に加えている科目があるので、適切な評価を行うように、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 地震に関するマニュアルに火災への対応は含まれているが、事故や火災の防止と対応に特化したマニュアルの整備が必要である。(9.学生の支援)20. 各委員会や個々の教職員に対して実施と報告を求める業務評価や業績評価だけでは不十分なため、6年制薬学教育の内部質保証を目的とした点検・評価項目を自主的に設定し、それに基づく自己点検・評価を実施するよう改善が必要である。(13.自己点検・評価)21. 薬学部で実施している自己点検・評価の結果をホームページなどに公開する必要がある。(13.自己点検・評価)22. 委員会活動だけでなく、教育研究活動全般にPDCAサイクルを十分機能させ、6年制薬学教育プログラムの改善に取り組む必要がある。(13.自己点検・評価)- 52 -23. 「自己点検・評価書」、「基礎資料」および添付資料に多くの誤記や齟齬が認められ、さらにその修正も不正確であるなど、自己点検・評価の体制が十分であったとはいえず、自己点検・評価体制を整備し、機能させることが必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2024/1/15 |
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自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
城西国際大学 総評城西国際大学薬学部は、医療を取り巻く環境の変化(超高齢社会、医療の国際化)の中で薬剤師に求められる社会のニーズ(安心・安全な薬物治療の提供、在宅医療への関わり、健康支援)を踏まえ、「超高齢化と国際化が進む日本社会において、質が高く安心・安全な医療サービスを提供し、健康的で豊かな生活を支援できる薬剤師の育成」を「教育研究上の目的」としている。この「教育研究上の目的」の下に、入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)が整合性を持って設定されている。カリキュラムは、「V-Actl'on」という教育プログラムを通して「薬剤師資格の基盤となる専門知識を状況に応じて発揮する力」、「地域住民の健康を支える力」、「療養患者に希望を与える力」を涵養することを大学独自の教育目標として編成されている。ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、各学年の目標到達度の指標となる「JIU薬・マイルストーン」を策定し、「臨床マインド」醸成過程の各学年での到達目標を示している。医療人として、薬学専門家として活躍するために必要な、人と社会の関わりについて学ぶヒューマニズム教育をすべての学年で実践している。カリキュラムは、独自に「臨床マインド科目群/キャリア形成科目群」を1年次~4年次まで順次性と体系性をもって配置し、5年次の「病院実務実習」、「薬局実務実習」、5年次、6年次の「専門科目群Ⅱ」へとつなげている。多種多様な大学独自科目を導入し、また大学独自のSBOs(Specific BehavioralObjectives)を設定して低学年から高学年まで、城西国際大学の理念と薬学部の教育研究上の目標を反映した医療人教育が実践されている。- 2 -実務実習事前学習では、目標達成度を評価する「病院・薬局事前学習自己評価表(日誌・成長記録)」が作成され、学生が各項目の達成度を自己評価している。「実習施設訪問手順」や「病院・薬局実務実習Q&A」などを介して実習担当教員と指導薬剤師の連携の円滑化を常に図り、大学と施設、大学と地区調整機構との連携体制が適切に構築されている。卒業論文発表会後に学生は卒業論文をまとめるばかりでなく、学生用ルーブリック評価表を用いて「自己分析レポート」を作成することで自己/他己分析力の修得を促している。問題解決能力の醸成に向けた教育を実践するために各学年に配置されている「臨床マインド科目群/キャリア形成科目群」に属する科目ではPBL(Problem Based Learning)、SGD(Small Group Discussion)、プレゼンテーションなどの能動的参加型学習を取り入れた授業が積極的に行われている。「薬学総合演習及び卒業試験」では、試験成績に基づく評価だけでなく、自己評価・学生相互評価・教員評価・教員以外の第三者による客観的評価を組み入れた「成長報告書」による形成的評価を実施している。1年次秋学期に開講される「総合演習Ⅰ」において、同学年の成績上位者がチューターとなって学習指導を行う少人数ワークを行い、基礎学力の向上を図ることで上級学年の学習への移行が容易になるよう取り組んでいる。専任教員数は、教授 18 名、准教授 13 名、助教4名の計 35 名であり、学生の収容定員780 名に対する大学設置基準で定められた専任教員数(30 名)を上回っている。実務家教員は8名で、設置基準の専任教員数に基づく必要数(5名)を上回っている効果的な教育が推進できるように、講義室、施設・設備が規模と数の観点から適切に整えられている。千葉大学、千葉科学大学との大学間連携共同教育推進事業(三大学薬学部GP)として「実践社会薬学の確立と発展に資する薬剤師養成プログラム」を推進している。以上、城西国際大学の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、但し書きに加え、以下のような問題点があり改善が必要である。(1)5年次、6年次時間割の「薬学総合演習」/「卒業研究」という記載は不適切なので、改善することが必要である。(2)一部の教養科目、語学科目、準備教育科目が、薬学部の学生便覧やシラバス、ホー- 3 -ムページに履修可能な科目として掲載されているにもかかわらず、薬学部の専門科目等と開講時間が重なる、開講していないなどの理由で履修できない状況にあるので、改善することが必要である。(3)シラバスには、1)「必修」、「選択」、「選択必修」の区別が明記されていない、2)各回の講義内容に対応するモデル・コアカリキュラムのSBOsの記載が欠如している科目があり記載項目に統一性がない、などの問題があり、改善が必要である。(4)実務実習事前学習全体の「目標達成度」を評価する総合的な指標が設定されていないため、実務実習事前学習の最終評価が適切になされているとは言えないので改善する必要がある。(5)卒業研究は独立した科目として4年次、5年次、6年次の時間割に組み込み、単位数に応じた時間数が確保されるように改善することが必要である。(6)公平性を担保した客観的な評価を行うという観点から、指導教員(主査)のみが卒業論文の評価を行う方法は問題があるので、副査用の評価基準を定め、複数の教員で卒業論文を審査するように改善する必要がある。(7)低学年での留年率が依然として高く、またストレート卒業率が 50%を大きく下回っているので、入試別・成績別の追跡調査などを行い、各入試形態において志願者の学力をより適正に評価するための指標と基準を改めて設定する必要がある。(8)「薬学総合演習及び卒業試験」の合否基準がシラバスで確認できるように改善することが必要である。(9)必修科目の全ての講義を助教1人が担当するのは好ましくないので、改善する必要がある。(10)6年制薬学教育の内部質保証を目的として、薬学部としての点検・評価項目を設けて薬学部全体で自己点検・評価を行う体制を速やかに構築すべきである。城西国際大学薬学部には、今回の評価における改善すべき点や助言に適切に対応することで6年制薬学教育プログラムをさらに発展させ、今後も大学の独自性を活かした教育研究が推進されることを期待する。
大学への提言
城西国際大学 大学への提言1)長所1. 各学年におけるヒューマニズム教育・医療倫理教育の到達目標を、「JIU薬・マイルストーン」として示している点は評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2. 多種多様な大学独自科目を導入することにより、低学年から高学年まで高度な医療人教育が実践されていることは評価される。(4.薬学専門教育の内容)3. 実務実習事前学習における学習目標と到達目標を各学生に設定させ、その到達度を自己評価、他学生によるピア評価、教員による評価で確認していく「日誌・成長記録」の導入は、独自の取り組みとして評価できる。(5.実務実習)4. 卒業研究発表会終了後、学生には卒業論文をまとめさせるばかりでなく、「学生用ルーブリック評価表」の活用や「自己分析レポート」の作成を通して自己/他己分析力の修得を促している点は評価できる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)2)助言1. 城西国際大学薬学部の「教育研究上の目的」には「研究」に関する内容が盛り込まれていないので、改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 「教育研究上の目的」とカリキュラム・ポリシーとのつながりが理解しにくくなっているので、カリキュラム・ポリシーの前文を見直すことが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. 臨床マインド科目群という呼称は、薬学教育・薬剤師教育を実践する上でイメージしやすく理解しやすい表現であるが、学生への周知のためにもその目標と内容を学生便- 43 -覧などに趣旨説明とともに記載することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 人文・社会科学系教養科目の数が少なく履修の機会も限られているので、教養教育の充実を図ることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 有効な語学教育を継続的に実践するために、3年次以降の「Introduction to HealthScience」や「薬学実践英語(Practical English for Pharmacists)」の必修化を考慮することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 1年次の通年科目である「薬学基礎物理」「薬学基礎化学」「薬学基礎生物」の秋学期の内容が「総合演習Ⅰ」とかなり重複していることから、各科目の独立性と関連性について、これらの科目を履修する学生に対し、分かりやすく説明することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 薬害や医療過誤の被害者や家族を講師として招聘して医療事故防止に関する教育をより積極的に行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 「医療薬学系実習Ⅱ」のすべてのコマ数を事前学習としてカウントするのは不適切なので、そのうちから事前学習にふさわしいものだけを選び、それらのコマ数の集計をもとに自己評価することが望まれる。(5.実務実習)9. 「病院・薬局事前学習」の評価について、シラバスと「病院・薬局事前学習」の学習手引きの間で記載に齟齬があるため修正することが望まれる。(5.実務実習)10. 実務実習の総合的評価には、別途そのための指標と評価基準を設定し、それに基づく評価やアンケート調査を行うことが望まれる。(5.実務実習)11. 4年次 10 月から卒業研究を開始しているのであれば、4年次秋学期の授業時間割に「卒業研究」を記載することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 問題解決型学習の実質的な実施時間数が卒業要件単位数の 1/10 に満たないので、問題解決能力を醸成する学習時間を増やすことが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 社会のニーズや学習環境の変化に応じてアドミッション・ポリシーを迅速に修正できるようにするため、改訂の手続きを規程や内規などの形で明文化することが望まれる。(7.学生の受入)14. 医療人としての適性を評価するために、前期日程入試にも面接を取り入れることが望まれる。(7.学生の受入)15. ディプロマ・ポリシーの策定・点検・改定をタイムリーに行える体制を組織的に構築することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 44 -16. 成績判定の疑義に対する学生からの問い合わせを成績表交付日1日しか受け付けないことは学生の不利益につながるので、問い合わせ期間を延長するといった改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 低学年(1~3年次)における留年率、並びに卒業延期率を改善する取り組みをより効果的に継続することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 入学時からの年次ごとの目標達成度、そして卒業時の目標達成度を評価するための指標と評価基準を設け、それらによって6年制教育の成果を総合的に評価することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 全学的なキャリア支援体制は組織されているが、6年制薬学部卒業生の就職における特殊性に鑑み、就職委員会委員を増員するなどして薬学部における就職支援体制を強化することが望まれる。(9.学生の支援)20. 専任教員一人当たりの学生数が約 20 名と多く、教員の負担が大きいと判断されるので教員をさらに増員することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)21. 最近6年間に学術論文や学会発表の実績がない(あるいは、わずかしかない)専任教員が複数いることから、このような教員の研究活動をサポートする体制を構築することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 指導教員が1名のみの研究室が散見されるが、そのような研究室では、教員自身の研究や学生の教育・指導が十分行われているとは考えられないため、研究室環境の改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 授業担当時間が過重になっている助教がいるので、今後のキャリアアップを支援するために、その授業負担の割合を是正することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 薬学部にFD委員会を常設し、定期的にFD活動を行う体制を構築することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)25. 薬学部独自の外国語ホームページを充実させ、より積極的に海外への情報発信を行うことが望まれる。(12.社会との連携)26. 学術交流協定を活用して薬学部教員がより活発に国際交流を行うことが望まれる。(12.社会との連携)27. 評価検討委員会へ他大学や医療現場からの委員を加えて、外部委員の数を増やすことが望まれる。(13.自己点検・評価)- 45 -3)改善すべき点1. 5年次、6年次時間割の「薬学総合演習」/「卒業研究」という記載は不適切なので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 国家試験予備校に依頼している国家試験対策講習会の一部が、「薬学総合演習」/「卒業研究」に割り振られている正規の授業時間に開講されるのは不適切なので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、指標を設定して学習成果の総合的な目標達成度を評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための授業科目において、目標達成度を評価するための指標をシラバスに明記するように改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. 一部の教養科目、語学科目、準備教育科目において、薬学部の学生便覧やシラバス、ホームページに履修可能な科目として掲載されているにもかかわらず、薬学部の専門科目等と開講時間が重なる、開講していないなどの理由で履修できない状況にあるので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)6. 早期体験学習の訪問施設が病院または薬局のどちらか一方だけであることから、協力病院・薬局を増やし、複数の施設での早期体験の機会を設ける必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)7. シラバスには、1)「必修」、「選択」、「選択必修」の区別が明記されていない、2)各回の講義内容に対応するモデル・コアカリキュラムのSBOsの記載が欠如している科目があり記載項目に統一性がない、などの問題点があり、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)8. モデル・コアカリキュラムのSBOsの中に、一部選択科目でしか対応されていないものがあるので、必修科目でも対応するように改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)9. 大学独自科目に関しては、「独自」である旨をシラバスに明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)10. 実務実習事前学習全体の「目標達成度」を評価する総合的な指標を設定し、実務実習事前学習の最終評価が適切に実施されるように改善する必要がある。(5.実務実習)11. 共用試験について、合格者に加えて受験者数も公表するよう改善が必要である。(5.実務実習)- 46 -12. 卒業研究は独立した科目として4年次、5年次、6年次の時間割に組み込み、単位数に応じた時間数が確保されるように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 公平性を担保した客観的な評価を行うという観点から、指導教員(主査)のみが卒業論文の評価を行う方法は問題があるので、副査用の評価基準を定め、複数の教員で卒業論文を審査するように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)14. 6年間における問題解決型学習の目標達成度に対する総合的評価は行われていないので、そのために必要な評価基準を設定した上で、これを行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 低学年での留年率が依然として高く、またストレート卒業率が 50%を大きく下回っているので、入試別・成績別の追跡調査などを行い、各入試形態において志願者の学力をより適正に評価するための指標と基準を改めて設定する必要がある。(7.学生の受入)16. 再試験に関する規則とその開示について体系性、整合性、および統一性が欠如しているので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 卒業判定に関わる「薬学総合演習」の評価に外部模擬試験の結果を一部組み入れているのは適切ではないので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 「薬学総合演習及び卒業試験」の合否基準がシラバスで確認できるように改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 大規模火災や大地震に対応するためのマニュアルを整備し、教職員・学生に向けた安全教育や講習会、訓練などを定期的に実施する必要がある。(9.学生の支援)20. 一部の必修科目の講義を助教がすべて単独で担当するのは好ましくないので、改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)21. 本来事務職がやるべき業務の一部を教員が担っているため、教員が教育研究に専念できない状況が生じている。そのため、事務職員を増員するなどの対策を講じる必要がある。(10.教員組織・職員組織)22. 6年制薬学教育の内部質保証を目的として、薬学部としての点検・評価項目を設けて薬学部全体で自己点検・評価を行う体制を速やかに構築する必要がある。(13.自己点検・評価)23. 評価検討委員会は、「6年制薬学教育の内部質保証」としての薬学部全体の自己点検・- 47 -自己評価を主導し、取りまとめた結果を公表する必要がある。(13.自己点検・評価)24. 薬学部全体として、教育・研究活動の改善に役立てるPDCAサイクルを早急に確立Aする必要がある。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 東北大学 | 国 | 宮城県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
東北大学 総評東北大学薬学部薬学科は、「薬を通じて人類の福祉と発展に貢献できる人材を育成する」という薬学部・薬学研究科の教育理念に基づいて、「研究心あふれる高度薬剤師としての基盤形成を行うこと」を目的とする6年制薬学教育を行っている。東北大学薬学部の入学試験は、薬学科を創薬科学科(4年制)と区別せずに行われており、入学定員80名のうち20名が3年次後期から薬学科に配属されて、臨床教育が行われている。AO入試(定員20名)では、学力試験に加えて面接が行われ、知識、理解力、表現力、勉学意欲および適性が評価されている。教養教育科目は全学共通科目として多数開講され、1〜2年次に履修している。語学教育は6年間に渡り体系的に行われており、コミュニケーション能力・自己表現能力を醸成する教育は1年次から繰り返し多角的に行われている。一方、ヒューマニズム教育・医療倫理教育は、主に薬学科に配属されてから重点的に行われている。薬学科の専門教育は、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、創薬科学科と区別したカリキュラムマップが作成されている。実務実習事前学習は4年次の4月から十分に行われており、薬学共用試験は公正かつ円滑に実施されている。病院実習は、実務家教員の指導・管理のもとに東北大学病院で実施されている。薬局実習は東北地区調整機構に登録された保険薬局で行われており、配属研究室の教員が実習施設との連携および評価に関わっている。問題解決能力の醸成のための教育は、主に配属研究室での卒業研究(3年次後期〜6年後期)を通して行われている。授業科目の成績評価方法と各評価の寄与率は、一部の演習・実習科目を除き、シラバスに明示されている。進級判定と学士課程修了認定は公正かつ厳格に行われており、最近5年間の進級・卒業率には問題がない。学生の履修指導や学習相談への対応、授業料免除や奨学金制度等についての情報提供は、教務係が窓口となって行われている。また、学生の健康維持の支援、ハラスメントの防止と対応、障がいのある学生への支援、就職活動の支援などの体制は大学全体の体制として整っている。実験実習における安全教育、保険への加入、災害時の対応計画や訓練は適正- 2 -に行われている。薬学部の教育研究上の目的に沿った教育研究活動を実践するための施設・設備としては、講義室、セミナー室、自習室、実習室、研究室、共用実験施設、図書館などが、おおむね適正に整備されている。薬学部の専任教員には、各専門分野で十分な教育研究上の実績を有する人材がバランスよく配置されており、採用や昇任は適切に実施されている。また、薬学部の事務部には職員20名が配置され、教員と連携して教育研究活動を支援している。薬学部の教員は、公的資金の獲得とともに、多くの企業との共同・受託研究を実施し、産業界と連携した研究に取り組んでいる。また、数多くの海外の大学との国際交流を積極的に行っている。さらに、「教育活動」、「研究活動」、「大学運営・支援及び医療業務」、「社会貢献」の4項目に関する自己点検・評価を毎年行っており、FD(Faculty Development)への取組みも含め、教育研究者としての質の向上に努めている。薬学部がとりまとめた「薬剤師のための災害対策マニュアル」は、各地域における災害対策マニュアルの基盤となっており、社会貢献として評価に値する。自己点検・評価を行う組織としては、薬学部内に「評価分析委員会」が常置されており、上記の薬学部教員の個人評価のほか、東北大学全学で毎年実施している部局評価、第三者評価、授業評価に関する事項を所管している。以上のように、東北大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、現状では特に懸念される以下のような問題点があり、改善が必要である。(1) 薬学科のディプロマポリシー(DP、学位授与の方針)とカリキュラムポリシー(CP、教育課程の編成・実施方針)を創薬科学科と区別して設定・明文化することが必要である。(2)ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力・自己表現能力を身につけるための教育に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(3)低学年における早期体験学習プログラムを改善・充実させる必要がある。(4)実務実習事前学習に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(5)問題解決能力の醸成に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(6)教育プログラムの改善(6年制薬学教育の内部質保証)に向けた自己点検・評価の- 3 -ための適切な項目を設定し、継続的な点検・評価を行い、その結果を教育研究活動の改善に反映させることが必要である。東北大学薬学部薬学科には、今回の評価における提言を踏まえた改善を通して6年制薬学教育プログラムの質をさらに高め、大学が目標とする人材育成が実現することを期待する。
大学への提言
東北大学 大学への提言1)長所1. 「薬剤師のための災害対策マニュアル」を作成して日本薬剤師会のホームページで閲覧可能としたことは、各地域における災害対策マニュアルの整備への継続的な貢献として高く評価できる。(12.社会との連携)- 34 -2)助言1. 薬学部の「学部教育の目的」(教育研究上の目的)について、「東北大学薬学部規程」、「学生便覧」、「薬学部パンフレット」の間で一部の文言に不一致があるので、統一することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. カリキュラム・ポリシーには学習到達度の評価方針も明示することが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. 医療人教育に必須であるヒューマニズム教育・医療倫理教育を低学年から継続して体系的かつ効果的に行えるように、カリキュラム編成を改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 薬学科配属後の科目だけでなく、全ての科目について、臨床の知見との関連付けをシラバスに明示することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)5. 学生担当教員による評価および病院・薬局実習の単位認定において、各評価項目の配分率が設定されておらず、評価が適正に行われていない懸念があるので、改善が望まれる。(5.実務実習)6. 問題解決型学習が卒業研究に偏り過ぎている懸念があるので、1年次から3年次のカリキュラムに参加型学習を取り入れた講義・演習科目を増設することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7. 医療人としての適性を評価する工夫として、前期日程入試にも面接を取り入れることが望まれる。(7.学生の受入)8. ディプロマポリシーに示された目標の達成度を確認するために、6年間の総合的な学修成果を測定できる適切な指標を設定し、それに基づく評価を行うことが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)9. ハラスメントの種類や対応方法、解決に向けた体制などについて、より詳細に学生便覧などに記載し、学生に周知することが望まれる。(9.学生の支援)10. 病院実務実習全般を監督している医療薬学教育研究センターの専任教員(講師1名)の授業担当時間が週平均17.47時間と極端に長くなっていることを改善することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)11. 自己点検・評価を行う委員会には、外部委員を含めることが望ましい。(13.自己点検・評価)- 35 -3)改善すべき点1. 薬学科のカリキュラム・ポリシーを創薬科学科と分けて設定し、両学科のカリキュラムの特徴を区別して明文化することが必要である。(2.カリキュラム編成)2. 必修科目である4年次「医療薬学演習1」と6年次「総合薬学演習」の授業を国家試験受験予備校からの非常勤講師に委ねていることは不適切であるので、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育を行っている科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. 「F(1)①早期臨床体験」に該当する科目として基礎資料3-3に唯一挙げられている「薬学概論2」では、薬剤師が活躍する現場を広く見学させているとは言いがたい状況であるので、早期臨床体験として病院や薬局を見学してそれに関連した討議を行うなど、低学年における早期体験学習プログラムを改善・充実させる必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)6. 改訂コアカリの「A 基本事項」および「B 薬学と社会(1)」の態度のSBOsに該当する科目として挙げられている「薬学概論1」、「薬学概論2」、「疾病学総論」、「薬事関係法規2」、「臨床調剤学」の学習方法が講義に偏っているので、参加・体験型の学習方略を増やすことが必要である。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(5.実務実習)8. 卒業研究の成績評価を公平かつ公正に行うために、薬学科共通の評価指標や基準を設定してシラバスに明示した上で、指導教員以外の第三者を副査とするなど、複数の教員による評価を行うことが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 「合格、不合格」で評価する科目である「専門薬学実習1」、「専門薬学実習2」、「医療薬学基礎実習」、「医療薬学演習1」、「医療薬学演習2」、「医療薬学病院実習」、「医- 36 -療薬学薬局実習」、「総合薬学演習」、「課題研究」について、総合的な判断や最終成績に対する成績評価の寄与率など、合否判定基準をシラバスに明示して学生に周知する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 薬学科のディプロマポリシーを創薬科学科と区別して設定・明文化することが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 3年次学生の健康診断受診率が他の学年に比べて毎年低い点を改善する必要がある。(9.学生の支援)13. 教育プログラムの改善(6年制薬学教育の内部質保証)に向けた自己点検・評価のための適切な項目を設定し、継続的な点検・評価を行い、その結果を教育研究活動の改善に反映させることが必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 徳島文理大学香川薬学部 | 私 | 香川県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
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評価報告書
総評
徳島文理大学香川薬学部 総評徳島文理大学香川薬学部では、「真に実力があり、社会に貢献できる薬学人を育成する」という教育理念の下、薬学部の教育目的を「薬学に関する教育プログラムに基づき、薬の科学者としての技量•学識と医療倫理観を兼備した薬剤師及び探求心を有した薬の科学者を養成することを目的とする。」と設定している。カリキュラムは、平成26(2014)年度入学生までとそれ以降の入学生で異なっているが、いずれも薬学部の教育目的に基づく教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に沿って編成されている。医療人としての基礎を形成するために必要な、倫理、ヒューマニズム、コミュニケーションなどの教育は、おおむね適切に行われており、薬学専門教育に関しては、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠する内容で総じて適切になされている。また、大学独自の薬学専門教育が「アドバンスト教育プログラム」として高学年を中心に配置されている。実務実習に関しては、事前学習を薬学教育モデル・コアカリキュラムの事前学習に関わる教育目標に準拠した内容で2~4年次に継続的に配当している。病院・薬局実務実習は病院薬局実習委員会の管理下に、実務実習モデル・コアカリキュラムに沿った内容で行われ、学生の指導には、助手、助教も含めた全教員が参画している。問題解決能力醸成のための教育として、卒業研究に相当する「卒業実習1~3」(合計16単位)が5年前期から6年前期までに配当され、全ての学生が卒業論文発表会で口頭発表し、卒業論文を作成している。学生の受け入れに関しては、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)が設定され、種々の入学選抜制度区分による選考が行われている。授業科目の成績評価の方法は、それぞれのシラバスに記載されている。進級規程と留年に関わる基準は、「香川薬学部要覧」に明記されている。学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)は教育研究上の目的に基づいて設定されており、卒業判定は学則に定められた卒業要件に基づいて行われている。- 2 -香川薬学部の専任教員は40名(教授19名)であり、大学設置基準が求める専任教員数の28名以上(教授14名以上)を満たしている。臨床実務経験を有する教員は6名で、大学設置基準が求める5名を満たしている。香川薬学部は、教育研究に必要十分な施設、設備、図書を備えており、学部としての社会活動についての実績も認められる。香川薬学部の教育に対する点検・評価については、本機構による他大学への問題点指摘を参考にして自大学の問題点を検討し、必要な改善を実行している。以上のように、徳島文理大学香川薬学部の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)コミュニケーション能力と自己表現能力を身につける教育について、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づく適切な評価を行うことが必要である。(2)専門科目の一部に、科目内容とSBO(Specific Behavioral Objectives)との対応や、SBOの学習領域(知識、技能、態度)と学習方法との対応が適切ではないものがあるので、改善することが必要である。(3)実務実習事前学習の総合的な目標達成度を測定する指標を設定し、それに基づく評価を行うことが必要である。(4)問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度を測定する指標を設定し、それに基づく評価を行うことが必要である。(5)休学や留年する学生が多く、ストレート卒業率も50%程度であることから、入学者選抜において必要な学力が適確に評価されていないことが懸念されるので、入学者選抜の改善が必要である。(6)卒業の可否判断が薬剤師国家試験の合否予測につながる演習科目試験の結果を重視して行われているので、ディプロマ・ポリシーの達成に基づいて卒業認定を行うという趣旨に合致したものに改善することが必要である。(7)薬学教育プログラムの自主的な点検・評価によって問題点を見出し、それらを改善して教育の発展を進める取り組みを恒常的に進めることが必要である。徳島文理大学香川薬学部には、以上の改善すべき点に加え、その他の改善すべき点や助言に関しても適切に対応し、総合大学であることの強みを生かした薬学教育の推進を通し- 3 -て、さらに発展することを期待する。
大学への提言
徳島文理大学香川薬学部 大学への提言1)助言1. 教育研究上の目的は、毎年度「香川薬学部要覧」を配布することで教職員に周知するとしているが、資料の配布にとどまらず、FD等で説明することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育の基本となる「教育研究上の目的」を、教授会など適切な主管組織において検証することが望まれる。(1.教育研究上の目的)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育がより体系的なものとなるよう改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. ヒューマニズム教育・医療倫理教育の総合的な達成度評価を行う指標として「DP達成度」のみでは十分とは言い難いので、それ以外の適切な指標を設定するなど、さらなる工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 教養教育科目は人文科学、社会科学などをより広く学ぶことができるよう、選択の幅を拡大する改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 薬害、医療過誤、医療事故等の被害者やその家族、弁護士、医療における安全管理者が講師となっている授業が少ないので、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 問題解決能力の醸成に向けた教育を行う科目の合計が、卒業要件単位数の1/10 に達していないので、改善が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 一般入試や大学入試センター試験利用入試でも、医療人としての適性を評価するような工夫が望まれる。(7.学生の受入)9. メンタルヘルスケアが必要な学生への対応をさらに充実させることが望まれる。(9.学生の支援)- 34 -10. 実務家教員の研鑽のための体制・制度に関わる規程はなく、現状においては十分な研鑽ができていないので、実務家教員の研鑽のための体制・制度の整備に努めることが望まれる。(10.教員組織・職員組織)11. 全学FDに参加している教員の数が少なく、学部としてのFDも行われていないので、実施に向けた改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)12. 教員の海外出張(研修)規程はあるが、これまでこの制度を利用した実績はないので、利用を推進することが望まれる。(12.社会との連携)2)改善すべき点1. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につける教育の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)2. 科目との対応が適切とは言えない到達目標が見られるので、薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標と科目との対応を見直し、改善することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)3. 「態度(関心・意欲)、技能(表現)」の修得を到達目標とする学習領域のSBOで、講義のみの授業科目で対応しているものもあるので、改善することが必要である(4.薬学専門教育の内容)。4. 平成30年度の新カリキュラムのシラバスにおいて、大学独自科目が明示されていないので、明示することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)5. 実務実習事前学習で個別の科目(項目)についての「目標到達度評価」は行っているが、総合的な「目標達成度評価」が行われていないので、評価方法の改善が必要である。(5.実務実習)6. 問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度を測定する指標を設定し、それに基づく評価を行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7. 休学を含めた留年者の割合が高く、ストレート卒業率も50%程度であり、入学者の基礎学力が適確に評価されているとは言い難いことから、入学者選抜の在り方を見直す必要がある。(7.学生の受入)8. 留年生などを減らす対策は取っているが有効な改善に結びついているとは言い難いので、更なる改善を進める必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 35 -9. 「総合薬学演習2」のみが不合格であることが卒業延期の理由となっている学生が毎年20~30%存在することは、卒業の可否判断が薬剤師国家試験に向けた知識に関する成績によって行われているものと考えざるを得ない。これは、卒業認定をディプロマ・ポリシーの達成に基づいて行うという本来の趣旨に合致していないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 2~4年生は、学生健康記録カードを保健センターに提出させるのみで、実際の健康診断は行っておらず、学生健康記録カードの提出も良好とは言えない状況であるので、各学年で大学の責任おいて健康診断を実施するよう改善することが必要である。(9.学生の支援)11. 本基準が求めている「自己点検・評価」は、自学の教育プログラムに対する恒常的な点検・評価とその結果に基づいて教育の向上と発展を図ることである。今後は、他大学に対する評価結果に対応した改善ではなく、自主的な点検・評価によって問題点を見出し、それらを改善して教育の発展を進める取り組みを恒常的に進めることが必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
富山大学 総評富山大学薬学部は6年制薬学科と4年制創薬科学科の2学科を設置している。薬学科の教育研究上の目的(人材養成の目的)は「薬学科では、広い視野と高度な職能を持ち、和漢薬を含めた広範な東西医療分野で活躍する薬剤師などを育成することを目的とする」と「富山大学薬学部規則」に定められている。これに基づいて設定したカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)に沿ってカリキュラムを構築している。1年次は主に五福キャンパスで教養教育が、2~6年次は杉谷キャンパスで専門教育が行われている。医療人としての教育科目は1年次から高学年次に開講されている。薬学専門教育では、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した教育が行われており、学部の人材養成の目的に沿って、和漢薬に特化したカリキュラムである和漢薬コースが平成30年度から開設され、東洋医学と西洋医学を組み合わせた、より有効性かつ安全性の高い治療法を考案できる医療人を養成することを目指している。実務実習は富山県内の薬局および富山県内、県外の病院において行われている。「卒業研究」は4~6年次に行われている。4年次2月に卒業研究中間発表会(ポスター発表)が、6年次 11 月初旬に卒業研究発表会(口頭発表)が行われ、6年次 10 月末に卒業論文を提出している。入学者の受入は、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に基づいて、一般入試(前期日程、後期日程)および特別入試(推薦入試、帰国生徒入試)で入学者の選抜が行われており、入学者数と入学定員との関係は適正である。各科目の成績は、100 点を満点とし、秀(90 点以上)、優(80 点以上 90 点未満)、良(70点以上 80 点未満)、可(60 点以上 70 点未満)および不可(60 点未満)の5段階で評価している。進級判定は、各学年の進級基準に基づき、薬学部教務委員会にて確認した後、薬学部教授会の審議を経て行っている。各学年の進級率はおおむね9割以上である。学士課程の修了認定は、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)を策定し、学則に定めた卒業要件に基づいて行われている。- 2 -富山大学薬学部はクラス担任制度を設け学生の相談対応を行っている他、経済的支援、健康支援、ハラスメント対策、障がいをもつ学生への配慮、キャリア支援が適切に行われている。また、学生には「学生教育研究災害傷害保険」、「学研災付帯賠償責任保険」に加入させている。薬学部薬学科の専任教員数は 38 名(実務家教員7名を含む)であり、大学設置基準に定められた教員数を満たしている。薬学科教員の採用は適切に実施されており、薬学科教員は研究活動を活発に行い、教育研究能力の維持に努め、教育・研究業績を大学のホームページで公開している。薬学科教員のFD(Faculty Development)活動への出席率は高い。薬学部の施設・設備は6年制薬学教育に必要な基準を満たし、バリアフリーの講義室、十分な広さの実習施設や少人数グループ討議用の小教室があるなど適切である。卒業研究に関する設備も十分で、図書館も整備されている。地域連携活動では、富山県内の薬剤師や地域住民を対象とした取り組みに薬学科教員が参画している。平成 29 年に薬学部自己点検・評価委員会を設置し、自己点検・評価に取り組む体制が構築されている。以上のように、富山大学薬学部の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)ヒューマニズム教育・医療倫理教育が体系的に行われていないので、改善が必要である。(2)ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3)コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(4)中間試験、期末試験以外に、成績が60点未満の学生を対象にした、学則に規定がない試験が教員の裁量で行われているので、改善が必要である。(5)薬学部自己点検・評価委員会が主体性をもって、6年制薬学教育プログラムを定期的に自己点検・評価し、これを継続してPDCAサイクルを機能させることが必要である。- 3 -富山大学薬学部には、今回の評価における提言に適切に対応することで、6年制薬学教育を推進することを期待する。
大学への提言
富山大学 大学への提言 1)長所1. 「総合薬学演習」は、医薬品シーズ探索から、基礎薬学、非臨床の各研究事項を理解し、臨床応用に必要な臨床薬学的な知識を総括して学習する科目であり、評価できる。(4.薬学専門教育の内容)2. 教育研究上の目的(人材養成等の目的)にある和漢薬や東西医薬をキーワードとした独自科目である「和漢医薬学入門」や「東洋医学概論」「東西医薬学」が開講されていることは評価できる。(4.薬学専門教育の内容)2)助言1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育としている科目の中には、現状では不適当な科目があるため、これらの教育が十分に行われることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)2. 医療現場で必要とされる英語を身につける科目として「薬学英語Ⅰ」および「薬学英語Ⅱ」が実施されているが、これらの科目は科学英語力の醸成とTOEIC演習を主としており、医療現場で必要とされる英語を身につける科目とは言い難いので、改善が望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)3. がん薬物療法認定薬剤師を目指す研修会には学生の参加を認めているが、この研修会は薬剤師の資質向上を図るための生涯学習プログラムではなく、一般学生の参加はな- 40 -いため、学生が参加可能な生涯学習プログラムを作ることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)4. 生涯学習の意欲醸成に該当する科目は1年次と4年次にしか配置されておらず、体系的に行われているとは言い難いので、改善することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)5. 「自己点検・評価書」に示された実務実習実施体制図を実習施設や学生、関係機関へ周知することが望ましい。(5.実務実習)6. 病院・薬局実務実習の総合的な学習成果が、適切な指標に基づいて評価されることが望ましい。(5.実務実習)7. 体系的な問題解決能力醸成に向けた教育のために、高学年次に配置している問題解決型学習を含む選択科目の履修者を増やすことが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 入学者の半数以上は一般入試(前期日程)で合格しているが、一般入試(前期日程)はセンター試験と富山大学の個別学力検査のみで合否を判定しているため、一般入試(前期日程)においても医療人としての適性を評価することが望ましい。(7.学生の受入)9. 教育研究上の目的に基づいた教育における総合的な学習成果を測定するための指標の設定、ならびにそれに基づいた総合的な学習成果の測定が行われていないので、改善が望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 実験中の事故や災害の発生時における防災対応について記されている安全ノートの内容について、教員および配属学生への周知徹底を図ることが望ましい。(9.学生の支援)11. 実務系研究室に所属し、実務実習事前学習と卒業研究を担当する教員が薬局実習の指導薬剤師も担当している状況があるなど、実務系研究室に所属する教員の講義、実習の担当時間が多くなっているので、負担の軽減が望ましい。(10.教員組織・職員組織)12. がんプロフェッショナル養成プランの一環として実施されているプログラムは、専門薬剤師養成のためのものであって、薬剤師の資質向上を図るための生涯学習プログラムではないので、生涯学習プログラムの提供に努めることが望ましい。(12.社会との連携)- 41 -13. 全ての研究室で英文ホームページを開設していくことが望ましい。(12.社会との連携)14. 教員の海外研修は2、3ヶ月の短期間の場合も含め、最近5年間で4名と少ないので、教員の海外研修、長期留学のさらなる活性化が望ましい。(12.社会との連携)15. 富山大学薬学部自己点検・評価委員会の委員として、外部委員の選任が望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育が体系的に行われていないので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、各科目の目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、各科目の目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6. 旧カリキュラムにおいては、一部のSBOが選択科目または自由科目のみで実施されているので、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)7. 大学独自の科目あるいは科目の一部については、シラバスに独自科目あるいは独自項目の明記を徹底することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)8. 実務実習事前学習では、これを構成する4科目についての個別の目標到達度評価は行われているが、全体としての総合的な目標達成度評価の指標を設定していないので、改善が必要である。(5.実務実習)9. 附属病院で実習を行う学生(約 16 名)は標準期間よりも3週間長い 14 週間にわたって病院実習を行っているにもかかわらず、「病院実習」の単位は他の施設で病院実習を行- 42 -う学生と同じく、全学生で共通の 10 単位となっているので、「病院実習」の期間とその単位については、全学生で等しくなるように改善が必要である。(5.実務実習)10. 問題解決能力醸成に向けた教育を実施している科目のうち、シラバスに、問題解決型学習であること、また、その内容が記載されていない科目があり、シラバスへの明記が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11. 問題解決能力醸成に向けた教育において、関連科目を総合した目標達成度の評価指標の設定ならびにそれに基づく評価が行われていないので、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 中間試験、期末試験以外に、成績が 60 点未満の学生を対象にした、学則に規定がない試験が、教員の裁量で行われているので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 成績評価において、出席状況といった評価指標として相応しくない項目を含んでいる科目があるので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. 複数の項目で成績を評価する場合に配分割合の記載がない科目があるため、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15. 一部の科目において、60 点未満や 70 点以上であっても成績を可としているなど、「富山大学薬学部規則」第7条の規定に反して、教員の裁量で最終評定が行われていることは不適切なので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16. 防災訓練の開催が4年に1度では回数が少ないため、改善が必要である。(9.学生の支援)17. 薬学部自己点検・評価委員会が主体性をもって、6年制薬学教育プログラムを定期的に自己点検・評価し、これを継続してPDCAサイクルを機能させることが必要である。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2019年度 |
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 広島国際大学 | 私 | 広島県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
広島国際大学 総評広島国際大学薬学部薬学科は、大学の基本理念と薬剤師養成教育に課せられた基本的な使命を踏まえて、「専門的知識および優れた技能に加え、豊かな感性と心を持ち、広く社会に貢献できる「人間味あふれる薬剤師」を育成する」ことを「教育研究上の目的」とし、それに基づいた「教育課程の編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)、「学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)に沿った6年制薬学教育を行っている。医療人教育の基本となるヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育は低学年次を中心に行われており、医療に従事する人材の養成を目指した総合大学であることの利点を活かした専門職間連携教育が1年次から行われている。また、低学年次の学生を対象とし、教養教育を共通教育科目として開講し、人文科学、社会科学、自然科学、情報科学などの系列・分野ごとに卒業要件とする単位数を定めて、履修する科目の分野が偏らないように配慮している。語学については、英語に関する4技能を盛り込んだ教育を行っている。薬学専門教育は薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、授業科目の関係を示す「科目関連図」によって薬学教育モデル・コアカリキュラムと授業科目との関係を示すとともに、各学年で「習得すべき学習内容」を設定し学年の進行に伴って専門性が高まるよう配慮している。実務実習は「実務事前実習」を習得し、薬学共用試験に合格した学生に対して学外施設での実習を行っている。実務実習の指導には薬学部の全教員が参画し、Webシステムを用いて実習施設の指導薬剤師と実習状況を共有するとともに、独自の「学外実習用WEBデータベース」を構築して教員間で学生の情報を共有している。卒業研究は、4年次の薬学共用試験終了後から開始し、5年次の学外実習を行っていない期間に研究を行っている。6年次の4月に卒業研究発表会を行い、5月に卒業論文を提出している。入学者の受け入れは、「入学者受入方針」(アドミッション・ポリシー)に基づき、大学- 2 -の入試委員会の主管のもと入試センターが行っている。2019年度入試は、AO入試、公募制推薦入学選考2種類、一般入試6種類、センター試験利用入試2種類を行い、入学者を受け入れている。授業科目の成績評価と進級判定、学士課程の修了判定は学則ならびに薬学部履修規定に従って行われており、それらの方法・基準やGPA(Grade Point Average)との対応は「学生便覧」に記載して学生に周知している。大学生活に必要な支援については、個々の学生に対してチューター教員を定め、様々な個別の指導を行うとともに、学生課、学生相談室、保健室、キャリアセンターなどの学内組織が必要に応じて対応している。また、チューター教員は、必要に応じて低学年次学生の学習指導も行っている。薬学部は、760名の収容定員に対し48名(うち教授18名、実務家教員8名)の専任教員を擁している。また、薬学部が教育研究に利用する施設・設備については、呉キャンパスに講義室や実習室、研究室などの研究施設、模擬薬局、図書館などが整備されており、学生の自習や学生の交流を支援するために「コミュニティールーム」が設置されている。広島国際大学は、教育研究の成果を地域社会に広く還元することを目的として、近隣の自治体や呉商工会議所、広島県リハビリテーション協会と協定を締結しており、薬学部・薬学研究科では呉市内3病院との間で教育・研究と地域医療への貢献等に関する連携協定を締結している。広島国際大学は、学則に自己点検・評価を行うことを定め、「広島国際大学自己評価委員会」が教育研究目標の設定、自己評価項目の設定および点検、自己評価を行っている。以上のように、広島国際大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)薬学部の教育研究上の目的に、薬学研究を目指す者を育成する姿勢が盛り込まれていないこと。(2)6年次のカリキュラムが薬剤師国家試験の受験準備を目指した教育に過度に偏っており、卒業研究に充てる時間を圧迫していること。(3)ヒューマニズム教育・医療倫理教育、および、コミュニケーション能力や自己表現能力を醸成する教育において、それらを構成する科目の学習成果を総合し、目標達成度を評価するための指標が設定されておらず、適切な評価が行われているとは言えないこと。- 3 -(4)シラバスの記載内容に不備があり、科目の授業内容と薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標との対応が判断しにくいこと。また、大学独自の教育を行う科目のシラバスに、独自の授業内容や到達目標が明示されていないこと。(5)「実務事前実習」の実時間が教育内容に対して不足していること。また、実務実習事前学習の学修成果に対する総合的な目標達成度の評価が適切に行われていないこと。(6)学外施設で行われる実務実習の評価項目に対する評価指標と評価基準が設定されておらず、評価の客観性が保証されていないこと。(7)卒業研究を行う期間が十分ではないこと。また、卒業論文や卒業研究発表会が成績評価に正しく反映されていないなど、成績評価における対象、指標、基準や評価の客観性に問題が認められること。(8)進級の可否判断が教授会で審議されていないこと。また、卒業の可否判断が「総合薬学演習」の合否によって行われ、この科目の不合格のみで多くの卒業延期生が出ていること。(9)教員や委員会などの自己点検・評価が個別に行われているが、薬学教育プログラム全体を自己点検・評価し、その結果を教育研究活動の改善につなげるサイクルとする体制の構築が十分ではないこと。広島国際大学薬学部には、本評価で指摘された改善すべき点や助言に適切に対応した改善を進め、医療系総合大学としての強みを生かした6年制薬学教育の向上と発展に取り組むことを期待する。
大学への提言
広島国際大学 大学への提言1)長所1. 1年生の学力を向上させる目的で、後期に週1回ホームルームの時間を設け、チューター教員の指導のもと学生が課題に取り組む時間をとっている。(9.学生の支援)- 43 -2)助言1. 教職員は公開されたホームページ以外に薬学部の教育研究上の目的を目にする機会がないので、より積極的に周知することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 薬学部において定期的に「教育研究上の目的」を検証する体制を設けることが望まれる。(1.教育研究上の目的)3. 学生手帳や学生便覧には、全学のカリキュラム・ポリシーは収載されているが薬学部のカリキュラム・ポリシーは収載されていないので、薬学部のカリキュラム・ポリシーを収載し学生に周知することが望まれる。(2.カリキュラム編成)4. 教職員は公開されたホームページ以外に薬学部のカリキュラム・ポリシーを目にする機会がないので、より積極的に周知することが望まれる。(2.カリキュラム編成)5. 薬学専門教育科目の「科目関連図」において共通教育科目の「科目関連図」との関連付けを行い、科目群同士の関係性やディプロマ・ポリシーとの関連を明確にすることが望まれる。(2.カリキュラム編成)6. 薬学部のカリキュラムを点検・評価する委員会などを設置し、恒常的な点検・評価を行うことが望まれる。(2.カリキュラム編成)7. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関係する科目の多くでは態度領域に関わる評価指標が設定されていないので、適切な指標を設定し、それに基づいて評価することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 患者や家族以外に医療安全に携わる実務者等による授業はないので、これらの人的資源を活用し、医薬品の安全使用について科学的な視点と客観的な判断力が養われるような授業へ拡充することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9. 各授業科目で基礎と臨床の知見を相互に関係付けるよう心がけている内容をシラバスに盛り込むことが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)10. 「実務事前実習」の成績の評価項目である実習態度、技能、実習試験、レポートについて、評価基準を明記することが望まれる。(5.実務実習)11. 実務実習全体としての目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づく評価を行うことが望まれる。(5.実務実習)12. 新旧カリキュラムともに問題解決能力の醸成に向けた教育に関する科目の単位数は18単位よりも少なく、卒業要件単位数の10%に満たないため、問題解決能力を醸成する学習を増やすことが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 教職員に対してアドミッション・ポリシーを積極的に周知することが望まれる。(7.- 44 -学生の受入)14. 面接や実技試験は一部の入学試験で行われているだけなので、全ての入学生に対して医療人としての適性を評価するような工夫が望まれる。(7.学生の受入)15. 教職員に対して薬学部のディプロマ・ポリシーを積極的に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16. オフィスアワーが掲示板や研究室入口にしか示されていないので、シラバスなどに明記し、学部として統一的に学生に周知することが望まれる。(9.学生の支援)17. 学生向けのホームページに、パワーハラスメント、アカデミックハラスメントに関する対応を記載し、周知方法を充実させることが望まれる。(9.学生の支援)18. 評価対象年度に学会発表の実績がないなど、研究業績が少ない教員が複数いるので、研究活動を積極的に行うことを奨励することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)19. 実務家教員や医師の資格を持つ教員の授業負担が他の教員の2倍近くあるので、これらの教員の授業負担を是正することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)20. 教員と職員が意見交換するなど、連携して資質の向上に取り組むことが望まれる。(10.教員組織・職員組織)21. 電子ジャーナルのうち薬学領域のものは10種のみであり、多岐にわたる研究を推進するためにはより充実することが望まれる。(11.学習環境)22. 英文による薬学部のホームページを作成し、世界に向けて情報発信することが望まれる。(12.社会との連携)23. 「薬学部自己評価ワーキンググループ」に外部評価者を導入することが望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. 薬学部の教育研究上の目的に、薬学研究を目指す者を育成する姿勢を盛り込むように改善する必要がある。(1.教育研究上の目的)2. 6年次のカリキュラムは、薬剤師国家試験の受験準備を目指した教育に過度に偏っているので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. 正規の授業時間を使って予備校による講習会が行われていることは適切ではないので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)4. ヒューマニズムや倫理観を順次性をもって体系的に学ぶカリキュラムにはなっていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)- 45 -5. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、対応する科目の学習成果を総合して、この教育全体の学修成果としての目標達成度を評価する指標が設定されておらず、それに基づく適切な評価が行われていないので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育に関係する科目の多くで、科目の到達度を評価する指標が設定されていないので、評価指標を示し、適切に評価するように改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)7. コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育において、対応する科目の学習成果を総合して、この教育全体の学修成果としての目標達成度を評価する指標が設定されておらず、それに基づく適切な評価が行われていないので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)8. 各科目の授業内容が薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標とどのように対応しているかを判断できるよう、シラバスを改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)9. 「討議する」と記述された到達目標のほとんどが講義で扱われているなど、態度や技能領域の到達目標に関しては適した学習方法がとられていないものが散見されることは問題であり、適切な学習方略に改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)10. 独自の薬学専門教育を扱う科目のシラバスに大学独自の教育内容であることや独自の学習到達目標が明示されていないので、それらを明示するように改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)11. 「実務事前実習」の総括的評価の対象となる事前学習の実時間数を増やし、実習内容に対して十分な時間となるように改善する必要がある。(5.実務実習)12. 実務実習事前学習全体を通した総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づく評価を行うように改善する必要がある。(5.実務実習)13. 実務実習を行う5年生に受診していない学生が少なからずいることは問題であるので、全員を受診させる必要がある。(5.実務実習)14. 「学外実務実習」の評価について、指標と基準を明示し、それに基づいて教員や指導薬剤師が評価を行うよう改善する必要がある。(5.実務実習)15. 学生が卒業研究に取り組むことができる期間は、4年次の共用試験後の3ヵ月間と5年次の「学外実務実習」が行われていない期間の7ヵ月間となり、この期間に夏期、冬期および春期の休暇期間が含まれているので、卒業研究に実質的に取り組める期間- 46 -が十分であるとはいえず、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. シラバスの「卒業研究Ⅱ」の成績評価基準に「研究論文の内容(50%)」と明記されているにも関わらず、卒業論文の共著を認めていることは公正な評価として不適当であり、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. 卒業研究発表会では、学生全員が発表し、成績評価の対象とするように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18. 卒業研究の成績評価に卒業論文と卒業研究発表会の複数教員による評価を含めるとともに、それらを含め、学部で統一した評価指標や評価基準を設定した卒業研究の客観的な評価制度を導入するように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)19. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための総合的な指標は設定されておらず、この指標を設定し評価するように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)20. 低学年次における留年や退学、転学部が目立ち、修学年限の6年間で卒業できる学生数が過去5年間の平均で入学時の約50%であるという実態は、入学志願者の適性や能力の評価が適切に行われていないことが原因である可能性が高いので、入学者選抜における志願者の評価方法を改善する必要がある。(7.学生の受入)21. 「授業への参加態度」のように基準が明確ではない評価の指標や、「講義への出席60%」のように授業へ出席するだけで合格できるなど、厳正な成績評価が行われていない科目について、成績評価方法を改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)22. 進級判定は教授会における審議なしに行われているが、進級に関わる成績の最終確認と判定は学部の最終意思決定機関である教授会で行うように改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)23. 「総合薬学演習」の成績評価に、前期科目である「応用薬学演習」の単位認定に利用された試験の成績を加えることは望ましくないので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)24. 「総合薬学演習」の成績評価に関わる再試験扱いの学力到達度試験の合格基準があらかじめ学生に対して明示されていないことは問題であり、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 47 -25. 卒業の可否判断が、実質的には「総合薬学演習」の合否によって行われていることは、ディプロマ・ポリシーへの総合的な達成度を評価するという卒業判定の本来の趣旨からは外れているので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)26. 卒業延期生のために前期に開講する「総合薬学演習」の単位認定が、後期開講の正規科目と異なる基準で行われていることは好ましくないので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)27. 個別に行われている点検・評価を有機的に結び付けて、薬学教育プログラム全体を自己点検・評価し、その結果を教育研究活動の改善につなげるサイクルとする体制の構築に向けた改善が必要である。(13.自己点検・評価)
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自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
福岡大学 総評福岡大学薬学部では、平成 18 年度より「医薬品の開発や安全使用に関する基礎的、臨床的先端研究の推進をもって国民の健康と福祉に貢献すること」を教育研究の理念として掲げている。この理念に基づき、薬学部薬学科の教育研究上の目的は「医療技術の高度化、医薬分業の進展に伴う医薬品の安全使用および医療の担い手としての質の高い薬剤師の育成という社会的要請に応えるため、基礎科学の総合を基盤としながら、医療人としての使命感と倫理観を十分に理解し、高度な薬学の知識を身に付け、臨床に係る高い実践的な能力を備えた薬剤師、並びに教育・研究者を養成すること」としている。薬学教育カリキュラムは、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に沿って編成されている。医療人教育の基本的内容として、教養教育では「総合教養科目」が開設されており、より学生や社会のニーズに対応するように多種多様な教養教育プログラムが提供されている。語学教育では、グローバル化に対応した人材育成を目的とした教育が行われている。コミュニケーション能力や自己表現能力の基本的能力を身につけるための教育に関連した科目として、1年次「早期臨床体験Ⅰ」、2年次「早期臨床体験Ⅱ」、3年次「コミュニケーション学」が配置されており、薬学専門教育の実施に向けた準備教育、医療安全教育は、おおむね適切に実施されている。薬学専門教育に関しては、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しているが、薬学専門科目の多くが選択科目となっている。実務実習事前学習に関しては、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠して教育目標が設定されており、実務実習も適切に行われている。- 2 -卒業研究は、4年次から開始される。卒業研究の成果は、5年次2月開催の卒業研究発表会で学生全員が発表して、6年次8月までに卒業論文としてまとめている。学生の受入に関しては、薬学科の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)が責任ある体制で設定されており、入学者選抜は多様な入試形態を採用している。成績評価は、成績考査規程に従って行われ、各科目の成績評価基準および評価方法は、学修ガイドに記載されている。進級判定と学士課程の修了判定は、学科履修規程に定められた進級基準に従って行われている。学生の支援については、修学支援、大学独自の奨学金制度を含む経済的支援、ヘルス・メンタルケア支援、ハラスメント防止・対策、キャリア形成支援、安全に関する支援などの体制が整備されており、充実している。専任教員数は大学設置基準を満たしており、各専門分野において優れた教育・研究実績を有する者が配置されている。教育研究に必要な施設・設備・図書などの学習環境や研究環境は、基準を十分に満たしており、充実している。社会との連携では、地域薬剤師会・病院薬剤師会等の役員や委員として薬学の発展に寄与するとともに、年2回開催の卒後教育講座を行い、薬剤師の資質向上を図るために生涯学習プログラムの提供を行っている。自己点検・評価については、自己点検・評価実施委員会が毎年薬学教育評価機構の点検項目を検証して自己点検・評価書を作成し、自己点検・評価結果を検討し、教授会で審議し、改善につなげる体制となっている。以上のように、福岡大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)4年次後期の「薬学特別講義」(新カリで6科目、旧カリでは5科目)、「薬学演習」、ならびに、6年次前期から開講される「総合薬学特別講義」(旧カリで 10 科目)、「総合薬学演習」は、薬学共用試験、および国家試験に向けた時期に開講される復習的な要素が強い科目であり、薬学共用試験や国家試験対策に偏っているので、改善する必要がある。(2)学年によって講義1単位の授業時間(コマ数)が異なる体制をとっており、学部としての単位の設定基準が統一されていないので、改善する必要がある。- 3 -(3)ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を身に付けるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(4)薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOs(Specific Behavioral Objectives)を実施する科目が選択科目となっているため、すべてのSBOsを修得しなくても卒業できる制度は改善する必要がある。(5)実務実習事前学習は、実習項目ごとの評価はされているものの、総合的な目標達成度を評価する指標を設定して、適切に評価されているとは言い難いので、改善する必要がある。(6)4年次「薬学演習(含中間試験)」の評価には、シラバスの到達目標に記載されていない卒業研究とは全く関係のない中間試験(40%)が含まれていることから、科目の設定を見直すことが必要である。(7)問題解決能力の醸成に向けた科目の成績評価において、関連した科目を総合した問題解決能力の醸成に関わる目標達成度を評価する指標が設けられていないので、指標を設けて、それに基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(8)学士課程の修了判定において、判定基準が実施した試験の難易により変化することがあるので、あらかじめ定めた判定基準に従って修了判定を厳格に行う必要がある。(9)「総合薬学演習(含卒業試験)」の単位認定は、卒業論文 30%、ヒューマニズム・コミュニケーション 10%、卒業試験 60%で行われているが、卒業論文の評価が国家試験対策を行う授業科目の一部として行われているので、改善すべきである。(10)卒業延期者の卒業判定が事実上、「総合薬学演習(含卒業試験)」の試験の成績のみでなされているので、改善すべきである。(11)自己点検・評価結果による改善事例のほとんどが外部評価に対応するものであり、これらをPDCAサイクル実施による教育研究活動の改善に反映する必要がある。福岡大学薬学部薬学科には、今回の評価における改善すべき点や助言に適切に対応することで、大学の独自性を活かした6年制薬学教育が推進されることを期待する。
大学への提言
福岡大学 大学への提言1)助言1. 教職員に対する教育研究上の理念・目的の周知方法は、学修ガイドと薬学部シラバスの配布によって行われているが、資料の配布にとどまらず、FD等で説明することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関連した科目では、適切な学習方法で実施している科目が少ないので、それらの科目の学習方法をさらに改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)3. 学習方略にロールプレイ、SGDを取り入れている「コミュニケーション学」では100%定期試験で評価しているので、科目の到達度を適切な方法で評価することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 医療英語の科目を配置するなど、英語教育を専門教育の中でさらに充実させることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬害・医療過誤・医療事故防止に関する教育として学生が肌で感じる機会を提供するとともに、医薬品の安全使用について科学的な視点と客観的な判断力が養われるように努めることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. シラバスに記載された到達目標の中に、授業計画に反映されていないSBO(記号が欠落)があり、また「薬学演習(含中間試験)」のシラバスに、ヒューマニズム教育に関する到達目標が記載されていないので、改善が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習の実際の授業コマ数に対して、科目としての単位数がかけ離れているので、科目の単位数を実態にあわせることが望まれる。(5.実務実習)8. 一般入試、センター試験利用入試では学力試験のみを基に判定を行っているので、面接試験の導入など医療人としての適性を評価するための入学者選抜試験の改善が望まれる。(7.学生の受入)9. 平成 30 年度の2~4年次生の「定期健康診断」の受診率は 20%未満と低いので、改善することが望まれる。(9.学生の支援)10. 各教員の研究業績は毎年発行される薬学集報と福岡大学のホームページ「福岡大学研究者情報」で公開されているが、教育に関する業績は掲載されていない。また、ホームページ上の研究者情報については更新をしていない教員が見受けられるので、定期的に更新することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)11. 実務家教員の多くは、他の教員に比べて授業負担が著しく大きいので、実務家教員へ- 30 -の授業負担の偏りを解消することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)2)改善すべき点1. 4年次後期の「薬学特別講義」(新カリで6科目、旧カリでは5科目)、「薬学演習」、ならびに、6年次前期から開講される「総合薬学特別講義」(旧カリで10科目)、「総合薬学演習」は、薬学共用試験、および国家試験に向けた時期に開講される復習的な要素が強い科目であり、薬学共用試験や国家試験対策に偏っているので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 学年によって講義1単位の授業時間(コマ数)が異なる体制をとっており、学部としての単位の設定基準が統一されていないので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身に付けるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価するよう改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsを実施する科目が選択科目となっているため、すべてのSBOsを修得しなくても卒業できる制度は改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 大学独自のアドバンスト専門科目については、その内容が具体的にわかる到達目標を記載し、独自科目であることをわかりやすく明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習は、実習項目ごとの評価はされているものの、総合的な目標達成度を評価する指標を設定して、適切に評価されているとは言い難いので、改善する必要がある。(5.実務実習)8. 4年次「薬学演習(含中間試験)」の評価には、シラバスの到達目標に記載されていない、卒業研究とは全く関係のない中間試験(40%)が含まれていることから、科目の設定を見直すことが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に向けた科目の成績評価において、関連した科目を総合した問題解決能力の醸成に関わる目標達成度を評価する指標が設けられていないので、指標を- 31 -設けて、それに基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 学士課程の修了判定において、判定基準が実施した試験の難易により変化することがあるので、あらかじめ定めた判定基準に従って修了判定を厳格に行う必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 「総合薬学演習(含卒業試験)」の単位認定は、卒業論文30%、ヒューマニズム・コミュニケーション10%、卒業試験60%で行われているが、卒業論文の評価が国家試験対策を行う授業科目の一部として行われているので、改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 卒業延期者の卒業判定が事実上、「総合薬学演習(含卒業試験)」の試験の成績のみでなされているので、改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 自己点検・評価結果による改善事例のほとんどが外部評価に対応するものであり、これらをPDCAサイクル実施による教育研究活動の改善に反映する必要がある。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 松山大学 | 私 | 愛媛県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
松山大学 総評松山大学薬学部は、「高度化する医療現場の要請に対応できる質の高い薬剤師の養成ならびに薬学関連分野で幅広い知識や人類福祉に貢献できる実践力を有する高度専門職業人の養成」を目的として6年制薬学教育を行っている。教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)は、2016 年度に改訂され 2017年度入学生より適用されているが、この新カリキュラム・ポリシーは薬学部の教育研究上の目的と整合性が認められ、これに基づいて現行のカリキュラムが編成されている。医療人教育は体系的に編成されており、グループ討論等の効果的な学修方法を用いた授業やコミュニケーション能力・自己表現能力を養う授業は不十分であるものの、おおむね適切に実施されている。薬学専門教育は、シラバスへの学習方法の記載が不十分であるものの、おおむね薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠して実施されている。実務実習事前学習は改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムに、実務実習は実務実習モデル・コアカリキュラムにおおむね準拠して実施されている。薬学共用試験も薬学共用試験センターの実施要項に基づき、厳正に実施されている。卒業研究は4~6年次に約 12 か月実施し、卒業研究発表会での質疑応答を学生1名に対し2名の研究室外教員が実施するなど評価の客観性を高めている。卒業研究以外の問題解決能力の醸成に向けた教育は、科目数が十分とは言えないものの体系的に構成されている。入学者選抜は、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、推薦入試、一般入試、編入学試験等が適正に実施されており、入学者数は入学定員から乖離していない。成績評価と進級判定は、学生便覧に記載され学生に周知されている基準に基づき実施されている。また、学士課程の修了認定に必要な学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を公表している。成績下位者への対応は十分とは言えないが、2018 年度より教員と学生アシスタントが連携してサポートする「学習サポート制度」の運用を開始している。学生への支援では、経済的には給付型の奨学金が多種類あり薬学部学生に対して実績が- 2 -ある。また、進路選択についても1年次~5年次にかけて各学年で適性試験や就職セミナーを実施し、就職手帳を配布するなど充実した支援が行われている。専任教員数は設置基準を満たしている。研究環境は整備されているものの、外部資金獲得を推進・推奨する体制は十分とは言えない。授業評価アンケートを利用した授業改善を議論するなど、教員の教育研究能力の向上を図るための組織的な取組み(ファカルティ・デベロップメント)が適切に行われている。学習環境については、少人数教育ができる教室の数は十分ではないが、講義室、実験実習室、実務実習事前学習を実施する臨床系実習室と総合調剤実習室を備えており、6年制薬学教育に必要な基準を満たしている。社会との連携では、卒後教育講座や公開講座を毎年2~3回開催している。また、ハワイ州立大学ヒロ校と一般学術交流協定を締結し毎年数名の学生を約2週間派遣しているが、教員の海外留学については十分にサポートできていない。自己点検・評価については、自己点検評価委員会および外部評価委員会を設置し、教育研究活動の改善を行っているが、この組織が中心となって行う定期的な活動としては不十分である。以上、松山大学薬学部の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1) ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関連する教育全般において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価を行うことが必要である。(2) コミュニケーション能力および自己表現能力を醸成する授業を充実し、効果的な学習方法を用いて実施することが必要である。(3) コミュニケーション能力および自己表現能力を身に着けるための教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(4) 実務実習事前学習の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた適切な評価をすることが必要である。(5) 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標到達度を評価するための指標を科目ごとに設定し、その指標に基づいて評価を行うことが必要である。(6) 学士課程修了の認定が、ディプロマ・ポリシーの達成より薬剤師国家試験の合否予測を重視して行われているので、改める必要がある。- 3 -(7) 薬学部自己点検・評価委員会が中心となって、定期的に毎年、自己点検・評価を実施しPDCAサイクルを回し、教育研究プログラムの改善を継続的に行うことが必要である。松山大学薬学部には、今回の評価における問題点の改善に取り組むことで、大学の理念を活かした特色ある薬学教育が展開されることを期待する。
大学への提言
松山大学 大学への提言1)助言1. 薬学部が自主的、定期的に、教育研究上の目的を検証することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムに対応した科目内容の変更は行っているが、科目名やその配置の変更は行っていないので、必要に応じて速やかに変更を行うことが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. 学生だけでなく、教職員にもカリキュラム・ポリシーを周知徹底することが望ましい。(2.カリキュラム編成)4. 大学独自の薬学専門科目を含む授業科目の内容、開講時期、時間割については、学生のニーズに配慮して設定し、履修規程において履修できるように工夫することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)5. 卒業研究の目標達成度を評価するためにさらに適切な指標を設定し、その指標に基づいて評価を行うよう努めることが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)6. 6年間の学習期間の中で、問題解決能力の醸成に向けた教育を体系的に実施することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7. 一般入試、センター試験利用入試では学力試験のみを基に判定を行っているので、面接等で適性の評価を行う工夫が望まれる。(7.学生の受入)8. シラバスの評価の方法・基準欄に「受講態度」、「平常点」などが散見され、具体的な評価基準が記載されていないため、改善することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)9. ディプロマ・ポリシーを教職員に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 34 -10. 校舎・施設のバリアフリー化をさらに進めることが望まれる。(9.学生の支援)11. 教員の研究業績・教育業績を定期的にホームページ上で公表することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)12. 教員の年間の授業担当時間数に、最大3倍の差があるので偏りを解消することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)13. 積極的に外部資金獲得を推進・推奨する体制を整備することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)14. 産業界との交流、連携した活動が望まれる。(12.社会との連携)15. 薬学部教職員の長期留学の実績がないので、制度の周知を図ると共に、利用を推進することが望まれる。(12.社会との連携)2)改善すべき点1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、ディスカッションやプレゼンテーション、ロールプレイなどの効果的な学習方法が不足しているので増やす必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関連する教育全般において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価を行なうことが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)3. コミュニケーション能力および自己表現能力を醸成する授業を充実し、効果的な学習方法を用いて実施することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身に着けるための教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. シラバスに、薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOを実施する科目の教育目標を記載するだけでなく、SBOの領域に妥当な学習方法(講義、実習、演習、SGD、TBL、プレゼンテーション、ロールプレイなど)を授業計画に記載するとともに、評価の方法・評価項目と総括的評価に対する各項目の比率、評価基準を明記する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 大学独自の内容を含む科目については、シラバスで、大学独自の到達目標であることを明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習において実施すべき態度項目のSBOsは、薬学臨床教育における- 35 -安全管理、法令遵守、地域におけるチーム医療、プライマリケアなどの項目で、4年次の事前学習の中で適切な学習方略で実施することが必要である。(5.実務実習)8. 実務実習事前学習の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた適切な評価をすることが必要である。(5.実務実習)9. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標到達度を評価するための指標を科目ごとに設定し、その指標に基づいて評価を行うことが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 問題解決能力の醸成に関連する科目を総合して目標達成度を評価するための指標が設けられていないので、指標を設けて、その指標に基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11. 6年次配当の通年科目「総合薬学演習」の試験の合否が学士課程修了の可否判断基準となり、この科目が不合格になることで6年次在籍者の約1/4が卒業できていないという実態は、この大学における学士課程修了の認定が、ディプロマ・ポリシーの達成より薬剤師国家試験の合否予測を重視して行われていることを意味しているので、改める必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 薬学部自己点検・評価委員会が中心となって、定期的に自己点検・評価を実施しPDCAサイクルを回し、教育研究プログラムの改善を継続的に行うことが必要である。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2019年度 |
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1:提言 改善報告審議結果 2024/1/15 |
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| 国際医療福祉大学 | 私 | 栃木県 | 第1期 | 2019年度 | 継 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
国際医療福祉大学 総評国際医療福祉大学薬学部薬学科は、医療福祉系総合大学の一学部として開設され、建学の理念に基づいた薬学部の「教育研究上の目的」が学則上に明記されている。さらに、薬学部の単一学科である薬学科の目的は、「国際医療福祉大学教育研究上の目的を定める規程」に記載されている。薬学教育カリキュラムは、基礎教育から専門教育へと学年の進行に沿って編成されているが、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)が教育課程の編成と実施方針として設定されているとは言えない。4、6年次のカリキュラムが薬学共用試験(CBT(Computer Based Testing))および国家試験対策に過度に偏ったものとなっており、カリキュラム編成が適切であるとは言い難い。また、カリキュラムに関してこういった問題点を点検し、必要に応じた変更を行う体制が機能しているとは言えない。医療人教育の基本となる教育は、系統的に行われてはいるが、ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーションの基本的能力を身につけるための教育などに、カリキュラム編成の不備や学習方略・評価方法などに関する問題点が認められる。教養系科目は医療福祉系総合大学の特色を活かして、幅広い科目が開講されているものの、実際に選択できる科目は少ない。薬学専門教育に向けた準備教育やリメディアル教育は、入学前教育から開始されているが、入学後の教育は学生の入学前の学修歴を考慮した対応になってはいない。なお、安全教育はおおむね適正に実施されている。薬学専門教育の構成・内容は、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、大学独自の専門科目も医療福祉系総合大学の特色を活かして多く開講されている。実務実習の事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに基づいて行われており、薬学共用試験(CBTおよびOSCE(Objective Structured Clinical Examination))は、薬学共用試験センターの「実施要項」に基づいて適切に実施されている。実務実習施設への配属は、学生の希望や居住地を考慮して決定されており、薬局は関東地区調整機構、病院は大学附属病院、独自の契約病院、および関東地区調整機構により適切な規模のもの- 2 -が選定されている。卒業研究は5、6年次の必修科目として設定され、5年次の実務実習期間を除き、6年生の9月までがそのための期間として配置されており、卒業研究の時間は、単位数(4単位)に対応する時間が確保されている。卒業研究発表会は毎年9月上旬に薬学部主催で開催され、卒業論文は9月末までに提出されている。入学者選抜は、多様な志願者に対応できるよう6つの形式で実施されているが、合格者の決定に薬学部教授会の意見が反映できる制度となっていない。また、1、2年生において留年者、退学者が多いことから、入学者選抜において入学後の教育に求められる基礎学力を適確に評価する必要がある。成績評価の方法・基準は学則で規定され、学生に周知されており、各科目の成績評価はそれに基づいて行われている。評価結果に疑義がある場合は、答案の開示等が行われ、異議申し立てを行うことができるなど、公正な成績評価を行う体制が出来ている。進級と卒業の判定は、規程に沿った判定基準で厳正に行われているが、卒業の可否判断が実質的には国家試験受験に向けた演習科目である「特別薬学講義・演習」の合否に基づいて行われていることは好ましくない。学生の生活支援に関しては、奨学金制度の充実、学生相談室の設置など支援体制の整備がなされている。また、学生生活アンケートの実施など、学生の意見の抽出も行われて改善に結び付けている。専任教員数は大学設置基準を満たしているが、教育研究業績が十分ではない教員に対する学部からの指導、教員に対する教育研究費や卒業研究指導に係る経費の配分、研究時間への配慮が適切に行われているとは言えない。教育研究に必要な施設、設備、図書などの学習環境は整えられており、医療界との交流・連携などに関しては、複数の教員が地域の薬剤師会、病院薬剤師会の役員として、または、国や県の行政機関の委員会や審議会の委員として活動している。薬学教育プログラムについては、薬学部として適切な項目に対して自己点検・評価を行う体制・組織の整備が必要であり、特にカリキュラム編成、シラバス等について十分な自己点検・評価が行われているとは言えない。教育プログラムの質の担保と改善に向けて、自己点検・評価を恒常的に行い、その結果を教育研究活動の改善に反映するよう真摯かつ適切に取り組む必要がある。以上のように、国際医療福祉大学薬学部薬学科の薬学教育プログラムは、本機構の評価基準に照らして評価すると、多くの改善を必要とする重大な問題が見出される結果となっ- 3 -た。今回の評価で「適合水準に達していない」と評価された「中項目」について、末尾の「改善すべき点」で指摘されている問題点を中心として、全面的な改善を図り、再評価を申請されると共に、それら以外の中項目に関しても「改善すべき点」で指摘されている問題点の改善に努め、国際医療福祉大学薬学部の6年制薬学教育の向上・発展を図られることを期待する。
大学への提言
国際医療福祉大学 大学への提言1)助言1. 「国際医療福祉大学教育研究上の目的を定める規程」の薬学科の項に、上位規程となる学則が定めている「研究」への言及がないことは好ましくないので、学則と整合するよう修正することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2. 薬学部の教育研究上の目的に「国際性」に関する内容を含めるようにすることが望ましい。(1.教育研究上の目的)3. 教職員に対して「教育研究上の目的」をFDなどを通じて周知することが望ましい。(1.教育研究上の目的)4. 教育研究上の目的について定期的に検証するよう努めることが望ましい。(1.教育研究上の目的)5. カリキュラム・ポリシーの周知のために教職員を対象としたFDを開催することが望ましい。(2.カリキュラム編成)6. 薬学部ホームページでカリキュラム・ポリシーを公表することが望ましい。(2.カリキュラム編成)7. 英語教育は実質的には1年次、2年次の必須科目での教育にとどまっており、3~6年次までの選択科目の履修者が極めて少ないので、履修者を増やす工夫をすることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)8. 薬学専門領域の英語学習について、系統的な教育体系を整えることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)9. 薬害、医療過誤、医療事故防止などに対する医療安全教育において、被害者の家族や弁護士などによる講義、講演会を実施することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)10. 大学が主体となった生涯学習の意欲醸成のための直接的かつ体系的なプログラムが行われていないので、改善することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)11. 独自性の高い「医療系総合大学の特徴を活かした科目」の履修を容易にするように時間割編成を考慮することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)12. 「病院・薬局事前実習Ⅰ」では、実務実習モデル・コアカリキュラムではない演習(基礎科目のCBT対策とみられる演習)については、内容を変更するなどの改善が望まれる。(5.実務実習)13. 実習全体の総合的な学習成果を適切な指標に基づいて評価することが望ましい。(5.- 39 -実務実習)14. 卒業研究の実質的な実施時間がシラバスおよび時間割上の設定期間・時間と乖離しているので、卒業研究の実質的な実施時間を反映した時間割の配置および単位設定に努めることが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 「研究マインド養成講座」および「集中講義」を「卒業研究の一部」と位置付けていることは適切でないので改善することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 卒業研究(発表会・論文)の評価を公正かつ厳格に実施するシステムを整えて、実質的に複数教員によって実施するように努めることが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. 問題解決能力醸成科目の単位数を基準にある18単位以上に増やすことが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18. 薬学部ホームページにアドミッション・ポリシーを掲載することが望ましい。(7.学生の受入)19. 医療人としての適性を評価する工夫として、全ての入試制度で面接を取り入れることが望まれる。(7.学生の受入)20. 一部のシラバス(「生命倫理」「化学系薬学実習Ⅰ」「特別薬学講義・演習」)に評価寄与率の記載漏れがあるので、記載することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 各学年はじめに進級条件を新たに説明することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)22. ディプロマ・ポリシーを教職員に周知するためにFDを開催することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)23. ディプロマ・ポリシーを薬学部ホームページに掲載することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)24. 「特別薬学講義・演習」では、薬剤師教育の態度に関する形成的評価は行われておらず、6年間の教育成果の総合的な評価にはなっていないので、適切な評価法を確立して実施することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)25. 実験実習における教員1名あたりの担当学生数が20人を超えている一部の実習(基礎薬学実習(物理)、物理系薬学実習)については、安全性を考慮し、早急に担当教員を増員して担当学生数を20人以下にすることが望ましい。(9.学生の支援)- 40 -26. 医師教員は薬学部では実務家教員には分類されないので実務家教員の員数から除外することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)27. 専任教員1名あたりの学生数が20名を超えているので、教育水準の一層の向上を図るために専任教員数の増員が望ましい。(10.教員組織・職員組織)28. ホームページ上の教員の活動の開示では、一部の教員では5年以上前の情報が記載されているので、毎年更新することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)29. 薬学部担当職員の増員を行うことが望ましい。(10.教員組織・職員組織)30. 職員と教員との意見交換などを通した事務職員の資質向上の体制を整備することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)31. 薬学部独自のFD、SD(事務職員と教員、技術職員等を対象)が行われていないので、開催することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)32. 卒業研究に使用できる学生1人あたりのスペースが十分でない研究室があるので、卒業研究が十分実施可能となるような環境を整備することが望ましい。(11.学習環境)33. 薬学部が主体となった卒後研修プログラムの提供が行われていないので主体的に実施することが望ましい。(12.社会との連携)34. 主キャンパスが所在する大田原地区での公開講座が開催されていないので開催するよう努めることが望ましい。(12.社会との連携)35. 英文ホームページに研究内容を掲載するなど薬学部の教育研究活動を広く海外に発信することが望ましい。(12.社会との連携)36. 教員の海外留学が行われていないので体制を整え機能させることが望ましい。(12.社会との連携)37. 自己点検・評価を行う組織に外部委員を含むように努めることが望まれる。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点1. 薬学部ホームページ上に教育研究上の目的を掲載するように改善する必要がある。(1.教育研究上の目的)2. カリキュラム・ポリシーを教育目標の列挙ではなく、「教育研究上の目的」およびディプロマ・ポリシーを達成するための方針となるように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)- 41 -3. カリキュラムを・ポリシーを設定する体制が機能しているとは言えないので、定期的な見直しを行うなど適切に機能するように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)4. 4、6年次後期において、予備校が担当する共用試験および国家試験対策と考えられる講義に正規科目が配置されるべき多くの時間数を割り当てているなど、高学年の教育が薬学共用試験および薬剤師国家試験の合格のみを目指した教育に過度に偏っているので、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)5. カリキュラムの構築と教育効果の検証、これに基づいた改善等の迅速な対応を行う体制を整え、機能させるように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)6. 医療人教育の基本として重要な意味を持つヒューマニズム教育・医療倫理教育に関わる科目の設定が適切ではないことは、こういった教育が十分に行われていないことを意味しており、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)7. ヒューマニズム教育・医療倫理教育として不適切な科目以外の科目でも、多くの科目が座学に留まっており、SGD等の能動的学習方法を採用している科目が少ないので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)8. ヒューマニズム教育・医療倫理教育科目において、学習成果を総合した目標達成度の指標を示した評価が行われていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)9. コミュニケーション能力および自己表現能力を涵養する科目において、学習成果を総合した目標達成度の指標を示した評価が行われていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)10. 新カリキュラムの英語科目において、「書く」に関する要素を実施する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)11. 入学後のリメディアル教育が学生の入学までの学修歴等を考慮した教育プログラムとなっていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)12. 早期体験実習において実施されている、薬剤師が活躍する現場の見学は実質的に1分野なので、全員が大学の設定した全分野にわたって広く見学できる体制をつくる必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)13. 医療人教育については、薬学6年制教育において重要な意味を持つヒューマニズム教育・医療倫理教育を始め、カリキュラム編成や学習方法、目標達成度の評価などに多くの問題点が認められる。これらについて、薬学教育カリキュラムの構築を担う「薬- 42 -学部教務委員会」による点検・改善に向けた早急な対応が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)14. 大学独自教育科目について、独自の科目および独自のSBOsであることが示されていないので、シラバス等に明示することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)15. 事前学習の評価において総合的な目標達成度の評価が行われていないので、改善が必要である。(5.実務実習)16. 問題解決能力を醸成する科目において、能動的教育を実施している時間数と内容がシラバスに明確に示されていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. 卒業研究を含めた問題解決能力の醸成に関する科目の成績評価において、個々の科目を総合した問題解決能力の醸成に対し、目標達成度の評価が行われていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18. 入学者の決定に際して、薬学部教授会には、入試判定会議による決定事項が報告されるのみで、合否判定には直接関与していないので、改善する必要がある。(7.学生の受入)19. 低学年の留年率・退学率が高い状況は、入学者選抜において入学後に必要な基礎学力が適確に評価されていないことを示しているので、合格とする基準を見直すなど、入学者選抜を改善すべきである。(7.学生の受入)20. 学力不足の入学者に対する、入学後のリメディアル教育の充実など、適切な対策を講じることが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 薬剤師国家試験の対策科目としての性格が強い「特別薬学講義・演習」の試験が卒業試験として扱われ、卒業の可否が事実上この試験の合否によって決められていることは、学士課程の修了をディプロマ・ポリシーの到達によって判定しているとは言えないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)22. 過去5年間の業績が全くないか極めて少ない教員や教育に関する業績がほとんどない教員が見られるので、これらの教員に対しては、学部として適切な教育研究活動を行うよう指導する対応が必要である。(10.教員組織・職員組織)23. 各教員に対する個人教育研究費が予算化されていない制度を改め、予算化して配分するように改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)24. 卒業研究を指導するための経費が予算化されていない制度を改め、予算化して指導教員に配分するように改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)- 43 -25. 講義・実習の担当時間が過大な教員がいるので、研究時間が十分確保できるように改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)26. 薬学部独自の自己点検・評価を行う組織が常置され、機能しているとは言えないので、改善が必要である。(13.自己点検・評価)27. 薬学部独自の自己点検・評価書が作成されていないので、改善が必要である。(13.自己点検・評価)28. 本来大学が恒常的に行うべき教育プログラムに関する自己点検・評価とその結果の教育研究活動の改善への反映に対する恒常的・継続的な取り組みが十分に行われていないので、自己点検・評価・改善を担う体制を早急に整え、真摯かつ適切に機能させるように改善することが必要である。(13.自己点検・評価)
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異議審査書 |
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| 第1期 |
2019年度 |
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1:提言 改善報告審議結果 2024/3/1 |
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| 横浜薬科大学 | 私 | 神奈川県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
横浜薬科大学 総評横浜薬科大学薬学部の教育研究上の目的および使命は、建学の精神である「個性の伸展による人生練磨」を踏まえ、薬剤師養成教育に課せられた基本的な使命に基づいて設定されており、それらは医療を取り巻く環境、薬剤師に対する社会的ニーズを反映したものとなっている。また、6年制の3学科と4年制の1学科のそれぞれに特徴的な教育研究上の目的(教育目標)も定めている。横浜薬科大学薬学部(6年制の3学科)は、教育研究上の目的に沿ったカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)に基づいて編成されたカリキュラムによる教育を行っており、ヒューマニズム教育・医療倫理教育関連科目を全学年に配置し、薬学専門科目を薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠して実施し、知識・技能・態度を効果的に習得させるために、講義科目が終了したのちに関連する実習科目を行うなどの工夫がなされている。実務実習は、3年次から4年次に実務実習事前学習を複数の科目によって十分な時間数で実施し、実務実習は、実務実習センター教員と学生の所属する研究室の全教員が協力して実習施設を訪問し、学生の実習実施状況や出席状況を確認するなど、大学と実習施設間の連携を図っている。問題解決能力の醸成を目的とする卒業研究は、4年次後期から6年次前期まで行われ、研究成果は卒業論文発表会でポスター形式で発表し、卒業論文にまとめられている。卒業研究の評価には配属研究室以外の教員が副査として参加している。入学者の選抜は、一般入試、センター試験利用入試の他、AO入試、社会人入試、指定校および公募推薦入試などの多岐にわたる方法で行われ、合格者は適正に決定され、入学者数は入学定員から大きな乖離は認められない。成績評価は学生に周知した方法で行われており、進級や卒業に関わる判定も規程に沿って行われている。留年生や卒業延期生は少ないとは言えないが、それらの学生に対する支援は、薬学教育センター教員が中心となって、学習指導や生活指導を行っている。学生生活に対する各種の支援体制は整備され、障がい者受入れのために構内のバリアフ- 2 -リー化も進めている。専任教員は各専門分野において教育・研究に実績を有する者が配置されており、教員数も 96 名と大学設置基準を満たしている。教員の採用および昇任は適切な手続きにより行われている。教員の研究環境や学生の学習環境についても整えられている。社会との連携としては、横浜市および横浜市薬剤師会との連携のもと、モバイルファーマシー2台を運用していることが特色としてあげられる。以上のように、横浜薬科大学薬学部の6年制学科(健康薬学科 漢方薬学科 臨床薬学科)の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかしながら、主な改善すべき点として、以下が挙げられる。(1)6年次の教育カリキュラムが、薬剤師国家試験の合格のみを目指した受験準備教育に著しく偏っているので、改める必要がある。(2)医療人教育の目標達成度を評価するための指標を設定するとともに、それに基づく評価を行う必要がある。(3)実務実習事前学習全体についての総合的な目標達成度を評価するための指標を設定するとともに、それに基づく評価を行う必要がある。(4)問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための指標を設定するとともに、それに基づく評価を行う必要がある。(5)半数以上の学生が6年間の在籍で卒業できていない現状は問題であるので、学生の在籍状況を改善させるための取り組みをなお一層充実させる必要がある。(6)「薬学総合演習」試験の合否が学士課程修了の可否判断基準となり、この科目が不合格になることで6年次在籍者の約1/4が卒業できていないという実態は、この大学における学士課程修了の認定が、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)の達成より薬剤師国家試験の合否予測を重視して行われていることを意味しているので、改める必要がある。(7)6年制薬学教育プログラムを自己点検・評価するために薬学部内に定期的に検証する組織を整備し、内部質保証を図る必要がある。以上の指摘に加えて、中項目ごとの概評にある改善すべき点、助言を踏まえて積極的に改善に取り組み、横浜薬科大学薬学部 健康薬学科、漢方薬学科、臨床薬学科の6年制薬学教育がさらに優れたものとなることを期待する。
大学への提言
横浜薬科大学 大学への提言1)長所1. モバイルファーマシー(災害対策医薬品供給車両)を保有し、横浜市薬剤師会、および横浜市との連携協定を締結して、災害時などに備えて常に出動できる状態で待機しているほか、学生の教育や市民防災イベントなどにも活用している。(12.社会との連携)2)助言1. ホームページを、「教育研究上の目的」に容易にアクセスできるよう修正することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的を検証する体制を整備し、定期的に検証していくことが望まれる。(1.教育研究上の目的)3. カリキュラム・ポリシーの「成績評価は、科目の特性に応じて適切かつ多様な評価方法を設けています。」という方針は、多様な評価方法を具体的に示すものに改訂することが望ましい。(2.カリキュラム編成)4. ディプロマ・ポリシーに謳われている「倫理観」ならびに「国際感覚」を醸成するための教育に対応する内容をカリキュラム・ポリシーに盛り込むことが望まれる。(2.カリキュラム編成)5. 教養科目に必修科目が多いことは、学生が幅広い教養教育プログラムを学ぶという観点からは好ましくないので、開講科目数を増やし人文・社会科学系の科目を充実させるなど、学生が選択できる科目の幅を広げることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 英語教育において、「書く」についての教育の充実が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 生涯学習に対する意欲を醸成するための科目の多くは1年次に集中しており、体系的とはなっていないので、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 学力試験のみで選抜を行っている入試区分においても、面接など医療人としての適性- 45 -を評価するための試験を導入するなどの工夫を行うことが望まれる。(7.学生の受入)9. 学士課程修了判定会議を12月に実施しているが、就学期間が3か月も残っている時期に卒業の可否を決定することが適切であるとは言い難いので、より適切な時期に実施することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 教育研究上の目的に基づいた6年間の総合的な学習成果を測定するための指標を設定し、それに基づく評価を行うことが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 訪問調査で見学した実習では、実習室がやや過密であり、実習中の事故への対応などが懸念されるので、改善することが望ましい。(9.学生の支援)12. 薬剤師の実務経験を有する実務家教員が実務研鑽にまとまった時間を充てることを可能にする研修制度を設けることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)13. 一部の教員への負担偏重を是正し、適正な研究時間の確保ができるように、授業時間数の設定を見直することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)14. 科研費などの外部資金を獲得するための具体的な支援を行う組織体制を整備することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)15. 授業アンケートの回答率は20%程度と低い上に無効な回答も多いため、回収率を高めることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)16. 教員の海外研修は行われていないので、機会を設けることが望ましい。(12.社会との連携)17. 自己点検評価委員会に外部委員を含めることが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. カリキュラムに沿った6年間の学修によって、3学科に共通、および各学科に固有のディプロマ・ポリシーのどの項目が達成され、それによって薬剤師に求められる基本的な資質がどのように修得できるのかを理解できるよう、カリキュラム・ツリーを改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 6年次の国家試験受験準備のための演習と補習において、正規授業の演習より多くの時間を予備校による補習に充てており、6年次の教育カリキュラムが薬剤師国家試験の合格のみを目指した受験準備教育に著しく偏重しているので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育における目標達成度を総合的に評価するための指- 46 -標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育における目標達成度を総合的に評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. シラバスの学習方法の記載が統一されておらず、目標と学習方法が一致していない科目が散見されるので、改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 実務実習事前学習全体についての総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づき適切に評価する必要がある。(5.実務実習)7. 卒業研究に関わる新カリキュラムの単位数(10単位)の内訳が、規約、「自己点検・評価書」、シラバスで異なっていることについては、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 医療や薬学における研究の位置づけを考察するよう明記された卒業論文作成要領を整備する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 入学選抜で、入学後の教育を受けるために必要な基礎学力を欠く受験生を合格させないよう、入学者選抜の方法を改善する必要がある。(7.学生の受入)11. 成績の判定結果に疑義がある場合に学生が問い合わせる制度が定められていないので、早急に整備する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 半数以上の学生が6年間の在籍で卒業できていない現状は問題であるので、学生の在籍状況を改善させるための取り組みをなお一層充実させる必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 「薬学総合演習」の合格ラインを学生ごとに引き下げる制度に、外部予備校による模擬試験受験の有無および不正解問題への取り組み状況を点数化して組み入れていることは適切ではないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. 「薬学総合演習」試験の合否が学士課程修了の可否判断基準となり、この科目が不合格になることで6年次在籍者の約1/4が卒業できていないという実態は、この大学における学士課程修了の認定が、ディプロマ・ポリシーの達成より薬剤師国家試験の- 47 -合否予測を重視して行われていることを意味しているので、改める必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15. 横浜薬科大学が毎年行っている委員会や教員による点検・評価は、本機構が求めている6年制薬学教育プログラムに対する自己点検・評価ではない。6年制薬学教育プログラムに対する自己点検・評価を大学(あるいは薬学部)として恒常的に行い、その結果を公表する体制を構築することが必要である。(13.自己点検・評価)16. 横浜薬科大学の6年制薬学教育のレベルを保つために必要な多くの問題を解決するため、委員会や教員による個別の問題の改善ではなく、6年制薬学教育の現状が抱えている諸問題に対する点検・評価に大学全体で取り組み、その結果を教育のレベルの改善に反映できる体制を早急に構築することが必要である。(13.自己点検・評価)
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自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
医療創生大学 総評 医療創生大学薬学部は、「明星学苑」の校訓「健康、真面目、努力」のもと、「豊かな人間性を有し、地域の人々の健康を率先して守ることのできる、研究マインドと確かな知識に裏打ちされた、自律・自立した薬剤師を育成する」ことを教育研究上の目的として設定している。教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)は教育研究上の目的に沿って設定されている。カリキュラムはカリキュラム・ポリシーに基づき、豊かな人間性、主体的学習力ならびに問題解決能力を養うための医療創生大学薬学部の最大の特徴とする「イグナイト教育」と、基礎系科目、専門科目、臨床系科目が順次性をもって学年進行にそって構築されている。ヒューマニズム教育、医療倫理教育、およびコミュニケーションとプレゼンテーションに関する教育も、1~4年次に前述の「イグナイト教育」を中心に編成されている。東日本大震災の被災経験を基に、大学独自の選択科目として、1年次では「災害からの復興」、2年次では「地域・災害医療学」などの特徴ある科目を配置している。その他、薬学専門教育の実施に向けた準備教育、医療安全教育なども、質と量に懸念される点はあるが、順次性に配慮して行われている。薬学専門教育は、薬学教育モデル・コアカリキュラムにおおむね準拠しており、グループ学習やミニッツペーパー等の様々なアクティブラーニングを用いるなど学習領域に適した学習方略が用いられている。大学独自の薬学専門教育は、教育研究上の目的に基づいて3つの科目群を設定しており、先に述べた「災害からの復興」などの特徴ある科目は、「地域の人々の健康を率先して守ることのできる力を育む科目」に対応している。実務実習事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠し、実務家教員8名に- 2 -よる適切な指導体制の下に行われている。「実務実習実施本部」が、実務実習施設の割振り、実習施設との連携、実習生への対応などを行い、病院・薬局実習は適切に行われている。卒業研究は、4年次に実験を中心とする「卒業研究A」あるいは文献調査研究である「卒業研究B」のいずれかを選択し、6年次前期まで行われている。問題解決能力の醸成のための教育は、実質的な実施時間が短いとの懸念があるが、グループ学習を取り入れた「イグナイト教育2A」や「プレゼンテーション(アドバンストイグナイト(処方解析))」において実施されている。入学者選抜は、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、AO入学試験、推薦入学試験、一般入試、センター試験利用入試の4種類の入学試験が実施されているが、入学生の学力が薬学教育に十分であるか、さらには編入学生の薬学教育に求められる医療人教育科目の履修に懸念される点がある。学生の成績評価、進級判定、卒業判定は、学則等の関連する諸規程に基づいて行われているとしているが、種々の懸念される点が存在している。各科目における成績評価の方法はシラバスに明記されているが、不備が散見される。学生への支援は、チューター制による履修・学生生活の指導、複数の奨学金制度による経済的支援が行われ、ハラスメント防止や障がい学生に対する体制も整っている。健康管理センターによるヘルスケア、メンタルケア等の学生の健康維持を支援する体制が整備されている。教員組織については、専任教員数は大学設置基準を満たしており、教員の資格、授業科目の担当状況も適切である。教員の採用・昇任は、大学の規程に基づいて適正に行われている。教育研究に必要な講義室、実験室、図書館などの学習環境は十分に整備されている。社会との連携については、地域の薬剤師会と積極的に連携するなど適切な取り組みが行われている。自己点検・評価については、「薬学部自己点検評価委員会」を設置して行っているが、これらの組織が十分に機能しているとは判断できない。以上のように、医療創生大学薬学部の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1) 6年次の授業編成が薬剤師国家試験対策の教育に偏っていると判断されるため、改善する必要がある。- 3 -(2) イグナイト教育におけるヒューマニズム・医療倫理教育に係る授業回数は少なく、また、SGDなどの能動的参加型学習法を用いた授業も限られているので、改善する必要がある。(3) ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されることが実施されていないので、改善する必要がある。(4) 授業科目が薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標を網羅していないので、早急に改善する必要がある。(5) 問題解決能力の醸成に関する関連科目を総合して評価するための指標を設定して評価を行っていないので、改善する必要がある。(6) 留年率、退学率が高く、6年次におけるストレート在籍率は 0.5 を下回っていることから、入学者選抜に当たって、入学後の教育に求められる基礎学力が適確に評価されていないことが考えられるので、改善する必要がある。(7) 実質的な卒業試験と考えられる「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の成績評価方法、再試験の受験資格およびシラバスの記載には問題があるので改善する必要がある。(8) 6年次の国家試験受験準備科目である「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の合否で実質的卒業認定が行われており、ディプロマ・ポリシーに基づいた学士課程修了認定はなされていないので改善する必要がある。(9) 6年制薬学教育プログラムを点検・評価するための適切な項目を設定し、定期的に自己点検・評価をするように「薬学部自己点検評価委員会」を整備し機能させる必要がある。医療創生大学薬学部には、本評価で指摘された改善すべき点および助言を踏まえて、改善に取り組み、イグナイト教育など特色ある教育プログラムを効果的に活かして、より優れた6年制薬学教育が展開されることを期待する。
大学への提言
医療創生大学 大学への提言1)助言1. 薬学科の「教育研究上の目的」には、教育上の目的が薬剤師育成について設定されているが、薬学部が行う研究上の目的が含まれていないので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的の教職員への周知は、「履修の手引」やホームページだけであり、十分に行われているとは言い難いので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)3. オリエンテーションおよび「イグナイト教育1A」の資料に記載されている教育研究上の目的が、学則に定められている文言と異なるので一致させることが望まれる。(1.教育研究上の目的)4. 教育研究上の目的は、定期的には検証されていないので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)5. カリキュラム・ポリシーについて、学生・教職員に対しての周知、ならびに薬学部パンフレットなどを通じて受験生にも十分周知することが望まれる。(2.カリキュラム編成)6. 科目の単位数の設定が「履修の手引」に沿っていない科目があるので、改善すること- 43 -が望まれる。(「薬学要説(化学系)」「薬学要説(生物系)」は8コマを1単位とし、「化学演習1」は30コマで1単位としている)(2.カリキュラム編成)7. 教養教育として設定している全学共通教育科目の中の選択科目のうち、人文社会系科目等に必修科目と時間割が重複しているもの(履修できない科目;文学の世界、邦楽入門、経済学入門、社会学入門、地球環境の科学、統計のしくみ)があるので、履修できるように時間割を工夫することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 入学までの学習歴を考慮したリメディアル教育プログラムについて改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9. 薬害被害者や弁護士を講師とした授業はあるが、医療における安全管理者などの話を聞く機会はないので、学生が医療安全に関して肌で感じる機会をさらに提供するように改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)10. 生涯学習に対する意欲を醸成するための教育内容を充実させることが望まれる(3.医療人教育の基本的内容)11. 「生涯学習研修会」などの生涯学習のプログラムは提供されているが、学部生の参加を増やす方策を講じることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)12. 実務実習事前学習に密接に関連する科目である「臨床薬物動態学」、「医薬品情報学」、「調剤系実習」に関して、実務実習事前学習の内容であることが、シラバスの「授業の概要」(教育目標)に記載されていないので、学生がこれらの科目を実務実習につながる科目として学んでいないことが懸念されるので、改善することが望まれる。(5.実務実習)13. 実務実習の総合的な学習成果を測定するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが望まれる。(5.実務実習)14. 研究成果の医療や薬学における位置づけを考察して卒業論文を作成することについて、卒業論文作成要領およびシラバスの一般目標、到達目標に記載がないので、それらに記載するとともに学生に指導して卒業論文に反映されるように改善することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 問題解決型学習の実施時間を適切に確保し、体系的な問題解決能力の醸成に向けた教育が行われるように、改善することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 薬学部パンフレットと入試要項に記載されている入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)の内容が、薬学部ホームページや「履修の手引」と異なっているので、一- 44 -致させることが望まれる。(7.学生の受入)17. 一般入試とセンター試験利用入試において、面接等によって医療人としての適性を評価する工夫をすることが望まれる。(7.学生の受入)18. 一部の基礎実習(化学系実習、物理系実習)の評価方法は、学習領域(技能)に適した評価方法とは言えず、改善することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 学生が成績評価に対して疑問を生じた場合には、成績質問受付期間に大学事務局内の教務課を通じて科目担当教員に確認することができることを、「履修の手引」に記載して学生に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20. 薬学部の教育研究上の目的に基づいた教育における総合的な学習成果を適切に評価するための指標は設定されていないので、指標を設定し、その指標に基づいて評価することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 教授の半数以上が60歳代であり、年齢構成にやや偏りが見られるので改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 一部の教員に過去6年間に論文や学会発表がなく、研究活動の活性化が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 担当授業時間数に教員間で大きな差があるので、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 事務職員が大学共通部署に配属されており、薬学部専任の事務職員はいないので、適切に配置することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)25. 「薬学部自己点検評価委員会」には外部委員は在籍しないので、改善が望まれる。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点1. 6年次の授業編成が薬剤師国家試験対策の教育に偏っていると判断されるため、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. イグナイト教育におけるヒューマニズム・医療倫理教育に係る授業回数は少なく、また、SGDなどの能動的参加型学習法を用いた授業も限られているので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されることが実施されていないので、改- 45 -善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力を養う教育について、授業回数および学習方略を改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されることが実施されていないので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)6. 授業科目が薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標を網羅していないので、早急に改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7. シラバスの表記に以下のような不備が散見されるので、改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)① 「授業の概要」に薬学教育モデル・コアカリキュラムの一般目標が記載されていない。② 授業形態に、当該科目で用いる学習方略の記載漏れがある。③ 授業内容に対応しないSBOの記載が散見される。④ 大学独自科目の表示が分かりにくく、その根拠が説明されていない。⑤ 成績評価方法と寄与率の記載が分かりにくい。8. 到達目標に適した学習方略を用いた教育が行われていない授業科目があるので、改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)9. 実務実習事前学習の目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(5.実務実習)10. 卒業研究の実施時間が十分に確保されていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11. 卒業論文の評価を複数の教員によって行うように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 問題解決能力の醸成に関する関連科目を総合して評価するための指標を設定して評価を行っていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 薬学部教授会には、入試判定会議による決定事項が報告されるのみで、合否判定には直接は関与していないので、改善する必要がある。(7.学生の受入)14. 留年率、退学率が高く、6年次におけるストレート在籍率は0.5を下回っていることから、入学者選抜に当たって、入学後の教育に求められる基礎学力が適確に評価されて- 46 -いないことが考えられるので、改善する必要がある。(7.学生の受入)15. 編入学者は、出身学部によっては薬学教育に求められている「早期体験学習(早期臨床体験)」等の医療人教育を履修していない可能性が強く懸念されるので、編入学者に対する医療人教育が十分行われるように改善する必要がある。(7.学生の受入)16. 出席を評価項目としているのは、適正な評価項目ではないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 「臨床薬学2」において、本試験 60 点以上の場合のみ、小テスト・レポートの評価を加点する、ならびに「薬品分析学1」、「調剤系実習」において全員に一律に加算点が与えられるという評価方法は適正ではないので、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 実質的な卒業試験と考えられる「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」のシラバスの記載には問題があるので改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 予備校模擬試験を受験することを、「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の再試験の受験資格にしていることは不適切であるので、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20. 6年次の国家試験受験準備科目である「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の合否で実質的卒業認定が行われており、ディプロマ・ポリシーに基づいた学士課程修了認定はなされていないので改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 6年制薬学教育プログラムを点検・評価するための適切な項目を設定し、定期的に自己点検・評価をするように「薬学部自己点検評価委員会」を整備し機能させる必要がある。(13.自己点検・評価)22. 自己点検・評価の結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、その結果を教育研究活動の改善に反映させる必要がある。(13.自己点検・評価)
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3:但し書き 改善報告審議結果 2022/6/28 |
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| 熊本大学 | 国 | 熊本県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
熊本大学 総評熊本大学薬学部は6年制薬学科と4年制創薬・生命薬科学科の2学科を設置しており、薬学科では、「医療系薬学及び衛生・社会系薬学を中心とした応用的学問を修得し、高度化する医療において薬物治療に貢献する薬剤師や臨床研究者として活躍する人材の育成を目的とする」という教育研究上の目的の下に、入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を、整合性を持って設定し、医療を取り巻く環境ならびに社会の薬剤師に対するニーズを反映した薬学教育を行っている。カリキュラムは、ディプロマ・ポリシーを踏まえて定められたカリキュラム・ポリシーの体系性、段階性、個別化の方針に沿って編成されており、それは薬学教育モデル・コアカリキュラムに対応したものとなっている。すなわち、ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力教育は各学年の進行に相応した内容の科目を配置して学年進行形で順次性をもって体系的かつ効果的に行われている。教養教育は総合大学の特色を活かして、共通する主題のもとに複数の科目を1パッケージとして学修して多面的な理解・考察力の醸成する科目パッケージ制を含めて、人文・社会科学から自然科学まで幅広い領域にわたる科目が開講されている。語学教育は、英語を中心として、低学年における基礎的な語学力から、高学年での専門性を考慮した語学力まで、各学年を通じて体系的に教育が行われている。薬学専門科目では、基礎と応用・臨床を相互に関連付け、かつ目的意識を持って学修できるように、基礎的科目とそれらに関連する応用・臨床的科目が順次性に配慮しながら年次進行とともに適切に配置されている。薬学共用試験も適切に実施されている。実務実習事前学習、実務実習も適切な体制の下で実務実習モデル・コアカリキュラムに沿って適正に実施されており、「病院実務実習」では医学部医学科臨床実習(ポリクリ)- 2 -と連携・参画する参加型実務実習を行って教育効果を高めている。卒業研究は1年以上実施されており、各自その成果を卒業論文としてまとめるとともに、薬学部主催の卒業論文発表会で口頭発表している。学生の受入は、推薦入学試験と一般入学試験により行われているが、いずれもアドミッション・ポリシーに基づいて適切に行われており、入学定員数に対する入学者数にも問題はない。また、成績評価・進級判定・学士課程修了認定は、ディプロマ・ポリシーに基づいて公正かつ厳格に行われている。学生への履修指導や学習指導は研究室配属までは担任教員、研究室配属後は当該分野の所属教員が対応して適切に行われている。学生の経済的支援は、入学料免除制度および授業料免除制度の設置、各種奨学金等に関する情報提供、大学独自の奨学金制度の設置等により対応している。また、学生の健康維持、心身的な支援などの体制、ハラスメント対応、実験・実習での安全教育体制も整っている。専任教員は各専門分野において研究・教育に優れた実績を有するものが配置されており、教員数、実務家教員数も大学設置基準を十分満たしている。教員の採用、昇任は、規程に基づいて、研究実績を含めた研究能力、教育上の指導能力等を総合的に判断して行われている。また、研究室、講義室、実習室、演習室、セミナー室、実務実習事前学習のための模擬薬局および摸擬病室、コンピューター演習室、動物飼育施設、RI施設、薬用植物園、図書館などの施設、各種の設備も整備されており、学習環境も整っている。また、FD(FacultyDevelopment)活動も問題なく行われている。社会との連携として、熊本の企業との共同研究講座の設置、熊本県との共同提案事業の実施、海外の大学・研究所との大学間および部局間交流などを活発に行っている。また、教員が熊本地区の薬剤師会、病院などの委員を務め、地域の薬学の発展に貢献している。また、各種の関連学会の役員・委員を務め、それぞれの団体との連携を図っている。さらに、点検評価のために、薬学部運営会議のもとにワーキンググループが設置されており、教育プログラムに対する自己点検・評価、その結果の教育研究活動への反映も行われている。以上のように、熊本大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。- 3 -(1) ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力・自己表現能力の醸成教育、実務実習事前学習、および問題解決能力を醸成する教育において、それぞれ総合した目標達成度の指標を設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(2) 科目の全部あるいはその一部に独自性を持つ科目においては、その独自性がシラバスで確認できるように、シラバスの記載方法を改善することが必要である。(3) 薬局実務実習において、一部の薬局で実習日数が実務実習モデル・コアカリキュラムで求められている標準の日数より不足しているので、学生、実習施設の指導者、教員の間の連携を強化し、実務実習が適正に実施されるよう、改善することが必要である。(4) 薬局・病院実務実習評点表において採点基準を定めることが必要である。(5) 「卒業前総括講義」の評価の一部に外部機関の国家試験模擬試験の結果を取り入れているので改善することが必要である。(6) 教育プログラムの自己点検・評価を必要な全ての評価項目について継続的に実施・公表し、教育研究活動の改善に恒常的に取り組む必要がある。熊本大学薬学部薬学科は、本評価での改善すべき点、助言を踏まえ、積極的に改善に取り組み、さらに発展することを期待する。
大学への提言
熊本大学 大学への提言1)長所1. 複数の科目において、病院、行政、薬局など、薬剤師が活躍している様々な領域やその関連領域から講師を招き、その講義等を通じて実際の職務や活動、今後の方向性、生涯学習の重要性などを理解するように努め、生涯学習の必要性を早期から意識付け、認識するための教育が行われている。(3.医療人教育の基本的内容)2)助言1. 薬学部の教育研究上の目的の教職員や学生に対する周知は主として学生便覧の配付という形に依存しており、積極的な周知は図られていないため、FDやガイダンス等の場を活用して一層の周知に努めるよう改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的は、薬学部教務委員会が深い関わりを持つカリキュラム・ポリシーならびにディプロマ・ポリシーの策定の基盤となるものであり、今後のカリキュラムマネジメントの確立に向けた取組みと密接に関わる事柄でもあるため、教育研究上の目的の検証に薬学部教務委員会が関与するように改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)3. カリキュラム・ポリシーの教職員および学生への周知は主としてこの学生便覧の配付という形に依存しており、積極的な周知は図られていないので、教職員にはFD、学生にはガイダンス等の場を活用して一層の周知に努めるよう改善することが望まれる。(2.カリキュラム編成)4. カリキュラム・ツリーの学生への周知が図られていないので、ガイダンス等の場を活用して周知に努めるよう改善することが望まれる。(2.カリキュラム編成)5. 大学の卒後教育の研修会への学部生の参加がないので、学生に生涯学習に対する意欲を醸成するための教育が体系的に行われるよう、改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 複数の教員が授業を担当している場合、各教員が担当している部分がわからないので、それぞれの担当部分をシラバスに明記するようにすることが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)7. 個々の科目のシラバスにおいて基礎と臨床の知見の相互の関連付けが十分に記載されていない科目が見られるので、シラバスの「授業の目的」「授業の概要」等の項目で、- 41 -科目内での基礎と臨床の知見の相互の関連付けがわかるように記述するよう、改善することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)8. 科目において担当教員の中に非常勤講師がいる場合は、シラバスに非常勤講師であることを明記するよう、改善することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)9. 卒業研究の評価を公正かつ厳格に行うために、卒業論文の評価は適切な指標を設定し、それに基づいて複数の教員で行うよう、改善することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 一般入試において調査書等の段階別評価や面接の活用などの工夫により、医療人としての適性や主体性を持って多様な人と協働して学ぶ基礎的素養を有する学生を選抜できるような入試体制を整備することが望まれる。(7.学生の受入)11. 学生便覧では秀、優、良、可が示す評点の範囲は示されていないので、秀、優、良、可が示す評点の範囲を学生便覧に示すよう、改善することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. ディプロマ・ポリシーの教職員および学生への周知は主としてこの学生便覧の配付という形に依存しており、積極的な周知は図られていないため、FDやガイダンス等の場を活用して一層の周知に努めるよう改善することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 総合的な学習成果の測定を行うための指標設定等の基盤となるルーブリック、学修成果可視化システム(ASO)は構築されているが、それらのシステムが教職員および学生には十分に浸透しておらず、それらの実際の運用については改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. 複数の講義室・実習室ではバリアフリーとなっていないため、バリアフリー化するよう改善することが望ましい。(9.学生の支援)15. 一部の教員については、ホームページの最近の業績が更新されていないところがあるので、ホームページを最新のものに適宜更新するよう、改善することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)16. 実務家教員は個人の努力で常に新しい医療に対応するために自己研鑽に努めている状態にあるので、制度として実務家教員のスキル向上を支援する体制を構築するよう、改善することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)17. 一部の教員に授業負担が重くなっているので、授業担当時間数の継続的な見直し、教員の退職に伴う欠員の補充などに努め、個々の教員の授業担当時間数が適正な範囲内- 42 -となるよう、改善することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)18. 自己点検・評価体制には外部委員が含まれておらず、外部委員を整備するよう、改善することが望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合した目標達成度評価のための指標は設定されていないので、これを設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)2. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度評価のための適切な指標は設定されていないので、これを設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)3. シラバスにSBOsが示されていない科目や、科目全体についての大雑把な記述だけで各回の授業内容の対応が示されていない科目も見られるので、「到達目標」の欄などに履修内容に対応してSBOsを記載するよう改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)4. 科目の全部あるいはその一部に独自性を持つ科目においては、その独自性がシラバスで確認できるよう、シラバスの記載方法を改善することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)5. 実務実習事前学習において、総合した事前実習全体としての目標達成度を評価するための指標は設定されておらず、指標を設定して適切に評価するよう、改善することが必要である。(5.実務実習)6. 薬局実務実習において、一部の薬局で週5日で9週間での実習が行われており、薬局実務実習日数として実務実習モデル・コアカリキュラムで求められている標準の実習日数(週5日で 11 週間)より不足しているので、薬局実務実習日数として実務実習モデル・コアカリキュラムで求められている日数より短くならないように、学生、実習施設の指導者、教員の間の連携を強化し、実務実習が適正に実施されるよう、改善が必要である。(5.実務実習)7. 薬局・病院実務実習評点表において採点基準が定められていないので、採点基準を定めるよう、改善することが必要である。(5.実務実習)8. 問題解決型学習と位置付ける各科目には評価指標が設定されているものの、問題解決- 43 -能力の醸成に向けた総合的な目標達成度の指標や評価基準が設定されていないので、卒業研究を含めた問題解決能力の醸成に関する科目を総合した目標達成度の指標を設定して、適切に評価するよう改善することが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 成績評価がいくつかの方法で行われている科目において、最終成績に寄与する各評価方法の割合や評価基準が明記されていない科目があるので、明記するように改善することが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 「卒業前総括講義」の評価において、外部機関の 1 月末の国家試験模試の結果を取り入れていることは不適切であるので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 平成 26 年度の自己評価では「6年制薬学科教育の内部質保証」を目的としての評価項目のすべてを評価しておらず不十分であるので、必要とする評価項目をすべて評価するよう、改善が必要である。(13.自己点検・評価)12. 自己点検・評価が恒常的に行われているとは言い難いので、自己点検・評価を継続的に実施・公表するよう、改善が必要である。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2019年度 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2021/6/28 |
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| 城西国際大学 | 私 | 千葉県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
城西国際大学 総評城西国際大学薬学部は、医療を取り巻く環境の変化(超高齢社会、医療の国際化)の中で薬剤師に求められる社会のニーズ(安心・安全な薬物治療の提供、在宅医療への関わり、健康支援)を踏まえ、「超高齢化と国際化が進む日本社会において、質が高く安心・安全な医療サービスを提供し、健康的で豊かな生活を支援できる薬剤師の育成」を「教育研究上の目的」としている。この「教育研究上の目的」の下に、入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)が整合性を持って設定されている。カリキュラムは、「V-Actl'on」という教育プログラムを通して「薬剤師資格の基盤となる専門知識を状況に応じて発揮する力」、「地域住民の健康を支える力」、「療養患者に希望を与える力」を涵養することを大学独自の教育目標として編成されている。ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、各学年の目標到達度の指標となる「JIU薬・マイルストーン」を策定し、「臨床マインド」醸成過程の各学年での到達目標を示している。医療人として、薬学専門家として活躍するために必要な、人と社会の関わりについて学ぶヒューマニズム教育をすべての学年で実践している。カリキュラムは、独自に「臨床マインド科目群/キャリア形成科目群」を1年次~4年次まで順次性と体系性をもって配置し、5年次の「病院実務実習」、「薬局実務実習」、5年次、6年次の「専門科目群Ⅱ」へとつなげている。多種多様な大学独自科目を導入し、また大学独自のSBOs(Specific BehavioralObjectives)を設定して低学年から高学年まで、城西国際大学の理念と薬学部の教育研究上の目標を反映した医療人教育が実践されている。- 2 -実務実習事前学習では、目標達成度を評価する「病院・薬局事前学習自己評価表(日誌・成長記録)」が作成され、学生が各項目の達成度を自己評価している。「実習施設訪問手順」や「病院・薬局実務実習Q&A」などを介して実習担当教員と指導薬剤師の連携の円滑化を常に図り、大学と施設、大学と地区調整機構との連携体制が適切に構築されている。卒業論文発表会後に学生は卒業論文をまとめるばかりでなく、学生用ルーブリック評価表を用いて「自己分析レポート」を作成することで自己/他己分析力の修得を促している。問題解決能力の醸成に向けた教育を実践するために各学年に配置されている「臨床マインド科目群/キャリア形成科目群」に属する科目ではPBL(Problem Based Learning)、SGD(Small Group Discussion)、プレゼンテーションなどの能動的参加型学習を取り入れた授業が積極的に行われている。「薬学総合演習及び卒業試験」では、試験成績に基づく評価だけでなく、自己評価・学生相互評価・教員評価・教員以外の第三者による客観的評価を組み入れた「成長報告書」による形成的評価を実施している。1年次秋学期に開講される「総合演習Ⅰ」において、同学年の成績上位者がチューターとなって学習指導を行う少人数ワークを行い、基礎学力の向上を図ることで上級学年の学習への移行が容易になるよう取り組んでいる。専任教員数は、教授 18 名、准教授 13 名、助教4名の計 35 名であり、学生の収容定員780 名に対する大学設置基準で定められた専任教員数(30 名)を上回っている。実務家教員は8名で、設置基準の専任教員数に基づく必要数(5名)を上回っている効果的な教育が推進できるように、講義室、施設・設備が規模と数の観点から適切に整えられている。千葉大学、千葉科学大学との大学間連携共同教育推進事業(三大学薬学部GP)として「実践社会薬学の確立と発展に資する薬剤師養成プログラム」を推進している。以上、城西国際大学の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、但し書きに加え、以下のような問題点があり改善が必要である。(1)5年次、6年次時間割の「薬学総合演習」/「卒業研究」という記載は不適切なので、改善することが必要である。(2)一部の教養科目、語学科目、準備教育科目が、薬学部の学生便覧やシラバス、ホー- 3 -ムページに履修可能な科目として掲載されているにもかかわらず、薬学部の専門科目等と開講時間が重なる、開講していないなどの理由で履修できない状況にあるので、改善することが必要である。(3)シラバスには、1)「必修」、「選択」、「選択必修」の区別が明記されていない、2)各回の講義内容に対応するモデル・コアカリキュラムのSBOsの記載が欠如している科目があり記載項目に統一性がない、などの問題があり、改善が必要である。(4)実務実習事前学習全体の「目標達成度」を評価する総合的な指標が設定されていないため、実務実習事前学習の最終評価が適切になされているとは言えないので改善する必要がある。(5)卒業研究は独立した科目として4年次、5年次、6年次の時間割に組み込み、単位数に応じた時間数が確保されるように改善することが必要である。(6)公平性を担保した客観的な評価を行うという観点から、指導教員(主査)のみが卒業論文の評価を行う方法は問題があるので、副査用の評価基準を定め、複数の教員で卒業論文を審査するように改善する必要がある。(7)低学年での留年率が依然として高く、またストレート卒業率が 50%を大きく下回っているので、入試別・成績別の追跡調査などを行い、各入試形態において志願者の学力をより適正に評価するための指標と基準を改めて設定する必要がある。(8)「薬学総合演習及び卒業試験」の合否基準がシラバスで確認できるように改善することが必要である。(9)必修科目の全ての講義を助教1人が担当するのは好ましくないので、改善する必要がある。(10)6年制薬学教育の内部質保証を目的として、薬学部としての点検・評価項目を設けて薬学部全体で自己点検・評価を行う体制を速やかに構築すべきである。城西国際大学薬学部には、今回の評価における改善すべき点や助言に適切に対応することで6年制薬学教育プログラムをさらに発展させ、今後も大学の独自性を活かした教育研究が推進されることを期待する。
大学への提言
城西国際大学 大学への提言1)長所1. 各学年におけるヒューマニズム教育・医療倫理教育の到達目標を、「JIU薬・マイルストーン」として示している点は評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2. 多種多様な大学独自科目を導入することにより、低学年から高学年まで高度な医療人教育が実践されていることは評価される。(4.薬学専門教育の内容)3. 実務実習事前学習における学習目標と到達目標を各学生に設定させ、その到達度を自己評価、他学生によるピア評価、教員による評価で確認していく「日誌・成長記録」の導入は、独自の取り組みとして評価できる。(5.実務実習)4. 卒業研究発表会終了後、学生には卒業論文をまとめさせるばかりでなく、「学生用ルーブリック評価表」の活用や「自己分析レポート」の作成を通して自己/他己分析力の修得を促している点は評価できる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)2)助言1. 城西国際大学薬学部の「教育研究上の目的」には「研究」に関する内容が盛り込まれていないので、改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 「教育研究上の目的」とカリキュラム・ポリシーとのつながりが理解しにくくなっているので、カリキュラム・ポリシーの前文を見直すことが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. 臨床マインド科目群という呼称は、薬学教育・薬剤師教育を実践する上でイメージしやすく理解しやすい表現であるが、学生への周知のためにもその目標と内容を学生便- 43 -覧などに趣旨説明とともに記載することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 人文・社会科学系教養科目の数が少なく履修の機会も限られているので、教養教育の充実を図ることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 有効な語学教育を継続的に実践するために、3年次以降の「Introduction to HealthScience」や「薬学実践英語(Practical English for Pharmacists)」の必修化を考慮することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 1年次の通年科目である「薬学基礎物理」「薬学基礎化学」「薬学基礎生物」の秋学期の内容が「総合演習Ⅰ」とかなり重複していることから、各科目の独立性と関連性について、これらの科目を履修する学生に対し、分かりやすく説明することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 薬害や医療過誤の被害者や家族を講師として招聘して医療事故防止に関する教育をより積極的に行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 「医療薬学系実習Ⅱ」のすべてのコマ数を事前学習としてカウントするのは不適切なので、そのうちから事前学習にふさわしいものだけを選び、それらのコマ数の集計をもとに自己評価することが望まれる。(5.実務実習)9. 「病院・薬局事前学習」の評価について、シラバスと「病院・薬局事前学習」の学習手引きの間で記載に齟齬があるため修正することが望まれる。(5.実務実習)10. 実務実習の総合的評価には、別途そのための指標と評価基準を設定し、それに基づく評価やアンケート調査を行うことが望まれる。(5.実務実習)11. 4年次 10 月から卒業研究を開始しているのであれば、4年次秋学期の授業時間割に「卒業研究」を記載することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 問題解決型学習の実質的な実施時間数が卒業要件単位数の 1/10 に満たないので、問題解決能力を醸成する学習時間を増やすことが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 社会のニーズや学習環境の変化に応じてアドミッション・ポリシーを迅速に修正できるようにするため、改訂の手続きを規程や内規などの形で明文化することが望まれる。(7.学生の受入)14. 医療人としての適性を評価するために、前期日程入試にも面接を取り入れることが望まれる。(7.学生の受入)15. ディプロマ・ポリシーの策定・点検・改定をタイムリーに行える体制を組織的に構築することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 44 -16. 成績判定の疑義に対する学生からの問い合わせを成績表交付日1日しか受け付けないことは学生の不利益につながるので、問い合わせ期間を延長するといった改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 低学年(1~3年次)における留年率、並びに卒業延期率を改善する取り組みをより効果的に継続することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 入学時からの年次ごとの目標達成度、そして卒業時の目標達成度を評価するための指標と評価基準を設け、それらによって6年制教育の成果を総合的に評価することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 全学的なキャリア支援体制は組織されているが、6年制薬学部卒業生の就職における特殊性に鑑み、就職委員会委員を増員するなどして薬学部における就職支援体制を強化することが望まれる。(9.学生の支援)20. 専任教員一人当たりの学生数が約 20 名と多く、教員の負担が大きいと判断されるので教員をさらに増員することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)21. 最近6年間に学術論文や学会発表の実績がない(あるいは、わずかしかない)専任教員が複数いることから、このような教員の研究活動をサポートする体制を構築することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 指導教員が1名のみの研究室が散見されるが、そのような研究室では、教員自身の研究や学生の教育・指導が十分行われているとは考えられないため、研究室環境の改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 授業担当時間が過重になっている助教がいるので、今後のキャリアアップを支援するために、その授業負担の割合を是正することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 薬学部にFD委員会を常設し、定期的にFD活動を行う体制を構築することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)25. 薬学部独自の外国語ホームページを充実させ、より積極的に海外への情報発信を行うことが望まれる。(12.社会との連携)26. 学術交流協定を活用して薬学部教員がより活発に国際交流を行うことが望まれる。(12.社会との連携)27. 評価検討委員会へ他大学や医療現場からの委員を加えて、外部委員の数を増やすことが望まれる。(13.自己点検・評価)- 45 -3)改善すべき点1. 5年次、6年次時間割の「薬学総合演習」/「卒業研究」という記載は不適切なので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 国家試験予備校に依頼している国家試験対策講習会の一部が、「薬学総合演習」/「卒業研究」に割り振られている正規の授業時間に開講されるのは不適切なので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、指標を設定して学習成果の総合的な目標達成度を評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための授業科目において、目標達成度を評価するための指標をシラバスに明記するように改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. 一部の教養科目、語学科目、準備教育科目において、薬学部の学生便覧やシラバス、ホームページに履修可能な科目として掲載されているにもかかわらず、薬学部の専門科目等と開講時間が重なる、開講していないなどの理由で履修できない状況にあるので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)6. 早期体験学習の訪問施設が病院または薬局のどちらか一方だけであることから、協力病院・薬局を増やし、複数の施設での早期体験の機会を設ける必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)7. シラバスには、1)「必修」、「選択」、「選択必修」の区別が明記されていない、2)各回の講義内容に対応するモデル・コアカリキュラムのSBOsの記載が欠如している科目があり記載項目に統一性がない、などの問題点があり、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)8. モデル・コアカリキュラムのSBOsの中に、一部選択科目でしか対応されていないものがあるので、必修科目でも対応するように改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)9. 大学独自科目に関しては、「独自」である旨をシラバスに明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)10. 実務実習事前学習全体の「目標達成度」を評価する総合的な指標を設定し、実務実習事前学習の最終評価が適切に実施されるように改善する必要がある。(5.実務実習)11. 共用試験について、合格者に加えて受験者数も公表するよう改善が必要である。(5.実務実習)- 46 -12. 卒業研究は独立した科目として4年次、5年次、6年次の時間割に組み込み、単位数に応じた時間数が確保されるように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 公平性を担保した客観的な評価を行うという観点から、指導教員(主査)のみが卒業論文の評価を行う方法は問題があるので、副査用の評価基準を定め、複数の教員で卒業論文を審査するように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)14. 6年間における問題解決型学習の目標達成度に対する総合的評価は行われていないので、そのために必要な評価基準を設定した上で、これを行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 低学年での留年率が依然として高く、またストレート卒業率が 50%を大きく下回っているので、入試別・成績別の追跡調査などを行い、各入試形態において志願者の学力をより適正に評価するための指標と基準を改めて設定する必要がある。(7.学生の受入)16. 再試験に関する規則とその開示について体系性、整合性、および統一性が欠如しているので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 卒業判定に関わる「薬学総合演習」の評価に外部模擬試験の結果を一部組み入れているのは適切ではないので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 「薬学総合演習及び卒業試験」の合否基準がシラバスで確認できるように改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 大規模火災や大地震に対応するためのマニュアルを整備し、教職員・学生に向けた安全教育や講習会、訓練などを定期的に実施する必要がある。(9.学生の支援)20. 一部の必修科目の講義を助教がすべて単独で担当するのは好ましくないので、改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)21. 本来事務職がやるべき業務の一部を教員が担っているため、教員が教育研究に専念できない状況が生じている。そのため、事務職員を増員するなどの対策を講じる必要がある。(10.教員組織・職員組織)22. 6年制薬学教育の内部質保証を目的として、薬学部としての点検・評価項目を設けて薬学部全体で自己点検・評価を行う体制を速やかに構築する必要がある。(13.自己点検・評価)23. 評価検討委員会は、「6年制薬学教育の内部質保証」としての薬学部全体の自己点検・- 47 -自己評価を主導し、取りまとめた結果を公表する必要がある。(13.自己点検・評価)24. 薬学部全体として、教育・研究活動の改善に役立てるPDCAサイクルを早急に確立Aする必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 未入力 |
2019年度 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2022/6/28 |
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| 福岡大学 | 私 | 福岡県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
福岡大学 総評福岡大学薬学部では、平成 18 年度より「医薬品の開発や安全使用に関する基礎的、臨床的先端研究の推進をもって国民の健康と福祉に貢献すること」を教育研究の理念として掲げている。この理念に基づき、薬学部薬学科の教育研究上の目的は「医療技術の高度化、医薬分業の進展に伴う医薬品の安全使用および医療の担い手としての質の高い薬剤師の育成という社会的要請に応えるため、基礎科学の総合を基盤としながら、医療人としての使命感と倫理観を十分に理解し、高度な薬学の知識を身に付け、臨床に係る高い実践的な能力を備えた薬剤師、並びに教育・研究者を養成すること」としている。薬学教育カリキュラムは、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に沿って編成されている。医療人教育の基本的内容として、教養教育では「総合教養科目」が開設されており、より学生や社会のニーズに対応するように多種多様な教養教育プログラムが提供されている。語学教育では、グローバル化に対応した人材育成を目的とした教育が行われている。コミュニケーション能力や自己表現能力の基本的能力を身につけるための教育に関連した科目として、1年次「早期臨床体験Ⅰ」、2年次「早期臨床体験Ⅱ」、3年次「コミュニケーション学」が配置されており、薬学専門教育の実施に向けた準備教育、医療安全教育は、おおむね適切に実施されている。薬学専門教育に関しては、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しているが、薬学専門科目の多くが選択科目となっている。実務実習事前学習に関しては、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠して教育目標が設定されており、実務実習も適切に行われている。- 2 -卒業研究は、4年次から開始される。卒業研究の成果は、5年次2月開催の卒業研究発表会で学生全員が発表して、6年次8月までに卒業論文としてまとめている。学生の受入に関しては、薬学科の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)が責任ある体制で設定されており、入学者選抜は多様な入試形態を採用している。成績評価は、成績考査規程に従って行われ、各科目の成績評価基準および評価方法は、学修ガイドに記載されている。進級判定と学士課程の修了判定は、学科履修規程に定められた進級基準に従って行われている。学生の支援については、修学支援、大学独自の奨学金制度を含む経済的支援、ヘルス・メンタルケア支援、ハラスメント防止・対策、キャリア形成支援、安全に関する支援などの体制が整備されており、充実している。専任教員数は大学設置基準を満たしており、各専門分野において優れた教育・研究実績を有する者が配置されている。教育研究に必要な施設・設備・図書などの学習環境や研究環境は、基準を十分に満たしており、充実している。社会との連携では、地域薬剤師会・病院薬剤師会等の役員や委員として薬学の発展に寄与するとともに、年2回開催の卒後教育講座を行い、薬剤師の資質向上を図るために生涯学習プログラムの提供を行っている。自己点検・評価については、自己点検・評価実施委員会が毎年薬学教育評価機構の点検項目を検証して自己点検・評価書を作成し、自己点検・評価結果を検討し、教授会で審議し、改善につなげる体制となっている。以上のように、福岡大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)4年次後期の「薬学特別講義」(新カリで6科目、旧カリでは5科目)、「薬学演習」、ならびに、6年次前期から開講される「総合薬学特別講義」(旧カリで 10 科目)、「総合薬学演習」は、薬学共用試験、および国家試験に向けた時期に開講される復習的な要素が強い科目であり、薬学共用試験や国家試験対策に偏っているので、改善する必要がある。(2)学年によって講義1単位の授業時間(コマ数)が異なる体制をとっており、学部としての単位の設定基準が統一されていないので、改善する必要がある。- 3 -(3)ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を身に付けるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(4)薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOs(Specific Behavioral Objectives)を実施する科目が選択科目となっているため、すべてのSBOsを修得しなくても卒業できる制度は改善する必要がある。(5)実務実習事前学習は、実習項目ごとの評価はされているものの、総合的な目標達成度を評価する指標を設定して、適切に評価されているとは言い難いので、改善する必要がある。(6)4年次「薬学演習(含中間試験)」の評価には、シラバスの到達目標に記載されていない卒業研究とは全く関係のない中間試験(40%)が含まれていることから、科目の設定を見直すことが必要である。(7)問題解決能力の醸成に向けた科目の成績評価において、関連した科目を総合した問題解決能力の醸成に関わる目標達成度を評価する指標が設けられていないので、指標を設けて、それに基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(8)学士課程の修了判定において、判定基準が実施した試験の難易により変化することがあるので、あらかじめ定めた判定基準に従って修了判定を厳格に行う必要がある。(9)「総合薬学演習(含卒業試験)」の単位認定は、卒業論文 30%、ヒューマニズム・コミュニケーション 10%、卒業試験 60%で行われているが、卒業論文の評価が国家試験対策を行う授業科目の一部として行われているので、改善すべきである。(10)卒業延期者の卒業判定が事実上、「総合薬学演習(含卒業試験)」の試験の成績のみでなされているので、改善すべきである。(11)自己点検・評価結果による改善事例のほとんどが外部評価に対応するものであり、これらをPDCAサイクル実施による教育研究活動の改善に反映する必要がある。福岡大学薬学部薬学科には、今回の評価における改善すべき点や助言に適切に対応することで、大学の独自性を活かした6年制薬学教育が推進されることを期待する。
大学への提言
福岡大学 大学への提言1)助言1. 教職員に対する教育研究上の理念・目的の周知方法は、学修ガイドと薬学部シラバスの配布によって行われているが、資料の配布にとどまらず、FD等で説明することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関連した科目では、適切な学習方法で実施している科目が少ないので、それらの科目の学習方法をさらに改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)3. 学習方略にロールプレイ、SGDを取り入れている「コミュニケーション学」では100%定期試験で評価しているので、科目の到達度を適切な方法で評価することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 医療英語の科目を配置するなど、英語教育を専門教育の中でさらに充実させることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬害・医療過誤・医療事故防止に関する教育として学生が肌で感じる機会を提供するとともに、医薬品の安全使用について科学的な視点と客観的な判断力が養われるように努めることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. シラバスに記載された到達目標の中に、授業計画に反映されていないSBO(記号が欠落)があり、また「薬学演習(含中間試験)」のシラバスに、ヒューマニズム教育に関する到達目標が記載されていないので、改善が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習の実際の授業コマ数に対して、科目としての単位数がかけ離れているので、科目の単位数を実態にあわせることが望まれる。(5.実務実習)8. 一般入試、センター試験利用入試では学力試験のみを基に判定を行っているので、面接試験の導入など医療人としての適性を評価するための入学者選抜試験の改善が望まれる。(7.学生の受入)9. 平成 30 年度の2~4年次生の「定期健康診断」の受診率は 20%未満と低いので、改善することが望まれる。(9.学生の支援)10. 各教員の研究業績は毎年発行される薬学集報と福岡大学のホームページ「福岡大学研究者情報」で公開されているが、教育に関する業績は掲載されていない。また、ホームページ上の研究者情報については更新をしていない教員が見受けられるので、定期的に更新することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)11. 実務家教員の多くは、他の教員に比べて授業負担が著しく大きいので、実務家教員へ- 30 -の授業負担の偏りを解消することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)2)改善すべき点1. 4年次後期の「薬学特別講義」(新カリで6科目、旧カリでは5科目)、「薬学演習」、ならびに、6年次前期から開講される「総合薬学特別講義」(旧カリで10科目)、「総合薬学演習」は、薬学共用試験、および国家試験に向けた時期に開講される復習的な要素が強い科目であり、薬学共用試験や国家試験対策に偏っているので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 学年によって講義1単位の授業時間(コマ数)が異なる体制をとっており、学部としての単位の設定基準が統一されていないので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身に付けるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価するよう改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsを実施する科目が選択科目となっているため、すべてのSBOsを修得しなくても卒業できる制度は改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 大学独自のアドバンスト専門科目については、その内容が具体的にわかる到達目標を記載し、独自科目であることをわかりやすく明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習は、実習項目ごとの評価はされているものの、総合的な目標達成度を評価する指標を設定して、適切に評価されているとは言い難いので、改善する必要がある。(5.実務実習)8. 4年次「薬学演習(含中間試験)」の評価には、シラバスの到達目標に記載されていない、卒業研究とは全く関係のない中間試験(40%)が含まれていることから、科目の設定を見直すことが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に向けた科目の成績評価において、関連した科目を総合した問題解決能力の醸成に関わる目標達成度を評価する指標が設けられていないので、指標を- 31 -設けて、それに基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 学士課程の修了判定において、判定基準が実施した試験の難易により変化することがあるので、あらかじめ定めた判定基準に従って修了判定を厳格に行う必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 「総合薬学演習(含卒業試験)」の単位認定は、卒業論文30%、ヒューマニズム・コミュニケーション10%、卒業試験60%で行われているが、卒業論文の評価が国家試験対策を行う授業科目の一部として行われているので、改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 卒業延期者の卒業判定が事実上、「総合薬学演習(含卒業試験)」の試験の成績のみでなされているので、改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 自己点検・評価結果による改善事例のほとんどが外部評価に対応するものであり、これらをPDCAサイクル実施による教育研究活動の改善に反映する必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2019年度 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 |
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| 城西国際大学 | 私 | 千葉県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
城西国際大学 総評城西国際大学薬学部は、医療を取り巻く環境の変化(超高齢社会、医療の国際化)の中で薬剤師に求められる社会のニーズ(安心・安全な薬物治療の提供、在宅医療への関わり、健康支援)を踏まえ、「超高齢化と国際化が進む日本社会において、質が高く安心・安全な医療サービスを提供し、健康的で豊かな生活を支援できる薬剤師の育成」を「教育研究上の目的」としている。この「教育研究上の目的」の下に、入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)が整合性を持って設定されている。カリキュラムは、「V-Actl'on」という教育プログラムを通して「薬剤師資格の基盤となる専門知識を状況に応じて発揮する力」、「地域住民の健康を支える力」、「療養患者に希望を与える力」を涵養することを大学独自の教育目標として編成されている。ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、各学年の目標到達度の指標となる「JIU薬・マイルストーン」を策定し、「臨床マインド」醸成過程の各学年での到達目標を示している。医療人として、薬学専門家として活躍するために必要な、人と社会の関わりについて学ぶヒューマニズム教育をすべての学年で実践している。カリキュラムは、独自に「臨床マインド科目群/キャリア形成科目群」を1年次~4年次まで順次性と体系性をもって配置し、5年次の「病院実務実習」、「薬局実務実習」、5年次、6年次の「専門科目群Ⅱ」へとつなげている。多種多様な大学独自科目を導入し、また大学独自のSBOs(Specific BehavioralObjectives)を設定して低学年から高学年まで、城西国際大学の理念と薬学部の教育研究上の目標を反映した医療人教育が実践されている。- 2 -実務実習事前学習では、目標達成度を評価する「病院・薬局事前学習自己評価表(日誌・成長記録)」が作成され、学生が各項目の達成度を自己評価している。「実習施設訪問手順」や「病院・薬局実務実習Q&A」などを介して実習担当教員と指導薬剤師の連携の円滑化を常に図り、大学と施設、大学と地区調整機構との連携体制が適切に構築されている。卒業論文発表会後に学生は卒業論文をまとめるばかりでなく、学生用ルーブリック評価表を用いて「自己分析レポート」を作成することで自己/他己分析力の修得を促している。問題解決能力の醸成に向けた教育を実践するために各学年に配置されている「臨床マインド科目群/キャリア形成科目群」に属する科目ではPBL(Problem Based Learning)、SGD(Small Group Discussion)、プレゼンテーションなどの能動的参加型学習を取り入れた授業が積極的に行われている。「薬学総合演習及び卒業試験」では、試験成績に基づく評価だけでなく、自己評価・学生相互評価・教員評価・教員以外の第三者による客観的評価を組み入れた「成長報告書」による形成的評価を実施している。1年次秋学期に開講される「総合演習Ⅰ」において、同学年の成績上位者がチューターとなって学習指導を行う少人数ワークを行い、基礎学力の向上を図ることで上級学年の学習への移行が容易になるよう取り組んでいる。専任教員数は、教授 18 名、准教授 13 名、助教4名の計 35 名であり、学生の収容定員780 名に対する大学設置基準で定められた専任教員数(30 名)を上回っている。実務家教員は8名で、設置基準の専任教員数に基づく必要数(5名)を上回っている効果的な教育が推進できるように、講義室、施設・設備が規模と数の観点から適切に整えられている。千葉大学、千葉科学大学との大学間連携共同教育推進事業(三大学薬学部GP)として「実践社会薬学の確立と発展に資する薬剤師養成プログラム」を推進している。以上、城西国際大学の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、但し書きに加え、以下のような問題点があり改善が必要である。(1)5年次、6年次時間割の「薬学総合演習」/「卒業研究」という記載は不適切なので、改善することが必要である。(2)一部の教養科目、語学科目、準備教育科目が、薬学部の学生便覧やシラバス、ホー- 3 -ムページに履修可能な科目として掲載されているにもかかわらず、薬学部の専門科目等と開講時間が重なる、開講していないなどの理由で履修できない状況にあるので、改善することが必要である。(3)シラバスには、1)「必修」、「選択」、「選択必修」の区別が明記されていない、2)各回の講義内容に対応するモデル・コアカリキュラムのSBOsの記載が欠如している科目があり記載項目に統一性がない、などの問題があり、改善が必要である。(4)実務実習事前学習全体の「目標達成度」を評価する総合的な指標が設定されていないため、実務実習事前学習の最終評価が適切になされているとは言えないので改善する必要がある。(5)卒業研究は独立した科目として4年次、5年次、6年次の時間割に組み込み、単位数に応じた時間数が確保されるように改善することが必要である。(6)公平性を担保した客観的な評価を行うという観点から、指導教員(主査)のみが卒業論文の評価を行う方法は問題があるので、副査用の評価基準を定め、複数の教員で卒業論文を審査するように改善する必要がある。(7)低学年での留年率が依然として高く、またストレート卒業率が 50%を大きく下回っているので、入試別・成績別の追跡調査などを行い、各入試形態において志願者の学力をより適正に評価するための指標と基準を改めて設定する必要がある。(8)「薬学総合演習及び卒業試験」の合否基準がシラバスで確認できるように改善することが必要である。(9)必修科目の全ての講義を助教1人が担当するのは好ましくないので、改善する必要がある。(10)6年制薬学教育の内部質保証を目的として、薬学部としての点検・評価項目を設けて薬学部全体で自己点検・評価を行う体制を速やかに構築すべきである。城西国際大学薬学部には、今回の評価における改善すべき点や助言に適切に対応することで6年制薬学教育プログラムをさらに発展させ、今後も大学の独自性を活かした教育研究が推進されることを期待する。
大学への提言
城西国際大学 大学への提言1)長所1. 各学年におけるヒューマニズム教育・医療倫理教育の到達目標を、「JIU薬・マイルストーン」として示している点は評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2. 多種多様な大学独自科目を導入することにより、低学年から高学年まで高度な医療人教育が実践されていることは評価される。(4.薬学専門教育の内容)3. 実務実習事前学習における学習目標と到達目標を各学生に設定させ、その到達度を自己評価、他学生によるピア評価、教員による評価で確認していく「日誌・成長記録」の導入は、独自の取り組みとして評価できる。(5.実務実習)4. 卒業研究発表会終了後、学生には卒業論文をまとめさせるばかりでなく、「学生用ルーブリック評価表」の活用や「自己分析レポート」の作成を通して自己/他己分析力の修得を促している点は評価できる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)2)助言1. 城西国際大学薬学部の「教育研究上の目的」には「研究」に関する内容が盛り込まれていないので、改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 「教育研究上の目的」とカリキュラム・ポリシーとのつながりが理解しにくくなっているので、カリキュラム・ポリシーの前文を見直すことが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. 臨床マインド科目群という呼称は、薬学教育・薬剤師教育を実践する上でイメージしやすく理解しやすい表現であるが、学生への周知のためにもその目標と内容を学生便- 43 -覧などに趣旨説明とともに記載することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 人文・社会科学系教養科目の数が少なく履修の機会も限られているので、教養教育の充実を図ることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 有効な語学教育を継続的に実践するために、3年次以降の「Introduction to HealthScience」や「薬学実践英語(Practical English for Pharmacists)」の必修化を考慮することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 1年次の通年科目である「薬学基礎物理」「薬学基礎化学」「薬学基礎生物」の秋学期の内容が「総合演習Ⅰ」とかなり重複していることから、各科目の独立性と関連性について、これらの科目を履修する学生に対し、分かりやすく説明することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 薬害や医療過誤の被害者や家族を講師として招聘して医療事故防止に関する教育をより積極的に行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 「医療薬学系実習Ⅱ」のすべてのコマ数を事前学習としてカウントするのは不適切なので、そのうちから事前学習にふさわしいものだけを選び、それらのコマ数の集計をもとに自己評価することが望まれる。(5.実務実習)9. 「病院・薬局事前学習」の評価について、シラバスと「病院・薬局事前学習」の学習手引きの間で記載に齟齬があるため修正することが望まれる。(5.実務実習)10. 実務実習の総合的評価には、別途そのための指標と評価基準を設定し、それに基づく評価やアンケート調査を行うことが望まれる。(5.実務実習)11. 4年次 10 月から卒業研究を開始しているのであれば、4年次秋学期の授業時間割に「卒業研究」を記載することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 問題解決型学習の実質的な実施時間数が卒業要件単位数の 1/10 に満たないので、問題解決能力を醸成する学習時間を増やすことが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 社会のニーズや学習環境の変化に応じてアドミッション・ポリシーを迅速に修正できるようにするため、改訂の手続きを規程や内規などの形で明文化することが望まれる。(7.学生の受入)14. 医療人としての適性を評価するために、前期日程入試にも面接を取り入れることが望まれる。(7.学生の受入)15. ディプロマ・ポリシーの策定・点検・改定をタイムリーに行える体制を組織的に構築することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 44 -16. 成績判定の疑義に対する学生からの問い合わせを成績表交付日1日しか受け付けないことは学生の不利益につながるので、問い合わせ期間を延長するといった改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 低学年(1~3年次)における留年率、並びに卒業延期率を改善する取り組みをより効果的に継続することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 入学時からの年次ごとの目標達成度、そして卒業時の目標達成度を評価するための指標と評価基準を設け、それらによって6年制教育の成果を総合的に評価することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 全学的なキャリア支援体制は組織されているが、6年制薬学部卒業生の就職における特殊性に鑑み、就職委員会委員を増員するなどして薬学部における就職支援体制を強化することが望まれる。(9.学生の支援)20. 専任教員一人当たりの学生数が約 20 名と多く、教員の負担が大きいと判断されるので教員をさらに増員することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)21. 最近6年間に学術論文や学会発表の実績がない(あるいは、わずかしかない)専任教員が複数いることから、このような教員の研究活動をサポートする体制を構築することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 指導教員が1名のみの研究室が散見されるが、そのような研究室では、教員自身の研究や学生の教育・指導が十分行われているとは考えられないため、研究室環境の改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 授業担当時間が過重になっている助教がいるので、今後のキャリアアップを支援するために、その授業負担の割合を是正することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 薬学部にFD委員会を常設し、定期的にFD活動を行う体制を構築することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)25. 薬学部独自の外国語ホームページを充実させ、より積極的に海外への情報発信を行うことが望まれる。(12.社会との連携)26. 学術交流協定を活用して薬学部教員がより活発に国際交流を行うことが望まれる。(12.社会との連携)27. 評価検討委員会へ他大学や医療現場からの委員を加えて、外部委員の数を増やすことが望まれる。(13.自己点検・評価)- 45 -3)改善すべき点1. 5年次、6年次時間割の「薬学総合演習」/「卒業研究」という記載は不適切なので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 国家試験予備校に依頼している国家試験対策講習会の一部が、「薬学総合演習」/「卒業研究」に割り振られている正規の授業時間に開講されるのは不適切なので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、指標を設定して学習成果の総合的な目標達成度を評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための授業科目において、目標達成度を評価するための指標をシラバスに明記するように改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. 一部の教養科目、語学科目、準備教育科目において、薬学部の学生便覧やシラバス、ホームページに履修可能な科目として掲載されているにもかかわらず、薬学部の専門科目等と開講時間が重なる、開講していないなどの理由で履修できない状況にあるので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)6. 早期体験学習の訪問施設が病院または薬局のどちらか一方だけであることから、協力病院・薬局を増やし、複数の施設での早期体験の機会を設ける必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)7. シラバスには、1)「必修」、「選択」、「選択必修」の区別が明記されていない、2)各回の講義内容に対応するモデル・コアカリキュラムのSBOsの記載が欠如している科目があり記載項目に統一性がない、などの問題点があり、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)8. モデル・コアカリキュラムのSBOsの中に、一部選択科目でしか対応されていないものがあるので、必修科目でも対応するように改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)9. 大学独自科目に関しては、「独自」である旨をシラバスに明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)10. 実務実習事前学習全体の「目標達成度」を評価する総合的な指標を設定し、実務実習事前学習の最終評価が適切に実施されるように改善する必要がある。(5.実務実習)11. 共用試験について、合格者に加えて受験者数も公表するよう改善が必要である。(5.実務実習)- 46 -12. 卒業研究は独立した科目として4年次、5年次、6年次の時間割に組み込み、単位数に応じた時間数が確保されるように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 公平性を担保した客観的な評価を行うという観点から、指導教員(主査)のみが卒業論文の評価を行う方法は問題があるので、副査用の評価基準を定め、複数の教員で卒業論文を審査するように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)14. 6年間における問題解決型学習の目標達成度に対する総合的評価は行われていないので、そのために必要な評価基準を設定した上で、これを行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 低学年での留年率が依然として高く、またストレート卒業率が 50%を大きく下回っているので、入試別・成績別の追跡調査などを行い、各入試形態において志願者の学力をより適正に評価するための指標と基準を改めて設定する必要がある。(7.学生の受入)16. 再試験に関する規則とその開示について体系性、整合性、および統一性が欠如しているので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 卒業判定に関わる「薬学総合演習」の評価に外部模擬試験の結果を一部組み入れているのは適切ではないので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 「薬学総合演習及び卒業試験」の合否基準がシラバスで確認できるように改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 大規模火災や大地震に対応するためのマニュアルを整備し、教職員・学生に向けた安全教育や講習会、訓練などを定期的に実施する必要がある。(9.学生の支援)20. 一部の必修科目の講義を助教がすべて単独で担当するのは好ましくないので、改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)21. 本来事務職がやるべき業務の一部を教員が担っているため、教員が教育研究に専念できない状況が生じている。そのため、事務職員を増員するなどの対策を講じる必要がある。(10.教員組織・職員組織)22. 6年制薬学教育の内部質保証を目的として、薬学部としての点検・評価項目を設けて薬学部全体で自己点検・評価を行う体制を速やかに構築する必要がある。(13.自己点検・評価)23. 評価検討委員会は、「6年制薬学教育の内部質保証」としての薬学部全体の自己点検・- 47 -自己評価を主導し、取りまとめた結果を公表する必要がある。(13.自己点検・評価)24. 薬学部全体として、教育・研究活動の改善に役立てるPDCAサイクルを早急に確立Aする必要がある。(13.自己点検・評価)
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評価報告書
総評
福岡大学 総評福岡大学薬学部では、平成 18 年度より「医薬品の開発や安全使用に関する基礎的、臨床的先端研究の推進をもって国民の健康と福祉に貢献すること」を教育研究の理念として掲げている。この理念に基づき、薬学部薬学科の教育研究上の目的は「医療技術の高度化、医薬分業の進展に伴う医薬品の安全使用および医療の担い手としての質の高い薬剤師の育成という社会的要請に応えるため、基礎科学の総合を基盤としながら、医療人としての使命感と倫理観を十分に理解し、高度な薬学の知識を身に付け、臨床に係る高い実践的な能力を備えた薬剤師、並びに教育・研究者を養成すること」としている。薬学教育カリキュラムは、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に沿って編成されている。医療人教育の基本的内容として、教養教育では「総合教養科目」が開設されており、より学生や社会のニーズに対応するように多種多様な教養教育プログラムが提供されている。語学教育では、グローバル化に対応した人材育成を目的とした教育が行われている。コミュニケーション能力や自己表現能力の基本的能力を身につけるための教育に関連した科目として、1年次「早期臨床体験Ⅰ」、2年次「早期臨床体験Ⅱ」、3年次「コミュニケーション学」が配置されており、薬学専門教育の実施に向けた準備教育、医療安全教育は、おおむね適切に実施されている。薬学専門教育に関しては、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しているが、薬学専門科目の多くが選択科目となっている。実務実習事前学習に関しては、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠して教育目標が設定されており、実務実習も適切に行われている。- 2 -卒業研究は、4年次から開始される。卒業研究の成果は、5年次2月開催の卒業研究発表会で学生全員が発表して、6年次8月までに卒業論文としてまとめている。学生の受入に関しては、薬学科の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)が責任ある体制で設定されており、入学者選抜は多様な入試形態を採用している。成績評価は、成績考査規程に従って行われ、各科目の成績評価基準および評価方法は、学修ガイドに記載されている。進級判定と学士課程の修了判定は、学科履修規程に定められた進級基準に従って行われている。学生の支援については、修学支援、大学独自の奨学金制度を含む経済的支援、ヘルス・メンタルケア支援、ハラスメント防止・対策、キャリア形成支援、安全に関する支援などの体制が整備されており、充実している。専任教員数は大学設置基準を満たしており、各専門分野において優れた教育・研究実績を有する者が配置されている。教育研究に必要な施設・設備・図書などの学習環境や研究環境は、基準を十分に満たしており、充実している。社会との連携では、地域薬剤師会・病院薬剤師会等の役員や委員として薬学の発展に寄与するとともに、年2回開催の卒後教育講座を行い、薬剤師の資質向上を図るために生涯学習プログラムの提供を行っている。自己点検・評価については、自己点検・評価実施委員会が毎年薬学教育評価機構の点検項目を検証して自己点検・評価書を作成し、自己点検・評価結果を検討し、教授会で審議し、改善につなげる体制となっている。以上のように、福岡大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)4年次後期の「薬学特別講義」(新カリで6科目、旧カリでは5科目)、「薬学演習」、ならびに、6年次前期から開講される「総合薬学特別講義」(旧カリで 10 科目)、「総合薬学演習」は、薬学共用試験、および国家試験に向けた時期に開講される復習的な要素が強い科目であり、薬学共用試験や国家試験対策に偏っているので、改善する必要がある。(2)学年によって講義1単位の授業時間(コマ数)が異なる体制をとっており、学部としての単位の設定基準が統一されていないので、改善する必要がある。- 3 -(3)ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を身に付けるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(4)薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOs(Specific Behavioral Objectives)を実施する科目が選択科目となっているため、すべてのSBOsを修得しなくても卒業できる制度は改善する必要がある。(5)実務実習事前学習は、実習項目ごとの評価はされているものの、総合的な目標達成度を評価する指標を設定して、適切に評価されているとは言い難いので、改善する必要がある。(6)4年次「薬学演習(含中間試験)」の評価には、シラバスの到達目標に記載されていない卒業研究とは全く関係のない中間試験(40%)が含まれていることから、科目の設定を見直すことが必要である。(7)問題解決能力の醸成に向けた科目の成績評価において、関連した科目を総合した問題解決能力の醸成に関わる目標達成度を評価する指標が設けられていないので、指標を設けて、それに基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(8)学士課程の修了判定において、判定基準が実施した試験の難易により変化することがあるので、あらかじめ定めた判定基準に従って修了判定を厳格に行う必要がある。(9)「総合薬学演習(含卒業試験)」の単位認定は、卒業論文 30%、ヒューマニズム・コミュニケーション 10%、卒業試験 60%で行われているが、卒業論文の評価が国家試験対策を行う授業科目の一部として行われているので、改善すべきである。(10)卒業延期者の卒業判定が事実上、「総合薬学演習(含卒業試験)」の試験の成績のみでなされているので、改善すべきである。(11)自己点検・評価結果による改善事例のほとんどが外部評価に対応するものであり、これらをPDCAサイクル実施による教育研究活動の改善に反映する必要がある。福岡大学薬学部薬学科には、今回の評価における改善すべき点や助言に適切に対応することで、大学の独自性を活かした6年制薬学教育が推進されることを期待する。
大学への提言
福岡大学 大学への提言1)助言1. 教職員に対する教育研究上の理念・目的の周知方法は、学修ガイドと薬学部シラバスの配布によって行われているが、資料の配布にとどまらず、FD等で説明することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関連した科目では、適切な学習方法で実施している科目が少ないので、それらの科目の学習方法をさらに改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)3. 学習方略にロールプレイ、SGDを取り入れている「コミュニケーション学」では100%定期試験で評価しているので、科目の到達度を適切な方法で評価することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 医療英語の科目を配置するなど、英語教育を専門教育の中でさらに充実させることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬害・医療過誤・医療事故防止に関する教育として学生が肌で感じる機会を提供するとともに、医薬品の安全使用について科学的な視点と客観的な判断力が養われるように努めることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. シラバスに記載された到達目標の中に、授業計画に反映されていないSBO(記号が欠落)があり、また「薬学演習(含中間試験)」のシラバスに、ヒューマニズム教育に関する到達目標が記載されていないので、改善が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習の実際の授業コマ数に対して、科目としての単位数がかけ離れているので、科目の単位数を実態にあわせることが望まれる。(5.実務実習)8. 一般入試、センター試験利用入試では学力試験のみを基に判定を行っているので、面接試験の導入など医療人としての適性を評価するための入学者選抜試験の改善が望まれる。(7.学生の受入)9. 平成 30 年度の2~4年次生の「定期健康診断」の受診率は 20%未満と低いので、改善することが望まれる。(9.学生の支援)10. 各教員の研究業績は毎年発行される薬学集報と福岡大学のホームページ「福岡大学研究者情報」で公開されているが、教育に関する業績は掲載されていない。また、ホームページ上の研究者情報については更新をしていない教員が見受けられるので、定期的に更新することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)11. 実務家教員の多くは、他の教員に比べて授業負担が著しく大きいので、実務家教員へ- 30 -の授業負担の偏りを解消することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)2)改善すべき点1. 4年次後期の「薬学特別講義」(新カリで6科目、旧カリでは5科目)、「薬学演習」、ならびに、6年次前期から開講される「総合薬学特別講義」(旧カリで10科目)、「総合薬学演習」は、薬学共用試験、および国家試験に向けた時期に開講される復習的な要素が強い科目であり、薬学共用試験や国家試験対策に偏っているので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 学年によって講義1単位の授業時間(コマ数)が異なる体制をとっており、学部としての単位の設定基準が統一されていないので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身に付けるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価するよう改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsを実施する科目が選択科目となっているため、すべてのSBOsを修得しなくても卒業できる制度は改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 大学独自のアドバンスト専門科目については、その内容が具体的にわかる到達目標を記載し、独自科目であることをわかりやすく明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習は、実習項目ごとの評価はされているものの、総合的な目標達成度を評価する指標を設定して、適切に評価されているとは言い難いので、改善する必要がある。(5.実務実習)8. 4年次「薬学演習(含中間試験)」の評価には、シラバスの到達目標に記載されていない、卒業研究とは全く関係のない中間試験(40%)が含まれていることから、科目の設定を見直すことが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に向けた科目の成績評価において、関連した科目を総合した問題解決能力の醸成に関わる目標達成度を評価する指標が設けられていないので、指標を- 31 -設けて、それに基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 学士課程の修了判定において、判定基準が実施した試験の難易により変化することがあるので、あらかじめ定めた判定基準に従って修了判定を厳格に行う必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 「総合薬学演習(含卒業試験)」の単位認定は、卒業論文30%、ヒューマニズム・コミュニケーション10%、卒業試験60%で行われているが、卒業論文の評価が国家試験対策を行う授業科目の一部として行われているので、改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 卒業延期者の卒業判定が事実上、「総合薬学演習(含卒業試験)」の試験の成績のみでなされているので、改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 自己点検・評価結果による改善事例のほとんどが外部評価に対応するものであり、これらをPDCAサイクル実施による教育研究活動の改善に反映する必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2019年度 |
- |
3:但し書き 改善報告審議結果 2022/6/28 |
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| 松山大学 | 私 | 愛媛県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
松山大学 総評松山大学薬学部は、「高度化する医療現場の要請に対応できる質の高い薬剤師の養成ならびに薬学関連分野で幅広い知識や人類福祉に貢献できる実践力を有する高度専門職業人の養成」を目的として6年制薬学教育を行っている。教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)は、2016 年度に改訂され 2017年度入学生より適用されているが、この新カリキュラム・ポリシーは薬学部の教育研究上の目的と整合性が認められ、これに基づいて現行のカリキュラムが編成されている。医療人教育は体系的に編成されており、グループ討論等の効果的な学修方法を用いた授業やコミュニケーション能力・自己表現能力を養う授業は不十分であるものの、おおむね適切に実施されている。薬学専門教育は、シラバスへの学習方法の記載が不十分であるものの、おおむね薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠して実施されている。実務実習事前学習は改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムに、実務実習は実務実習モデル・コアカリキュラムにおおむね準拠して実施されている。薬学共用試験も薬学共用試験センターの実施要項に基づき、厳正に実施されている。卒業研究は4~6年次に約 12 か月実施し、卒業研究発表会での質疑応答を学生1名に対し2名の研究室外教員が実施するなど評価の客観性を高めている。卒業研究以外の問題解決能力の醸成に向けた教育は、科目数が十分とは言えないものの体系的に構成されている。入学者選抜は、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、推薦入試、一般入試、編入学試験等が適正に実施されており、入学者数は入学定員から乖離していない。成績評価と進級判定は、学生便覧に記載され学生に周知されている基準に基づき実施されている。また、学士課程の修了認定に必要な学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を公表している。成績下位者への対応は十分とは言えないが、2018 年度より教員と学生アシスタントが連携してサポートする「学習サポート制度」の運用を開始している。学生への支援では、経済的には給付型の奨学金が多種類あり薬学部学生に対して実績が- 2 -ある。また、進路選択についても1年次~5年次にかけて各学年で適性試験や就職セミナーを実施し、就職手帳を配布するなど充実した支援が行われている。専任教員数は設置基準を満たしている。研究環境は整備されているものの、外部資金獲得を推進・推奨する体制は十分とは言えない。授業評価アンケートを利用した授業改善を議論するなど、教員の教育研究能力の向上を図るための組織的な取組み(ファカルティ・デベロップメント)が適切に行われている。学習環境については、少人数教育ができる教室の数は十分ではないが、講義室、実験実習室、実務実習事前学習を実施する臨床系実習室と総合調剤実習室を備えており、6年制薬学教育に必要な基準を満たしている。社会との連携では、卒後教育講座や公開講座を毎年2~3回開催している。また、ハワイ州立大学ヒロ校と一般学術交流協定を締結し毎年数名の学生を約2週間派遣しているが、教員の海外留学については十分にサポートできていない。自己点検・評価については、自己点検評価委員会および外部評価委員会を設置し、教育研究活動の改善を行っているが、この組織が中心となって行う定期的な活動としては不十分である。以上、松山大学薬学部の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1) ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関連する教育全般において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価を行うことが必要である。(2) コミュニケーション能力および自己表現能力を醸成する授業を充実し、効果的な学習方法を用いて実施することが必要である。(3) コミュニケーション能力および自己表現能力を身に着けるための教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(4) 実務実習事前学習の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた適切な評価をすることが必要である。(5) 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標到達度を評価するための指標を科目ごとに設定し、その指標に基づいて評価を行うことが必要である。(6) 学士課程修了の認定が、ディプロマ・ポリシーの達成より薬剤師国家試験の合否予測を重視して行われているので、改める必要がある。- 3 -(7) 薬学部自己点検・評価委員会が中心となって、定期的に毎年、自己点検・評価を実施しPDCAサイクルを回し、教育研究プログラムの改善を継続的に行うことが必要である。松山大学薬学部には、今回の評価における問題点の改善に取り組むことで、大学の理念を活かした特色ある薬学教育が展開されることを期待する。
大学への提言
松山大学 大学への提言1)助言1. 薬学部が自主的、定期的に、教育研究上の目的を検証することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムに対応した科目内容の変更は行っているが、科目名やその配置の変更は行っていないので、必要に応じて速やかに変更を行うことが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. 学生だけでなく、教職員にもカリキュラム・ポリシーを周知徹底することが望ましい。(2.カリキュラム編成)4. 大学独自の薬学専門科目を含む授業科目の内容、開講時期、時間割については、学生のニーズに配慮して設定し、履修規程において履修できるように工夫することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)5. 卒業研究の目標達成度を評価するためにさらに適切な指標を設定し、その指標に基づいて評価を行うよう努めることが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)6. 6年間の学習期間の中で、問題解決能力の醸成に向けた教育を体系的に実施することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7. 一般入試、センター試験利用入試では学力試験のみを基に判定を行っているので、面接等で適性の評価を行う工夫が望まれる。(7.学生の受入)8. シラバスの評価の方法・基準欄に「受講態度」、「平常点」などが散見され、具体的な評価基準が記載されていないため、改善することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)9. ディプロマ・ポリシーを教職員に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 34 -10. 校舎・施設のバリアフリー化をさらに進めることが望まれる。(9.学生の支援)11. 教員の研究業績・教育業績を定期的にホームページ上で公表することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)12. 教員の年間の授業担当時間数に、最大3倍の差があるので偏りを解消することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)13. 積極的に外部資金獲得を推進・推奨する体制を整備することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)14. 産業界との交流、連携した活動が望まれる。(12.社会との連携)15. 薬学部教職員の長期留学の実績がないので、制度の周知を図ると共に、利用を推進することが望まれる。(12.社会との連携)2)改善すべき点1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、ディスカッションやプレゼンテーション、ロールプレイなどの効果的な学習方法が不足しているので増やす必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関連する教育全般において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価を行なうことが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)3. コミュニケーション能力および自己表現能力を醸成する授業を充実し、効果的な学習方法を用いて実施することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身に着けるための教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. シラバスに、薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOを実施する科目の教育目標を記載するだけでなく、SBOの領域に妥当な学習方法(講義、実習、演習、SGD、TBL、プレゼンテーション、ロールプレイなど)を授業計画に記載するとともに、評価の方法・評価項目と総括的評価に対する各項目の比率、評価基準を明記する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 大学独自の内容を含む科目については、シラバスで、大学独自の到達目標であることを明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習において実施すべき態度項目のSBOsは、薬学臨床教育における- 35 -安全管理、法令遵守、地域におけるチーム医療、プライマリケアなどの項目で、4年次の事前学習の中で適切な学習方略で実施することが必要である。(5.実務実習)8. 実務実習事前学習の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた適切な評価をすることが必要である。(5.実務実習)9. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標到達度を評価するための指標を科目ごとに設定し、その指標に基づいて評価を行うことが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 問題解決能力の醸成に関連する科目を総合して目標達成度を評価するための指標が設けられていないので、指標を設けて、その指標に基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11. 6年次配当の通年科目「総合薬学演習」の試験の合否が学士課程修了の可否判断基準となり、この科目が不合格になることで6年次在籍者の約1/4が卒業できていないという実態は、この大学における学士課程修了の認定が、ディプロマ・ポリシーの達成より薬剤師国家試験の合否予測を重視して行われていることを意味しているので、改める必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 薬学部自己点検・評価委員会が中心となって、定期的に自己点検・評価を実施しPDCAサイクルを回し、教育研究プログラムの改善を継続的に行うことが必要である。(13.自己点検・評価)
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- | - |
1:提言 改善報告審議結果 2024/1/15 |
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| 熊本大学 | 国 | 熊本県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
熊本大学 総評熊本大学薬学部は6年制薬学科と4年制創薬・生命薬科学科の2学科を設置しており、薬学科では、「医療系薬学及び衛生・社会系薬学を中心とした応用的学問を修得し、高度化する医療において薬物治療に貢献する薬剤師や臨床研究者として活躍する人材の育成を目的とする」という教育研究上の目的の下に、入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を、整合性を持って設定し、医療を取り巻く環境ならびに社会の薬剤師に対するニーズを反映した薬学教育を行っている。カリキュラムは、ディプロマ・ポリシーを踏まえて定められたカリキュラム・ポリシーの体系性、段階性、個別化の方針に沿って編成されており、それは薬学教育モデル・コアカリキュラムに対応したものとなっている。すなわち、ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力教育は各学年の進行に相応した内容の科目を配置して学年進行形で順次性をもって体系的かつ効果的に行われている。教養教育は総合大学の特色を活かして、共通する主題のもとに複数の科目を1パッケージとして学修して多面的な理解・考察力の醸成する科目パッケージ制を含めて、人文・社会科学から自然科学まで幅広い領域にわたる科目が開講されている。語学教育は、英語を中心として、低学年における基礎的な語学力から、高学年での専門性を考慮した語学力まで、各学年を通じて体系的に教育が行われている。薬学専門科目では、基礎と応用・臨床を相互に関連付け、かつ目的意識を持って学修できるように、基礎的科目とそれらに関連する応用・臨床的科目が順次性に配慮しながら年次進行とともに適切に配置されている。薬学共用試験も適切に実施されている。実務実習事前学習、実務実習も適切な体制の下で実務実習モデル・コアカリキュラムに沿って適正に実施されており、「病院実務実習」では医学部医学科臨床実習(ポリクリ)- 2 -と連携・参画する参加型実務実習を行って教育効果を高めている。卒業研究は1年以上実施されており、各自その成果を卒業論文としてまとめるとともに、薬学部主催の卒業論文発表会で口頭発表している。学生の受入は、推薦入学試験と一般入学試験により行われているが、いずれもアドミッション・ポリシーに基づいて適切に行われており、入学定員数に対する入学者数にも問題はない。また、成績評価・進級判定・学士課程修了認定は、ディプロマ・ポリシーに基づいて公正かつ厳格に行われている。学生への履修指導や学習指導は研究室配属までは担任教員、研究室配属後は当該分野の所属教員が対応して適切に行われている。学生の経済的支援は、入学料免除制度および授業料免除制度の設置、各種奨学金等に関する情報提供、大学独自の奨学金制度の設置等により対応している。また、学生の健康維持、心身的な支援などの体制、ハラスメント対応、実験・実習での安全教育体制も整っている。専任教員は各専門分野において研究・教育に優れた実績を有するものが配置されており、教員数、実務家教員数も大学設置基準を十分満たしている。教員の採用、昇任は、規程に基づいて、研究実績を含めた研究能力、教育上の指導能力等を総合的に判断して行われている。また、研究室、講義室、実習室、演習室、セミナー室、実務実習事前学習のための模擬薬局および摸擬病室、コンピューター演習室、動物飼育施設、RI施設、薬用植物園、図書館などの施設、各種の設備も整備されており、学習環境も整っている。また、FD(FacultyDevelopment)活動も問題なく行われている。社会との連携として、熊本の企業との共同研究講座の設置、熊本県との共同提案事業の実施、海外の大学・研究所との大学間および部局間交流などを活発に行っている。また、教員が熊本地区の薬剤師会、病院などの委員を務め、地域の薬学の発展に貢献している。また、各種の関連学会の役員・委員を務め、それぞれの団体との連携を図っている。さらに、点検評価のために、薬学部運営会議のもとにワーキンググループが設置されており、教育プログラムに対する自己点検・評価、その結果の教育研究活動への反映も行われている。以上のように、熊本大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。- 3 -(1) ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力・自己表現能力の醸成教育、実務実習事前学習、および問題解決能力を醸成する教育において、それぞれ総合した目標達成度の指標を設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(2) 科目の全部あるいはその一部に独自性を持つ科目においては、その独自性がシラバスで確認できるように、シラバスの記載方法を改善することが必要である。(3) 薬局実務実習において、一部の薬局で実習日数が実務実習モデル・コアカリキュラムで求められている標準の日数より不足しているので、学生、実習施設の指導者、教員の間の連携を強化し、実務実習が適正に実施されるよう、改善することが必要である。(4) 薬局・病院実務実習評点表において採点基準を定めることが必要である。(5) 「卒業前総括講義」の評価の一部に外部機関の国家試験模擬試験の結果を取り入れているので改善することが必要である。(6) 教育プログラムの自己点検・評価を必要な全ての評価項目について継続的に実施・公表し、教育研究活動の改善に恒常的に取り組む必要がある。熊本大学薬学部薬学科は、本評価での改善すべき点、助言を踏まえ、積極的に改善に取り組み、さらに発展することを期待する。
大学への提言
熊本大学 大学への提言1)長所1. 複数の科目において、病院、行政、薬局など、薬剤師が活躍している様々な領域やその関連領域から講師を招き、その講義等を通じて実際の職務や活動、今後の方向性、生涯学習の重要性などを理解するように努め、生涯学習の必要性を早期から意識付け、認識するための教育が行われている。(3.医療人教育の基本的内容)2)助言1. 薬学部の教育研究上の目的の教職員や学生に対する周知は主として学生便覧の配付という形に依存しており、積極的な周知は図られていないため、FDやガイダンス等の場を活用して一層の周知に努めるよう改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的は、薬学部教務委員会が深い関わりを持つカリキュラム・ポリシーならびにディプロマ・ポリシーの策定の基盤となるものであり、今後のカリキュラムマネジメントの確立に向けた取組みと密接に関わる事柄でもあるため、教育研究上の目的の検証に薬学部教務委員会が関与するように改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)3. カリキュラム・ポリシーの教職員および学生への周知は主としてこの学生便覧の配付という形に依存しており、積極的な周知は図られていないので、教職員にはFD、学生にはガイダンス等の場を活用して一層の周知に努めるよう改善することが望まれる。(2.カリキュラム編成)4. カリキュラム・ツリーの学生への周知が図られていないので、ガイダンス等の場を活用して周知に努めるよう改善することが望まれる。(2.カリキュラム編成)5. 大学の卒後教育の研修会への学部生の参加がないので、学生に生涯学習に対する意欲を醸成するための教育が体系的に行われるよう、改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 複数の教員が授業を担当している場合、各教員が担当している部分がわからないので、それぞれの担当部分をシラバスに明記するようにすることが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)7. 個々の科目のシラバスにおいて基礎と臨床の知見の相互の関連付けが十分に記載されていない科目が見られるので、シラバスの「授業の目的」「授業の概要」等の項目で、- 41 -科目内での基礎と臨床の知見の相互の関連付けがわかるように記述するよう、改善することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)8. 科目において担当教員の中に非常勤講師がいる場合は、シラバスに非常勤講師であることを明記するよう、改善することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)9. 卒業研究の評価を公正かつ厳格に行うために、卒業論文の評価は適切な指標を設定し、それに基づいて複数の教員で行うよう、改善することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 一般入試において調査書等の段階別評価や面接の活用などの工夫により、医療人としての適性や主体性を持って多様な人と協働して学ぶ基礎的素養を有する学生を選抜できるような入試体制を整備することが望まれる。(7.学生の受入)11. 学生便覧では秀、優、良、可が示す評点の範囲は示されていないので、秀、優、良、可が示す評点の範囲を学生便覧に示すよう、改善することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. ディプロマ・ポリシーの教職員および学生への周知は主としてこの学生便覧の配付という形に依存しており、積極的な周知は図られていないため、FDやガイダンス等の場を活用して一層の周知に努めるよう改善することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 総合的な学習成果の測定を行うための指標設定等の基盤となるルーブリック、学修成果可視化システム(ASO)は構築されているが、それらのシステムが教職員および学生には十分に浸透しておらず、それらの実際の運用については改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. 複数の講義室・実習室ではバリアフリーとなっていないため、バリアフリー化するよう改善することが望ましい。(9.学生の支援)15. 一部の教員については、ホームページの最近の業績が更新されていないところがあるので、ホームページを最新のものに適宜更新するよう、改善することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)16. 実務家教員は個人の努力で常に新しい医療に対応するために自己研鑽に努めている状態にあるので、制度として実務家教員のスキル向上を支援する体制を構築するよう、改善することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)17. 一部の教員に授業負担が重くなっているので、授業担当時間数の継続的な見直し、教員の退職に伴う欠員の補充などに努め、個々の教員の授業担当時間数が適正な範囲内- 42 -となるよう、改善することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)18. 自己点検・評価体制には外部委員が含まれておらず、外部委員を整備するよう、改善することが望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合した目標達成度評価のための指標は設定されていないので、これを設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)2. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度評価のための適切な指標は設定されていないので、これを設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)3. シラバスにSBOsが示されていない科目や、科目全体についての大雑把な記述だけで各回の授業内容の対応が示されていない科目も見られるので、「到達目標」の欄などに履修内容に対応してSBOsを記載するよう改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)4. 科目の全部あるいはその一部に独自性を持つ科目においては、その独自性がシラバスで確認できるよう、シラバスの記載方法を改善することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)5. 実務実習事前学習において、総合した事前実習全体としての目標達成度を評価するための指標は設定されておらず、指標を設定して適切に評価するよう、改善することが必要である。(5.実務実習)6. 薬局実務実習において、一部の薬局で週5日で9週間での実習が行われており、薬局実務実習日数として実務実習モデル・コアカリキュラムで求められている標準の実習日数(週5日で 11 週間)より不足しているので、薬局実務実習日数として実務実習モデル・コアカリキュラムで求められている日数より短くならないように、学生、実習施設の指導者、教員の間の連携を強化し、実務実習が適正に実施されるよう、改善が必要である。(5.実務実習)7. 薬局・病院実務実習評点表において採点基準が定められていないので、採点基準を定めるよう、改善することが必要である。(5.実務実習)8. 問題解決型学習と位置付ける各科目には評価指標が設定されているものの、問題解決- 43 -能力の醸成に向けた総合的な目標達成度の指標や評価基準が設定されていないので、卒業研究を含めた問題解決能力の醸成に関する科目を総合した目標達成度の指標を設定して、適切に評価するよう改善することが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 成績評価がいくつかの方法で行われている科目において、最終成績に寄与する各評価方法の割合や評価基準が明記されていない科目があるので、明記するように改善することが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 「卒業前総括講義」の評価において、外部機関の 1 月末の国家試験模試の結果を取り入れていることは不適切であるので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 平成 26 年度の自己評価では「6年制薬学科教育の内部質保証」を目的としての評価項目のすべてを評価しておらず不十分であるので、必要とする評価項目をすべて評価するよう、改善が必要である。(13.自己点検・評価)12. 自己点検・評価が恒常的に行われているとは言い難いので、自己点検・評価を継続的に実施・公表するよう、改善が必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2021/6/28 |
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| 城西大学 | 私 | 埼玉県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
城西大学 総評城西大学薬学部は薬学科、薬科学科、医療栄養学科の3学科を設置しており、薬学科では「基本的な薬学の知識に加え、医療人として専門知識と実践力、さらには倫理性を兼ね備え、人々の健康増進を積極的に支援する薬剤師の育成を目指す」という教育研究上の目的に基づいて、入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を定めており、これらに基づいてカリキュラムを編成している。ヒューマニズム教育・医療倫理教育は、SGD(small group discussion) やTBL(team-based learning) などの方略を用いた実習や演習等を行うだけでなく、他大学や地域住民とともに「彩の国連携力育成プロジェクト」を実施することにより、効果的に実施されている。教育課程の構成と教育目標は薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、各科目のディプロマ・ポリシーの5つのアウトカムおよび「薬剤師として求められる基本的な資質」へのつながりを示すカリキュラム・ツリー、カリキュラム・マップ、および科目対応表が作成されている。実務実習は薬学教育モデル・コアカリキュラムおよび実務実習ガイドラインに準拠して実施されており、病院実習では大学独自契約施設または関東地区調整機構を介する施設へ、薬局実習ではすべて関東地区調整機構を介する施設へ学生を配属している。新カリキュラムの卒業研究では、4年次5月に各研究室に学生を配属させている。前年度の成績が上位1/3にあたる学生には、2年次もしくは3年次から卒業研究を前倒しで実施できる早期配属制度を設けている。入学者の選抜は、主としてAO入学試験、指定校推薦入学試験、一般入学試験、大学入試センター試験利用入学試験の複数の方法で実施している。成績評価、進級判定、卒業判定は、関連する諸規定に基づいて公平かつ厳正に実施されている。学生支援においては、入学予定者が学生生活を円滑に開始できるように、教員と上級生- 2 -サポーターも参加して、入学直前に「フレッシュマンキャンプ」を実施している。さらに、在学生にメールで質問ができるピアサポート制度を取り入れている。薬学科の専任教員は 50 名(その内 23 名が教授)であり、大学設置基準に定められた専任教員数を満たしている。教員の採用および昇任は、ステップ評価と「城西大学業務規則」、薬学部教授会で定める基準に基づき行われている。薬学科が使用する施設・設備は6年制薬学教育に必要な基準を満たしている。全学共用の「水田記念図書館」が薬学部の近くに設置され、十分な図書、電子ジャーナル、閲覧席が提供されており、学生ピアサポート、学生選書、ビブリオバトル等の活動により、図書館の利用を促している。地域連携活動では、平成6年より埼玉県薬剤師会および埼玉県病院薬剤師会と連携して「埼玉医療薬学懇話会」を組織し、埼玉県を中心とした地域における薬剤師の資質向上に努めている。薬学教育プログラムに関する自己点検・評価では、学内教員、事務職員、外部委員からなる「薬学教育自己点検評価委員会」を設置し、各委員会の活動を点検している。以上のように、城西大学薬学部薬学科の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1) 「薬学総合演習C」に補講等も含めるとCBT(Computer Based Testing)対策に多くの時間を費やしており、カリキュラムが薬学共用試験の合格を目指した教育に過度に偏っているので、改善が必要である。(2) ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、目標達成度を総合的に評価するための指標の設定や、それに基づく評価はなされていないため、改善が必要である。(3) コミュニケーション能力・自己表現能力を身につけるための教育全体の達成度について総合的に評価する指標の設定には至っていないため、改善が必要である。(4) シラバスには、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した一般目標、オムニバス科目の場合には授業の各項目の担当教員、モデル・コアカリキュラムのSBOs(Specific Behavioral Objectives)番号、基礎と臨床の関連付け、大学独自の薬学専門教育科目が記載されていないため、授業方法欄の記載事項を明確に規定しこれらを明記することにより、学生に理解しやすいシラバスを作成するように、改善が必要である。- 3 -(5) 実務実習事前学習の主要な部分は4年次前期の4〜5月に実施されている。実務実習開始まで9ヶ月以上の期間があり、適切な時期に実施されているとはいえないため、改善が必要である。(6) 問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度の指標の設定が十分ではないため、改善が必要である。(7) 委員会活動だけでなく、薬学教育研究活動全般にPDCAサイクルを十分機能させ、薬学教育プログラムの改善に努める必要がある。城西大学薬学部薬学科には、本評価の提言を踏まえ、教員が一丸となって積極的に改善に取り組むことにより、さらに優れた6年制薬学教育プログラムを構築することを期待する。
大学への提言
城西大学 大学への提言1)長所- 47 -1. 県内4大学合同の「彩の国連携力育成プロジェクト」と称するIPEプロジェクトへの参加は、多職種の信頼関係の構築を学ぶだけでなく、市民・生活者との関わりの中での問題発見とその解決につながる学びを実践している特色ある取り組みとして評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2. 2、3年次の低学年から研究を体験する選択科目が配置され、大学院進学者数の増加につながっていることは、評価できる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)3. 卒業研究の妥当性を検証する形成的評価を目的とした、卒業研究の取り組みとそれによる成長に関する評価は、学生のモチベーションの向上につながっており、この評価方法を6年制第2期の学生から継続して実施していることは、特色ある取り組みとして評価できる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)4. 図書館において、学生ピアサポーター(学生アドバイザー)の導入、新刊書情報の発信、図書館主催の講演会、学生による選書、ビブリオバトルなど活発な活動が行われており、薬学科生の利用状況も良好である点は評価できる。(11.学習環境)2)助言1. 大学のホームページに記載されている教育研究上の目的の文言が学則と一致していないため、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的には、教育に関する記述はあるものの研究に関する記述がないので、研究についても明記するように、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)3. 薬学科のホームページのトップページから「理念及び教育研究上の目的」の記載ページへのリンクをわかりやすくすることが望まれる。(1.教育研究上の目的)4. 教育研究上の目的を改正する必要があるか否かなど、定期的に検証することが望まれる。(1.教育研究上の目的)5. 城西大学では3つのポリシーの改定版が全学年に適用されているが、すでに学修が進んでいる平成28年度以前の入学生のカリキュラムとカリキュラム・ポリシーの整合性がとれなくなるため、本来の趣旨に沿って、入学年度のポリシーを卒業時まで適用することが望まれる。(2.カリキュラム編成)6. 平成26年度版と平成29年度改定版のカリキュラム・ポリシーは、それぞれ設定時に入学した学生に適用されるものであるため、印刷物やホームページには改定版だけでなく、在校生の入学年度のものも併記することが望まれる。(2.カリキュラム編成)7. 学生が自己学習の時間を十分に確保できるようなカリキュラム編成や時間割編成とな- 48 -るよう工夫が望まれる。(2.カリキュラム編成)8. 「薬学総合演習A」と「薬学総合演習B」にヒューマニズム教育に関連する内容が含まれているが、シラバスには記載がないので、記載することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9. 医療人教育の基本的内容に関わる教科目の単位数の合計は卒業要件の1/5に相当する38単位には達していないので、科目数(単位数)を増やすことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)10. 教養科目は1、2年で履修することになっているが、実際には2年次の時間割構成では履修しにくいため、時間割を見直すことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)11. 薬学専門教育に接続できるような教養科目がほとんどないため、薬学領域の学習と関連付けて履修できる体系的なカリキュラムを編成することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)12. 薬害被害者の家族や弁護士などの話を聴く機会がないため、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)13. 生涯教育講座に学部学生が参加しやすい環境を整えるように、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)14. 「海外薬学英語研修Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、「薬学韓国語」、「薬学中国語」を選択科目として開講しているが、平成30年度には履修者がいなかったので、グローバルな視点を有する薬剤師の養成に向け、改善が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)15. 実務実習事前学習の実技の部分は4年次5月に終わり、実務実習まで9ヶ月以上の期間があるため、実習直前に学生の実務実習に関わる技能や態度の定着を確認するように、改善が望まれる。(5.実務実習)16. 「卒業研究」以外の問題解決能力の醸成に向けた教育が不十分なので、問題解決能力の醸成に向けて十分な実施時間数の確保が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. アドミッション・ポリシーが、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーと整合して設定されているか、またどの入試区分に対応しているのかについては関連性が明確にされていないため、改善が望まれる。(7.学生の受入)18. 十分な基礎学力と共に医療人としての適性が評価できるように、入学者選抜方法の改善が望まれる。(7.学生の受入)- 49 -19. 成績判定に疑義がある場合には各授業担当者が対応することになっているため、疑義を問い合わせる制度を確立することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20. 進級基準では、全学年で「未修得3科目までは進級を認めることがある」、5から6年次についても「「病院実習」「薬局実習」および「導入講義・演習」は進級対象外とすることもある」とあり、表現が曖昧であるため、改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 健康診断の受診率は平成30年度の新入生は99.6%、他学年の平均は93.2%であるが、3、4年次生で80%台と低いため、改善が望まれる。(9.学生の支援)22. 学生の意見を学生生活の改善につなげるように、改善が望まれる。(9.学生の支援)23. 専任教員1名あたりの学生数が20名を超えており、教育水準のより一層の向上のために、専任教員数を増やすことが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 基礎資料15において教育研究活動が不十分な教員が認められるが、それらの状況を分析し、改善に向けて指導対応することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)25. すべての実務家教員が研鑽を積む制度を学部として整備していないため、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)26. 週当たり授業時間数は、教授に比べ准教授や助教の負担が大きく、担当科目数も教員間で大きな格差があるので、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)27. 学内に外部資金調達のためのアドバイスを行う専門部署などが設置されていないため、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)28. 教員の海外研究渡航制度や海外研究員規程はあるが、近年薬学科教員の長期留学の実績がないので、制度の周知を図ると共に、利用を推進することが望まれる。(12.社会との連携)29. 6年制薬学教育の内部質保証という観点から、薬学教育プログラムに関する点検・評価を継続的に実施することが望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. 「薬学総合演習C」に補講等も含めるとCBT対策に多くの時間を費やしており、カリキュラムが薬学共用試験の合格を目指した教育に過度に偏っているので、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)2. 6年次前期には6月後半から平日のすべてを国家試験対策授業に費やしており、カリ- 50 -キュラムが薬剤師国家試験の合格を目指した教育に過度に偏っているので、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズムならびに医療倫理教育に関連する各科目の成績評価において、到達目標に応じた評価指標の設定やそれによる評価を実施するまでには至っていない科目があるので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)4. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において目標達成度を総合的に評価するための指標の設定や、それに基づく評価がなされていないため、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. 人文系、社会系、自然系の教養科目の開講数は多いが、語学を除く教養科目の卒業に要する単位は少なく、物事を多角的にみる能力および豊かな人間性・知性を養うための教育が行われているとはいえないため、カリキュラムの修正が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6. コミュニケーション能力・自己表現能力を身につけるための教育全体の達成度について総合的に評価する指標の設定には至っていないため、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)7. 早期体験学習において、薬剤師が活躍する現場の見学は1人1分野のみなので、全員が複数の分野を見学できる体制をつくるように、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)8. シラバスには、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した一般目標、オムニバス科目の場合には授業の各項目の担当教員、モデル・コアカリキュラムのSBOs番号、基礎と臨床の関連付け、大学独自の薬学専門教育科目が記載されていないため、授業方法欄の記載事項を明確に規定しこれらを明記することにより、学生に理解しやすいシラバスを作成するように、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)9. 一部の技能・態度に関するSBO項目が、講義・演習科目で対応されているため、適切な学習方法と評価方法を取り入れるように、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)10. 実務実習事前学習の主要な部分は4年次前期の4〜5月に実施されている。実務実習開始まで9ヶ月以上の期間があり、適切な時期に実施されているとはいえないため、改善が必要である。(5.実務実習)11. 「薬学総合実習演習B・C」のルーブリックは科目の評価指標としては工夫されているが、事前学習全体の総合的な評価ではないため、実務実習事前学習の総合的な目標- 51 -達成度を評価する指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(5.実務実習)12. 旧カリキュラムでは「卒業研究」の期間が十分ではないため、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 「卒業研究」以外の問題解決能力の醸成のための科目について、目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価するよう、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)14. 「医療人としての成長を1〜6年の間継続して評価するためのルーブリック」の1項目である「研究能力」の項を問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度の評価に用いるためには、学生の自己評価だけでなく教員による評価も行うよう、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度の指標の設定が十分ではないため、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 低学年次において退学者や留年者が多く、ストレート卒業率も低く推移していることから、入学者の選抜において、基礎学力を適切に評価するように、改善が必要である。(7.学生の受入)17. シラバスの成績評価方法に個々の寄与率が示されていない科目、レポートを加味することがあるという曖昧な表現を記載している科目があるため、成績評価基準を明確に記載するように、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 出席状況を評価に加えている科目があるので、適切な評価を行うように、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 地震に関するマニュアルに火災への対応は含まれているが、事故や火災の防止と対応に特化したマニュアルの整備が必要である。(9.学生の支援)20. 各委員会や個々の教職員に対して実施と報告を求める業務評価や業績評価だけでは不十分なため、6年制薬学教育の内部質保証を目的とした点検・評価項目を自主的に設定し、それに基づく自己点検・評価を実施するよう改善が必要である。(13.自己点検・評価)21. 薬学部で実施している自己点検・評価の結果をホームページなどに公開する必要がある。(13.自己点検・評価)22. 委員会活動だけでなく、教育研究活動全般にPDCAサイクルを十分機能させ、6年制薬学教育プログラムの改善に取り組む必要がある。(13.自己点検・評価)- 52 -23. 「自己点検・評価書」、「基礎資料」および添付資料に多くの誤記や齟齬が認められ、さらにその修正も不正確であるなど、自己点検・評価の体制が十分であったとはいえず、自己点検・評価体制を整備し、機能させることが必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2024/1/15 |
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| 城西国際大学 | 私 | 千葉県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
城西国際大学 総評城西国際大学薬学部は、医療を取り巻く環境の変化(超高齢社会、医療の国際化)の中で薬剤師に求められる社会のニーズ(安心・安全な薬物治療の提供、在宅医療への関わり、健康支援)を踏まえ、「超高齢化と国際化が進む日本社会において、質が高く安心・安全な医療サービスを提供し、健康的で豊かな生活を支援できる薬剤師の育成」を「教育研究上の目的」としている。この「教育研究上の目的」の下に、入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)が整合性を持って設定されている。カリキュラムは、「V-Actl'on」という教育プログラムを通して「薬剤師資格の基盤となる専門知識を状況に応じて発揮する力」、「地域住民の健康を支える力」、「療養患者に希望を与える力」を涵養することを大学独自の教育目標として編成されている。ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、各学年の目標到達度の指標となる「JIU薬・マイルストーン」を策定し、「臨床マインド」醸成過程の各学年での到達目標を示している。医療人として、薬学専門家として活躍するために必要な、人と社会の関わりについて学ぶヒューマニズム教育をすべての学年で実践している。カリキュラムは、独自に「臨床マインド科目群/キャリア形成科目群」を1年次~4年次まで順次性と体系性をもって配置し、5年次の「病院実務実習」、「薬局実務実習」、5年次、6年次の「専門科目群Ⅱ」へとつなげている。多種多様な大学独自科目を導入し、また大学独自のSBOs(Specific BehavioralObjectives)を設定して低学年から高学年まで、城西国際大学の理念と薬学部の教育研究上の目標を反映した医療人教育が実践されている。- 2 -実務実習事前学習では、目標達成度を評価する「病院・薬局事前学習自己評価表(日誌・成長記録)」が作成され、学生が各項目の達成度を自己評価している。「実習施設訪問手順」や「病院・薬局実務実習Q&A」などを介して実習担当教員と指導薬剤師の連携の円滑化を常に図り、大学と施設、大学と地区調整機構との連携体制が適切に構築されている。卒業論文発表会後に学生は卒業論文をまとめるばかりでなく、学生用ルーブリック評価表を用いて「自己分析レポート」を作成することで自己/他己分析力の修得を促している。問題解決能力の醸成に向けた教育を実践するために各学年に配置されている「臨床マインド科目群/キャリア形成科目群」に属する科目ではPBL(Problem Based Learning)、SGD(Small Group Discussion)、プレゼンテーションなどの能動的参加型学習を取り入れた授業が積極的に行われている。「薬学総合演習及び卒業試験」では、試験成績に基づく評価だけでなく、自己評価・学生相互評価・教員評価・教員以外の第三者による客観的評価を組み入れた「成長報告書」による形成的評価を実施している。1年次秋学期に開講される「総合演習Ⅰ」において、同学年の成績上位者がチューターとなって学習指導を行う少人数ワークを行い、基礎学力の向上を図ることで上級学年の学習への移行が容易になるよう取り組んでいる。専任教員数は、教授 18 名、准教授 13 名、助教4名の計 35 名であり、学生の収容定員780 名に対する大学設置基準で定められた専任教員数(30 名)を上回っている。実務家教員は8名で、設置基準の専任教員数に基づく必要数(5名)を上回っている効果的な教育が推進できるように、講義室、施設・設備が規模と数の観点から適切に整えられている。千葉大学、千葉科学大学との大学間連携共同教育推進事業(三大学薬学部GP)として「実践社会薬学の確立と発展に資する薬剤師養成プログラム」を推進している。以上、城西国際大学の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、但し書きに加え、以下のような問題点があり改善が必要である。(1)5年次、6年次時間割の「薬学総合演習」/「卒業研究」という記載は不適切なので、改善することが必要である。(2)一部の教養科目、語学科目、準備教育科目が、薬学部の学生便覧やシラバス、ホー- 3 -ムページに履修可能な科目として掲載されているにもかかわらず、薬学部の専門科目等と開講時間が重なる、開講していないなどの理由で履修できない状況にあるので、改善することが必要である。(3)シラバスには、1)「必修」、「選択」、「選択必修」の区別が明記されていない、2)各回の講義内容に対応するモデル・コアカリキュラムのSBOsの記載が欠如している科目があり記載項目に統一性がない、などの問題があり、改善が必要である。(4)実務実習事前学習全体の「目標達成度」を評価する総合的な指標が設定されていないため、実務実習事前学習の最終評価が適切になされているとは言えないので改善する必要がある。(5)卒業研究は独立した科目として4年次、5年次、6年次の時間割に組み込み、単位数に応じた時間数が確保されるように改善することが必要である。(6)公平性を担保した客観的な評価を行うという観点から、指導教員(主査)のみが卒業論文の評価を行う方法は問題があるので、副査用の評価基準を定め、複数の教員で卒業論文を審査するように改善する必要がある。(7)低学年での留年率が依然として高く、またストレート卒業率が 50%を大きく下回っているので、入試別・成績別の追跡調査などを行い、各入試形態において志願者の学力をより適正に評価するための指標と基準を改めて設定する必要がある。(8)「薬学総合演習及び卒業試験」の合否基準がシラバスで確認できるように改善することが必要である。(9)必修科目の全ての講義を助教1人が担当するのは好ましくないので、改善する必要がある。(10)6年制薬学教育の内部質保証を目的として、薬学部としての点検・評価項目を設けて薬学部全体で自己点検・評価を行う体制を速やかに構築すべきである。城西国際大学薬学部には、今回の評価における改善すべき点や助言に適切に対応することで6年制薬学教育プログラムをさらに発展させ、今後も大学の独自性を活かした教育研究が推進されることを期待する。
大学への提言
城西国際大学 大学への提言1)長所1. 各学年におけるヒューマニズム教育・医療倫理教育の到達目標を、「JIU薬・マイルストーン」として示している点は評価できる。(3.医療人教育の基本的内容)2. 多種多様な大学独自科目を導入することにより、低学年から高学年まで高度な医療人教育が実践されていることは評価される。(4.薬学専門教育の内容)3. 実務実習事前学習における学習目標と到達目標を各学生に設定させ、その到達度を自己評価、他学生によるピア評価、教員による評価で確認していく「日誌・成長記録」の導入は、独自の取り組みとして評価できる。(5.実務実習)4. 卒業研究発表会終了後、学生には卒業論文をまとめさせるばかりでなく、「学生用ルーブリック評価表」の活用や「自己分析レポート」の作成を通して自己/他己分析力の修得を促している点は評価できる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)2)助言1. 城西国際大学薬学部の「教育研究上の目的」には「研究」に関する内容が盛り込まれていないので、改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 「教育研究上の目的」とカリキュラム・ポリシーとのつながりが理解しにくくなっているので、カリキュラム・ポリシーの前文を見直すことが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. 臨床マインド科目群という呼称は、薬学教育・薬剤師教育を実践する上でイメージしやすく理解しやすい表現であるが、学生への周知のためにもその目標と内容を学生便- 43 -覧などに趣旨説明とともに記載することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 人文・社会科学系教養科目の数が少なく履修の機会も限られているので、教養教育の充実を図ることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 有効な語学教育を継続的に実践するために、3年次以降の「Introduction to HealthScience」や「薬学実践英語(Practical English for Pharmacists)」の必修化を考慮することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 1年次の通年科目である「薬学基礎物理」「薬学基礎化学」「薬学基礎生物」の秋学期の内容が「総合演習Ⅰ」とかなり重複していることから、各科目の独立性と関連性について、これらの科目を履修する学生に対し、分かりやすく説明することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 薬害や医療過誤の被害者や家族を講師として招聘して医療事故防止に関する教育をより積極的に行うことが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 「医療薬学系実習Ⅱ」のすべてのコマ数を事前学習としてカウントするのは不適切なので、そのうちから事前学習にふさわしいものだけを選び、それらのコマ数の集計をもとに自己評価することが望まれる。(5.実務実習)9. 「病院・薬局事前学習」の評価について、シラバスと「病院・薬局事前学習」の学習手引きの間で記載に齟齬があるため修正することが望まれる。(5.実務実習)10. 実務実習の総合的評価には、別途そのための指標と評価基準を設定し、それに基づく評価やアンケート調査を行うことが望まれる。(5.実務実習)11. 4年次 10 月から卒業研究を開始しているのであれば、4年次秋学期の授業時間割に「卒業研究」を記載することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 問題解決型学習の実質的な実施時間数が卒業要件単位数の 1/10 に満たないので、問題解決能力を醸成する学習時間を増やすことが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 社会のニーズや学習環境の変化に応じてアドミッション・ポリシーを迅速に修正できるようにするため、改訂の手続きを規程や内規などの形で明文化することが望まれる。(7.学生の受入)14. 医療人としての適性を評価するために、前期日程入試にも面接を取り入れることが望まれる。(7.学生の受入)15. ディプロマ・ポリシーの策定・点検・改定をタイムリーに行える体制を組織的に構築することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 44 -16. 成績判定の疑義に対する学生からの問い合わせを成績表交付日1日しか受け付けないことは学生の不利益につながるので、問い合わせ期間を延長するといった改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 低学年(1~3年次)における留年率、並びに卒業延期率を改善する取り組みをより効果的に継続することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 入学時からの年次ごとの目標達成度、そして卒業時の目標達成度を評価するための指標と評価基準を設け、それらによって6年制教育の成果を総合的に評価することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 全学的なキャリア支援体制は組織されているが、6年制薬学部卒業生の就職における特殊性に鑑み、就職委員会委員を増員するなどして薬学部における就職支援体制を強化することが望まれる。(9.学生の支援)20. 専任教員一人当たりの学生数が約 20 名と多く、教員の負担が大きいと判断されるので教員をさらに増員することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)21. 最近6年間に学術論文や学会発表の実績がない(あるいは、わずかしかない)専任教員が複数いることから、このような教員の研究活動をサポートする体制を構築することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 指導教員が1名のみの研究室が散見されるが、そのような研究室では、教員自身の研究や学生の教育・指導が十分行われているとは考えられないため、研究室環境の改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 授業担当時間が過重になっている助教がいるので、今後のキャリアアップを支援するために、その授業負担の割合を是正することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 薬学部にFD委員会を常設し、定期的にFD活動を行う体制を構築することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)25. 薬学部独自の外国語ホームページを充実させ、より積極的に海外への情報発信を行うことが望まれる。(12.社会との連携)26. 学術交流協定を活用して薬学部教員がより活発に国際交流を行うことが望まれる。(12.社会との連携)27. 評価検討委員会へ他大学や医療現場からの委員を加えて、外部委員の数を増やすことが望まれる。(13.自己点検・評価)- 45 -3)改善すべき点1. 5年次、6年次時間割の「薬学総合演習」/「卒業研究」という記載は不適切なので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 国家試験予備校に依頼している国家試験対策講習会の一部が、「薬学総合演習」/「卒業研究」に割り振られている正規の授業時間に開講されるのは不適切なので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、指標を設定して学習成果の総合的な目標達成度を評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための授業科目において、目標達成度を評価するための指標をシラバスに明記するように改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. 一部の教養科目、語学科目、準備教育科目において、薬学部の学生便覧やシラバス、ホームページに履修可能な科目として掲載されているにもかかわらず、薬学部の専門科目等と開講時間が重なる、開講していないなどの理由で履修できない状況にあるので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)6. 早期体験学習の訪問施設が病院または薬局のどちらか一方だけであることから、協力病院・薬局を増やし、複数の施設での早期体験の機会を設ける必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)7. シラバスには、1)「必修」、「選択」、「選択必修」の区別が明記されていない、2)各回の講義内容に対応するモデル・コアカリキュラムのSBOsの記載が欠如している科目があり記載項目に統一性がない、などの問題点があり、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)8. モデル・コアカリキュラムのSBOsの中に、一部選択科目でしか対応されていないものがあるので、必修科目でも対応するように改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)9. 大学独自科目に関しては、「独自」である旨をシラバスに明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)10. 実務実習事前学習全体の「目標達成度」を評価する総合的な指標を設定し、実務実習事前学習の最終評価が適切に実施されるように改善する必要がある。(5.実務実習)11. 共用試験について、合格者に加えて受験者数も公表するよう改善が必要である。(5.実務実習)- 46 -12. 卒業研究は独立した科目として4年次、5年次、6年次の時間割に組み込み、単位数に応じた時間数が確保されるように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 公平性を担保した客観的な評価を行うという観点から、指導教員(主査)のみが卒業論文の評価を行う方法は問題があるので、副査用の評価基準を定め、複数の教員で卒業論文を審査するように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)14. 6年間における問題解決型学習の目標達成度に対する総合的評価は行われていないので、そのために必要な評価基準を設定した上で、これを行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 低学年での留年率が依然として高く、またストレート卒業率が 50%を大きく下回っているので、入試別・成績別の追跡調査などを行い、各入試形態において志願者の学力をより適正に評価するための指標と基準を改めて設定する必要がある。(7.学生の受入)16. 再試験に関する規則とその開示について体系性、整合性、および統一性が欠如しているので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 卒業判定に関わる「薬学総合演習」の評価に外部模擬試験の結果を一部組み入れているのは適切ではないので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 「薬学総合演習及び卒業試験」の合否基準がシラバスで確認できるように改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 大規模火災や大地震に対応するためのマニュアルを整備し、教職員・学生に向けた安全教育や講習会、訓練などを定期的に実施する必要がある。(9.学生の支援)20. 一部の必修科目の講義を助教がすべて単独で担当するのは好ましくないので、改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)21. 本来事務職がやるべき業務の一部を教員が担っているため、教員が教育研究に専念できない状況が生じている。そのため、事務職員を増員するなどの対策を講じる必要がある。(10.教員組織・職員組織)22. 6年制薬学教育の内部質保証を目的として、薬学部としての点検・評価項目を設けて薬学部全体で自己点検・評価を行う体制を速やかに構築する必要がある。(13.自己点検・評価)23. 評価検討委員会は、「6年制薬学教育の内部質保証」としての薬学部全体の自己点検・- 47 -自己評価を主導し、取りまとめた結果を公表する必要がある。(13.自己点検・評価)24. 薬学部全体として、教育・研究活動の改善に役立てるPDCAサイクルを早急に確立Aする必要がある。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2022/6/28 |
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| 東北大学 | 国 | 宮城県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
東北大学 総評東北大学薬学部薬学科は、「薬を通じて人類の福祉と発展に貢献できる人材を育成する」という薬学部・薬学研究科の教育理念に基づいて、「研究心あふれる高度薬剤師としての基盤形成を行うこと」を目的とする6年制薬学教育を行っている。東北大学薬学部の入学試験は、薬学科を創薬科学科(4年制)と区別せずに行われており、入学定員80名のうち20名が3年次後期から薬学科に配属されて、臨床教育が行われている。AO入試(定員20名)では、学力試験に加えて面接が行われ、知識、理解力、表現力、勉学意欲および適性が評価されている。教養教育科目は全学共通科目として多数開講され、1〜2年次に履修している。語学教育は6年間に渡り体系的に行われており、コミュニケーション能力・自己表現能力を醸成する教育は1年次から繰り返し多角的に行われている。一方、ヒューマニズム教育・医療倫理教育は、主に薬学科に配属されてから重点的に行われている。薬学科の専門教育は、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、創薬科学科と区別したカリキュラムマップが作成されている。実務実習事前学習は4年次の4月から十分に行われており、薬学共用試験は公正かつ円滑に実施されている。病院実習は、実務家教員の指導・管理のもとに東北大学病院で実施されている。薬局実習は東北地区調整機構に登録された保険薬局で行われており、配属研究室の教員が実習施設との連携および評価に関わっている。問題解決能力の醸成のための教育は、主に配属研究室での卒業研究(3年次後期〜6年後期)を通して行われている。授業科目の成績評価方法と各評価の寄与率は、一部の演習・実習科目を除き、シラバスに明示されている。進級判定と学士課程修了認定は公正かつ厳格に行われており、最近5年間の進級・卒業率には問題がない。学生の履修指導や学習相談への対応、授業料免除や奨学金制度等についての情報提供は、教務係が窓口となって行われている。また、学生の健康維持の支援、ハラスメントの防止と対応、障がいのある学生への支援、就職活動の支援などの体制は大学全体の体制として整っている。実験実習における安全教育、保険への加入、災害時の対応計画や訓練は適正- 2 -に行われている。薬学部の教育研究上の目的に沿った教育研究活動を実践するための施設・設備としては、講義室、セミナー室、自習室、実習室、研究室、共用実験施設、図書館などが、おおむね適正に整備されている。薬学部の専任教員には、各専門分野で十分な教育研究上の実績を有する人材がバランスよく配置されており、採用や昇任は適切に実施されている。また、薬学部の事務部には職員20名が配置され、教員と連携して教育研究活動を支援している。薬学部の教員は、公的資金の獲得とともに、多くの企業との共同・受託研究を実施し、産業界と連携した研究に取り組んでいる。また、数多くの海外の大学との国際交流を積極的に行っている。さらに、「教育活動」、「研究活動」、「大学運営・支援及び医療業務」、「社会貢献」の4項目に関する自己点検・評価を毎年行っており、FD(Faculty Development)への取組みも含め、教育研究者としての質の向上に努めている。薬学部がとりまとめた「薬剤師のための災害対策マニュアル」は、各地域における災害対策マニュアルの基盤となっており、社会貢献として評価に値する。自己点検・評価を行う組織としては、薬学部内に「評価分析委員会」が常置されており、上記の薬学部教員の個人評価のほか、東北大学全学で毎年実施している部局評価、第三者評価、授業評価に関する事項を所管している。以上のように、東北大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、現状では特に懸念される以下のような問題点があり、改善が必要である。(1) 薬学科のディプロマポリシー(DP、学位授与の方針)とカリキュラムポリシー(CP、教育課程の編成・実施方針)を創薬科学科と区別して設定・明文化することが必要である。(2)ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力・自己表現能力を身につけるための教育に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(3)低学年における早期体験学習プログラムを改善・充実させる必要がある。(4)実務実習事前学習に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(5)問題解決能力の醸成に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(6)教育プログラムの改善(6年制薬学教育の内部質保証)に向けた自己点検・評価の- 3 -ための適切な項目を設定し、継続的な点検・評価を行い、その結果を教育研究活動の改善に反映させることが必要である。東北大学薬学部薬学科には、今回の評価における提言を踏まえた改善を通して6年制薬学教育プログラムの質をさらに高め、大学が目標とする人材育成が実現することを期待する。
大学への提言
東北大学 大学への提言1)長所1. 「薬剤師のための災害対策マニュアル」を作成して日本薬剤師会のホームページで閲覧可能としたことは、各地域における災害対策マニュアルの整備への継続的な貢献として高く評価できる。(12.社会との連携)- 34 -2)助言1. 薬学部の「学部教育の目的」(教育研究上の目的)について、「東北大学薬学部規程」、「学生便覧」、「薬学部パンフレット」の間で一部の文言に不一致があるので、統一することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. カリキュラム・ポリシーには学習到達度の評価方針も明示することが望まれる。(2.カリキュラム編成)3. 医療人教育に必須であるヒューマニズム教育・医療倫理教育を低学年から継続して体系的かつ効果的に行えるように、カリキュラム編成を改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 薬学科配属後の科目だけでなく、全ての科目について、臨床の知見との関連付けをシラバスに明示することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)5. 学生担当教員による評価および病院・薬局実習の単位認定において、各評価項目の配分率が設定されておらず、評価が適正に行われていない懸念があるので、改善が望まれる。(5.実務実習)6. 問題解決型学習が卒業研究に偏り過ぎている懸念があるので、1年次から3年次のカリキュラムに参加型学習を取り入れた講義・演習科目を増設することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7. 医療人としての適性を評価する工夫として、前期日程入試にも面接を取り入れることが望まれる。(7.学生の受入)8. ディプロマポリシーに示された目標の達成度を確認するために、6年間の総合的な学修成果を測定できる適切な指標を設定し、それに基づく評価を行うことが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)9. ハラスメントの種類や対応方法、解決に向けた体制などについて、より詳細に学生便覧などに記載し、学生に周知することが望まれる。(9.学生の支援)10. 病院実務実習全般を監督している医療薬学教育研究センターの専任教員(講師1名)の授業担当時間が週平均17.47時間と極端に長くなっていることを改善することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)11. 自己点検・評価を行う委員会には、外部委員を含めることが望ましい。(13.自己点検・評価)- 35 -3)改善すべき点1. 薬学科のカリキュラム・ポリシーを創薬科学科と分けて設定し、両学科のカリキュラムの特徴を区別して明文化することが必要である。(2.カリキュラム編成)2. 必修科目である4年次「医療薬学演習1」と6年次「総合薬学演習」の授業を国家試験受験予備校からの非常勤講師に委ねていることは不適切であるので、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育を行っている科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. 「F(1)①早期臨床体験」に該当する科目として基礎資料3-3に唯一挙げられている「薬学概論2」では、薬剤師が活躍する現場を広く見学させているとは言いがたい状況であるので、早期臨床体験として病院や薬局を見学してそれに関連した討議を行うなど、低学年における早期体験学習プログラムを改善・充実させる必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)6. 改訂コアカリの「A 基本事項」および「B 薬学と社会(1)」の態度のSBOsに該当する科目として挙げられている「薬学概論1」、「薬学概論2」、「疾病学総論」、「薬事関係法規2」、「臨床調剤学」の学習方法が講義に偏っているので、参加・体験型の学習方略を増やすことが必要である。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(5.実務実習)8. 卒業研究の成績評価を公平かつ公正に行うために、薬学科共通の評価指標や基準を設定してシラバスに明示した上で、指導教員以外の第三者を副査とするなど、複数の教員による評価を行うことが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に関わる科目の総合的な学修成果を評価するための適切な指標を設定し、それに基づいた目標達成度評価を行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 「合格、不合格」で評価する科目である「専門薬学実習1」、「専門薬学実習2」、「医療薬学基礎実習」、「医療薬学演習1」、「医療薬学演習2」、「医療薬学病院実習」、「医- 36 -療薬学薬局実習」、「総合薬学演習」、「課題研究」について、総合的な判断や最終成績に対する成績評価の寄与率など、合否判定基準をシラバスに明示して学生に周知する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 薬学科のディプロマポリシーを創薬科学科と区別して設定・明文化することが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 3年次学生の健康診断受診率が他の学年に比べて毎年低い点を改善する必要がある。(9.学生の支援)13. 教育プログラムの改善(6年制薬学教育の内部質保証)に向けた自己点検・評価のための適切な項目を設定し、継続的な点検・評価を行い、その結果を教育研究活動の改善に反映させることが必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 徳島文理大学香川薬学部 | 私 | 香川県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
徳島文理大学香川薬学部 総評徳島文理大学香川薬学部では、「真に実力があり、社会に貢献できる薬学人を育成する」という教育理念の下、薬学部の教育目的を「薬学に関する教育プログラムに基づき、薬の科学者としての技量•学識と医療倫理観を兼備した薬剤師及び探求心を有した薬の科学者を養成することを目的とする。」と設定している。カリキュラムは、平成26(2014)年度入学生までとそれ以降の入学生で異なっているが、いずれも薬学部の教育目的に基づく教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に沿って編成されている。医療人としての基礎を形成するために必要な、倫理、ヒューマニズム、コミュニケーションなどの教育は、おおむね適切に行われており、薬学専門教育に関しては、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠する内容で総じて適切になされている。また、大学独自の薬学専門教育が「アドバンスト教育プログラム」として高学年を中心に配置されている。実務実習に関しては、事前学習を薬学教育モデル・コアカリキュラムの事前学習に関わる教育目標に準拠した内容で2~4年次に継続的に配当している。病院・薬局実務実習は病院薬局実習委員会の管理下に、実務実習モデル・コアカリキュラムに沿った内容で行われ、学生の指導には、助手、助教も含めた全教員が参画している。問題解決能力醸成のための教育として、卒業研究に相当する「卒業実習1~3」(合計16単位)が5年前期から6年前期までに配当され、全ての学生が卒業論文発表会で口頭発表し、卒業論文を作成している。学生の受け入れに関しては、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)が設定され、種々の入学選抜制度区分による選考が行われている。授業科目の成績評価の方法は、それぞれのシラバスに記載されている。進級規程と留年に関わる基準は、「香川薬学部要覧」に明記されている。学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)は教育研究上の目的に基づいて設定されており、卒業判定は学則に定められた卒業要件に基づいて行われている。- 2 -香川薬学部の専任教員は40名(教授19名)であり、大学設置基準が求める専任教員数の28名以上(教授14名以上)を満たしている。臨床実務経験を有する教員は6名で、大学設置基準が求める5名を満たしている。香川薬学部は、教育研究に必要十分な施設、設備、図書を備えており、学部としての社会活動についての実績も認められる。香川薬学部の教育に対する点検・評価については、本機構による他大学への問題点指摘を参考にして自大学の問題点を検討し、必要な改善を実行している。以上のように、徳島文理大学香川薬学部の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)コミュニケーション能力と自己表現能力を身につける教育について、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づく適切な評価を行うことが必要である。(2)専門科目の一部に、科目内容とSBO(Specific Behavioral Objectives)との対応や、SBOの学習領域(知識、技能、態度)と学習方法との対応が適切ではないものがあるので、改善することが必要である。(3)実務実習事前学習の総合的な目標達成度を測定する指標を設定し、それに基づく評価を行うことが必要である。(4)問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度を測定する指標を設定し、それに基づく評価を行うことが必要である。(5)休学や留年する学生が多く、ストレート卒業率も50%程度であることから、入学者選抜において必要な学力が適確に評価されていないことが懸念されるので、入学者選抜の改善が必要である。(6)卒業の可否判断が薬剤師国家試験の合否予測につながる演習科目試験の結果を重視して行われているので、ディプロマ・ポリシーの達成に基づいて卒業認定を行うという趣旨に合致したものに改善することが必要である。(7)薬学教育プログラムの自主的な点検・評価によって問題点を見出し、それらを改善して教育の発展を進める取り組みを恒常的に進めることが必要である。徳島文理大学香川薬学部には、以上の改善すべき点に加え、その他の改善すべき点や助言に関しても適切に対応し、総合大学であることの強みを生かした薬学教育の推進を通し- 3 -て、さらに発展することを期待する。
大学への提言
徳島文理大学香川薬学部 大学への提言1)助言1. 教育研究上の目的は、毎年度「香川薬学部要覧」を配布することで教職員に周知するとしているが、資料の配布にとどまらず、FD等で説明することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育の基本となる「教育研究上の目的」を、教授会など適切な主管組織において検証することが望まれる。(1.教育研究上の目的)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育がより体系的なものとなるよう改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. ヒューマニズム教育・医療倫理教育の総合的な達成度評価を行う指標として「DP達成度」のみでは十分とは言い難いので、それ以外の適切な指標を設定するなど、さらなる工夫が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 教養教育科目は人文科学、社会科学などをより広く学ぶことができるよう、選択の幅を拡大する改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 薬害、医療過誤、医療事故等の被害者やその家族、弁護士、医療における安全管理者が講師となっている授業が少ないので、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 問題解決能力の醸成に向けた教育を行う科目の合計が、卒業要件単位数の1/10 に達していないので、改善が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 一般入試や大学入試センター試験利用入試でも、医療人としての適性を評価するような工夫が望まれる。(7.学生の受入)9. メンタルヘルスケアが必要な学生への対応をさらに充実させることが望まれる。(9.学生の支援)- 34 -10. 実務家教員の研鑽のための体制・制度に関わる規程はなく、現状においては十分な研鑽ができていないので、実務家教員の研鑽のための体制・制度の整備に努めることが望まれる。(10.教員組織・職員組織)11. 全学FDに参加している教員の数が少なく、学部としてのFDも行われていないので、実施に向けた改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)12. 教員の海外出張(研修)規程はあるが、これまでこの制度を利用した実績はないので、利用を推進することが望まれる。(12.社会との連携)2)改善すべき点1. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につける教育の総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)2. 科目との対応が適切とは言えない到達目標が見られるので、薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標と科目との対応を見直し、改善することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)3. 「態度(関心・意欲)、技能(表現)」の修得を到達目標とする学習領域のSBOで、講義のみの授業科目で対応しているものもあるので、改善することが必要である(4.薬学専門教育の内容)。4. 平成30年度の新カリキュラムのシラバスにおいて、大学独自科目が明示されていないので、明示することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)5. 実務実習事前学習で個別の科目(項目)についての「目標到達度評価」は行っているが、総合的な「目標達成度評価」が行われていないので、評価方法の改善が必要である。(5.実務実習)6. 問題解決能力の醸成に向けた教育の総合的な目標達成度を測定する指標を設定し、それに基づく評価を行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)7. 休学を含めた留年者の割合が高く、ストレート卒業率も50%程度であり、入学者の基礎学力が適確に評価されているとは言い難いことから、入学者選抜の在り方を見直す必要がある。(7.学生の受入)8. 留年生などを減らす対策は取っているが有効な改善に結びついているとは言い難いので、更なる改善を進める必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 35 -9. 「総合薬学演習2」のみが不合格であることが卒業延期の理由となっている学生が毎年20~30%存在することは、卒業の可否判断が薬剤師国家試験に向けた知識に関する成績によって行われているものと考えざるを得ない。これは、卒業認定をディプロマ・ポリシーの達成に基づいて行うという本来の趣旨に合致していないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 2~4年生は、学生健康記録カードを保健センターに提出させるのみで、実際の健康診断は行っておらず、学生健康記録カードの提出も良好とは言えない状況であるので、各学年で大学の責任おいて健康診断を実施するよう改善することが必要である。(9.学生の支援)11. 本基準が求めている「自己点検・評価」は、自学の教育プログラムに対する恒常的な点検・評価とその結果に基づいて教育の向上と発展を図ることである。今後は、他大学に対する評価結果に対応した改善ではなく、自主的な点検・評価によって問題点を見出し、それらを改善して教育の発展を進める取り組みを恒常的に進めることが必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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評価報告書
総評
富山大学 総評富山大学薬学部は6年制薬学科と4年制創薬科学科の2学科を設置している。薬学科の教育研究上の目的(人材養成の目的)は「薬学科では、広い視野と高度な職能を持ち、和漢薬を含めた広範な東西医療分野で活躍する薬剤師などを育成することを目的とする」と「富山大学薬学部規則」に定められている。これに基づいて設定したカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)に沿ってカリキュラムを構築している。1年次は主に五福キャンパスで教養教育が、2~6年次は杉谷キャンパスで専門教育が行われている。医療人としての教育科目は1年次から高学年次に開講されている。薬学専門教育では、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠した教育が行われており、学部の人材養成の目的に沿って、和漢薬に特化したカリキュラムである和漢薬コースが平成30年度から開設され、東洋医学と西洋医学を組み合わせた、より有効性かつ安全性の高い治療法を考案できる医療人を養成することを目指している。実務実習は富山県内の薬局および富山県内、県外の病院において行われている。「卒業研究」は4~6年次に行われている。4年次2月に卒業研究中間発表会(ポスター発表)が、6年次 11 月初旬に卒業研究発表会(口頭発表)が行われ、6年次 10 月末に卒業論文を提出している。入学者の受入は、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に基づいて、一般入試(前期日程、後期日程)および特別入試(推薦入試、帰国生徒入試)で入学者の選抜が行われており、入学者数と入学定員との関係は適正である。各科目の成績は、100 点を満点とし、秀(90 点以上)、優(80 点以上 90 点未満)、良(70点以上 80 点未満)、可(60 点以上 70 点未満)および不可(60 点未満)の5段階で評価している。進級判定は、各学年の進級基準に基づき、薬学部教務委員会にて確認した後、薬学部教授会の審議を経て行っている。各学年の進級率はおおむね9割以上である。学士課程の修了認定は、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)を策定し、学則に定めた卒業要件に基づいて行われている。- 2 -富山大学薬学部はクラス担任制度を設け学生の相談対応を行っている他、経済的支援、健康支援、ハラスメント対策、障がいをもつ学生への配慮、キャリア支援が適切に行われている。また、学生には「学生教育研究災害傷害保険」、「学研災付帯賠償責任保険」に加入させている。薬学部薬学科の専任教員数は 38 名(実務家教員7名を含む)であり、大学設置基準に定められた教員数を満たしている。薬学科教員の採用は適切に実施されており、薬学科教員は研究活動を活発に行い、教育研究能力の維持に努め、教育・研究業績を大学のホームページで公開している。薬学科教員のFD(Faculty Development)活動への出席率は高い。薬学部の施設・設備は6年制薬学教育に必要な基準を満たし、バリアフリーの講義室、十分な広さの実習施設や少人数グループ討議用の小教室があるなど適切である。卒業研究に関する設備も十分で、図書館も整備されている。地域連携活動では、富山県内の薬剤師や地域住民を対象とした取り組みに薬学科教員が参画している。平成 29 年に薬学部自己点検・評価委員会を設置し、自己点検・評価に取り組む体制が構築されている。以上のように、富山大学薬学部の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)ヒューマニズム教育・医療倫理教育が体系的に行われていないので、改善が必要である。(2)ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3)コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(4)中間試験、期末試験以外に、成績が60点未満の学生を対象にした、学則に規定がない試験が教員の裁量で行われているので、改善が必要である。(5)薬学部自己点検・評価委員会が主体性をもって、6年制薬学教育プログラムを定期的に自己点検・評価し、これを継続してPDCAサイクルを機能させることが必要である。- 3 -富山大学薬学部には、今回の評価における提言に適切に対応することで、6年制薬学教育を推進することを期待する。
大学への提言
富山大学 大学への提言 1)長所1. 「総合薬学演習」は、医薬品シーズ探索から、基礎薬学、非臨床の各研究事項を理解し、臨床応用に必要な臨床薬学的な知識を総括して学習する科目であり、評価できる。(4.薬学専門教育の内容)2. 教育研究上の目的(人材養成等の目的)にある和漢薬や東西医薬をキーワードとした独自科目である「和漢医薬学入門」や「東洋医学概論」「東西医薬学」が開講されていることは評価できる。(4.薬学専門教育の内容)2)助言1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育としている科目の中には、現状では不適当な科目があるため、これらの教育が十分に行われることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)2. 医療現場で必要とされる英語を身につける科目として「薬学英語Ⅰ」および「薬学英語Ⅱ」が実施されているが、これらの科目は科学英語力の醸成とTOEIC演習を主としており、医療現場で必要とされる英語を身につける科目とは言い難いので、改善が望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)3. がん薬物療法認定薬剤師を目指す研修会には学生の参加を認めているが、この研修会は薬剤師の資質向上を図るための生涯学習プログラムではなく、一般学生の参加はな- 40 -いため、学生が参加可能な生涯学習プログラムを作ることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)4. 生涯学習の意欲醸成に該当する科目は1年次と4年次にしか配置されておらず、体系的に行われているとは言い難いので、改善することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)5. 「自己点検・評価書」に示された実務実習実施体制図を実習施設や学生、関係機関へ周知することが望ましい。(5.実務実習)6. 病院・薬局実務実習の総合的な学習成果が、適切な指標に基づいて評価されることが望ましい。(5.実務実習)7. 体系的な問題解決能力醸成に向けた教育のために、高学年次に配置している問題解決型学習を含む選択科目の履修者を増やすことが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 入学者の半数以上は一般入試(前期日程)で合格しているが、一般入試(前期日程)はセンター試験と富山大学の個別学力検査のみで合否を判定しているため、一般入試(前期日程)においても医療人としての適性を評価することが望ましい。(7.学生の受入)9. 教育研究上の目的に基づいた教育における総合的な学習成果を測定するための指標の設定、ならびにそれに基づいた総合的な学習成果の測定が行われていないので、改善が望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 実験中の事故や災害の発生時における防災対応について記されている安全ノートの内容について、教員および配属学生への周知徹底を図ることが望ましい。(9.学生の支援)11. 実務系研究室に所属し、実務実習事前学習と卒業研究を担当する教員が薬局実習の指導薬剤師も担当している状況があるなど、実務系研究室に所属する教員の講義、実習の担当時間が多くなっているので、負担の軽減が望ましい。(10.教員組織・職員組織)12. がんプロフェッショナル養成プランの一環として実施されているプログラムは、専門薬剤師養成のためのものであって、薬剤師の資質向上を図るための生涯学習プログラムではないので、生涯学習プログラムの提供に努めることが望ましい。(12.社会との連携)- 41 -13. 全ての研究室で英文ホームページを開設していくことが望ましい。(12.社会との連携)14. 教員の海外研修は2、3ヶ月の短期間の場合も含め、最近5年間で4名と少ないので、教員の海外研修、長期留学のさらなる活性化が望ましい。(12.社会との連携)15. 富山大学薬学部自己点検・評価委員会の委員として、外部委員の選任が望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育が体系的に行われていないので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、各科目の目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、各科目の目標到達度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて評価することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6. 旧カリキュラムにおいては、一部のSBOが選択科目または自由科目のみで実施されているので、改善が必要である。(4.薬学専門教育の内容)7. 大学独自の科目あるいは科目の一部については、シラバスに独自科目あるいは独自項目の明記を徹底することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)8. 実務実習事前学習では、これを構成する4科目についての個別の目標到達度評価は行われているが、全体としての総合的な目標達成度評価の指標を設定していないので、改善が必要である。(5.実務実習)9. 附属病院で実習を行う学生(約 16 名)は標準期間よりも3週間長い 14 週間にわたって病院実習を行っているにもかかわらず、「病院実習」の単位は他の施設で病院実習を行- 42 -う学生と同じく、全学生で共通の 10 単位となっているので、「病院実習」の期間とその単位については、全学生で等しくなるように改善が必要である。(5.実務実習)10. 問題解決能力醸成に向けた教育を実施している科目のうち、シラバスに、問題解決型学習であること、また、その内容が記載されていない科目があり、シラバスへの明記が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11. 問題解決能力醸成に向けた教育において、関連科目を総合した目標達成度の評価指標の設定ならびにそれに基づく評価が行われていないので、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 中間試験、期末試験以外に、成績が 60 点未満の学生を対象にした、学則に規定がない試験が、教員の裁量で行われているので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 成績評価において、出席状況といった評価指標として相応しくない項目を含んでいる科目があるので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. 複数の項目で成績を評価する場合に配分割合の記載がない科目があるため、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15. 一部の科目において、60 点未満や 70 点以上であっても成績を可としているなど、「富山大学薬学部規則」第7条の規定に反して、教員の裁量で最終評定が行われていることは不適切なので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16. 防災訓練の開催が4年に1度では回数が少ないため、改善が必要である。(9.学生の支援)17. 薬学部自己点検・評価委員会が主体性をもって、6年制薬学教育プログラムを定期的に自己点検・評価し、これを継続してPDCAサイクルを機能させることが必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 広島国際大学 | 私 | 広島県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
広島国際大学 総評広島国際大学薬学部薬学科は、大学の基本理念と薬剤師養成教育に課せられた基本的な使命を踏まえて、「専門的知識および優れた技能に加え、豊かな感性と心を持ち、広く社会に貢献できる「人間味あふれる薬剤師」を育成する」ことを「教育研究上の目的」とし、それに基づいた「教育課程の編成・実施の方針」(カリキュラム・ポリシー)、「学位授与の方針」(ディプロマ・ポリシー)に沿った6年制薬学教育を行っている。医療人教育の基本となるヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育は低学年次を中心に行われており、医療に従事する人材の養成を目指した総合大学であることの利点を活かした専門職間連携教育が1年次から行われている。また、低学年次の学生を対象とし、教養教育を共通教育科目として開講し、人文科学、社会科学、自然科学、情報科学などの系列・分野ごとに卒業要件とする単位数を定めて、履修する科目の分野が偏らないように配慮している。語学については、英語に関する4技能を盛り込んだ教育を行っている。薬学専門教育は薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、授業科目の関係を示す「科目関連図」によって薬学教育モデル・コアカリキュラムと授業科目との関係を示すとともに、各学年で「習得すべき学習内容」を設定し学年の進行に伴って専門性が高まるよう配慮している。実務実習は「実務事前実習」を習得し、薬学共用試験に合格した学生に対して学外施設での実習を行っている。実務実習の指導には薬学部の全教員が参画し、Webシステムを用いて実習施設の指導薬剤師と実習状況を共有するとともに、独自の「学外実習用WEBデータベース」を構築して教員間で学生の情報を共有している。卒業研究は、4年次の薬学共用試験終了後から開始し、5年次の学外実習を行っていない期間に研究を行っている。6年次の4月に卒業研究発表会を行い、5月に卒業論文を提出している。入学者の受け入れは、「入学者受入方針」(アドミッション・ポリシー)に基づき、大学- 2 -の入試委員会の主管のもと入試センターが行っている。2019年度入試は、AO入試、公募制推薦入学選考2種類、一般入試6種類、センター試験利用入試2種類を行い、入学者を受け入れている。授業科目の成績評価と進級判定、学士課程の修了判定は学則ならびに薬学部履修規定に従って行われており、それらの方法・基準やGPA(Grade Point Average)との対応は「学生便覧」に記載して学生に周知している。大学生活に必要な支援については、個々の学生に対してチューター教員を定め、様々な個別の指導を行うとともに、学生課、学生相談室、保健室、キャリアセンターなどの学内組織が必要に応じて対応している。また、チューター教員は、必要に応じて低学年次学生の学習指導も行っている。薬学部は、760名の収容定員に対し48名(うち教授18名、実務家教員8名)の専任教員を擁している。また、薬学部が教育研究に利用する施設・設備については、呉キャンパスに講義室や実習室、研究室などの研究施設、模擬薬局、図書館などが整備されており、学生の自習や学生の交流を支援するために「コミュニティールーム」が設置されている。広島国際大学は、教育研究の成果を地域社会に広く還元することを目的として、近隣の自治体や呉商工会議所、広島県リハビリテーション協会と協定を締結しており、薬学部・薬学研究科では呉市内3病院との間で教育・研究と地域医療への貢献等に関する連携協定を締結している。広島国際大学は、学則に自己点検・評価を行うことを定め、「広島国際大学自己評価委員会」が教育研究目標の設定、自己評価項目の設定および点検、自己評価を行っている。以上のように、広島国際大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)薬学部の教育研究上の目的に、薬学研究を目指す者を育成する姿勢が盛り込まれていないこと。(2)6年次のカリキュラムが薬剤師国家試験の受験準備を目指した教育に過度に偏っており、卒業研究に充てる時間を圧迫していること。(3)ヒューマニズム教育・医療倫理教育、および、コミュニケーション能力や自己表現能力を醸成する教育において、それらを構成する科目の学習成果を総合し、目標達成度を評価するための指標が設定されておらず、適切な評価が行われているとは言えないこと。- 3 -(4)シラバスの記載内容に不備があり、科目の授業内容と薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標との対応が判断しにくいこと。また、大学独自の教育を行う科目のシラバスに、独自の授業内容や到達目標が明示されていないこと。(5)「実務事前実習」の実時間が教育内容に対して不足していること。また、実務実習事前学習の学修成果に対する総合的な目標達成度の評価が適切に行われていないこと。(6)学外施設で行われる実務実習の評価項目に対する評価指標と評価基準が設定されておらず、評価の客観性が保証されていないこと。(7)卒業研究を行う期間が十分ではないこと。また、卒業論文や卒業研究発表会が成績評価に正しく反映されていないなど、成績評価における対象、指標、基準や評価の客観性に問題が認められること。(8)進級の可否判断が教授会で審議されていないこと。また、卒業の可否判断が「総合薬学演習」の合否によって行われ、この科目の不合格のみで多くの卒業延期生が出ていること。(9)教員や委員会などの自己点検・評価が個別に行われているが、薬学教育プログラム全体を自己点検・評価し、その結果を教育研究活動の改善につなげるサイクルとする体制の構築が十分ではないこと。広島国際大学薬学部には、本評価で指摘された改善すべき点や助言に適切に対応した改善を進め、医療系総合大学としての強みを生かした6年制薬学教育の向上と発展に取り組むことを期待する。
大学への提言
広島国際大学 大学への提言1)長所1. 1年生の学力を向上させる目的で、後期に週1回ホームルームの時間を設け、チューター教員の指導のもと学生が課題に取り組む時間をとっている。(9.学生の支援)- 43 -2)助言1. 教職員は公開されたホームページ以外に薬学部の教育研究上の目的を目にする機会がないので、より積極的に周知することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 薬学部において定期的に「教育研究上の目的」を検証する体制を設けることが望まれる。(1.教育研究上の目的)3. 学生手帳や学生便覧には、全学のカリキュラム・ポリシーは収載されているが薬学部のカリキュラム・ポリシーは収載されていないので、薬学部のカリキュラム・ポリシーを収載し学生に周知することが望まれる。(2.カリキュラム編成)4. 教職員は公開されたホームページ以外に薬学部のカリキュラム・ポリシーを目にする機会がないので、より積極的に周知することが望まれる。(2.カリキュラム編成)5. 薬学専門教育科目の「科目関連図」において共通教育科目の「科目関連図」との関連付けを行い、科目群同士の関係性やディプロマ・ポリシーとの関連を明確にすることが望まれる。(2.カリキュラム編成)6. 薬学部のカリキュラムを点検・評価する委員会などを設置し、恒常的な点検・評価を行うことが望まれる。(2.カリキュラム編成)7. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関係する科目の多くでは態度領域に関わる評価指標が設定されていないので、適切な指標を設定し、それに基づいて評価することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 患者や家族以外に医療安全に携わる実務者等による授業はないので、これらの人的資源を活用し、医薬品の安全使用について科学的な視点と客観的な判断力が養われるような授業へ拡充することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9. 各授業科目で基礎と臨床の知見を相互に関係付けるよう心がけている内容をシラバスに盛り込むことが望まれる。(4.薬学専門教育の内容)10. 「実務事前実習」の成績の評価項目である実習態度、技能、実習試験、レポートについて、評価基準を明記することが望まれる。(5.実務実習)11. 実務実習全体としての目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づく評価を行うことが望まれる。(5.実務実習)12. 新旧カリキュラムともに問題解決能力の醸成に向けた教育に関する科目の単位数は18単位よりも少なく、卒業要件単位数の10%に満たないため、問題解決能力を醸成する学習を増やすことが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 教職員に対してアドミッション・ポリシーを積極的に周知することが望まれる。(7.- 44 -学生の受入)14. 面接や実技試験は一部の入学試験で行われているだけなので、全ての入学生に対して医療人としての適性を評価するような工夫が望まれる。(7.学生の受入)15. 教職員に対して薬学部のディプロマ・ポリシーを積極的に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)16. オフィスアワーが掲示板や研究室入口にしか示されていないので、シラバスなどに明記し、学部として統一的に学生に周知することが望まれる。(9.学生の支援)17. 学生向けのホームページに、パワーハラスメント、アカデミックハラスメントに関する対応を記載し、周知方法を充実させることが望まれる。(9.学生の支援)18. 評価対象年度に学会発表の実績がないなど、研究業績が少ない教員が複数いるので、研究活動を積極的に行うことを奨励することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)19. 実務家教員や医師の資格を持つ教員の授業負担が他の教員の2倍近くあるので、これらの教員の授業負担を是正することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)20. 教員と職員が意見交換するなど、連携して資質の向上に取り組むことが望まれる。(10.教員組織・職員組織)21. 電子ジャーナルのうち薬学領域のものは10種のみであり、多岐にわたる研究を推進するためにはより充実することが望まれる。(11.学習環境)22. 英文による薬学部のホームページを作成し、世界に向けて情報発信することが望まれる。(12.社会との連携)23. 「薬学部自己評価ワーキンググループ」に外部評価者を導入することが望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. 薬学部の教育研究上の目的に、薬学研究を目指す者を育成する姿勢を盛り込むように改善する必要がある。(1.教育研究上の目的)2. 6年次のカリキュラムは、薬剤師国家試験の受験準備を目指した教育に過度に偏っているので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. 正規の授業時間を使って予備校による講習会が行われていることは適切ではないので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)4. ヒューマニズムや倫理観を順次性をもって体系的に学ぶカリキュラムにはなっていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)- 45 -5. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、対応する科目の学習成果を総合して、この教育全体の学修成果としての目標達成度を評価する指標が設定されておらず、それに基づく適切な評価が行われていないので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)6. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育に関係する科目の多くで、科目の到達度を評価する指標が設定されていないので、評価指標を示し、適切に評価するように改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)7. コミュニケーション能力および自己表現能力醸成教育において、対応する科目の学習成果を総合して、この教育全体の学修成果としての目標達成度を評価する指標が設定されておらず、それに基づく適切な評価が行われていないので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)8. 各科目の授業内容が薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標とどのように対応しているかを判断できるよう、シラバスを改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)9. 「討議する」と記述された到達目標のほとんどが講義で扱われているなど、態度や技能領域の到達目標に関しては適した学習方法がとられていないものが散見されることは問題であり、適切な学習方略に改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)10. 独自の薬学専門教育を扱う科目のシラバスに大学独自の教育内容であることや独自の学習到達目標が明示されていないので、それらを明示するように改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)11. 「実務事前実習」の総括的評価の対象となる事前学習の実時間数を増やし、実習内容に対して十分な時間となるように改善する必要がある。(5.実務実習)12. 実務実習事前学習全体を通した総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づく評価を行うように改善する必要がある。(5.実務実習)13. 実務実習を行う5年生に受診していない学生が少なからずいることは問題であるので、全員を受診させる必要がある。(5.実務実習)14. 「学外実務実習」の評価について、指標と基準を明示し、それに基づいて教員や指導薬剤師が評価を行うよう改善する必要がある。(5.実務実習)15. 学生が卒業研究に取り組むことができる期間は、4年次の共用試験後の3ヵ月間と5年次の「学外実務実習」が行われていない期間の7ヵ月間となり、この期間に夏期、冬期および春期の休暇期間が含まれているので、卒業研究に実質的に取り組める期間- 46 -が十分であるとはいえず、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. シラバスの「卒業研究Ⅱ」の成績評価基準に「研究論文の内容(50%)」と明記されているにも関わらず、卒業論文の共著を認めていることは公正な評価として不適当であり、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. 卒業研究発表会では、学生全員が発表し、成績評価の対象とするように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18. 卒業研究の成績評価に卒業論文と卒業研究発表会の複数教員による評価を含めるとともに、それらを含め、学部で統一した評価指標や評価基準を設定した卒業研究の客観的な評価制度を導入するように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)19. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための総合的な指標は設定されておらず、この指標を設定し評価するように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)20. 低学年次における留年や退学、転学部が目立ち、修学年限の6年間で卒業できる学生数が過去5年間の平均で入学時の約50%であるという実態は、入学志願者の適性や能力の評価が適切に行われていないことが原因である可能性が高いので、入学者選抜における志願者の評価方法を改善する必要がある。(7.学生の受入)21. 「授業への参加態度」のように基準が明確ではない評価の指標や、「講義への出席60%」のように授業へ出席するだけで合格できるなど、厳正な成績評価が行われていない科目について、成績評価方法を改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)22. 進級判定は教授会における審議なしに行われているが、進級に関わる成績の最終確認と判定は学部の最終意思決定機関である教授会で行うように改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)23. 「総合薬学演習」の成績評価に、前期科目である「応用薬学演習」の単位認定に利用された試験の成績を加えることは望ましくないので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)24. 「総合薬学演習」の成績評価に関わる再試験扱いの学力到達度試験の合格基準があらかじめ学生に対して明示されていないことは問題であり、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)- 47 -25. 卒業の可否判断が、実質的には「総合薬学演習」の合否によって行われていることは、ディプロマ・ポリシーへの総合的な達成度を評価するという卒業判定の本来の趣旨からは外れているので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)26. 卒業延期生のために前期に開講する「総合薬学演習」の単位認定が、後期開講の正規科目と異なる基準で行われていることは好ましくないので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)27. 個別に行われている点検・評価を有機的に結び付けて、薬学教育プログラム全体を自己点検・評価し、その結果を教育研究活動の改善につなげるサイクルとする体制の構築に向けた改善が必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
福岡大学 総評福岡大学薬学部では、平成 18 年度より「医薬品の開発や安全使用に関する基礎的、臨床的先端研究の推進をもって国民の健康と福祉に貢献すること」を教育研究の理念として掲げている。この理念に基づき、薬学部薬学科の教育研究上の目的は「医療技術の高度化、医薬分業の進展に伴う医薬品の安全使用および医療の担い手としての質の高い薬剤師の育成という社会的要請に応えるため、基礎科学の総合を基盤としながら、医療人としての使命感と倫理観を十分に理解し、高度な薬学の知識を身に付け、臨床に係る高い実践的な能力を備えた薬剤師、並びに教育・研究者を養成すること」としている。薬学教育カリキュラムは、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に沿って編成されている。医療人教育の基本的内容として、教養教育では「総合教養科目」が開設されており、より学生や社会のニーズに対応するように多種多様な教養教育プログラムが提供されている。語学教育では、グローバル化に対応した人材育成を目的とした教育が行われている。コミュニケーション能力や自己表現能力の基本的能力を身につけるための教育に関連した科目として、1年次「早期臨床体験Ⅰ」、2年次「早期臨床体験Ⅱ」、3年次「コミュニケーション学」が配置されており、薬学専門教育の実施に向けた準備教育、医療安全教育は、おおむね適切に実施されている。薬学専門教育に関しては、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しているが、薬学専門科目の多くが選択科目となっている。実務実習事前学習に関しては、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠して教育目標が設定されており、実務実習も適切に行われている。- 2 -卒業研究は、4年次から開始される。卒業研究の成果は、5年次2月開催の卒業研究発表会で学生全員が発表して、6年次8月までに卒業論文としてまとめている。学生の受入に関しては、薬学科の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)が責任ある体制で設定されており、入学者選抜は多様な入試形態を採用している。成績評価は、成績考査規程に従って行われ、各科目の成績評価基準および評価方法は、学修ガイドに記載されている。進級判定と学士課程の修了判定は、学科履修規程に定められた進級基準に従って行われている。学生の支援については、修学支援、大学独自の奨学金制度を含む経済的支援、ヘルス・メンタルケア支援、ハラスメント防止・対策、キャリア形成支援、安全に関する支援などの体制が整備されており、充実している。専任教員数は大学設置基準を満たしており、各専門分野において優れた教育・研究実績を有する者が配置されている。教育研究に必要な施設・設備・図書などの学習環境や研究環境は、基準を十分に満たしており、充実している。社会との連携では、地域薬剤師会・病院薬剤師会等の役員や委員として薬学の発展に寄与するとともに、年2回開催の卒後教育講座を行い、薬剤師の資質向上を図るために生涯学習プログラムの提供を行っている。自己点検・評価については、自己点検・評価実施委員会が毎年薬学教育評価機構の点検項目を検証して自己点検・評価書を作成し、自己点検・評価結果を検討し、教授会で審議し、改善につなげる体制となっている。以上のように、福岡大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)4年次後期の「薬学特別講義」(新カリで6科目、旧カリでは5科目)、「薬学演習」、ならびに、6年次前期から開講される「総合薬学特別講義」(旧カリで 10 科目)、「総合薬学演習」は、薬学共用試験、および国家試験に向けた時期に開講される復習的な要素が強い科目であり、薬学共用試験や国家試験対策に偏っているので、改善する必要がある。(2)学年によって講義1単位の授業時間(コマ数)が異なる体制をとっており、学部としての単位の設定基準が統一されていないので、改善する必要がある。- 3 -(3)ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力および自己表現能力を身に付けるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(4)薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOs(Specific Behavioral Objectives)を実施する科目が選択科目となっているため、すべてのSBOsを修得しなくても卒業できる制度は改善する必要がある。(5)実務実習事前学習は、実習項目ごとの評価はされているものの、総合的な目標達成度を評価する指標を設定して、適切に評価されているとは言い難いので、改善する必要がある。(6)4年次「薬学演習(含中間試験)」の評価には、シラバスの到達目標に記載されていない卒業研究とは全く関係のない中間試験(40%)が含まれていることから、科目の設定を見直すことが必要である。(7)問題解決能力の醸成に向けた科目の成績評価において、関連した科目を総合した問題解決能力の醸成に関わる目標達成度を評価する指標が設けられていないので、指標を設けて、それに基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(8)学士課程の修了判定において、判定基準が実施した試験の難易により変化することがあるので、あらかじめ定めた判定基準に従って修了判定を厳格に行う必要がある。(9)「総合薬学演習(含卒業試験)」の単位認定は、卒業論文 30%、ヒューマニズム・コミュニケーション 10%、卒業試験 60%で行われているが、卒業論文の評価が国家試験対策を行う授業科目の一部として行われているので、改善すべきである。(10)卒業延期者の卒業判定が事実上、「総合薬学演習(含卒業試験)」の試験の成績のみでなされているので、改善すべきである。(11)自己点検・評価結果による改善事例のほとんどが外部評価に対応するものであり、これらをPDCAサイクル実施による教育研究活動の改善に反映する必要がある。福岡大学薬学部薬学科には、今回の評価における改善すべき点や助言に適切に対応することで、大学の独自性を活かした6年制薬学教育が推進されることを期待する。
大学への提言
福岡大学 大学への提言1)助言1. 教職員に対する教育研究上の理念・目的の周知方法は、学修ガイドと薬学部シラバスの配布によって行われているが、資料の配布にとどまらず、FD等で説明することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. ヒューマニズム教育・医療倫理教育に関連した科目では、適切な学習方法で実施している科目が少ないので、それらの科目の学習方法をさらに改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)3. 学習方略にロールプレイ、SGDを取り入れている「コミュニケーション学」では100%定期試験で評価しているので、科目の到達度を適切な方法で評価することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)4. 医療英語の科目を配置するなど、英語教育を専門教育の中でさらに充実させることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬害・医療過誤・医療事故防止に関する教育として学生が肌で感じる機会を提供するとともに、医薬品の安全使用について科学的な視点と客観的な判断力が養われるように努めることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. シラバスに記載された到達目標の中に、授業計画に反映されていないSBO(記号が欠落)があり、また「薬学演習(含中間試験)」のシラバスに、ヒューマニズム教育に関する到達目標が記載されていないので、改善が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習の実際の授業コマ数に対して、科目としての単位数がかけ離れているので、科目の単位数を実態にあわせることが望まれる。(5.実務実習)8. 一般入試、センター試験利用入試では学力試験のみを基に判定を行っているので、面接試験の導入など医療人としての適性を評価するための入学者選抜試験の改善が望まれる。(7.学生の受入)9. 平成 30 年度の2~4年次生の「定期健康診断」の受診率は 20%未満と低いので、改善することが望まれる。(9.学生の支援)10. 各教員の研究業績は毎年発行される薬学集報と福岡大学のホームページ「福岡大学研究者情報」で公開されているが、教育に関する業績は掲載されていない。また、ホームページ上の研究者情報については更新をしていない教員が見受けられるので、定期的に更新することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)11. 実務家教員の多くは、他の教員に比べて授業負担が著しく大きいので、実務家教員へ- 30 -の授業負担の偏りを解消することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)2)改善すべき点1. 4年次後期の「薬学特別講義」(新カリで6科目、旧カリでは5科目)、「薬学演習」、ならびに、6年次前期から開講される「総合薬学特別講義」(旧カリで10科目)、「総合薬学演習」は、薬学共用試験、および国家試験に向けた時期に開講される復習的な要素が強い科目であり、薬学共用試験や国家試験対策に偏っているので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 学年によって講義1単位の授業時間(コマ数)が異なる体制をとっており、学部としての単位の設定基準が統一されていないので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身に付けるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価するよう改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)5. 薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsを実施する科目が選択科目となっているため、すべてのSBOsを修得しなくても卒業できる制度は改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 大学独自のアドバンスト専門科目については、その内容が具体的にわかる到達目標を記載し、独自科目であることをわかりやすく明示する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7. 実務実習事前学習は、実習項目ごとの評価はされているものの、総合的な目標達成度を評価する指標を設定して、適切に評価されているとは言い難いので、改善する必要がある。(5.実務実習)8. 4年次「薬学演習(含中間試験)」の評価には、シラバスの到達目標に記載されていない、卒業研究とは全く関係のない中間試験(40%)が含まれていることから、科目の設定を見直すことが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に向けた科目の成績評価において、関連した科目を総合した問題解決能力の醸成に関わる目標達成度を評価する指標が設けられていないので、指標を- 31 -設けて、それに基づいて適切に評価するよう改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 学士課程の修了判定において、判定基準が実施した試験の難易により変化することがあるので、あらかじめ定めた判定基準に従って修了判定を厳格に行う必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 「総合薬学演習(含卒業試験)」の単位認定は、卒業論文30%、ヒューマニズム・コミュニケーション10%、卒業試験60%で行われているが、卒業論文の評価が国家試験対策を行う授業科目の一部として行われているので、改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 卒業延期者の卒業判定が事実上、「総合薬学演習(含卒業試験)」の試験の成績のみでなされているので、改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 自己点検・評価結果による改善事例のほとんどが外部評価に対応するものであり、これらをPDCAサイクル実施による教育研究活動の改善に反映する必要がある。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2022/6/28 |
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| 医療創生大学 | 私 | 福島県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
医療創生大学 総評 医療創生大学薬学部は、「明星学苑」の校訓「健康、真面目、努力」のもと、「豊かな人間性を有し、地域の人々の健康を率先して守ることのできる、研究マインドと確かな知識に裏打ちされた、自律・自立した薬剤師を育成する」ことを教育研究上の目的として設定している。教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)は教育研究上の目的に沿って設定されている。カリキュラムはカリキュラム・ポリシーに基づき、豊かな人間性、主体的学習力ならびに問題解決能力を養うための医療創生大学薬学部の最大の特徴とする「イグナイト教育」と、基礎系科目、専門科目、臨床系科目が順次性をもって学年進行にそって構築されている。ヒューマニズム教育、医療倫理教育、およびコミュニケーションとプレゼンテーションに関する教育も、1~4年次に前述の「イグナイト教育」を中心に編成されている。東日本大震災の被災経験を基に、大学独自の選択科目として、1年次では「災害からの復興」、2年次では「地域・災害医療学」などの特徴ある科目を配置している。その他、薬学専門教育の実施に向けた準備教育、医療安全教育なども、質と量に懸念される点はあるが、順次性に配慮して行われている。薬学専門教育は、薬学教育モデル・コアカリキュラムにおおむね準拠しており、グループ学習やミニッツペーパー等の様々なアクティブラーニングを用いるなど学習領域に適した学習方略が用いられている。大学独自の薬学専門教育は、教育研究上の目的に基づいて3つの科目群を設定しており、先に述べた「災害からの復興」などの特徴ある科目は、「地域の人々の健康を率先して守ることのできる力を育む科目」に対応している。実務実習事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠し、実務家教員8名に- 2 -よる適切な指導体制の下に行われている。「実務実習実施本部」が、実務実習施設の割振り、実習施設との連携、実習生への対応などを行い、病院・薬局実習は適切に行われている。卒業研究は、4年次に実験を中心とする「卒業研究A」あるいは文献調査研究である「卒業研究B」のいずれかを選択し、6年次前期まで行われている。問題解決能力の醸成のための教育は、実質的な実施時間が短いとの懸念があるが、グループ学習を取り入れた「イグナイト教育2A」や「プレゼンテーション(アドバンストイグナイト(処方解析))」において実施されている。入学者選抜は、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、AO入学試験、推薦入学試験、一般入試、センター試験利用入試の4種類の入学試験が実施されているが、入学生の学力が薬学教育に十分であるか、さらには編入学生の薬学教育に求められる医療人教育科目の履修に懸念される点がある。学生の成績評価、進級判定、卒業判定は、学則等の関連する諸規程に基づいて行われているとしているが、種々の懸念される点が存在している。各科目における成績評価の方法はシラバスに明記されているが、不備が散見される。学生への支援は、チューター制による履修・学生生活の指導、複数の奨学金制度による経済的支援が行われ、ハラスメント防止や障がい学生に対する体制も整っている。健康管理センターによるヘルスケア、メンタルケア等の学生の健康維持を支援する体制が整備されている。教員組織については、専任教員数は大学設置基準を満たしており、教員の資格、授業科目の担当状況も適切である。教員の採用・昇任は、大学の規程に基づいて適正に行われている。教育研究に必要な講義室、実験室、図書館などの学習環境は十分に整備されている。社会との連携については、地域の薬剤師会と積極的に連携するなど適切な取り組みが行われている。自己点検・評価については、「薬学部自己点検評価委員会」を設置して行っているが、これらの組織が十分に機能しているとは判断できない。以上のように、医療創生大学薬学部の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1) 6年次の授業編成が薬剤師国家試験対策の教育に偏っていると判断されるため、改善する必要がある。- 3 -(2) イグナイト教育におけるヒューマニズム・医療倫理教育に係る授業回数は少なく、また、SGDなどの能動的参加型学習法を用いた授業も限られているので、改善する必要がある。(3) ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されることが実施されていないので、改善する必要がある。(4) 授業科目が薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標を網羅していないので、早急に改善する必要がある。(5) 問題解決能力の醸成に関する関連科目を総合して評価するための指標を設定して評価を行っていないので、改善する必要がある。(6) 留年率、退学率が高く、6年次におけるストレート在籍率は 0.5 を下回っていることから、入学者選抜に当たって、入学後の教育に求められる基礎学力が適確に評価されていないことが考えられるので、改善する必要がある。(7) 実質的な卒業試験と考えられる「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の成績評価方法、再試験の受験資格およびシラバスの記載には問題があるので改善する必要がある。(8) 6年次の国家試験受験準備科目である「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の合否で実質的卒業認定が行われており、ディプロマ・ポリシーに基づいた学士課程修了認定はなされていないので改善する必要がある。(9) 6年制薬学教育プログラムを点検・評価するための適切な項目を設定し、定期的に自己点検・評価をするように「薬学部自己点検評価委員会」を整備し機能させる必要がある。医療創生大学薬学部には、本評価で指摘された改善すべき点および助言を踏まえて、改善に取り組み、イグナイト教育など特色ある教育プログラムを効果的に活かして、より優れた6年制薬学教育が展開されることを期待する。
大学への提言
医療創生大学 大学への提言1)助言1. 薬学科の「教育研究上の目的」には、教育上の目的が薬剤師育成について設定されているが、薬学部が行う研究上の目的が含まれていないので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的の教職員への周知は、「履修の手引」やホームページだけであり、十分に行われているとは言い難いので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)3. オリエンテーションおよび「イグナイト教育1A」の資料に記載されている教育研究上の目的が、学則に定められている文言と異なるので一致させることが望まれる。(1.教育研究上の目的)4. 教育研究上の目的は、定期的には検証されていないので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)5. カリキュラム・ポリシーについて、学生・教職員に対しての周知、ならびに薬学部パンフレットなどを通じて受験生にも十分周知することが望まれる。(2.カリキュラム編成)6. 科目の単位数の設定が「履修の手引」に沿っていない科目があるので、改善すること- 43 -が望まれる。(「薬学要説(化学系)」「薬学要説(生物系)」は8コマを1単位とし、「化学演習1」は30コマで1単位としている)(2.カリキュラム編成)7. 教養教育として設定している全学共通教育科目の中の選択科目のうち、人文社会系科目等に必修科目と時間割が重複しているもの(履修できない科目;文学の世界、邦楽入門、経済学入門、社会学入門、地球環境の科学、統計のしくみ)があるので、履修できるように時間割を工夫することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 入学までの学習歴を考慮したリメディアル教育プログラムについて改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9. 薬害被害者や弁護士を講師とした授業はあるが、医療における安全管理者などの話を聞く機会はないので、学生が医療安全に関して肌で感じる機会をさらに提供するように改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)10. 生涯学習に対する意欲を醸成するための教育内容を充実させることが望まれる(3.医療人教育の基本的内容)11. 「生涯学習研修会」などの生涯学習のプログラムは提供されているが、学部生の参加を増やす方策を講じることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)12. 実務実習事前学習に密接に関連する科目である「臨床薬物動態学」、「医薬品情報学」、「調剤系実習」に関して、実務実習事前学習の内容であることが、シラバスの「授業の概要」(教育目標)に記載されていないので、学生がこれらの科目を実務実習につながる科目として学んでいないことが懸念されるので、改善することが望まれる。(5.実務実習)13. 実務実習の総合的な学習成果を測定するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが望まれる。(5.実務実習)14. 研究成果の医療や薬学における位置づけを考察して卒業論文を作成することについて、卒業論文作成要領およびシラバスの一般目標、到達目標に記載がないので、それらに記載するとともに学生に指導して卒業論文に反映されるように改善することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 問題解決型学習の実施時間を適切に確保し、体系的な問題解決能力の醸成に向けた教育が行われるように、改善することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 薬学部パンフレットと入試要項に記載されている入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)の内容が、薬学部ホームページや「履修の手引」と異なっているので、一- 44 -致させることが望まれる。(7.学生の受入)17. 一般入試とセンター試験利用入試において、面接等によって医療人としての適性を評価する工夫をすることが望まれる。(7.学生の受入)18. 一部の基礎実習(化学系実習、物理系実習)の評価方法は、学習領域(技能)に適した評価方法とは言えず、改善することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 学生が成績評価に対して疑問を生じた場合には、成績質問受付期間に大学事務局内の教務課を通じて科目担当教員に確認することができることを、「履修の手引」に記載して学生に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20. 薬学部の教育研究上の目的に基づいた教育における総合的な学習成果を適切に評価するための指標は設定されていないので、指標を設定し、その指標に基づいて評価することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 教授の半数以上が60歳代であり、年齢構成にやや偏りが見られるので改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 一部の教員に過去6年間に論文や学会発表がなく、研究活動の活性化が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 担当授業時間数に教員間で大きな差があるので、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 事務職員が大学共通部署に配属されており、薬学部専任の事務職員はいないので、適切に配置することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)25. 「薬学部自己点検評価委員会」には外部委員は在籍しないので、改善が望まれる。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点1. 6年次の授業編成が薬剤師国家試験対策の教育に偏っていると判断されるため、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. イグナイト教育におけるヒューマニズム・医療倫理教育に係る授業回数は少なく、また、SGDなどの能動的参加型学習法を用いた授業も限られているので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されることが実施されていないので、改- 45 -善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力を養う教育について、授業回数および学習方略を改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されることが実施されていないので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)6. 授業科目が薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標を網羅していないので、早急に改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7. シラバスの表記に以下のような不備が散見されるので、改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)① 「授業の概要」に薬学教育モデル・コアカリキュラムの一般目標が記載されていない。② 授業形態に、当該科目で用いる学習方略の記載漏れがある。③ 授業内容に対応しないSBOの記載が散見される。④ 大学独自科目の表示が分かりにくく、その根拠が説明されていない。⑤ 成績評価方法と寄与率の記載が分かりにくい。8. 到達目標に適した学習方略を用いた教育が行われていない授業科目があるので、改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)9. 実務実習事前学習の目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(5.実務実習)10. 卒業研究の実施時間が十分に確保されていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11. 卒業論文の評価を複数の教員によって行うように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 問題解決能力の醸成に関する関連科目を総合して評価するための指標を設定して評価を行っていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 薬学部教授会には、入試判定会議による決定事項が報告されるのみで、合否判定には直接は関与していないので、改善する必要がある。(7.学生の受入)14. 留年率、退学率が高く、6年次におけるストレート在籍率は0.5を下回っていることから、入学者選抜に当たって、入学後の教育に求められる基礎学力が適確に評価されて- 46 -いないことが考えられるので、改善する必要がある。(7.学生の受入)15. 編入学者は、出身学部によっては薬学教育に求められている「早期体験学習(早期臨床体験)」等の医療人教育を履修していない可能性が強く懸念されるので、編入学者に対する医療人教育が十分行われるように改善する必要がある。(7.学生の受入)16. 出席を評価項目としているのは、適正な評価項目ではないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 「臨床薬学2」において、本試験 60 点以上の場合のみ、小テスト・レポートの評価を加点する、ならびに「薬品分析学1」、「調剤系実習」において全員に一律に加算点が与えられるという評価方法は適正ではないので、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 実質的な卒業試験と考えられる「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」のシラバスの記載には問題があるので改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 予備校模擬試験を受験することを、「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の再試験の受験資格にしていることは不適切であるので、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20. 6年次の国家試験受験準備科目である「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の合否で実質的卒業認定が行われており、ディプロマ・ポリシーに基づいた学士課程修了認定はなされていないので改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 6年制薬学教育プログラムを点検・評価するための適切な項目を設定し、定期的に自己点検・評価をするように「薬学部自己点検評価委員会」を整備し機能させる必要がある。(13.自己点検・評価)22. 自己点検・評価の結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、その結果を教育研究活動の改善に反映させる必要がある。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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3:但し書き 改善報告審議結果 2022/6/28 |
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| 名城大学 | 私 | 愛知県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
名城大学 総評名城大学薬学部は、「薬学の確かな知識、技能とともに、生命の尊さを知り、豊かな人間性と倫理観をもち、人々の健康と福祉の向上に貢献できる人材の養成」を目的として掲げ、薬剤師養成教育を行っている。現行の3つのポリシーは、2016(平成 28)年 12 月に制定されている。カリキュラムは、1年生~4年生に対しては 2014(平成 26)年に策定した新カリキュラムを、5年生および6年生には 2005(平成 17)年に策定した旧カリキュラムを適用している。各科目の体系性は、カリキュラムツリーによって薬学教育モデル・コアカリキュラムの領域との関連性が明示されている。医療人として生命に関わる薬学専門家に相応しい行動を身につけるための教育は、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)に基づき、医療全般を概観し、薬剤師としての倫理観、使命感、職業観を醸成する教育科目を初年次に重点的に配置し、その後も各学年で、順次性と体系性を持って実施している。4年次前期には統合型講義科目「薬物治療マネジメント」を実施し、基礎と臨床を相互に関連付ける学習を積極的に行っている。これらの科目の中では、様々な学習方略を用い、学習効果を高める努力をし、また、筆記試験およびレポートのほかに、TBL(Team-Based Learning)のピア評価、課題シートあるいはルーブリック評価を採り入れている。早期臨床体験学習は、病院・介護施設・保険薬局の見学、不自由体験、救命救急法を実施し、多くの体験ができるように工夫している。実務実習事前学習は、3年次「薬剤学」、4年次前期「薬物治療マネジメント」、4年次後期「実務実習事前講義・演習」を組み合わせて実施しており、到達度は、ポストテストおよび技能評価試験を通して確認している。薬学共用試験(CBT:Computer Based Testing およびOSCE:Objective StructuredClinical Examination)は薬学共用試験センターが提示した薬学共用試験実施要項に従って実施している。実務実習は、実務実習運営委員会が中心となって、方針や事案の検討、実務実習を円滑に行うための対応策の提案、教員への情報提供などを含め、総括的に取りまとめている。実習施設は一般社団法人薬学教育協議会病院・薬局実務実習東海地区調整- 2 -機構を介して選定している。実務実習の成績評価は、指導薬剤師による各SBO(SpecificBehavioral Objective)に対する評価、また日誌の記載状況、出欠状況、提出物の期限遵守状況等に基づいた実習態度に対する評価を総合的に勘案して数値化し、実務系教員が最終評価を実施している。卒業研究は4年次の後期から6年次9月まで、配属研究室で実施している。6年次に卒業論文を作成し、合同で発表会を実施している。成績評価は、シラバスの「成績評価方法および評価基準」の欄に明示し、学生に周知している。2018(平成 30)年度の各学年の過年度在籍率は6~26%、6年生のストレート在籍率は 66%である。また、退学者数は毎年おおむね 20 名程度である。学生に対してディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)で求める学修成果(アウトカム)を具体的に明示し、学修成果を可視化するために、ディプロマ・ポリシーごとにアウトカムを設定し、複数の観点からなるルーブリック評価表(ディプロマ・ルーブリック)を作成しており、学生は毎年度ごとに総合的な学習成果を測定し、教員からのアドバイスを受けている。入学者は、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)に基づき、一般入学試験と推薦入学試験を実施し選抜している。大学では、全学部の推薦入学試験合格者を対象に、学習習慣の維持と入学後の円滑な大学教育の開始を目的として、入学前学習プログラムを提供している。履修指導ならびに学習相談のための仕組みとして、助教以上の全教員が1年次~4年次の研究室配属までの学生を原則として各学年4~5名ずつ受け持つ「指導教員制度」を導入している。指導教員は、随時受け持ち学生の履修指導や学習指導をはじめ、メンタルケアや大学生活全般の相談に当っている。学生の経済的支援に関する情報の提供および対応は、主に薬学部事務室の学生係が担当している。実験・実習等に必要な安全教育としては、1年次「入門実験」において、「学生実習における実習上の注意事項」を全員に配布し、ガイダンスを実施している。卒業研究にあたっては、安全な実験を行うための注意点や、研究倫理、適切な実験器具・機器の使用法について教授し、適正かつ安全な研究の実施に努めている。薬学部の専任教員は 66 名であり、大学設置基準を上まわる数の専任教員を配置している。八事キャンパス(敷地面積 17,553 ㎡)には、新1号館、新2号館、新3号館、7号館、体育館および学生会館城薬ホールの計6棟が配置されており、十分な数の講義室と実験実- 3 -習室を備えている。図書館は、新1号館地下に設置し、学生閲覧室、書架室、視聴覚閲覧ブースおよび資料検索用パソコンを整備している。民間企業や国立大学法人などと契約を締結した受託研究・共同研究、文部科学省学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金や厚生労働省科学研究費補助金/厚生労働行政推進調査事業費補助金などの公的研究費による外部機関との共同研究が盛んである。大学では 2003(平成 15)年 10 月「教育研究の質の保証」を旨とした自己点検・評価システムの構築、学長を委員長とする「大学評価委員会」を設置し、さらに、「大学評価プロジェクトチーム」を設置して組織的な活動を行う体制づくりがされている。2004(平成 16)年、名城大学の基本戦略を定め、その実現に向けて点検・評価を繰り返しながら大学運営を推進している。以上のように、名城大学薬学部の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合している。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1)ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、学習成果を総合した目標達成度の評価指標を設定し評価するよう改善すべきである。(2)コミュニケーション能力および自己表現能力の学習成果を総合した目標達成度の評価指標を設定し評価するよう改善すべきである。(3)実務実習事前学習の総合的な目標達成度を評価するための指標が設定されておらず、それに基づいて適切に評価されていないので、改善すべきである。(4)2014(平成 26)年度に策定した新カリキュラム導入後も進級率に大きな変動は見られないので、指導方法をさらに改善すべきである。(5)自己点検・評価結果を教育研究活動の改善に結び付ける活動は、委員会を中心に行われているので、「薬学部評価委員会」を中心とする体制に整備する必要がある。名城大学薬学部には、本評価での改善すべき点、助言を踏まえ、積極的に改善に取り組み、薬学教育のさらなる向上に努めることが望まれる。
大学への提言
名城大学 大学への提言1)長所1. 4年次前期の「薬物治療マネジメント」において、PBL学習、シミュレーターを使った体験プログラム、独自に開発したシミュレーションソフトを利用した振り返り、医学部などと合同のSGDを行うなど、多様な方略を用いて代表的疾患の薬物治療をマネジメントできる能力を醸成している。(4.薬学専門教育の内容)2. 情報発信力、論理的思考、創造的思考、リスクテークと遂行能力、主体的な学びの実践、学びの応用(転移)、振り返り(省察)による自己評価、専門性を高める努力、ロールモデルおよび教育能力などを評価項目とした独自のルーブリック評価表を作成し、総合的に学生の問題解決能力向上を判定する仕組みを整えている。(6.問題解決能力の醸成のための教育)- 36 -2)助言1. 「教育研究上の目的」の内容は記載場所ごとに異なっているので、統一した表現で公開することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2. 「教育研究上の目的」は、社会情勢や人材養成の目的の変化に合わせて定期的に検証し、改訂することが望ましい。(1.教育研究上の目的)3. 「教育研究上の目的」の教職員への周知に関しては、冊子を配付することに留まっているので、FD講習会などで周知することが望ましい。(1.教育研究上の目的)4. カリキュラム・ポリシーの周知方法は、教職員に対しては学生便覧配布のみであり、周知が十分でないので、FD講習会等での周知が望ましい。(2.カリキュラム編成)5. 成績不振者に対しては振り返り演習科目の履修が必須となり、自由意志に基づく選択科目の履修が制限される状況となっているので、改善することが望ましい。(2.カリキュラム編成)6. 再履修者に対して実施される単位認定試験の再試験は実施されないので、本試験と同様の扱いにすることが望ましい。(2.カリキュラム編成)7. 教養教育・語学教育において、選択科目の開講数を増やすことが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)8. コミュニケーション能力および自己表現能力教育科目の評価方法は、レポートや態度、ピア評価を組み合わせ、筆記試験に偏らない評価を検討することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)9. 英語力を身につけるための教育は1年次に集中しているので、6年間にわたって体系的に4要素の教育を編成し、充実させることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)10. 医療現場で薬剤師として必要とされる語学力や医療の進歩・改革に対応するために必要とされる語学力を身に着けるための教育を充実させることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)11. 「卒後教育講座」には、多くの学生が参加することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)12. 実習の評価については、筆記試験の割合が高い科目があるので、技能・態度の評価を重視することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)13. 全ての科目で基礎と臨床の関連付けをするよう努めることが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)- 37 -14. Ⅱ期以降に実務実習を開始する学生に対し、実務実習の直前に到達度が確認されていないので、改善することが望ましい。(5.実務実習)15. 卒業論文の研究成果における医療や薬学における位置づけについて、卒業論文作成要項などを改訂し、必ず記載するように指導することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 一般入学試験においては、面接等による医療人としての適性の直接的な評価は行っていないので、面接等を導入することが望ましい。(7.学生の受入)17. 試験成績に疑義のある場合には、各講義科目の担当教員を訪ね、成績評価の再確認を願い出る制度を設けているが、評価の透明性を担保するために、第三者が関わる仕組みを取り入れることが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 専任教員1名あたりの学生数は24.2名であり、観点で望ましいとされている10名以内を満たしていないので、教員増を検討することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)19. 教育研究活動の詳細な報告が毎年行われておらず、専門分野における優れた知識・技能等を有していることを恒常的に保証する仕組みとはなっていないので、評価の頻度を高めることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)20. ウェブサイトの教員情報はアップデートされていないものが含まれるので、常に最新の情報を公開することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)21. 実務系教員の平均授業担当時間数が他の教員の平均授業担当時間数の約1.5倍となっているので、平均化することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)22. 教員と職員が連携して資質向上を図るFD・SD活動を行うことが望ましい。(10.教員組織・職員組織)23. 八事キャンパス内では、校舎の通路部分に約35種類の薬用植物を植栽し、学生が直に触れることができるが、狭小であるので、適切な規模となるよう改善することが望ましい。(11.学習環境)24. 卒後教育講座は会場設備の関係から在学生の出席を積極的に広報していないが、会場の変更等を含め、さらに多くの方が参加できるようにすることが望ましい。(12.社会との連携)25. 薬学部独自のウェブサイトでは英文による情報発信を行っていないので、独自に発信することが望ましい。(12.社会との連携)26. 「薬学部評価委員会」には、外部委員を加えることが望ましい。(13.自己点検・- 38 -評価)27. ホームページ上に公開された自己点検・評価結果は、2010(平成22)年3月に公表した「自己評価21」のみであるので、最新のものを掲載することが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、学習成果を総合した目標達成度の評価指標を設定し評価するよう改善すべきである。(3.医療人教育の基本的内容)2. コミュニケーション能力および自己表現能力の学習成果を総合した目標達成度の評価指標を設定し評価するよう改善すべきである。(3.医療人教育の基本的内容)3. シラバスの授業計画の欄(特に演習科目)に、対応するSBOsが記されていない科目が散見されるので、改善すべきである。(4.薬学専門教育の内容)4. 薬学教育モデル・コアカリキュラムのSBOsの一部が実施されていないので、改善すべきである。(4.薬学専門教育の内容)5. 実務実習事前学習の総合的な目標達成度を評価するための指標が設定されておらず、それに基づいて適切に評価されていないので、改善すべきである。(5.実務実習)6. 指導薬剤師からの意見の聴取が十分でないので積極的に聴取するように改善すべきである。(5.実務実習)7. 「薬学卒業研究基礎」の実施ならびに評価が学部として統一した基準で行われていないので、改善すべきである。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 2014(平成26)年度に策定した新カリキュラム導入後も進級率に大きな変動は見られないので、指導方法をさらに改善すべきである。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)9. 事故や災害の防止と対応に向けた規則やマニュアルが十分でないので、整備すべきである。(9.学生の支援)10. 助教が単独で科目を担当するのは望ましくないので、改善すべきである。(10.教員組織・職員組織)11. 自己点検・評価結果を教育研究活動の改善に結び付ける活動は、委員会を中心に行われているので、「薬学部評価委員会」を中心とする体制に整備する必要がある。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 横浜薬科大学 | 私 | 神奈川県 | 第1期 |
2019年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
横浜薬科大学 総評横浜薬科大学薬学部の教育研究上の目的および使命は、建学の精神である「個性の伸展による人生練磨」を踏まえ、薬剤師養成教育に課せられた基本的な使命に基づいて設定されており、それらは医療を取り巻く環境、薬剤師に対する社会的ニーズを反映したものとなっている。また、6年制の3学科と4年制の1学科のそれぞれに特徴的な教育研究上の目的(教育目標)も定めている。横浜薬科大学薬学部(6年制の3学科)は、教育研究上の目的に沿ったカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)に基づいて編成されたカリキュラムによる教育を行っており、ヒューマニズム教育・医療倫理教育関連科目を全学年に配置し、薬学専門科目を薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠して実施し、知識・技能・態度を効果的に習得させるために、講義科目が終了したのちに関連する実習科目を行うなどの工夫がなされている。実務実習は、3年次から4年次に実務実習事前学習を複数の科目によって十分な時間数で実施し、実務実習は、実務実習センター教員と学生の所属する研究室の全教員が協力して実習施設を訪問し、学生の実習実施状況や出席状況を確認するなど、大学と実習施設間の連携を図っている。問題解決能力の醸成を目的とする卒業研究は、4年次後期から6年次前期まで行われ、研究成果は卒業論文発表会でポスター形式で発表し、卒業論文にまとめられている。卒業研究の評価には配属研究室以外の教員が副査として参加している。入学者の選抜は、一般入試、センター試験利用入試の他、AO入試、社会人入試、指定校および公募推薦入試などの多岐にわたる方法で行われ、合格者は適正に決定され、入学者数は入学定員から大きな乖離は認められない。成績評価は学生に周知した方法で行われており、進級や卒業に関わる判定も規程に沿って行われている。留年生や卒業延期生は少ないとは言えないが、それらの学生に対する支援は、薬学教育センター教員が中心となって、学習指導や生活指導を行っている。学生生活に対する各種の支援体制は整備され、障がい者受入れのために構内のバリアフ- 2 -リー化も進めている。専任教員は各専門分野において教育・研究に実績を有する者が配置されており、教員数も 96 名と大学設置基準を満たしている。教員の採用および昇任は適切な手続きにより行われている。教員の研究環境や学生の学習環境についても整えられている。社会との連携としては、横浜市および横浜市薬剤師会との連携のもと、モバイルファーマシー2台を運用していることが特色としてあげられる。以上のように、横浜薬科大学薬学部の6年制学科(健康薬学科 漢方薬学科 臨床薬学科)の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかしながら、主な改善すべき点として、以下が挙げられる。(1)6年次の教育カリキュラムが、薬剤師国家試験の合格のみを目指した受験準備教育に著しく偏っているので、改める必要がある。(2)医療人教育の目標達成度を評価するための指標を設定するとともに、それに基づく評価を行う必要がある。(3)実務実習事前学習全体についての総合的な目標達成度を評価するための指標を設定するとともに、それに基づく評価を行う必要がある。(4)問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための指標を設定するとともに、それに基づく評価を行う必要がある。(5)半数以上の学生が6年間の在籍で卒業できていない現状は問題であるので、学生の在籍状況を改善させるための取り組みをなお一層充実させる必要がある。(6)「薬学総合演習」試験の合否が学士課程修了の可否判断基準となり、この科目が不合格になることで6年次在籍者の約1/4が卒業できていないという実態は、この大学における学士課程修了の認定が、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)の達成より薬剤師国家試験の合否予測を重視して行われていることを意味しているので、改める必要がある。(7)6年制薬学教育プログラムを自己点検・評価するために薬学部内に定期的に検証する組織を整備し、内部質保証を図る必要がある。以上の指摘に加えて、中項目ごとの概評にある改善すべき点、助言を踏まえて積極的に改善に取り組み、横浜薬科大学薬学部 健康薬学科、漢方薬学科、臨床薬学科の6年制薬学教育がさらに優れたものとなることを期待する。
大学への提言
横浜薬科大学 大学への提言1)長所1. モバイルファーマシー(災害対策医薬品供給車両)を保有し、横浜市薬剤師会、および横浜市との連携協定を締結して、災害時などに備えて常に出動できる状態で待機しているほか、学生の教育や市民防災イベントなどにも活用している。(12.社会との連携)2)助言1. ホームページを、「教育研究上の目的」に容易にアクセスできるよう修正することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的を検証する体制を整備し、定期的に検証していくことが望まれる。(1.教育研究上の目的)3. カリキュラム・ポリシーの「成績評価は、科目の特性に応じて適切かつ多様な評価方法を設けています。」という方針は、多様な評価方法を具体的に示すものに改訂することが望ましい。(2.カリキュラム編成)4. ディプロマ・ポリシーに謳われている「倫理観」ならびに「国際感覚」を醸成するための教育に対応する内容をカリキュラム・ポリシーに盛り込むことが望まれる。(2.カリキュラム編成)5. 教養科目に必修科目が多いことは、学生が幅広い教養教育プログラムを学ぶという観点からは好ましくないので、開講科目数を増やし人文・社会科学系の科目を充実させるなど、学生が選択できる科目の幅を広げることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 英語教育において、「書く」についての教育の充実が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)7. 生涯学習に対する意欲を醸成するための科目の多くは1年次に集中しており、体系的とはなっていないので、改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 学力試験のみで選抜を行っている入試区分においても、面接など医療人としての適性- 45 -を評価するための試験を導入するなどの工夫を行うことが望まれる。(7.学生の受入)9. 学士課程修了判定会議を12月に実施しているが、就学期間が3か月も残っている時期に卒業の可否を決定することが適切であるとは言い難いので、より適切な時期に実施することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 教育研究上の目的に基づいた6年間の総合的な学習成果を測定するための指標を設定し、それに基づく評価を行うことが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 訪問調査で見学した実習では、実習室がやや過密であり、実習中の事故への対応などが懸念されるので、改善することが望ましい。(9.学生の支援)12. 薬剤師の実務経験を有する実務家教員が実務研鑽にまとまった時間を充てることを可能にする研修制度を設けることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)13. 一部の教員への負担偏重を是正し、適正な研究時間の確保ができるように、授業時間数の設定を見直することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)14. 科研費などの外部資金を獲得するための具体的な支援を行う組織体制を整備することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)15. 授業アンケートの回答率は20%程度と低い上に無効な回答も多いため、回収率を高めることが望ましい。(10.教員組織・職員組織)16. 教員の海外研修は行われていないので、機会を設けることが望ましい。(12.社会との連携)17. 自己点検評価委員会に外部委員を含めることが望ましい。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. カリキュラムに沿った6年間の学修によって、3学科に共通、および各学科に固有のディプロマ・ポリシーのどの項目が達成され、それによって薬剤師に求められる基本的な資質がどのように修得できるのかを理解できるよう、カリキュラム・ツリーを改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. 6年次の国家試験受験準備のための演習と補習において、正規授業の演習より多くの時間を予備校による補習に充てており、6年次の教育カリキュラムが薬剤師国家試験の合格のみを目指した受験準備教育に著しく偏重しているので、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育における目標達成度を総合的に評価するための指- 46 -標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育における目標達成度を総合的に評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. シラバスの学習方法の記載が統一されておらず、目標と学習方法が一致していない科目が散見されるので、改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)6. 実務実習事前学習全体についての総合的な目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づき適切に評価する必要がある。(5.実務実習)7. 卒業研究に関わる新カリキュラムの単位数(10単位)の内訳が、規約、「自己点検・評価書」、シラバスで異なっていることについては、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)8. 医療や薬学における研究の位置づけを考察するよう明記された卒業論文作成要領を整備する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 問題解決能力の醸成に向けた教育において、目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 入学選抜で、入学後の教育を受けるために必要な基礎学力を欠く受験生を合格させないよう、入学者選抜の方法を改善する必要がある。(7.学生の受入)11. 成績の判定結果に疑義がある場合に学生が問い合わせる制度が定められていないので、早急に整備する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. 半数以上の学生が6年間の在籍で卒業できていない現状は問題であるので、学生の在籍状況を改善させるための取り組みをなお一層充実させる必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 「薬学総合演習」の合格ラインを学生ごとに引き下げる制度に、外部予備校による模擬試験受験の有無および不正解問題への取り組み状況を点数化して組み入れていることは適切ではないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. 「薬学総合演習」試験の合否が学士課程修了の可否判断基準となり、この科目が不合格になることで6年次在籍者の約1/4が卒業できていないという実態は、この大学における学士課程修了の認定が、ディプロマ・ポリシーの達成より薬剤師国家試験の- 47 -合否予測を重視して行われていることを意味しているので、改める必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)15. 横浜薬科大学が毎年行っている委員会や教員による点検・評価は、本機構が求めている6年制薬学教育プログラムに対する自己点検・評価ではない。6年制薬学教育プログラムに対する自己点検・評価を大学(あるいは薬学部)として恒常的に行い、その結果を公表する体制を構築することが必要である。(13.自己点検・評価)16. 横浜薬科大学の6年制薬学教育のレベルを保つために必要な多くの問題を解決するため、委員会や教員による個別の問題の改善ではなく、6年制薬学教育の現状が抱えている諸問題に対する点検・評価に大学全体で取り組み、その結果を教育のレベルの改善に反映できる体制を早急に構築することが必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 北陸大学 | 私 | 石川県 | 第1期 | 2015年度 | 継 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
北陸大学 総評北陸大学薬学部薬学科は「医療人としての倫理観、使命感、責任感及び高度な薬学の知 識・技能を身に付け、臨床の現場で実践的な能力を発揮できる薬剤師を養成する。」を人 材養成の目的として掲げ、教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)、入学 者受入方針(アドミッション・ポリシー)を制定し、6年制薬学教育を行っている。 教育課程は、教育課程の編成・実施方針に沿って低学年から高学年まで教養教育も含め 段階的に編成されている。特に低学年では能力別クラス編成の実施、補充教育の実施など、 入学者の基礎学力不足への対応にも努めている。また、専門教育においては、アドバンス ト教育として「高度医療薬剤師演習」、「東洋医薬学演習」、及び「健康医療薬学演習」 が選択コースとして設定され、「和漢薬学」、「鍼灸学」、「漢方(中医)処方学」など も選択科目として開講されている。実務実習事前学習は適切な指導者のもとで実施され、 薬学共用試験本試験終了後の1月下旬に総合復習学習も行っている。実務実習の配属は北 陸地区調整機構を介して行われ、病院実習は金沢医科大学病院を中心に、薬局実習は金沢 市ならびに高岡市周辺を中心に北陸三県の保険薬局で行われている。また、通学が困難な 地域で実習を受ける学生のための宿泊施設として、大学の山中町セミナーハウスが利用さ れている。 入学試験は多様な方式で行われている。入学者数は、平成20年から24年までは平均充足 率が54.3%と極めて低い状態が続き、指定校推薦選抜の見直しと学費減免制度の導入によ り回復傾向を見せているが、現時点でも入学者が入学定員を下回っている。 学習環境は、古い建物でのバリアフリー化に遅れが認められるが全般的には良好であり、 学生支援体制も整っている。社会との連携については、地域の薬剤師の資質向上と保健衛 生の保持・向上に努めている。 しかし、本機構の評価基準に照らして教育プログラムの内容を評価すると、多くの問題 が見出される。改善を必要とする重大な問題点は下記のとおりである。1)カリキュラムが薬学共用試験ならびに薬剤師国家試験の合格対策に偏っていることが 懸念される。すなわち、国家試験受験対策を目的とする学習に、5年次の実務実習の行わ れていない時期と6年次における多くの時間が充てられていることで、卒業研究の実施期 間が圧迫されており、成績の評価方法にも問題があるため、問題解決型学習が体系的、効 果的に実施されていない。さらに、4年次後期の大半を薬学共用試験のCBT(Computer Based Testing)対策に充てていることが2、3年次の過密カリキュラムの原因となり、当 該学年で留年者が増す一因になっている。 2)「実務事前学習」の成績評価において、薬学共用試験センターによる共用試験(CB T、OSCE(Objective Structured Clinical Examination))の成績が一定の基準を下 回った場合に、この科目を不可とすることは適切ではない。 3)留年率と退学率が恒常的に高く、入学定員ならびに基礎学力の確認を含めた入学シス テムが適切に機能しているとは言えない。 4)「総合薬学演習」の単位認定試験の合否が実質的な卒業判定基準となっている。また、 平成26年度は一部学生に対して国家試験終了後の3月末での卒業認定が実施されている。 さらに、最終学年で留年となった学生には、前年度未修得となった必修科目である「総合 薬学演習」の再履修が義務づけられているはずであるが、当該学生は留年した年次の8月 に実施する再試験を受験して単位を取得し、その後10月から休学して国家試験予備校に通 い、2月に復学して卒業認定を受けている。これらのことは国家試験合格率の向上を目指 したものであると言わざるを得ない。 上記の諸問題点に加えて、シラバスの記載に不備が認められる科目が多数存在する。ま た、薬学専門教育が講義に偏り到達目標の学習領域に合致した学習方略が設定されていな い科目が多数存在するほか、シラバスに記載されている評価方法と実際の評価との不整合 が多く認められる。さらに、入学者の選抜について教育に責任を持つ薬学部教授会での審 議がなされていない、などの多くの問題点が認められる。 今回の評価における大学への提言の「改善すべき点」として指摘した諸問題を教職員で 共有し、改善に取り組み、北陸大学として特色のある6年制薬学教育を構築し実施するこ とを期待して止まない。
大学への提言
北陸大学 大学への提言1)助言 1.薬学部の人材養成の目的ならびに教育方針・目標に関する定期的な検証がなされてい ないため、学部としての検証体制の確立と定期的な実施が望まれる。(1.教育研究 上の目的) 2.医療系科目の多くが2年次及び3年次に集中して開講されているために学生への過 度な負担が生じ、当該学年での留年生が多い一因にもなっていると考えられ、カリキ ュラムの点検評価と適切な変更が望まれる。(2.カリキュラム編成) 3.教養教育と薬学教育との関連性が学生に分かるカリキュラムマップの作成が望まれる。 (3.医療人教育の基本的内容) 4.医療人教育に関わる科目が講義中心であり、能動的参加型学習等が少ないので、能動 的参加型学習の充実が期待される。(3.医療人教育の基本的内容) 5.「リベラルアーツⅠ(医療人)」は、医療人とは何かといった重要な内容を含むにも かかわらず選択科目として設定されているため、必修科目とすることが望ましい。(3. 医療人教育の基本的内容) 6.以下の科目における態度教育の成績評価の方法について修正が望まれる。(3.医療 人教育の基本的内容) ① 「人間学I(生と死)」は、13項目ある評価項目のすべてを理解することを目標 にはしておらず、評価の指標が不明瞭である。 ② 「人間学II(心理)」は、出席と定期試験により評価されており、コミュニケー ション等の技術・態度の修得を目標とした適切な評価方法が導入されていない。 7.シラバスなどに以下の不備があるので、修正が望まれる。(4.薬学専門教育の内容)① 「薬学入門Ⅰ」、「薬学入門Ⅱ」は、シラバスから判断すると薬剤師の知識に関 する教育が主な内容と思われ、ヒューマニズム教育・医療倫理教育の内容がどの 程度教授されているのか不明である。 ② フレッシュマンセミナーのスケジュールからは、少人数制のプログラムであるこ とやコミュニケーションの機会を設けていることが確認できない。 ③ 「病態解析系実習」のシラバスからはSGDであることが確認できない。 ④ 「医療英語」のシラバスの授業計画からはプレゼンテーション力を養う教育が行 われていると判断できない。 ⑤ 「科学英語の基礎Ⅰ・Ⅱ」のシラバスから、4要素のバランスを配慮した時間割 編成となっていることが確認できない。 ⑥ 「日本近現代史」のシラバスがない。 ⑦ 「臨床体験学習」、「人体解剖学習」のシラバスと学年別授業科目への記載がない。 ⑧ 「薬学基礎ゼミⅠ」がシラバスならびに履修基準表に記載されていない。 ⑨ 「基礎演習」のシラバスにおける評価方法が適切でない。 8.専門教育における現職の薬剤師などとの交流体制の整備と、現職の薬剤師などによる 講義の実施が望まれる。(4.薬学専門教育の内容) 9.生化学系実習と衛生環境系実習のシラバスでは、知識のみを評価方法としているが、 実習科目として適正な評価方法とすることが望まれる。(4.薬学専門教育の内容) 10.学生に配布されているカリキュラムマップは簡易型であり、シラバスにおける到達目 標の整理なども不十分で、カリキュラムの体系性が分かりにくいので、分かりやすい 形に整備することが望まれる。(4.薬学専門教育の内容) 11.薬学教育モデル・コアカリキュラムに対応させた科目設定とするため、以下の修正が 望まれる。(4.薬学専門教育の内容) ① 技能のSBOs項目であるC7−(1)—2−4(技能)が「薬用植物学」の講義に 記載され、C9−(6)—2−7(技能)が「遺伝子工学」の講義に記載されており、 行動目標に対応した科目での実施が望まれる。 ② 基礎資料3-1においては、C10−(2)-4−1、−3、−4は「生体防御学」が該 当科目に記載されているが、「生体防御学」のシラバスにはこれらのSBOsは 記載されておらず、修正が望まれる。 ③ 知識・技能のSBOs項目を含むC12−(1)-2-2が、「衛生化学Ⅱ」の講義に 記載されており、行動目標に対応した科目での実施が望まれる④ 知識・技能のSBOs項目であるC14−(2)-1−2(知識・技能)が、「薬物治 療学Ⅰ」の講義に記載されており、行動目標に対応した科目での実施が望まれる。 ⑤ 「物理化学系実習」、「分析化学系実習」は、実習科目であるにもかかわらず、シ ラバス上では、あたかも約半分の時間を講義に費やしているように誤解を招く表 現になっているので、実態に即した記載への改訂が望まれる。 12.実務実習の開始時期と実務実習事前学習の終了時期が離れる場合の実務実習直前での 到達度を確認する体制を整備することが望まれる。(5.実務実習) 13.問題解決型学習について、実質的時間数から換算した単位数としては卒業要件単位の 1/10 を超えていないので、充実が望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育) 14.1年次の「薬学基礎実習」を除き、多くの実習系科目のシラバスにはプレゼンテー ションやディスカッションの記載がないので、明記することが望ましい。(6.問題 解決能力の醸成のための教育) 15. 基礎学力が不足している学生が入学している可能性があり、全ての選抜方法で基礎学 力を担保するなどの方策が求められる。(7.学生の受入) 16. 学生に対するハラスメントの注意喚起は学生便覧への「ハラスメント」や「迷惑行為」 の掲示に留まり、教員や外部講師による教育はなされておらず、学生への教育体制の 構築が望まれる。(9.学生の支援) 17.古い建物はバリアフリー化されておらず、対応が望まれる。(9.学生の支援) 18.学生生活については、情報を収集するシステムが構築されておらず、構築が望まれる。 (9.学生の支援) 19.収容定員を基準にした専任教員一人当たりの学生数は 28.2 名であるので、この数を減 らす取り組みが期待される。 (10.教員組織・職員組織) 20.外部資金の獲得件数ならびに金額を増すための取り組みの推進が期待される。(10. 教員組織・職員組織) 21. 卒業研究室の配属において学生数の極端な偏りが発生しているので、卒業研究指導の 教育効果の観点から、配属学生数を適正化することが望ましい。(10.教員組織・ 職員組織) 22.学部ホームページに掲載されている教員の教育・研究業績を毎年更新していない教員 が見られるので、定期的な更新が望まれる。(10.教員組織・職員組織) 23. 収容定員に比して情報処理教育のための施設と設備が不足しているので、それらの充実が期待される。(11.学習環境) 24. 長期海外出張制度を利用した教員の海外研修の促進が望まれる。(12.社会との連 携) 25.全学的な自己点検・評価委員会ならびに薬学部の自己点検・評価プロジェクトチーム への外部委員の参加が期待される。(13.自己点検・評価) 2)改善すべき点 1.薬学部の「理念」を明示し、「教育研究上の目的」がこれを踏まえたものであること が明らかになるように改善する必要がある(1.教育研究上の目的) 2.4年次後期の大半を薬学共用試験CBT対策に充てる偏った教育がなされることが2、 3年次の過密カリキュラムの原因となっているので、早急に改善が必要である。(2. カリキュラム編成) 3.薬剤師国家試験対策教育である「事前総合薬学演習」と「総合薬学演習」が5年次の 臨床実習のない期間と6年次に置かれ、6年次の土曜日にはさらに国家試験補習も実 施される。これは5、6年次の多くの時間を国家試験の準備教育に充てる偏った教育 になっていることを意味しており、卒業研究など本来の教育内容に割り当てる時間を 早急に増やすことが必要である。(2.カリキュラム編成) 4.ヒューマニズム教育・医療倫理教育ならびにコミュニケーション能力・自己表現能力 を身に付けるための教育において、最終的な目標達成度を評価する指標の設定とそれ に基づく評価が行われていないため、それらの実施が必要である。(3.医療人教育 の基本的内容) 5.薬学専門教育が講義に偏っているので、演習など到達目標の学習領域に合致した学習 方略の設定と科目編成の再構築が必要である。(4.薬学専門教育の内容) 6.「実務事前学習」の目標達成度を総合的に評価するための指標の設定と、それに基づ く評価も行われていないので、実施に向けた改善が必要である。(5.実務実習) 7.「実務事前学習」の成績評価を、薬学共用試験の成績が一定の基準を下回った場合に 「不可」とする制度は適切ではないので、早急に廃止することが必要である。(5. 実務実習) 8.学生が卒業研究に相当する「総合薬学研究」に取り組むことができる時間が実質的に 約半年しかないので、十分な時間を与えるよう改善が必要である。(6.問題解決能 力の醸成のための教育)9.「総合薬学研究」の成績評価の基準が具体性に欠けているため、評価結果に教員間で の差異が生じているので、成績評価の平等性ならびに厳格性を担保するために、早急 に具体的かつ統一的な評価指標の設定が必要である。(6.問題解決能力の醸成のた めの教育) 10.問題解決能力の醸成に向けた教育において、個々の科目に成績評価の基準は設定され ているが、それらを総合した目標達成度を評価するための指標の設定と、それに基づ く評価はなされていないので、改善が必要である。(6.問題解決能力の醸成のため の教育) 11.知識のみを評価方法としている実験実習科目が散見されるなど、科目によっては問題 解決能力の評価に対応する成績の評価方法に問題があるので、改善が必要である。(6. 問題解決能力の醸成のための教育) 12. 入学者の選抜について、教育に責任を持つ薬学部教授会での審議がなされていないの で、早急に改善が必要である。(7.学生の受入) 13.シラバスに記載されている評価方法と実際の評価との不一致が多くの科目で認められ るため、早急に改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定) 14.留年率と退学率が恒常的に高いため、入学定員ならびに基礎学力の確認を含めた入学 者選抜システムの抜本的な改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了 認定) 15.薬剤師国家試験準備を目的とする「総合薬学演習」の不合格だけの理由で、多くの卒 業延期者(平成26年度では6年次在籍者(157名)のうち48%に相当する76名)が出て いることは、「総合薬学演習」の合否が実質的な卒業判定基準となっていることを意 味しており、好ましいことではないので早急に改善が必要である。(8.成績評価・ 進級・学士課程修了認定) 16.最終学年で留年となった学生に対する履修管理体制が適切ではないので、改善が必要 である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定) 17.平成26年度は、一部の学生についてではあるが、国家試験終了後の3月末での卒業認 定が実施されており、好ましいことではないので、早急に改善が必要である。(8. 成績評価・進級・学士課程修了認定) 18.校医が修学の困難さを判断して助言する制度は、障がいを持つ志願者の受験の可否判 断に大学関係者が関わることになり、好ましくないので、改善が必要である。 (9.学生の支援)19.研究活動の低下が懸念される教員が少なくないので、研究時間の確保などの改善が必 要である。(10.教員組織・職員組織) 20.「北陸大学自己点検・評価規定」に定められた自己点検項目に基づく独自の自己点検・ 評価を定期的かつ継続的に実施する必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2019年度 |
適 |
再評価改善報告書 基礎資料 正誤票 |
再評価報告書
総評
北陸大学 総評北陸大学薬学部薬学科は、教育研究上の目的を「人材養成の目的」とし、「医療人としての倫理観、使命感、責任感及び高度な薬学の知識・技能を身に付け、臨床の現場で実践的な能力を発揮できる薬剤師を養成する。」を教育研究上の目的として定め、これに基づき学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)とその達成に向けた教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)と入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)を定めて6年制薬学教育を行っている。北陸大学薬学部薬学科の教育プログラムは、2015(平成27)年度に行った本評価において、「カリキュラム編成」、「実務実習」、「問題解決能力の醸成のための教育」、「学生の受入」、「成績評価・進級・学士課程修了認定」に重大な問題点が見出され評価継続となったため、それらの問題点に対する改善結果について再評価を行った。「カリキュラム編成」に関しては、薬学共用試験CBT(Computer Based Testing)対策としての4年次後期の「基礎知識学習」が 2018(平成 30)年度より廃止され、同時に「総合演習 IV」に問題発見・解決能力を身につけることを目的としたTBL(Team-BasedLearning)、PBL(Problem-Based Learning)を取り入れるなど、考える力を育成する科目へと変更された。また、国家試験対策としての5年次「事前総合薬学演習」を 2016(平成 28)年度から廃止し、さらに 2017(平成 29)年度からは、それまで6年次前期に時期を早めて行っていた「総合薬学演習」をカリキュラムどおり6年次後期のみの開講とする- 2 -こととした。これらの対応により、6年次前期を卒業研究に充てられるようにし、卒業研究の発表日(「総合薬学研究発表会」)も従来の6月から8月初旬に設定することにより、課題解決型に向けた卒業研究の拡充が図られた。これらにより、北陸大学薬学部のカリキュラムは、薬学共用試験CBTや国家試験の対策に偏った教育から脱却し、カリキュラムは、カリキュラム・ポリシーに基づいた教育が構築されている。「実務実習」に関しては、薬学共用試験の成績が一定水準を下回った場合に「実務事前学習」の成績評価を「不可」とすることが行われていたが、2015(平成 27)年度より本制度は廃止され、本評価で問題点として指摘された重大な問題点が解消された。「問題解決能力の醸成のための教育」に関しては、2015(平成 27)年度の評価機構による評価の際に指摘された5年次の「事前総合薬学演習」が 2016(平成 28)年度に廃止され、さらに 2017(平成 29)年度からは、それまで6年次前期に時期を早めて行われていた「総合薬学演習」がカリキュラムどおりの6年次後期のみの開講となり、これらに伴い、卒業研究に4年次の3月から6年次の7月までの 10 か月間が充てられるようになった。卒業研究にあたる「総合薬学研究」の評価も改善が図られ、個別評価項目として「出席」、「研究姿勢」、「研究内容」、「プレゼンテーション能力」、「総合評価」、「概評」について統一的なルーブリックが作成され、その指標を全研究室主宰教員が用いて評価することとなり、これにより、成績評価の平等性ならびに厳格性が担保され、適切な評価が行われるようになった。6年次の「総合薬学演習」の評価についても改善が図られ、「基本的な資質としての知識」、「課題解決能力」、「プレゼンテーション能力」などについて、ルーブリック、チェックリストを用い、学部教育で培われた学生個々の資質・能力(コンピテンス)を総合的に評価する方法に変更された。「学生の受入」に関しては、入学者の選抜について 2015(平成 27)年度の評価機構による評価の際に指摘された事項を参考に改善が図られ、2019(平成 31)年度入学者選抜から、入学者選抜が薬学部教授会の審議事項となり、その結果を基にアドミッション委員会にて審議され、そこで作られた原案を基に全学教授会で最終的に決定されることとなった。さらに、入学定員充足率についても、2015(平成 27)年度に 306 名であった入学定員を 2020年度に 160 名(2021 年度からは 125 名)へと漸次削減させたことにより、未だ入学定員との乖離は大きいとはいえ、改善に向かっている。「成績評価・進級・学士課程修了認定」に関しては、卒業留年となった学生については、再履修を行わずに年度途中で単位を付与する制度を撤廃し、低学年次留年生と同様に該当科目の再履修が義務づけられることとなった。卒業留年が確定した学生への対応も、担任- 3 -教員、薬学部長および教務委員長が個別かつ迅速に面談し、学修状況のみならず精神面などの状況把握に努めることに変更された。また、保護者への対応も、電話および文書で卒業留年に至るまでの経緯などを十分に説明し、必要に応じて個別面談等が実施される制度に改善された。さらに、国家試験終了後の3月末での卒業認定も 2017(平成 29)年度以降は廃止された。2015(平成 27)年度評価時の「学力不足による留年が退学につながるケースが多い」との指摘については、対応策の一つとして、2018(平成 30)年4月から、学生の学習支援に加え、FD(Faculty Development)の開催、教学IR(Institutional Research)等を任務とする薬学教育研究センターを設置して対応にあたることとなった。2016(平成28)年9月からは、薬学部教授会の下に、薬学部生の退学・留年削減を目的とした「薬学部退学・留年防止委員会」が設置され、同委員会で、学生の在籍状況(留年・休学・退学など)の分析と対応策の検討が行われている。このように、再評価によって本評価で評価継続の理由となった重要な問題点についての改善が行われていることが確認された。また、再評価の対象とはならなかった中項目に関しても、本評価における提言への対応がなされ、薬学部薬学科の教育研究目的および3つのポリシーに基づき、カリキュラムの検証と改善を図り、必要に応じた変更を速やかに行う体制を整備されるなど、改善が進められている。以上のように、北陸大学薬学部薬学科は、本評価において指摘された多くの問題点に対して真摯に改善に取り組んでおり、本評価において適合と判断されていた諸項目を合わせて、本機構の定める「薬学教育評価 評価基準」に適合していると判断できる。北陸大学薬学部薬学科には、再評価で指摘された改善すべき点と助言、および本評価の提言への対応が十分にはなされていない問題点の改善に取り組み、薬学教育のさらなる向上に努めることを期待する。
大学への提言
北陸大学 大学への提言1)助言1. 実務実習の「総合的な学習成果」の評価指標として設定されているものは科目の成績評価基準であるため、実務実習の「総合的な学習成果」の評価指標の設定とそれに基づく評価を実施することが望ましい。(5.実務実習)2. 「総合薬学研究」の成績評価のための観点と指標(卒業研究のためのルーブリック表)が設定されているが、観点に研究成果の医療や薬学における位置づけの考察に関する内容を加えることが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)3. 入学定員充足率は改善傾向にあるが、未だ入学定員との乖離は大きく、さらなる努力が望ましい。(7.学生の受入)4. 留年率と退学率は高く、薬学部退学・留年防止委員会や薬学教育研究センターが設置され改善が図られているが、これら委員会による入学選抜および学生教育体制のさらなる改革が期待される。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)5. 総合的な学習成果の評価指標の設定とそれに基づく評価がなされていないため、さらなる検討が期待される。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)2)改善すべき点1. 実務実習事前学習の目標達成度を総合的に評価するための指標が設定されておらず、目標達成度の総合的な評価もなされていないため、改善が必要である。(5.実務実習)2. 「総合薬学研究」の評価は全て研究室主宰教員のみが行い、複数の教員による評価が行われていないため、複数の教員による卒業論文の評価が必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)
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| 国際医療福祉大学 | 私 | 栃木県 | 第1期 |
2019年度 |
継 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
国際医療福祉大学 総評国際医療福祉大学薬学部薬学科は、医療福祉系総合大学の一学部として開設され、建学の理念に基づいた薬学部の「教育研究上の目的」が学則上に明記されている。さらに、薬学部の単一学科である薬学科の目的は、「国際医療福祉大学教育研究上の目的を定める規程」に記載されている。薬学教育カリキュラムは、基礎教育から専門教育へと学年の進行に沿って編成されているが、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)が教育課程の編成と実施方針として設定されているとは言えない。4、6年次のカリキュラムが薬学共用試験(CBT(Computer Based Testing))および国家試験対策に過度に偏ったものとなっており、カリキュラム編成が適切であるとは言い難い。また、カリキュラムに関してこういった問題点を点検し、必要に応じた変更を行う体制が機能しているとは言えない。医療人教育の基本となる教育は、系統的に行われてはいるが、ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーションの基本的能力を身につけるための教育などに、カリキュラム編成の不備や学習方略・評価方法などに関する問題点が認められる。教養系科目は医療福祉系総合大学の特色を活かして、幅広い科目が開講されているものの、実際に選択できる科目は少ない。薬学専門教育に向けた準備教育やリメディアル教育は、入学前教育から開始されているが、入学後の教育は学生の入学前の学修歴を考慮した対応になってはいない。なお、安全教育はおおむね適正に実施されている。薬学専門教育の構成・内容は、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、大学独自の専門科目も医療福祉系総合大学の特色を活かして多く開講されている。実務実習の事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに基づいて行われており、薬学共用試験(CBTおよびOSCE(Objective Structured Clinical Examination))は、薬学共用試験センターの「実施要項」に基づいて適切に実施されている。実務実習施設への配属は、学生の希望や居住地を考慮して決定されており、薬局は関東地区調整機構、病院は大学附属病院、独自の契約病院、および関東地区調整機構により適切な規模のもの- 2 -が選定されている。卒業研究は5、6年次の必修科目として設定され、5年次の実務実習期間を除き、6年生の9月までがそのための期間として配置されており、卒業研究の時間は、単位数(4単位)に対応する時間が確保されている。卒業研究発表会は毎年9月上旬に薬学部主催で開催され、卒業論文は9月末までに提出されている。入学者選抜は、多様な志願者に対応できるよう6つの形式で実施されているが、合格者の決定に薬学部教授会の意見が反映できる制度となっていない。また、1、2年生において留年者、退学者が多いことから、入学者選抜において入学後の教育に求められる基礎学力を適確に評価する必要がある。成績評価の方法・基準は学則で規定され、学生に周知されており、各科目の成績評価はそれに基づいて行われている。評価結果に疑義がある場合は、答案の開示等が行われ、異議申し立てを行うことができるなど、公正な成績評価を行う体制が出来ている。進級と卒業の判定は、規程に沿った判定基準で厳正に行われているが、卒業の可否判断が実質的には国家試験受験に向けた演習科目である「特別薬学講義・演習」の合否に基づいて行われていることは好ましくない。学生の生活支援に関しては、奨学金制度の充実、学生相談室の設置など支援体制の整備がなされている。また、学生生活アンケートの実施など、学生の意見の抽出も行われて改善に結び付けている。専任教員数は大学設置基準を満たしているが、教育研究業績が十分ではない教員に対する学部からの指導、教員に対する教育研究費や卒業研究指導に係る経費の配分、研究時間への配慮が適切に行われているとは言えない。教育研究に必要な施設、設備、図書などの学習環境は整えられており、医療界との交流・連携などに関しては、複数の教員が地域の薬剤師会、病院薬剤師会の役員として、または、国や県の行政機関の委員会や審議会の委員として活動している。薬学教育プログラムについては、薬学部として適切な項目に対して自己点検・評価を行う体制・組織の整備が必要であり、特にカリキュラム編成、シラバス等について十分な自己点検・評価が行われているとは言えない。教育プログラムの質の担保と改善に向けて、自己点検・評価を恒常的に行い、その結果を教育研究活動の改善に反映するよう真摯かつ適切に取り組む必要がある。以上のように、国際医療福祉大学薬学部薬学科の薬学教育プログラムは、本機構の評価基準に照らして評価すると、多くの改善を必要とする重大な問題が見出される結果となっ- 3 -た。今回の評価で「適合水準に達していない」と評価された「中項目」について、末尾の「改善すべき点」で指摘されている問題点を中心として、全面的な改善を図り、再評価を申請されると共に、それら以外の中項目に関しても「改善すべき点」で指摘されている問題点の改善に努め、国際医療福祉大学薬学部の6年制薬学教育の向上・発展を図られることを期待する。
大学への提言
国際医療福祉大学 大学への提言1)助言1. 「国際医療福祉大学教育研究上の目的を定める規程」の薬学科の項に、上位規程となる学則が定めている「研究」への言及がないことは好ましくないので、学則と整合するよう修正することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2. 薬学部の教育研究上の目的に「国際性」に関する内容を含めるようにすることが望ましい。(1.教育研究上の目的)3. 教職員に対して「教育研究上の目的」をFDなどを通じて周知することが望ましい。(1.教育研究上の目的)4. 教育研究上の目的について定期的に検証するよう努めることが望ましい。(1.教育研究上の目的)5. カリキュラム・ポリシーの周知のために教職員を対象としたFDを開催することが望ましい。(2.カリキュラム編成)6. 薬学部ホームページでカリキュラム・ポリシーを公表することが望ましい。(2.カリキュラム編成)7. 英語教育は実質的には1年次、2年次の必須科目での教育にとどまっており、3~6年次までの選択科目の履修者が極めて少ないので、履修者を増やす工夫をすることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)8. 薬学専門領域の英語学習について、系統的な教育体系を整えることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)9. 薬害、医療過誤、医療事故防止などに対する医療安全教育において、被害者の家族や弁護士などによる講義、講演会を実施することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)10. 大学が主体となった生涯学習の意欲醸成のための直接的かつ体系的なプログラムが行われていないので、改善することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)11. 独自性の高い「医療系総合大学の特徴を活かした科目」の履修を容易にするように時間割編成を考慮することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)12. 「病院・薬局事前実習Ⅰ」では、実務実習モデル・コアカリキュラムではない演習(基礎科目のCBT対策とみられる演習)については、内容を変更するなどの改善が望まれる。(5.実務実習)13. 実習全体の総合的な学習成果を適切な指標に基づいて評価することが望ましい。(5.- 39 -実務実習)14. 卒業研究の実質的な実施時間がシラバスおよび時間割上の設定期間・時間と乖離しているので、卒業研究の実質的な実施時間を反映した時間割の配置および単位設定に努めることが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 「研究マインド養成講座」および「集中講義」を「卒業研究の一部」と位置付けていることは適切でないので改善することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 卒業研究(発表会・論文)の評価を公正かつ厳格に実施するシステムを整えて、実質的に複数教員によって実施するように努めることが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. 問題解決能力醸成科目の単位数を基準にある18単位以上に増やすことが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18. 薬学部ホームページにアドミッション・ポリシーを掲載することが望ましい。(7.学生の受入)19. 医療人としての適性を評価する工夫として、全ての入試制度で面接を取り入れることが望まれる。(7.学生の受入)20. 一部のシラバス(「生命倫理」「化学系薬学実習Ⅰ」「特別薬学講義・演習」)に評価寄与率の記載漏れがあるので、記載することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 各学年はじめに進級条件を新たに説明することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)22. ディプロマ・ポリシーを教職員に周知するためにFDを開催することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)23. ディプロマ・ポリシーを薬学部ホームページに掲載することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)24. 「特別薬学講義・演習」では、薬剤師教育の態度に関する形成的評価は行われておらず、6年間の教育成果の総合的な評価にはなっていないので、適切な評価法を確立して実施することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)25. 実験実習における教員1名あたりの担当学生数が20人を超えている一部の実習(基礎薬学実習(物理)、物理系薬学実習)については、安全性を考慮し、早急に担当教員を増員して担当学生数を20人以下にすることが望ましい。(9.学生の支援)- 40 -26. 医師教員は薬学部では実務家教員には分類されないので実務家教員の員数から除外することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)27. 専任教員1名あたりの学生数が20名を超えているので、教育水準の一層の向上を図るために専任教員数の増員が望ましい。(10.教員組織・職員組織)28. ホームページ上の教員の活動の開示では、一部の教員では5年以上前の情報が記載されているので、毎年更新することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)29. 薬学部担当職員の増員を行うことが望ましい。(10.教員組織・職員組織)30. 職員と教員との意見交換などを通した事務職員の資質向上の体制を整備することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)31. 薬学部独自のFD、SD(事務職員と教員、技術職員等を対象)が行われていないので、開催することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)32. 卒業研究に使用できる学生1人あたりのスペースが十分でない研究室があるので、卒業研究が十分実施可能となるような環境を整備することが望ましい。(11.学習環境)33. 薬学部が主体となった卒後研修プログラムの提供が行われていないので主体的に実施することが望ましい。(12.社会との連携)34. 主キャンパスが所在する大田原地区での公開講座が開催されていないので開催するよう努めることが望ましい。(12.社会との連携)35. 英文ホームページに研究内容を掲載するなど薬学部の教育研究活動を広く海外に発信することが望ましい。(12.社会との連携)36. 教員の海外留学が行われていないので体制を整え機能させることが望ましい。(12.社会との連携)37. 自己点検・評価を行う組織に外部委員を含むように努めることが望まれる。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点1. 薬学部ホームページ上に教育研究上の目的を掲載するように改善する必要がある。(1.教育研究上の目的)2. カリキュラム・ポリシーを教育目標の列挙ではなく、「教育研究上の目的」およびディプロマ・ポリシーを達成するための方針となるように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)- 41 -3. カリキュラムを・ポリシーを設定する体制が機能しているとは言えないので、定期的な見直しを行うなど適切に機能するように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)4. 4、6年次後期において、予備校が担当する共用試験および国家試験対策と考えられる講義に正規科目が配置されるべき多くの時間数を割り当てているなど、高学年の教育が薬学共用試験および薬剤師国家試験の合格のみを目指した教育に過度に偏っているので、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)5. カリキュラムの構築と教育効果の検証、これに基づいた改善等の迅速な対応を行う体制を整え、機能させるように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)6. 医療人教育の基本として重要な意味を持つヒューマニズム教育・医療倫理教育に関わる科目の設定が適切ではないことは、こういった教育が十分に行われていないことを意味しており、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)7. ヒューマニズム教育・医療倫理教育として不適切な科目以外の科目でも、多くの科目が座学に留まっており、SGD等の能動的学習方法を採用している科目が少ないので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)8. ヒューマニズム教育・医療倫理教育科目において、学習成果を総合した目標達成度の指標を示した評価が行われていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)9. コミュニケーション能力および自己表現能力を涵養する科目において、学習成果を総合した目標達成度の指標を示した評価が行われていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)10. 新カリキュラムの英語科目において、「書く」に関する要素を実施する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)11. 入学後のリメディアル教育が学生の入学までの学修歴等を考慮した教育プログラムとなっていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)12. 早期体験実習において実施されている、薬剤師が活躍する現場の見学は実質的に1分野なので、全員が大学の設定した全分野にわたって広く見学できる体制をつくる必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)13. 医療人教育については、薬学6年制教育において重要な意味を持つヒューマニズム教育・医療倫理教育を始め、カリキュラム編成や学習方法、目標達成度の評価などに多くの問題点が認められる。これらについて、薬学教育カリキュラムの構築を担う「薬- 42 -学部教務委員会」による点検・改善に向けた早急な対応が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)14. 大学独自教育科目について、独自の科目および独自のSBOsであることが示されていないので、シラバス等に明示することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)15. 事前学習の評価において総合的な目標達成度の評価が行われていないので、改善が必要である。(5.実務実習)16. 問題解決能力を醸成する科目において、能動的教育を実施している時間数と内容がシラバスに明確に示されていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. 卒業研究を含めた問題解決能力の醸成に関する科目の成績評価において、個々の科目を総合した問題解決能力の醸成に対し、目標達成度の評価が行われていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18. 入学者の決定に際して、薬学部教授会には、入試判定会議による決定事項が報告されるのみで、合否判定には直接関与していないので、改善する必要がある。(7.学生の受入)19. 低学年の留年率・退学率が高い状況は、入学者選抜において入学後に必要な基礎学力が適確に評価されていないことを示しているので、合格とする基準を見直すなど、入学者選抜を改善すべきである。(7.学生の受入)20. 学力不足の入学者に対する、入学後のリメディアル教育の充実など、適切な対策を講じることが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 薬剤師国家試験の対策科目としての性格が強い「特別薬学講義・演習」の試験が卒業試験として扱われ、卒業の可否が事実上この試験の合否によって決められていることは、学士課程の修了をディプロマ・ポリシーの到達によって判定しているとは言えないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)22. 過去5年間の業績が全くないか極めて少ない教員や教育に関する業績がほとんどない教員が見られるので、これらの教員に対しては、学部として適切な教育研究活動を行うよう指導する対応が必要である。(10.教員組織・職員組織)23. 各教員に対する個人教育研究費が予算化されていない制度を改め、予算化して配分するように改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)24. 卒業研究を指導するための経費が予算化されていない制度を改め、予算化して指導教員に配分するように改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)- 43 -25. 講義・実習の担当時間が過大な教員がいるので、研究時間が十分確保できるように改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)26. 薬学部独自の自己点検・評価を行う組織が常置され、機能しているとは言えないので、改善が必要である。(13.自己点検・評価)27. 薬学部独自の自己点検・評価書が作成されていないので、改善が必要である。(13.自己点検・評価)28. 本来大学が恒常的に行うべき教育プログラムに関する自己点検・評価とその結果の教育研究活動の改善への反映に対する恒常的・継続的な取り組みが十分に行われていないので、自己点検・評価・改善を担う体制を早急に整え、真摯かつ適切に機能させるように改善することが必要である。(13.自己点検・評価)
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異議審査書 |
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| - | - | - | - | 2023年度 |
適 |
再評価改善報告書 基礎資料 正誤票 |
再評価報告書
総評
国際医療福祉大学 総評国際医療福祉大学薬学部は、教育研究上の目的に基づき学位授与の方針(ディプロマ・ ポリシー;DP)、その達成に向けた教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシ ー;CP)、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー;AP)を定めて6年制薬学教育 を行っている。 国際医療福祉大学薬学部の教育プログラムは、2019年度に行った本評価に おいて、「カリキュラム編成」、「医療人教育の基本的内容」、「学生の受入」、「教員 組織・職員組織」、「自己点検・評価」に重大な問題点が見出され評価継続となったため、 それらの問題点に対する改善結果について再評価を行った。 国際医療福祉大学薬学部では、2019年度にDPおよびCPの再検討を行い、新しく策定 されたDP・CPに基づいて、2020年度にカリキュラムを再編した。また、これらを見直 すために「総合カリキュラム検討委員会」、「ポリシー検討部会」、「薬学部自己点検・評価 委員会」が設置され、改善に向けての体制が整備された。このカリキュラム編成に伴い、 CBT(Computer Based Testing)対策の色合いが強かった「薬学演習Ⅰ・Ⅱ」、国家試験 対策としての「総合薬学演習Ⅰ・Ⅱ」にSGD(Small Group Discussion)を導入するな どの変更が図られた。しかしながら、これら演習科目では選択肢式の問題が多数使用され CBTあるいは国家試験対策の側面も色濃く残されており、さらに「総合薬学演習Ⅰ・Ⅱ」 の合否が実質的に国家試験の受験資格となっていることから、国家試験対策に過度に偏っ ているとまでは言えないが、これら科目の合否判定と国家試験の出願を切り離すなど、さらなる改善が求められる。 医療人教育の基本的内容については、2019年度の薬学教育評価機構本評価での指摘事項 への対応として関連科目の内容が見直され、サポート体験とディベート、SGDと発表会 などが導入された。また、「薬学演習Ⅰ・Ⅱ」や「総合薬学演習Ⅰ・Ⅱ」の中に、ヒューマ ニズムや医療倫理の育成を目的としたSGDやレポート作成が追加された。しかしながら 実際には、これら科目は専門教育の復習が主な目的となっており、SGD等の導入を持っ てヒューマニズムや医療倫理の育成を目的とする科目と捉えることは難しく、ヒューマニ ズムなどの育成を目的とする内容は別科目として設定する必要がある。 医療人教育については、「総合カリキュラム検討委員会」などを立ち上げて再検討され、 改善が図られている。ヒューマニズム教育・医療倫理教育の学修成果を総合的に評価する 方法として「コンピテンシーに基づく到達度評価」が導入され、現在はトライアルの段階 だが、改善に向けた努力がなされている。 教養教育については、「総合講義(現代社会をどう見るか)」などが、社会のニーズに即 した選択科目として追加された。また、DP6 医療の担い手を目指す者として、幅広い教養 と豊かな人間性を育み、生涯にわたって自他ともに研鑽しあえる姿勢および意欲を有して いる。」への到達を重視して、「医療必修-医療の倫理とプロ意識・医療情報」などが、必修 科目として設定された。英語教育の一環として、5年次に「英語による服薬指導演習」が 設けられ、英語での服薬指導のロールプレイを実施していることは、評価できる。 医療安全教育については、「医薬品安全性学」などにおいて、2019年度の本評価で指摘さ れた事項の改善が図られた。生涯学習の意欲醸成のためのプログラムについては、卒業生 を招いた講演会などが導入され、改善された。生涯学習については、「生涯学習プログラム 検討委員会」が設置され、2019年度に2020年度以降の生涯学習プログラムの内容が見直さ れた。 学生の受け入れについては、薬学教育評価機構本評価での指摘を受けて設置された「薬 学部教員代表者会議」で合格者選抜が行われることとなった。2019年度以降は、総合型選 抜と学校推薦型選抜の合格者を増やして学修に意欲を持つ入学者を確保した結果、補欠合 格者数は減少しており、それに伴い、2019年度~2021年度の1年次の進級率は91~92%と 2018年度の85%より高くなっている。しかしながら、ストレート卒業率は約60%であり、 入学者選抜に当たって、入学後の教育に求められる基礎学力が適確に評価されているとは 言い難く、既に着手されてはいるが、入試問題や補欠入学の再検討、補欠入学者の入学後 の状況、進級率、留年者及び退学者の詳細な解析など、入試選抜方法のさらなる改善が期待される。 教員組織・職員組織については、2022年5月現在の専任教員数は41名(実務家教員13名) であり、大学設置基準の必要専任教員数を満たしている。なお、2023年度に教員3名が増 員され、専任教員1名当たりの学生数は24.5名に改善されたが、専任教員数のさらなる増 加が望まれる。専任教員についての職階ごとの構成は、おおむね適正なものとなっている。 教員の採用は適正に行われているが、選考過程において模擬講義は実施されておらず、教 育上の指導能力を評価する上で模擬講義等の導入が望まれる。2019年度の本機構からの指 摘に従って薬学部事務職員5名が配置された。また、薬学部独自のグッドティーチング賞 を制定し、受賞者が薬学部FD(Faculty Development)にて発表し質疑応答を行うことで 教員の質向上を目指していることは、評価できる。 研究活動に関しては、本評価での指摘を受け、教員の自己点検報告書を基に学部長と学 科長が業績を評価する体制が整えられ、全教員の業績が適切に評価されるようになった。 FD、SD(Staff Development)については適切に実施されている。 自己点検・評価については、「薬学部自己点検・評価委員会」が中心となり、「総合カリ キュラム検討委員会」、「進級率向上委員会」などの各委員会において、適宜必要な対応が なされている。しかしながら、現段階での対策の多くは2019年度の本評価受審時に指摘さ れた事項に対する取り組みであり、6年制薬学教育の内部質保証を図るためには、独自の 評価項目を設定し、自主的に6年制薬学教育プログラム全体の自己点検・評価を統合的恒 常的に行い、その結果を教育・研究活動の改善に役立てることが求められる。 以上のように、国際医療福祉大学薬学部は、本評価において指摘された多くの問題点に 対して真摯に改善に取り組んでおり、本評価において適合と判断されていた諸項目を合わ せて、本機構の定める「薬学教育評価 評価基準」に適合していると判断できる。
大学への提言
国際医療福祉大学 大学への提言 1)長所
1. 5年次の「英語による服薬指導演習」(非正規科目)では、模擬患者としてボランティ ア(英会話教室の教員や留学生)に参加してもらい、英語での服薬指導のロールプレ イを実施していることは、グローバル化に対応して薬剤師の資質を向上させる上で、 特色ある取り組みとして評価できる。(3.医療人教育の基本的内容) 2. 2022 年度から薬学部独自の「学生が選ぶグッドティーチング賞」を設け、受賞者が薬 学部FDにて発表し質疑応答を行うことで、教員の質向上を図っていることは、特色 ある取り組みとして評価できる。(10.教員組織・職員組織) 2)助言 1. 「教育研究上の目的」の文言の記載が、学則と国際医療福祉大学教育研究上の目的を 定める規程で異なるので、統一することが望まれる。(2.カリキュラム編成) 2. 学生便覧に「教育理念」の記載はあるが、「教育研究上の目的」の記載がないので、明 記することが望ましい。(2.カリキュラム編成) 3. DP5「地域に貢献する姿勢と実践能力を有している。」、DP7「研究マインド」に対応する 言葉がCP(カリキュラム・ポリシー)になく、明記が望まれる。(2.カリキュラム 編成) 4. 学生便覧、履修の手引きにおいて、学生向けに3つのポリシーや教育目標は示されて いるが、教育研究上の目的については示されておらず、明記することが望ましい。(2. カリキュラム編成) 5. 教育目標の設定において、4年次以降のCP3に関する記載が5年次では英語に特定され ており、4、6年次では記載がなく、薬剤師として基本的な事項であることから、設定 が望まれる。(2.カリキュラム編成) 6. 定期試験や確認試験において、選択肢式の問題に加え、解答のないところから自らの答えを導き出す記述式や論述式の問題を適宜多数導入することが望まれる。(2.カリ キュラム編成) 7. コンピテンシーに基づく到達度評価基準(DPルーブリック)を用いた評価について、 教員回収率が 70%に満たないのは、評価の実質化、公平性の観点から適切とは言えず、 回収方法や時期等の改善、教員への周知徹底を図り、回収率を向上させることが望ま れる。(3.医療人教育の基本的内容) 8. 人文・社会系科目は必修科目となっている心理学と法学の単位が取得できればおおむ ね要件を満たす制度になっているため、その他科目の履修者数が少なく、VOD授業 などの特定の科目に履修が集中しているので、物事を多角的に見る能力および豊かな 人間性・知性を養う上で、幅広い履修を指導することが望まれる。(3.医療人教育の 基本的内容) 9. 医療の進歩・変革に対応するために必要とされる語学力を身につけるための教育とし ては、3年次以降に、薬学領域の専門英語に関する科目がなく、科学論文を読んだり書 いたりするなど高度な薬学英語を身につける機会が少ないので、体系的なカリキュラ ムを整えることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容) 10. 専任教員1名に対する学生数が、少し改善されて24.5名になったとはいえ、専任教員 数のさらなる増加が望まれる。(10.教員組織・職員組織) 11. 教員間で授業担当時間に格差があるため、格差の解消が望まれる。(10.教員組織・ 職員組織) 12. 男性教員が87.8%で女性教員が12.2%であり、女性教員の比率が少ないので、女性教 員を増やすことが望まれる。(10.教員組織・職員組織) 13. 教員の採用・昇任は、「教育職員の職制及び任免に関する規程」に基づき行われている が、適切な教員を確保するための「大学の求める教員像および教員組織の編制方針」は 定められておらず、制定が望まれる。(10.教員組織・職員組織) 14. 人事選考において、書類審査はだれがどのようにして行うのかを規則等に定めること が望まれる。(10.教員組織・職員組織) 15. 教員の選考過程において模擬講義は実施されておらず、教育上の指導能力を評価する 上で模擬講義等の実施が望まれる。(10.教員組織・職員組織) 16. 教員の活動は最近5年間における教育研究上の業績等をホームページ上で開示してい るが、更新日が古い教員が存在するため、最新の情報を掲載することが望まれる。(1 0.教員組織・職員組織)17. 学術論文がない基礎系教員が存在することから、さらなる努力が望まれる。(10.教 員組織・職員組織) 18. 卒業研究を実施する学生のための研究スペースとして、一部の研究室の面積が狭くな っているため、学生の研究活動維持のためにも是正が望まれる。(10.教員組織・職 員組織) 3)改善すべき点 1. 「総合薬学演習Ⅰ」は6年生の4月から行われており、さらに「総合薬学演習Ⅰ」と 「総合薬学演習Ⅱ」の合否が実質的に国家試験の受験資格となっていることから、こ れら科目の合否判定と国家試験の出願を切り離すなど、さらなる改善が必要である。 (2.カリキュラム編成) 2. 「薬学演習Ⅰ・Ⅱ」、「総合薬学演習Ⅰ」および「総合薬学演習Ⅱ」は薬学専門科目の復 習が主な目的となっており、これらの授業の中で一部ヒューマニズム教育・医療倫理 教育に関するものが含まれているとは言え、薬学教育として重要なヒューマニズムや 医療倫理の育成を目的とした内容がこれら科目の主目的であるとは考えに難く、ヒュ ーマニズムなどの育成を目的とする内容は別科目として設定する必要がある。(3.医 療人教育の基本的内容) 3. ストレート卒業率は約60%であり、入学者選抜に当たって、入学後の教育に求められ る基礎学力が適確に評価されているとは言い難いので、既に着手されてはいるが、入 試問題や補欠入学の再検討、補欠入学者の入学後の状況、進級率、留年者及び退学者 の詳細な解析など、入試選抜方法のさらなる改善が必要である。(7.学生の受入) 4. 6年制薬学教育の内部質保証を図るためには、独自の評価項目を設定し、自主的に6 年制薬学教育プログラムの自己点検・評価を恒常的に行い、その結果を教育・研究活動 の改善に役立てる必要がある。(13.自己点検・評価) |
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1:提言 改善報告審議結果 2024/3/1 |
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| 国際医療福祉大学 | 私 | 栃木県 | 第1期 | 2019年度 | 継 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
国際医療福祉大学 総評国際医療福祉大学薬学部薬学科は、医療福祉系総合大学の一学部として開設され、建学の理念に基づいた薬学部の「教育研究上の目的」が学則上に明記されている。さらに、薬学部の単一学科である薬学科の目的は、「国際医療福祉大学教育研究上の目的を定める規程」に記載されている。薬学教育カリキュラムは、基礎教育から専門教育へと学年の進行に沿って編成されているが、カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施の方針)が教育課程の編成と実施方針として設定されているとは言えない。4、6年次のカリキュラムが薬学共用試験(CBT(Computer Based Testing))および国家試験対策に過度に偏ったものとなっており、カリキュラム編成が適切であるとは言い難い。また、カリキュラムに関してこういった問題点を点検し、必要に応じた変更を行う体制が機能しているとは言えない。医療人教育の基本となる教育は、系統的に行われてはいるが、ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーションの基本的能力を身につけるための教育などに、カリキュラム編成の不備や学習方略・評価方法などに関する問題点が認められる。教養系科目は医療福祉系総合大学の特色を活かして、幅広い科目が開講されているものの、実際に選択できる科目は少ない。薬学専門教育に向けた準備教育やリメディアル教育は、入学前教育から開始されているが、入学後の教育は学生の入学前の学修歴を考慮した対応になってはいない。なお、安全教育はおおむね適正に実施されている。薬学専門教育の構成・内容は、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠しており、大学独自の専門科目も医療福祉系総合大学の特色を活かして多く開講されている。実務実習の事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに基づいて行われており、薬学共用試験(CBTおよびOSCE(Objective Structured Clinical Examination))は、薬学共用試験センターの「実施要項」に基づいて適切に実施されている。実務実習施設への配属は、学生の希望や居住地を考慮して決定されており、薬局は関東地区調整機構、病院は大学附属病院、独自の契約病院、および関東地区調整機構により適切な規模のもの- 2 -が選定されている。卒業研究は5、6年次の必修科目として設定され、5年次の実務実習期間を除き、6年生の9月までがそのための期間として配置されており、卒業研究の時間は、単位数(4単位)に対応する時間が確保されている。卒業研究発表会は毎年9月上旬に薬学部主催で開催され、卒業論文は9月末までに提出されている。入学者選抜は、多様な志願者に対応できるよう6つの形式で実施されているが、合格者の決定に薬学部教授会の意見が反映できる制度となっていない。また、1、2年生において留年者、退学者が多いことから、入学者選抜において入学後の教育に求められる基礎学力を適確に評価する必要がある。成績評価の方法・基準は学則で規定され、学生に周知されており、各科目の成績評価はそれに基づいて行われている。評価結果に疑義がある場合は、答案の開示等が行われ、異議申し立てを行うことができるなど、公正な成績評価を行う体制が出来ている。進級と卒業の判定は、規程に沿った判定基準で厳正に行われているが、卒業の可否判断が実質的には国家試験受験に向けた演習科目である「特別薬学講義・演習」の合否に基づいて行われていることは好ましくない。学生の生活支援に関しては、奨学金制度の充実、学生相談室の設置など支援体制の整備がなされている。また、学生生活アンケートの実施など、学生の意見の抽出も行われて改善に結び付けている。専任教員数は大学設置基準を満たしているが、教育研究業績が十分ではない教員に対する学部からの指導、教員に対する教育研究費や卒業研究指導に係る経費の配分、研究時間への配慮が適切に行われているとは言えない。教育研究に必要な施設、設備、図書などの学習環境は整えられており、医療界との交流・連携などに関しては、複数の教員が地域の薬剤師会、病院薬剤師会の役員として、または、国や県の行政機関の委員会や審議会の委員として活動している。薬学教育プログラムについては、薬学部として適切な項目に対して自己点検・評価を行う体制・組織の整備が必要であり、特にカリキュラム編成、シラバス等について十分な自己点検・評価が行われているとは言えない。教育プログラムの質の担保と改善に向けて、自己点検・評価を恒常的に行い、その結果を教育研究活動の改善に反映するよう真摯かつ適切に取り組む必要がある。以上のように、国際医療福祉大学薬学部薬学科の薬学教育プログラムは、本機構の評価基準に照らして評価すると、多くの改善を必要とする重大な問題が見出される結果となっ- 3 -た。今回の評価で「適合水準に達していない」と評価された「中項目」について、末尾の「改善すべき点」で指摘されている問題点を中心として、全面的な改善を図り、再評価を申請されると共に、それら以外の中項目に関しても「改善すべき点」で指摘されている問題点の改善に努め、国際医療福祉大学薬学部の6年制薬学教育の向上・発展を図られることを期待する。
大学への提言
国際医療福祉大学 大学への提言1)助言1. 「国際医療福祉大学教育研究上の目的を定める規程」の薬学科の項に、上位規程となる学則が定めている「研究」への言及がないことは好ましくないので、学則と整合するよう修正することが望ましい。(1.教育研究上の目的)2. 薬学部の教育研究上の目的に「国際性」に関する内容を含めるようにすることが望ましい。(1.教育研究上の目的)3. 教職員に対して「教育研究上の目的」をFDなどを通じて周知することが望ましい。(1.教育研究上の目的)4. 教育研究上の目的について定期的に検証するよう努めることが望ましい。(1.教育研究上の目的)5. カリキュラム・ポリシーの周知のために教職員を対象としたFDを開催することが望ましい。(2.カリキュラム編成)6. 薬学部ホームページでカリキュラム・ポリシーを公表することが望ましい。(2.カリキュラム編成)7. 英語教育は実質的には1年次、2年次の必須科目での教育にとどまっており、3~6年次までの選択科目の履修者が極めて少ないので、履修者を増やす工夫をすることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)8. 薬学専門領域の英語学習について、系統的な教育体系を整えることが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)9. 薬害、医療過誤、医療事故防止などに対する医療安全教育において、被害者の家族や弁護士などによる講義、講演会を実施することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)10. 大学が主体となった生涯学習の意欲醸成のための直接的かつ体系的なプログラムが行われていないので、改善することが望ましい。(3.医療人教育の基本的内容)11. 独自性の高い「医療系総合大学の特徴を活かした科目」の履修を容易にするように時間割編成を考慮することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)12. 「病院・薬局事前実習Ⅰ」では、実務実習モデル・コアカリキュラムではない演習(基礎科目のCBT対策とみられる演習)については、内容を変更するなどの改善が望まれる。(5.実務実習)13. 実習全体の総合的な学習成果を適切な指標に基づいて評価することが望ましい。(5.- 39 -実務実習)14. 卒業研究の実質的な実施時間がシラバスおよび時間割上の設定期間・時間と乖離しているので、卒業研究の実質的な実施時間を反映した時間割の配置および単位設定に努めることが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 「研究マインド養成講座」および「集中講義」を「卒業研究の一部」と位置付けていることは適切でないので改善することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 卒業研究(発表会・論文)の評価を公正かつ厳格に実施するシステムを整えて、実質的に複数教員によって実施するように努めることが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. 問題解決能力醸成科目の単位数を基準にある18単位以上に増やすことが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18. 薬学部ホームページにアドミッション・ポリシーを掲載することが望ましい。(7.学生の受入)19. 医療人としての適性を評価する工夫として、全ての入試制度で面接を取り入れることが望まれる。(7.学生の受入)20. 一部のシラバス(「生命倫理」「化学系薬学実習Ⅰ」「特別薬学講義・演習」)に評価寄与率の記載漏れがあるので、記載することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 各学年はじめに進級条件を新たに説明することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)22. ディプロマ・ポリシーを教職員に周知するためにFDを開催することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)23. ディプロマ・ポリシーを薬学部ホームページに掲載することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)24. 「特別薬学講義・演習」では、薬剤師教育の態度に関する形成的評価は行われておらず、6年間の教育成果の総合的な評価にはなっていないので、適切な評価法を確立して実施することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)25. 実験実習における教員1名あたりの担当学生数が20人を超えている一部の実習(基礎薬学実習(物理)、物理系薬学実習)については、安全性を考慮し、早急に担当教員を増員して担当学生数を20人以下にすることが望ましい。(9.学生の支援)- 40 -26. 医師教員は薬学部では実務家教員には分類されないので実務家教員の員数から除外することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)27. 専任教員1名あたりの学生数が20名を超えているので、教育水準の一層の向上を図るために専任教員数の増員が望ましい。(10.教員組織・職員組織)28. ホームページ上の教員の活動の開示では、一部の教員では5年以上前の情報が記載されているので、毎年更新することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)29. 薬学部担当職員の増員を行うことが望ましい。(10.教員組織・職員組織)30. 職員と教員との意見交換などを通した事務職員の資質向上の体制を整備することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)31. 薬学部独自のFD、SD(事務職員と教員、技術職員等を対象)が行われていないので、開催することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)32. 卒業研究に使用できる学生1人あたりのスペースが十分でない研究室があるので、卒業研究が十分実施可能となるような環境を整備することが望ましい。(11.学習環境)33. 薬学部が主体となった卒後研修プログラムの提供が行われていないので主体的に実施することが望ましい。(12.社会との連携)34. 主キャンパスが所在する大田原地区での公開講座が開催されていないので開催するよう努めることが望ましい。(12.社会との連携)35. 英文ホームページに研究内容を掲載するなど薬学部の教育研究活動を広く海外に発信することが望ましい。(12.社会との連携)36. 教員の海外留学が行われていないので体制を整え機能させることが望ましい。(12.社会との連携)37. 自己点検・評価を行う組織に外部委員を含むように努めることが望まれる。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点1. 薬学部ホームページ上に教育研究上の目的を掲載するように改善する必要がある。(1.教育研究上の目的)2. カリキュラム・ポリシーを教育目標の列挙ではなく、「教育研究上の目的」およびディプロマ・ポリシーを達成するための方針となるように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)- 41 -3. カリキュラムを・ポリシーを設定する体制が機能しているとは言えないので、定期的な見直しを行うなど適切に機能するように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)4. 4、6年次後期において、予備校が担当する共用試験および国家試験対策と考えられる講義に正規科目が配置されるべき多くの時間数を割り当てているなど、高学年の教育が薬学共用試験および薬剤師国家試験の合格のみを目指した教育に過度に偏っているので、改善が必要である。(2.カリキュラム編成)5. カリキュラムの構築と教育効果の検証、これに基づいた改善等の迅速な対応を行う体制を整え、機能させるように改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)6. 医療人教育の基本として重要な意味を持つヒューマニズム教育・医療倫理教育に関わる科目の設定が適切ではないことは、こういった教育が十分に行われていないことを意味しており、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)7. ヒューマニズム教育・医療倫理教育として不適切な科目以外の科目でも、多くの科目が座学に留まっており、SGD等の能動的学習方法を採用している科目が少ないので、改善が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)8. ヒューマニズム教育・医療倫理教育科目において、学習成果を総合した目標達成度の指標を示した評価が行われていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)9. コミュニケーション能力および自己表現能力を涵養する科目において、学習成果を総合した目標達成度の指標を示した評価が行われていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)10. 新カリキュラムの英語科目において、「書く」に関する要素を実施する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)11. 入学後のリメディアル教育が学生の入学までの学修歴等を考慮した教育プログラムとなっていないので、改善することが必要である。(3.医療人教育の基本的内容)12. 早期体験実習において実施されている、薬剤師が活躍する現場の見学は実質的に1分野なので、全員が大学の設定した全分野にわたって広く見学できる体制をつくる必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)13. 医療人教育については、薬学6年制教育において重要な意味を持つヒューマニズム教育・医療倫理教育を始め、カリキュラム編成や学習方法、目標達成度の評価などに多くの問題点が認められる。これらについて、薬学教育カリキュラムの構築を担う「薬- 42 -学部教務委員会」による点検・改善に向けた早急な対応が必要である。(3.医療人教育の基本的内容)14. 大学独自教育科目について、独自の科目および独自のSBOsであることが示されていないので、シラバス等に明示することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)15. 事前学習の評価において総合的な目標達成度の評価が行われていないので、改善が必要である。(5.実務実習)16. 問題解決能力を醸成する科目において、能動的教育を実施している時間数と内容がシラバスに明確に示されていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)17. 卒業研究を含めた問題解決能力の醸成に関する科目の成績評価において、個々の科目を総合した問題解決能力の醸成に対し、目標達成度の評価が行われていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)18. 入学者の決定に際して、薬学部教授会には、入試判定会議による決定事項が報告されるのみで、合否判定には直接関与していないので、改善する必要がある。(7.学生の受入)19. 低学年の留年率・退学率が高い状況は、入学者選抜において入学後に必要な基礎学力が適確に評価されていないことを示しているので、合格とする基準を見直すなど、入学者選抜を改善すべきである。(7.学生の受入)20. 学力不足の入学者に対する、入学後のリメディアル教育の充実など、適切な対策を講じることが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 薬剤師国家試験の対策科目としての性格が強い「特別薬学講義・演習」の試験が卒業試験として扱われ、卒業の可否が事実上この試験の合否によって決められていることは、学士課程の修了をディプロマ・ポリシーの到達によって判定しているとは言えないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)22. 過去5年間の業績が全くないか極めて少ない教員や教育に関する業績がほとんどない教員が見られるので、これらの教員に対しては、学部として適切な教育研究活動を行うよう指導する対応が必要である。(10.教員組織・職員組織)23. 各教員に対する個人教育研究費が予算化されていない制度を改め、予算化して配分するように改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)24. 卒業研究を指導するための経費が予算化されていない制度を改め、予算化して指導教員に配分するように改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)- 43 -25. 講義・実習の担当時間が過大な教員がいるので、研究時間が十分確保できるように改善する必要がある。(10.教員組織・職員組織)26. 薬学部独自の自己点検・評価を行う組織が常置され、機能しているとは言えないので、改善が必要である。(13.自己点検・評価)27. 薬学部独自の自己点検・評価書が作成されていないので、改善が必要である。(13.自己点検・評価)28. 本来大学が恒常的に行うべき教育プログラムに関する自己点検・評価とその結果の教育研究活動の改善への反映に対する恒常的・継続的な取り組みが十分に行われていないので、自己点検・評価・改善を担う体制を早急に整え、真摯かつ適切に機能させるように改善することが必要である。(13.自己点検・評価)
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異議審査書 |
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| 第1期 |
2019年度 |
継 |
異議審査書 |
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| 医療創生大学 | 私 | 福島県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
医療創生大学 総評 医療創生大学薬学部は、「明星学苑」の校訓「健康、真面目、努力」のもと、「豊かな人間性を有し、地域の人々の健康を率先して守ることのできる、研究マインドと確かな知識に裏打ちされた、自律・自立した薬剤師を育成する」ことを教育研究上の目的として設定している。教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)は教育研究上の目的に沿って設定されている。カリキュラムはカリキュラム・ポリシーに基づき、豊かな人間性、主体的学習力ならびに問題解決能力を養うための医療創生大学薬学部の最大の特徴とする「イグナイト教育」と、基礎系科目、専門科目、臨床系科目が順次性をもって学年進行にそって構築されている。ヒューマニズム教育、医療倫理教育、およびコミュニケーションとプレゼンテーションに関する教育も、1~4年次に前述の「イグナイト教育」を中心に編成されている。東日本大震災の被災経験を基に、大学独自の選択科目として、1年次では「災害からの復興」、2年次では「地域・災害医療学」などの特徴ある科目を配置している。その他、薬学専門教育の実施に向けた準備教育、医療安全教育なども、質と量に懸念される点はあるが、順次性に配慮して行われている。薬学専門教育は、薬学教育モデル・コアカリキュラムにおおむね準拠しており、グループ学習やミニッツペーパー等の様々なアクティブラーニングを用いるなど学習領域に適した学習方略が用いられている。大学独自の薬学専門教育は、教育研究上の目的に基づいて3つの科目群を設定しており、先に述べた「災害からの復興」などの特徴ある科目は、「地域の人々の健康を率先して守ることのできる力を育む科目」に対応している。実務実習事前学習は、実務実習モデル・コアカリキュラムに準拠し、実務家教員8名に- 2 -よる適切な指導体制の下に行われている。「実務実習実施本部」が、実務実習施設の割振り、実習施設との連携、実習生への対応などを行い、病院・薬局実習は適切に行われている。卒業研究は、4年次に実験を中心とする「卒業研究A」あるいは文献調査研究である「卒業研究B」のいずれかを選択し、6年次前期まで行われている。問題解決能力の醸成のための教育は、実質的な実施時間が短いとの懸念があるが、グループ学習を取り入れた「イグナイト教育2A」や「プレゼンテーション(アドバンストイグナイト(処方解析))」において実施されている。入学者選抜は、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、AO入学試験、推薦入学試験、一般入試、センター試験利用入試の4種類の入学試験が実施されているが、入学生の学力が薬学教育に十分であるか、さらには編入学生の薬学教育に求められる医療人教育科目の履修に懸念される点がある。学生の成績評価、進級判定、卒業判定は、学則等の関連する諸規程に基づいて行われているとしているが、種々の懸念される点が存在している。各科目における成績評価の方法はシラバスに明記されているが、不備が散見される。学生への支援は、チューター制による履修・学生生活の指導、複数の奨学金制度による経済的支援が行われ、ハラスメント防止や障がい学生に対する体制も整っている。健康管理センターによるヘルスケア、メンタルケア等の学生の健康維持を支援する体制が整備されている。教員組織については、専任教員数は大学設置基準を満たしており、教員の資格、授業科目の担当状況も適切である。教員の採用・昇任は、大学の規程に基づいて適正に行われている。教育研究に必要な講義室、実験室、図書館などの学習環境は十分に整備されている。社会との連携については、地域の薬剤師会と積極的に連携するなど適切な取り組みが行われている。自己点検・評価については、「薬学部自己点検評価委員会」を設置して行っているが、これらの組織が十分に機能しているとは判断できない。以上のように、医療創生大学薬学部の教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。(1) 6年次の授業編成が薬剤師国家試験対策の教育に偏っていると判断されるため、改善する必要がある。- 3 -(2) イグナイト教育におけるヒューマニズム・医療倫理教育に係る授業回数は少なく、また、SGDなどの能動的参加型学習法を用いた授業も限られているので、改善する必要がある。(3) ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されることが実施されていないので、改善する必要がある。(4) 授業科目が薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標を網羅していないので、早急に改善する必要がある。(5) 問題解決能力の醸成に関する関連科目を総合して評価するための指標を設定して評価を行っていないので、改善する必要がある。(6) 留年率、退学率が高く、6年次におけるストレート在籍率は 0.5 を下回っていることから、入学者選抜に当たって、入学後の教育に求められる基礎学力が適確に評価されていないことが考えられるので、改善する必要がある。(7) 実質的な卒業試験と考えられる「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の成績評価方法、再試験の受験資格およびシラバスの記載には問題があるので改善する必要がある。(8) 6年次の国家試験受験準備科目である「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の合否で実質的卒業認定が行われており、ディプロマ・ポリシーに基づいた学士課程修了認定はなされていないので改善する必要がある。(9) 6年制薬学教育プログラムを点検・評価するための適切な項目を設定し、定期的に自己点検・評価をするように「薬学部自己点検評価委員会」を整備し機能させる必要がある。医療創生大学薬学部には、本評価で指摘された改善すべき点および助言を踏まえて、改善に取り組み、イグナイト教育など特色ある教育プログラムを効果的に活かして、より優れた6年制薬学教育が展開されることを期待する。
大学への提言
医療創生大学 大学への提言1)助言1. 薬学科の「教育研究上の目的」には、教育上の目的が薬剤師育成について設定されているが、薬学部が行う研究上の目的が含まれていないので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的の教職員への周知は、「履修の手引」やホームページだけであり、十分に行われているとは言い難いので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)3. オリエンテーションおよび「イグナイト教育1A」の資料に記載されている教育研究上の目的が、学則に定められている文言と異なるので一致させることが望まれる。(1.教育研究上の目的)4. 教育研究上の目的は、定期的には検証されていないので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的)5. カリキュラム・ポリシーについて、学生・教職員に対しての周知、ならびに薬学部パンフレットなどを通じて受験生にも十分周知することが望まれる。(2.カリキュラム編成)6. 科目の単位数の設定が「履修の手引」に沿っていない科目があるので、改善すること- 43 -が望まれる。(「薬学要説(化学系)」「薬学要説(生物系)」は8コマを1単位とし、「化学演習1」は30コマで1単位としている)(2.カリキュラム編成)7. 教養教育として設定している全学共通教育科目の中の選択科目のうち、人文社会系科目等に必修科目と時間割が重複しているもの(履修できない科目;文学の世界、邦楽入門、経済学入門、社会学入門、地球環境の科学、統計のしくみ)があるので、履修できるように時間割を工夫することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)8. 入学までの学習歴を考慮したリメディアル教育プログラムについて改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)9. 薬害被害者や弁護士を講師とした授業はあるが、医療における安全管理者などの話を聞く機会はないので、学生が医療安全に関して肌で感じる機会をさらに提供するように改善が望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)10. 生涯学習に対する意欲を醸成するための教育内容を充実させることが望まれる(3.医療人教育の基本的内容)11. 「生涯学習研修会」などの生涯学習のプログラムは提供されているが、学部生の参加を増やす方策を講じることが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)12. 実務実習事前学習に密接に関連する科目である「臨床薬物動態学」、「医薬品情報学」、「調剤系実習」に関して、実務実習事前学習の内容であることが、シラバスの「授業の概要」(教育目標)に記載されていないので、学生がこれらの科目を実務実習につながる科目として学んでいないことが懸念されるので、改善することが望まれる。(5.実務実習)13. 実務実習の総合的な学習成果を測定するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが望まれる。(5.実務実習)14. 研究成果の医療や薬学における位置づけを考察して卒業論文を作成することについて、卒業論文作成要領およびシラバスの一般目標、到達目標に記載がないので、それらに記載するとともに学生に指導して卒業論文に反映されるように改善することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)15. 問題解決型学習の実施時間を適切に確保し、体系的な問題解決能力の醸成に向けた教育が行われるように、改善することが望まれる。(6.問題解決能力の醸成のための教育)16. 薬学部パンフレットと入試要項に記載されている入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)の内容が、薬学部ホームページや「履修の手引」と異なっているので、一- 44 -致させることが望まれる。(7.学生の受入)17. 一般入試とセンター試験利用入試において、面接等によって医療人としての適性を評価する工夫をすることが望まれる。(7.学生の受入)18. 一部の基礎実習(化学系実習、物理系実習)の評価方法は、学習領域(技能)に適した評価方法とは言えず、改善することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 学生が成績評価に対して疑問を生じた場合には、成績質問受付期間に大学事務局内の教務課を通じて科目担当教員に確認することができることを、「履修の手引」に記載して学生に周知することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20. 薬学部の教育研究上の目的に基づいた教育における総合的な学習成果を適切に評価するための指標は設定されていないので、指標を設定し、その指標に基づいて評価することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 教授の半数以上が60歳代であり、年齢構成にやや偏りが見られるので改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)22. 一部の教員に過去6年間に論文や学会発表がなく、研究活動の活性化が望まれる。(10.教員組織・職員組織)23. 担当授業時間数に教員間で大きな差があるので、改善が望まれる。(10.教員組織・職員組織)24. 事務職員が大学共通部署に配属されており、薬学部専任の事務職員はいないので、適切に配置することが望まれる。(10.教員組織・職員組織)25. 「薬学部自己点検評価委員会」には外部委員は在籍しないので、改善が望まれる。(13.自己点検・評価)2)改善すべき点1. 6年次の授業編成が薬剤師国家試験対策の教育に偏っていると判断されるため、改善する必要がある。(2.カリキュラム編成)2. イグナイト教育におけるヒューマニズム・医療倫理教育に係る授業回数は少なく、また、SGDなどの能動的参加型学習法を用いた授業も限られているので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)3. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合的な目標達成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されることが実施されていないので、改- 45 -善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)4. コミュニケーション能力を養う教育について、授業回数および学習方略を改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)5. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、学習成果を総合した目標達成度を評価するための指標が設定され、それに基づいて適切に評価されることが実施されていないので、改善する必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)6. 授業科目が薬学教育モデル・コアカリキュラムの到達目標を網羅していないので、早急に改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)7. シラバスの表記に以下のような不備が散見されるので、改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)① 「授業の概要」に薬学教育モデル・コアカリキュラムの一般目標が記載されていない。② 授業形態に、当該科目で用いる学習方略の記載漏れがある。③ 授業内容に対応しないSBOの記載が散見される。④ 大学独自科目の表示が分かりにくく、その根拠が説明されていない。⑤ 成績評価方法と寄与率の記載が分かりにくい。8. 到達目標に適した学習方略を用いた教育が行われていない授業科目があるので、改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)9. 実務実習事前学習の目標達成度を評価するための指標を設定し、それに基づいて適切に評価することが必要である。(5.実務実習)10. 卒業研究の実施時間が十分に確保されていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)11. 卒業論文の評価を複数の教員によって行うように改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)12. 問題解決能力の醸成に関する関連科目を総合して評価するための指標を設定して評価を行っていないので、改善する必要がある。(6.問題解決能力の醸成のための教育)13. 薬学部教授会には、入試判定会議による決定事項が報告されるのみで、合否判定には直接は関与していないので、改善する必要がある。(7.学生の受入)14. 留年率、退学率が高く、6年次におけるストレート在籍率は0.5を下回っていることから、入学者選抜に当たって、入学後の教育に求められる基礎学力が適確に評価されて- 46 -いないことが考えられるので、改善する必要がある。(7.学生の受入)15. 編入学者は、出身学部によっては薬学教育に求められている「早期体験学習(早期臨床体験)」等の医療人教育を履修していない可能性が強く懸念されるので、編入学者に対する医療人教育が十分行われるように改善する必要がある。(7.学生の受入)16. 出席を評価項目としているのは、適正な評価項目ではないので、改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)17. 「臨床薬学2」において、本試験 60 点以上の場合のみ、小テスト・レポートの評価を加点する、ならびに「薬品分析学1」、「調剤系実習」において全員に一律に加算点が与えられるという評価方法は適正ではないので、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)18. 実質的な卒業試験と考えられる「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」のシラバスの記載には問題があるので改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)19. 予備校模擬試験を受験することを、「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の再試験の受験資格にしていることは不適切であるので、早急に改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)20. 6年次の国家試験受験準備科目である「薬学総合演習(ファーマドリルファイナル)」の合否で実質的卒業認定が行われており、ディプロマ・ポリシーに基づいた学士課程修了認定はなされていないので改善する必要がある。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)21. 6年制薬学教育プログラムを点検・評価するための適切な項目を設定し、定期的に自己点検・評価をするように「薬学部自己点検評価委員会」を整備し機能させる必要がある。(13.自己点検・評価)22. 自己点検・評価の結果を教育研究活動に反映する体制を整備し、その結果を教育研究活動の改善に反映させる必要がある。(13.自己点検・評価)
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| 第1期 |
2019年度 |
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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| 熊本大学 | 国 | 熊本県 | 第1期 | 2019年度 | 適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
熊本大学 総評熊本大学薬学部は6年制薬学科と4年制創薬・生命薬科学科の2学科を設置しており、薬学科では、「医療系薬学及び衛生・社会系薬学を中心とした応用的学問を修得し、高度化する医療において薬物治療に貢献する薬剤師や臨床研究者として活躍する人材の育成を目的とする」という教育研究上の目的の下に、入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)、教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を、整合性を持って設定し、医療を取り巻く環境ならびに社会の薬剤師に対するニーズを反映した薬学教育を行っている。カリキュラムは、ディプロマ・ポリシーを踏まえて定められたカリキュラム・ポリシーの体系性、段階性、個別化の方針に沿って編成されており、それは薬学教育モデル・コアカリキュラムに対応したものとなっている。すなわち、ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力教育は各学年の進行に相応した内容の科目を配置して学年進行形で順次性をもって体系的かつ効果的に行われている。教養教育は総合大学の特色を活かして、共通する主題のもとに複数の科目を1パッケージとして学修して多面的な理解・考察力の醸成する科目パッケージ制を含めて、人文・社会科学から自然科学まで幅広い領域にわたる科目が開講されている。語学教育は、英語を中心として、低学年における基礎的な語学力から、高学年での専門性を考慮した語学力まで、各学年を通じて体系的に教育が行われている。薬学専門科目では、基礎と応用・臨床を相互に関連付け、かつ目的意識を持って学修できるように、基礎的科目とそれらに関連する応用・臨床的科目が順次性に配慮しながら年次進行とともに適切に配置されている。薬学共用試験も適切に実施されている。実務実習事前学習、実務実習も適切な体制の下で実務実習モデル・コアカリキュラムに沿って適正に実施されており、「病院実務実習」では医学部医学科臨床実習(ポリクリ)- 2 -と連携・参画する参加型実務実習を行って教育効果を高めている。卒業研究は1年以上実施されており、各自その成果を卒業論文としてまとめるとともに、薬学部主催の卒業論文発表会で口頭発表している。学生の受入は、推薦入学試験と一般入学試験により行われているが、いずれもアドミッション・ポリシーに基づいて適切に行われており、入学定員数に対する入学者数にも問題はない。また、成績評価・進級判定・学士課程修了認定は、ディプロマ・ポリシーに基づいて公正かつ厳格に行われている。学生への履修指導や学習指導は研究室配属までは担任教員、研究室配属後は当該分野の所属教員が対応して適切に行われている。学生の経済的支援は、入学料免除制度および授業料免除制度の設置、各種奨学金等に関する情報提供、大学独自の奨学金制度の設置等により対応している。また、学生の健康維持、心身的な支援などの体制、ハラスメント対応、実験・実習での安全教育体制も整っている。専任教員は各専門分野において研究・教育に優れた実績を有するものが配置されており、教員数、実務家教員数も大学設置基準を十分満たしている。教員の採用、昇任は、規程に基づいて、研究実績を含めた研究能力、教育上の指導能力等を総合的に判断して行われている。また、研究室、講義室、実習室、演習室、セミナー室、実務実習事前学習のための模擬薬局および摸擬病室、コンピューター演習室、動物飼育施設、RI施設、薬用植物園、図書館などの施設、各種の設備も整備されており、学習環境も整っている。また、FD(FacultyDevelopment)活動も問題なく行われている。社会との連携として、熊本の企業との共同研究講座の設置、熊本県との共同提案事業の実施、海外の大学・研究所との大学間および部局間交流などを活発に行っている。また、教員が熊本地区の薬剤師会、病院などの委員を務め、地域の薬学の発展に貢献している。また、各種の関連学会の役員・委員を務め、それぞれの団体との連携を図っている。さらに、点検評価のために、薬学部運営会議のもとにワーキンググループが設置されており、教育プログラムに対する自己点検・評価、その結果の教育研究活動への反映も行われている。以上のように、熊本大学薬学部薬学科の6年制薬学教育プログラムは、本機構の評価基準におおむね適合していると判断される。しかし、以下のような問題点があり、改善が必要である。- 3 -(1) ヒューマニズム教育・医療倫理教育、コミュニケーション能力・自己表現能力の醸成教育、実務実習事前学習、および問題解決能力を醸成する教育において、それぞれ総合した目標達成度の指標を設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(2) 科目の全部あるいはその一部に独自性を持つ科目においては、その独自性がシラバスで確認できるように、シラバスの記載方法を改善することが必要である。(3) 薬局実務実習において、一部の薬局で実習日数が実務実習モデル・コアカリキュラムで求められている標準の日数より不足しているので、学生、実習施設の指導者、教員の間の連携を強化し、実務実習が適正に実施されるよう、改善することが必要である。(4) 薬局・病院実務実習評点表において採点基準を定めることが必要である。(5) 「卒業前総括講義」の評価の一部に外部機関の国家試験模擬試験の結果を取り入れているので改善することが必要である。(6) 教育プログラムの自己点検・評価を必要な全ての評価項目について継続的に実施・公表し、教育研究活動の改善に恒常的に取り組む必要がある。熊本大学薬学部薬学科は、本評価での改善すべき点、助言を踏まえ、積極的に改善に取り組み、さらに発展することを期待する。
大学への提言
熊本大学 大学への提言1)長所1. 複数の科目において、病院、行政、薬局など、薬剤師が活躍している様々な領域やその関連領域から講師を招き、その講義等を通じて実際の職務や活動、今後の方向性、生涯学習の重要性などを理解するように努め、生涯学習の必要性を早期から意識付け、認識するための教育が行われている。(3.医療人教育の基本的内容)2)助言1. 薬学部の教育研究上の目的の教職員や学生に対する周知は主として学生便覧の配付という形に依存しており、積極的な周知は図られていないため、FDやガイダンス等の場を活用して一層の周知に努めるよう改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)2. 教育研究上の目的は、薬学部教務委員会が深い関わりを持つカリキュラム・ポリシーならびにディプロマ・ポリシーの策定の基盤となるものであり、今後のカリキュラムマネジメントの確立に向けた取組みと密接に関わる事柄でもあるため、教育研究上の目的の検証に薬学部教務委員会が関与するように改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的)3. カリキュラム・ポリシーの教職員および学生への周知は主としてこの学生便覧の配付という形に依存しており、積極的な周知は図られていないので、教職員にはFD、学生にはガイダンス等の場を活用して一層の周知に努めるよう改善することが望まれる。(2.カリキュラム編成)4. カリキュラム・ツリーの学生への周知が図られていないので、ガイダンス等の場を活用して周知に努めるよう改善することが望まれる。(2.カリキュラム編成)5. 大学の卒後教育の研修会への学部生の参加がないので、学生に生涯学習に対する意欲を醸成するための教育が体系的に行われるよう、改善することが望まれる。(3.医療人教育の基本的内容)6. 複数の教員が授業を担当している場合、各教員が担当している部分がわからないので、それぞれの担当部分をシラバスに明記するようにすることが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)7. 個々の科目のシラバスにおいて基礎と臨床の知見の相互の関連付けが十分に記載されていない科目が見られるので、シラバスの「授業の目的」「授業の概要」等の項目で、- 41 -科目内での基礎と臨床の知見の相互の関連付けがわかるように記述するよう、改善することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)8. 科目において担当教員の中に非常勤講師がいる場合は、シラバスに非常勤講師であることを明記するよう、改善することが望ましい。(4.薬学専門教育の内容)9. 卒業研究の評価を公正かつ厳格に行うために、卒業論文の評価は適切な指標を設定し、それに基づいて複数の教員で行うよう、改善することが望ましい。(6.問題解決能力の醸成のための教育)10. 一般入試において調査書等の段階別評価や面接の活用などの工夫により、医療人としての適性や主体性を持って多様な人と協働して学ぶ基礎的素養を有する学生を選抜できるような入試体制を整備することが望まれる。(7.学生の受入)11. 学生便覧では秀、優、良、可が示す評点の範囲は示されていないので、秀、優、良、可が示す評点の範囲を学生便覧に示すよう、改善することが望ましい。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)12. ディプロマ・ポリシーの教職員および学生への周知は主としてこの学生便覧の配付という形に依存しており、積極的な周知は図られていないため、FDやガイダンス等の場を活用して一層の周知に努めるよう改善することが望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)13. 総合的な学習成果の測定を行うための指標設定等の基盤となるルーブリック、学修成果可視化システム(ASO)は構築されているが、それらのシステムが教職員および学生には十分に浸透しておらず、それらの実際の運用については改善が望まれる。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)14. 複数の講義室・実習室ではバリアフリーとなっていないため、バリアフリー化するよう改善することが望ましい。(9.学生の支援)15. 一部の教員については、ホームページの最近の業績が更新されていないところがあるので、ホームページを最新のものに適宜更新するよう、改善することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)16. 実務家教員は個人の努力で常に新しい医療に対応するために自己研鑽に努めている状態にあるので、制度として実務家教員のスキル向上を支援する体制を構築するよう、改善することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)17. 一部の教員に授業負担が重くなっているので、授業担当時間数の継続的な見直し、教員の退職に伴う欠員の補充などに努め、個々の教員の授業担当時間数が適正な範囲内- 42 -となるよう、改善することが望ましい。(10.教員組織・職員組織)18. 自己点検・評価体制には外部委員が含まれておらず、外部委員を整備するよう、改善することが望まれる。(13.自己点検・評価)3)改善すべき点1. ヒューマニズム教育・医療倫理教育において、総合した目標達成度評価のための指標は設定されていないので、これを設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)2. コミュニケーション能力および自己表現能力を身につけるための教育において、関連科目の学習成果を総合した目標達成度評価のための適切な指標は設定されていないので、これを設定し、それに基づいた適切な評価を行う必要がある。(3.医療人教育の基本的内容)3. シラバスにSBOsが示されていない科目や、科目全体についての大雑把な記述だけで各回の授業内容の対応が示されていない科目も見られるので、「到達目標」の欄などに履修内容に対応してSBOsを記載するよう改善する必要がある。(4.薬学専門教育の内容)4. 科目の全部あるいはその一部に独自性を持つ科目においては、その独自性がシラバスで確認できるよう、シラバスの記載方法を改善することが必要である。(4.薬学専門教育の内容)5. 実務実習事前学習において、総合した事前実習全体としての目標達成度を評価するための指標は設定されておらず、指標を設定して適切に評価するよう、改善することが必要である。(5.実務実習)6. 薬局実務実習において、一部の薬局で週5日で9週間での実習が行われており、薬局実務実習日数として実務実習モデル・コアカリキュラムで求められている標準の実習日数(週5日で 11 週間)より不足しているので、薬局実務実習日数として実務実習モデル・コアカリキュラムで求められている日数より短くならないように、学生、実習施設の指導者、教員の間の連携を強化し、実務実習が適正に実施されるよう、改善が必要である。(5.実務実習)7. 薬局・病院実務実習評点表において採点基準が定められていないので、採点基準を定めるよう、改善することが必要である。(5.実務実習)8. 問題解決型学習と位置付ける各科目には評価指標が設定されているものの、問題解決- 43 -能力の醸成に向けた総合的な目標達成度の指標や評価基準が設定されていないので、卒業研究を含めた問題解決能力の醸成に関する科目を総合した目標達成度の指標を設定して、適切に評価するよう改善することが必要である。(6.問題解決能力の醸成のための教育)9. 成績評価がいくつかの方法で行われている科目において、最終成績に寄与する各評価方法の割合や評価基準が明記されていない科目があるので、明記するように改善することが必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)10. 「卒業前総括講義」の評価において、外部機関の 1 月末の国家試験模試の結果を取り入れていることは不適切であるので、改善が必要である。(8.成績評価・進級・学士課程修了認定)11. 平成 26 年度の自己評価では「6年制薬学科教育の内部質保証」を目的としての評価項目のすべてを評価しておらず不十分であるので、必要とする評価項目をすべて評価するよう、改善が必要である。(13.自己点検・評価)12. 自己点検・評価が恒常的に行われているとは言い難いので、自己点検・評価を継続的に実施・公表するよう、改善が必要である。(13.自己点検・評価)
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1:提言 改善報告審議結果 2025/1/10 |
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