薬学教育評価報告の結果と公表
各年度の「薬学教育(6年制)評価」結果報告書
各年度の改善報告の審議結果一覧(大学別)
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| 大学名 | 設置形態 | 所在地 | 評価基準 | 実施年度 | 判定 | 大学の自己点検評価 | 評価結果 | 評価後の対応 改善報告 その他 |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 大阪医科薬科大学 | 私 | 大阪府 | 第2期 |
2024年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
大阪医科薬科大学 総評 大阪医科薬科大学は、2021 年度に大阪医科大学と大阪薬科大学が統合することで設置され、薬学部薬学科の目的は、大学の理念「建学の精神及び学是(至誠仁術)に基づき、国際的視野に立った教育、研究或いは良質な医療の実践をとおして、人間性豊かで創造性に富み人類の福祉と文化の発展に貢献する医療人を育成する」及び、薬学教育モデル・コアカリキュラム平成 25 年度改訂版に示された「薬剤師として求められる基本的な資質」を踏まえて設定されている。また、それに合わせてディプロマ・ポリシー(DP)、カリキュラム・ポリシー(CP)、アドミッション・ポリシー(AP)が設定されている。
大学では、医学部・薬学部・看護学部を有することから、3学部合同で実施する多職種連携教育(Interprofessional Education、“IPE”)科目群を設定し、超高齢化が進む地域の特性や多職種が連携して行われる地域医療の実際を学ぶ機会などを提供し、また、初年次においては、グループに分かれてのローテーション形式で、医療現場におけるさまざまな技術、手技等について実習形式で学ぶ授業を必修化するなど、医系大学の特徴を活かした教育を展開している。さらに、語学教育は、1年次前期から4年次前期まで多様な学習方略を取り入れて必修科目としており、医療現場で活用できる語学力を身につける教育として優れている。 しかしながら、学修成果の評価の在り方等については、CPには具体的な記載はないのでそれを明確に示す必要がある。また、特に能動的な学習経験と質的評価が必要な「ヒューマニズム教育・医療倫理教育」、「コミュニケーション・プレゼンテーション教育」、「問題解決能力の醸成に向けた教育」などについて、編成を適正化し、関連した各科目の学習目標達成度の評価と、それらにおける学びが総合した学修成果の教育課程の進行に対応した評価をさらに進めていくとともに、その結果を教育課程の改善に活用していくことが求められる。 大阪医科薬科大学薬学部は、医系大学の特徴を活かし、様々な魅力的な教育を展開しているが、その効果を質的・量的の両面で十分に評価できる段階には至っていない。アセスメントプランの有効化に取り組むことで、学修成果の適正な評価と評価に基づくカリキュラムの改善がなされていくことを期待する。
大学への提言
大阪医科薬科大学 大学への提言1)長所
1. 大学の特色として医学部・薬学部・看護学部の3学部合同で実施する多職種連携教育(Interprofessional Education、“IPE”)に関わる科目群があり、超高齢化が進む地域の特性や多職種が連携して行われる地域医療の実際を学ぶなど、良い取り組みが行われている。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 2. 第2外国語を必修化するなど語学教育は充実しており、1年次前期から4年次前期まで必修科目を多様な学習方略を取り入れて隙間なく配置して実施されている語学教育のカリキュラムは、医療現場で活用できる語学力を身につける教育として優れている。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 3. 1年次の「医療薬学導入学習」では、グループに分かれてのローテーション形式で、医療現場におけるさまざまな技術、手技等について実習において学んでおり、1年次生に対する薬学臨床の導入授業として良い取り組みである。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 2)助言 1. 教育課程の編成が、各科目における学習の質を重視し、学習・教授方法及び成績評価のための課題が想定された学習活動に整合したものになるように、CP及びアセスメントプランを修正することが望まれる。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. CPについての学生の認知度・理解度の調査は行われておらず、また、教職員への3ポリシーの周知についてもその機会が十分ではないので、学生・教職員が共に3ポリシーをよく理解して活動できるように、必要な調査や、ガイダンス・FD研修会を活用していくことが望ましい。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. ホームページの「教育」から参照できる「薬学部 薬学科」に「内部質保証」のページを設け教育研究内部質保証評価会議の検証結果報告を掲載し公表しているが、薬学部の薬学教育の現状を全体にわたり内部質保証の観点から点検・評価した結果を公表したものになるように、例えば「教育年報」、「学生支援年報」を公開するなど、公開内容を再検討することが望ましい。(2.内部質保証) 4. 薬学教育評価機構からの指摘事項(第1期評価報告書「改善すべき点1」など)への対応で導入されたルーブリックを用いた評価などが、薬学科のアセスメントプランに反映されていないなど、大学独自に行う内部質保証としての点検・評価と第三者評価への対応に一部乖離が認められるので、大学が行う内部質保証活動が全体として機能するように改善に取り組むことが望まれる。(2.内部質保証) 5. 教養教育については、現時点でも、薬学部規程別表2により、卒業要件単位として4科目4単位以上の修得が必要と定められているだけであり、学生に多様な学びを提供するように単位数を増やすなど改善することが望ましい。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 6. 現行のカリキュラムでは、1~3年次にかけて基礎・応用・医療薬学に関する事項を実習形式で学習する科目において、問題発見・解決能力の醸成を科目の目標として設定しておらず、4年次から卒業研究に該当する「特別演習・実習」においてのみ問題発見・解決能力の実習を通しての醸成が図られていることから、学生の段階的成長を促し、確認していく上で好ましくなく、改善することが望ましい。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 7. 問題発見・問題解決能力の醸成のための教育について全面的に点検を行い、2024年度以降入学者用CPに整合する形でその適正化に努めるとともに、カリキュラムマップとカリキュラム・ツリーにその全体像をわかりやすく示すことが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 8. 大学の教育研究上の目的の実現に向けて設定された3ポリシーを含む各方針に基づいて、より主体的な内部質保証活動に取り組み、教育課程及びその内容、方法の改善・向上が行われることが望ましい。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 9. 卒業研究の実施において、研究成果の医療や薬学における位置づけの考察がなされるよう指導を行っていないので、ガイダンスなどで指導することが望ましい。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 10. いくつかの科目での評価方法の妥当性、特に実習科目での「技能」の評価の方法・基準については適正ではないものもあるので、現状の評価の検証に基づいた適切な設定が望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 11. 学位授与の方針に掲げる学修成果の到達度を、レーダーチャート形式で学生に示し、学修ポートフォリオに掲載する取り組みを始めているが、その元となる各授業科目のDP項目に対する寄与率の設定は十分な根拠に基づいてなされていないので、それらに関する検証を行った上で、2024年度以降入学生用DP及びCPに整合する形で、卒業認定基準の設定に取り組むことが望ましい。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 12. 各授業科目のDP項目に対する寄与率、各科目で行われる各評価方法の成績評価への寄与率、各評価結果の絶対値としての妥当性などの十分な検証に基づいて、学修成果の評価は、2024年度以降入学生用CPに整合する形で、評価計画を設定して、なされることが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 13. 「薬学部入試委員会等において、筆記試験の問題作成における工夫、提出書類の活用や面接の実施など様々な評価手法の検証を行い、本学部の一般選抜における「思考力・判断力・表現力」や「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」の適切な評価方法を検討する」と一般選抜の状況を自己点検・評価しているが、全ての入試形態について、学力の3要素を多面的・総合的に評価するように改善することが望まれる。(4.学生の受入れ) 14. 「医療人を目指す者としての資質・能力」の評価については十分になされていないので、全ての入学者選抜において何らかの評価を行うよう工夫することが望まれる。(4.学生の受入れ) 15. 専任教員1名あたりの学生数(S/T比)については、2015(平成27)年度は28.4名、2023年5月1日時点では22.3(1,850/83)名となっており、改善計画は策定されているが、望ましいとされている10名以内には達していないので、改善することが望まれる。(5.教員組織・職員組織) 16. 研究もしくは教育業績が乏しい教員が認められ、大学としていくつかの対応策を行ってはいるものの不十分であるので、さらに実効性のある対策が望まれる。(5.教員組織・職員組織) 17. 健康診断受診率が100%になるようにさらなる取り組みが望まれる。(6.学生の支援) 3)改善すべき点 1. 2024年度改定される前のCPは、学修成果の評価の在り方等について、求める資質・能力それぞれに対応する形で、教育の内容・方法、評価の在り方を具体的に示しておらず、2024年度以降入学者用のCPにおいても、学習及び学修成果の評価の方法が列挙されているだけなので、CPに具体的な記載を行う、もしくはアセスメントプランにその内容とDPとの関係を明確に示すなどの改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. 薬学自己点検・評価委員会での検証活動は、大学のアセスメント・ポリシー及び薬学部のアセスメントプランに基づき、入学時、在学時、卒業時の各種データを課程レベルで解析して実施されているが、質的な解析が不足しているので、質的・量的両面での解析が必要である。(2.内部質保証) 3. 「ヒューマニズム・医療倫理教育」及び「コミュニケーション・プレゼンテーション教育」に関連する科目全体を見た場合、その設定や選択必修の区分、各科目の方略については、現時点でも不十分な点が見受けられる。特に、重要な科目が選択科目のままである点が問題であり、2024年度以降の入学生向けカリキュラムマップやカリキュラム・ツリーにも、その構築が示されていない。そのため、これらの編成について、新CPと整合性を持たせる形で改善する必要がある。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 4. 「ヒューマニズム教育・医療倫理教育」、「コミュニケーション・プレゼンテーション 教育」、「問題解決能力の醸成に向けた教育」に関連する科目では、教育課程の進行に 対応した評価方針が定められていない。学習目標達成度や総合的な学修成果の評価においては、学生による自己評価のみが行われ、教員による評価が実施されていないため、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 5. 学修成果の評価の適正化に取り組んだ上で、その結果を教育課程の編成及び実施の改善・向上に活用すべきである。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) |
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| 金沢大学 | 国 | 石川県 | 第2期 |
2024年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
金沢大学 総評 金沢大学では、金沢大学<グローバル>スタンダード(KUGS)を踏まえ、人類の健康増進並びに医薬品等の創製と適正使用につながる先端的な基礎研究、応用研究、医療薬学研究の拠点として、健康な長寿社会の実現に貢献することを理念と定め、薬学関連の知識・技能・態度を修得した上で、人類が抱える健康や医療に関わる諸課題の解決に挑戦し、持続可能社会の実現に貢献できる、多様な専門性を身につけた薬学高度専門人材の養成を教育目標としている。
薬学類の教育課程は、KUGSに基づく共通教育科目、薬学教育モデル・コアカリキュラムに基づく導入的・基礎的科目、基礎薬学、応用薬学、医療薬学を中心とする科目、実務実習、卒業研究・卒業演習などが体系的・階層的に配置され、さらに大学独自の特徴的なカリキュラムを加えた編成となっている。早期から研究マインド、国際性、ティーチングスキルの醸成を目標として、1、2年次にラボローテーション、短期海外留学プログラム、クラスラーニングアドバイザーが設けられている。ディプロマ・ポリシーに掲げた5項目の学修成果について、『ディプロマ・ポリシーで掲げる「学生が身につけるべき資質・能力」醸成ルーブリック』を用いて、形成的・総括的に資質・能力の醸成を評価しようとしている。実務実習では、地元薬剤師会等と連携して独自の実務実習計画により実施している。アドバイザー教員による学生相談体制の他に、ハラスメント、障がい、就職に関する支援体制なども整備されている。施設・設備においては、自主学習のためのアカデミックプロムナードを設置するとともに、卒業研究の実施に適した環境を整備している。社会貢献・社会連携では、教員だけでなく、学生も地域住民の保健衛生の保持・向上に向けた取り組みを実施している。また、金沢大学の教員経験者や帰国後母国の大学で活躍している留学生等をコラボラティブ・プロフェッサーとして委嘱することにより、海外の高等教育機関との国際交流を推進している。 他方で、カリキュラム・マップがカリキュラム・ポリシーやディプロマ・ポリシーに対応していない、教育課程及びその内容、方法の適切性の検証が科目レベルに留まっている点などは、さらなる改善が求められる。シラバスには、担当教員名、概要、授業計画などの情報が記載されているが、フォーマットが統一されておらず、学習内容とSBOs(Specific Behavioral Objectives)との関連性も明示されていないため、学生の視点に立ったシラバスの作成が必要である。さらに、アドミッション・ポリシーとディプロマ・ポリシーの適切な表記、一般選抜入試への「学力の3要素」の評価の導入、6年制薬学教育プログラムの分析と活用などの改善が必要である。 地域医療の発展に貢献しつつ、海外の高等教育機関との国際交流を推進している金沢大学には、引き続き、多様な専門性を身につけた薬学高度専門人材の育成・輩出を期待する。
大学への提言
金沢大学 大学への提言1)長所
1. 「大学教員」や「薬学研究者」などの人材育成目標の実現に向け、研究マインドを醸成する低学年次のラボローテーションや、短期海外留学プログラム、学士課程と博士課程を合わせた「博士一貫プログラム」を設けている。短期海外留学プログラムにおいては、帰国後に1年生を対象とした報告会を開催するなど、海外派遣学生だけでなく在学生の国際性の醸成にもつなげている点は高く評価できる。 (3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 2. 実務実習は、「実務実習に関するガイドライン」に準拠しつつ、学修効果を高めるために地元薬剤師会等と連携し、アカンサス薬局、金沢大学附属病院薬剤部、市中薬局、市中病院という独自の実務実習計画により実施していることは、ディプロマ・ポリシー到達目標達成の観点から高く評価できる。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 3. 研究室に併設される学生用の居室は廊下との仕切りがなく、学生数に応じてスペースの変更ができるようになっており、卒業研究の実施に適した環境が整備されている点は、高く評価できる。(7.施設・設備) 4. 自主学習のための場所として、図書館だけでなく講義室に隣接して『アカデミックプロムナード』と呼ばれる開放的なスペースが設置され、常時学生が利用できる点は、高く評価できる。(7.施設・設備) 5. 教員による各種公開講座だけでなく、学生による「地域薬局レジデント体験」や地域住民に対する薬の使い方等の説明会など、地域住民の保健衛生の保持・向上に向けた取り組みを実施している点は、高く評価できる。(8.社会連携・社会貢献) 6. 大学コンソーシアム石川2023年度地域課題研究ゼミナール支援事業に採択され、石川県野々市市と連携して薬の多剤重複の解消やお薬手帳の活用を目的とした「くすりと健康プロジェクト」を実施している点は、高く評価できる。(8.社会連携・社会貢献) 2)助言 1. 実習科目においては、いずれの科目も概略的なパフォーマンス評価に留まっているので、各実習(各実験)項目の技能(SBOsに掲げられている技能)に関して評価する指標(ルーブリックなど)を設定して評価することが望ましい。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 2. ルーブリックには到達レベルを評価できる基準を具体的に策定し、その基準に基づいた評価を実施するよう改善が望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 3. 個別学力検査のボーダー層の志願者は主体性等が評価されているが、他の一般選抜の評価が基礎学力の評価のみで、学力の3要素が多面的・総合的に評価されているとはいえないため、改善が望ましい。(4.学生の受入れ) 4. 薬学類・高大院接続入試の募集定員は10名であるが、定員割れしているため、適切に入学者を選考できるよう改善が望まれる。(4.学生の受入れ) 5. 「実務実習Ⅱ」と「チーム医療実習」には専任教員が担当者に含まれていないため、適切に教員を配置するよう改善が望まれる。(5.教員組織・職員組織) 6. 授業評価アンケートは、演習や実習を含めすべての授業を対象に実施するよう改善が望まれる。(5.教員組織・職員組織) 7. 定期健康診断の受診率が5年次以外の学年においては100%になっていないため、全員が受診するよう改善を図ることが望まれる。(6.学生の支援) 3)改善すべき点 1. 教育研究上の目的、理念・人材育成目標、三つの方針は、年度始めのガイダンス等で周知されているが、ガイダンスが実施されていない学年があるため、各学年のガイダンス等で全学生に周知するように、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. カリキュラム・ポリシーに教育課程の編成、教育内容・方法、学修成果の評価の在り方が具体的に設定されているが、「学生の手引き」には改正されたカリキュラム・ポリシーが反映されていないため、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. 入試区分ごとの評価される項目やその評価方法がアドミッション・ポリシーに明記されていないため、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 4. 教育研究活動に関するデータを収集しているが、質的・量的な解析に基づく分析と活用が十分になされていないため、改善が必要である。(2.内部質保証) 5. シラバスには、担当教員名、開講年度学期、概要、授業計画、評価方法などの情報は記載されているが、授業概要とスケジュールの記載内容が統一されておらず、学習内容とSBOsとの関連性も明示されていないため、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 6. カリキュラム・ツリーとカリキュラム・マップが薬学教育モデル・コアカリキュラムに沿った形で作成されており、ディプロマ・ポリシーの到達に向けた科目の順次性が不明確、カリキュラム・ポリシーやディプロマ・ポリシーに対応していない、大学独自の科目が不明確といった問題点があるため、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 7. 点検・検証・改善に必要なデータを収集されているが、教育課程及びその内容、方法の適切性の検証が科目レベルに留まっているため、多角的な分析に基づいて検証し、必要に応じて教育課程及びその内容、方法の改善・向上を図ることが必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 8. シラバスの学習(学修)到達目標に記載されていない出席を評価基準に含めている科目、レポート未提出であると試験の得点から減点する科目、実習試験の割合が高い科目など、適切とはいえない評価基準を含んでいる科目があるため、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 9. 現行の『ディプロマ・ポリシーで掲げる「学生が身につけるべき資質・能力」醸成ルーブリック』では3年次の学年末からのルーブリックになっており、1年次末から設定されていないため、形成的な評価を実施しにくく、1年次から教育課程の進行に対応した評価がなされていないため、学年進行に対応して評価するように改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 10. 『ディプロマ・ポリシーで掲げる「学生が身につけるべき資質・能力」醸成ルーブリック』に基づく評価が始まったばかりで、学修成果の評価結果が教育課程の編成及び実施の改善・向上に活用されているとはいえないため、さらなる改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 11. 共通テスト及び個別学力検査の合計点から導き出された合格ボーダー層の受験者に対 し、調査書の主体性等評価を行い、共通テスト及び個別学力検査の合計点に加算して評価しているが、他の受験者との公平性が担保できないため、改善が必要である。(4.学生の受入れ) |
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| 慶應義塾大学 | 私 | 東京都 | 第2期 |
2024年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
慶應義塾大学 総評慶應義塾大学は福澤諭吉創業の精神を建学の理念とし、同大学薬学部薬学科はこの理念に従い、薬学教育と研究は勿論のこと、地域を含む社会貢献と国際交流に熱心に取り組んでいる。総合大学の強みを活かし、充実した教養教育と英語教育及び海外研修プログラムを提供していることは特筆に値する。「教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)CP」に基づいた教育が適切に行われ、各科目の成績評価、進級判定、卒業認定等は公正かつ厳格に行われ、また履修指導も適切に行われている。研究環境も良く整備されており、学部学生や若手教員の研究へのモチベーションは高く、学内外で多くの共同研究が実施されている。同薬学科の目的に沿った卒前の人材育成のみならず、医療薬学・社会連携センターが中心となって、卒後の質の高い薬剤師育成に貢献している。
一方、教学マネジメントと内部質保証の観点からは、PDCAサイクルのPとDが熱心に実施されているものの、教育研究活動に対する質的・量的な分析が自主的に行われておらず、学修成果に基づいた教育プログラムの改善・向上は一部で認められるにとどまっている。特に、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)DP」に記載された資質・能力の段階的かつ総合的な達成度評価は不十分であるので、現行の教育プログラムの適性が適切に検証されているとはいえない。また、DPとCPを踏まえて設定されるべき「入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)AP」には、選抜の趣旨や求める人材像、多様な学生を評価できるような入学者選抜の在り方などが具体的に示されていないので、2022 年度に改訂された薬学教育モデル・コア・カリキュラム(以下、R4改訂コアカリ)に沿ったDPとCPに適切に整合したAPの作成が必要である。さらに、CPに記載された教育方法と学修成果の評価の在り方等が科目レベルの設定にとどまっているので、改善が必要である。 今後、教学マネジメントと内部質保証の観点からPDCAサイクルを主体的に回し、その成果を薬学教育プログラムに反映させることにより、さらに大学の強みを伸ばして発展することを期待する。
大学への提言
慶應義塾大学 大学への提言1)長所
1. 豊かな人間性の涵養を目指して、他学部の学生と一緒に幅広い教養を修得させ、他者理解力を醸成するために、多種多様な科目を多数用意し、自由に選択できる環境を整えている。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 2. 1~6年次にかけての英語教育と低学年と高学年での海外研修が充実している。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 3. 医療系三学部合同教育では、医学部、看護医療学部及び薬学部薬学科の全学生が参加し、初期教育(1年次)、中期教育(4年次)、後期教育(6年次)はそれぞれ半日から1日かけて学部混合の少人数チームで、チーム医療と多職種連携について学んでいる。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 4. 薬学部サイエンスカフェでの交流が盛んで、専門領域横断的に共同研究に発展して研究成果につながっており、今後も成果が期待される。(5.教員組織・職員組織) 5. 薬剤師としての実務経験を有する専任教員が、常に新しい医療に対応するために研鑽できる体制が整備されている。(5.教員組織・職員組織) 6. 薬学部附属薬局は保険薬局と健康サポート薬局の機能を有している。薬局実務実習生を他大学生も含めて受入れ、教育施設としても機能している。薬学科生の「実務実習事前学習(実習)」における外来患者に対する服薬指導の実習にも附属薬局の投薬カウンターが活用されている。(7.施設・設備) 7. 薬学部の専任教員が、多くの団体や機関で役員や委員として活動しながら医療・薬学の発展に貢献している。(8.社会連携・社会貢献) 8. 医療薬学・社会連携センターを中心に生涯学習プログラム(公開講座と研修認定薬剤師制度)を提供して、薬剤師の資質や能力の向上に貢献している。(8.社会連携・社会貢献) 9. 薬学部附属薬局と体育研究所が協働して、地域住民向けの「健康づくり教室」を年7回開講し、教員による健康講話を実施している。薬学部附属薬局は、健康サポート薬局として、自動血圧計、検体測定室及び無菌製剤室を設置しており、無菌製剤室を近隣薬局に開放して共同利用している。(8.社会連携・社会貢献) 10. 海外協定校5校と連携し、充実した海外臨床研修プログラムを提供している。(8.社会連携・社会貢献) 2)助言 1. 薬学科の教育研究上の目的が現在の医療を取り巻く環境や薬剤師に対する社会のニーズを反映しているか、内部質保証の観点から自ら点検・検証していないので、改善が望まれる。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. 自己点検・評価委員会に外部委員や6年制課程の卒業生は含まれていないことを改善する計画であるので、速やかに実行されることが望まれる。(2.内部質保証) 3. 春学期後半(第2クオーター)に大学独自の教育内容を含む選択必修科目と選択科目が合計41科目(53単位)開講されているが、多くの学生は卒業に必要な9単位を低学年次に修得し、4年次と6年次に開講される科目の履修者が少ないので、改善が望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 4. 一般選抜と塾内進学制度において、学力の3要素が多面的・総合的に評価されていないので、改善が望まれる。(4.学生の受入れ) 5. 一般選抜と塾内進学制度において、医療人を目指す者としての資質・能力の評価が不十分であり、面接や小論文等を取り入れるなど、さらなる工夫や改善が望まれる。(4.学生の受入れ) 6. 専任教員1名に対する学生数は19.2名であり、10名を大きく超えているので、改善が望まれる。(5.教員組織・職員組織) 7. 若手教員の育成と研究環境の整備という観点から、助教の教育負担を軽減することが望まれる。(5.教員組織・職員組織) 8. 修学支援に関わる面談記録等を含む必要な情報を、修学指導に関わる担当者間で適切に引き継ぐ仕組みがないので、学習ポートフォリオ等の導入が望まれる。(6.学生の支援) 9. 健康診断の受診率は高いものの、100%になるようにさらなる改善が望まれる。(6.学生の支援) 3)改善すべき点 1. カリキュラム・ポリシーに示されている教育方法と学修成果の評価方法は科目レベルにとどまっており、ディプロマ・ポリシーの達成に向けて学修成果を教育課程の進行 に対応して総合的に評価する方法が記載されていないので、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. 薬学部薬学科のアドミッション・ポリシーは、入学者選抜に求められる学力の3要素のすべてを含んだ具体性のある表記になっていないので、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. ディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーを踏まえて設定されるべきアドミッション・ポリシーとしては不十分であり、多様な学生をどのように評価・選抜するのか具体的に示されていないので、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 4. 教育研究上の目的や三つの方針について、薬学部が定期的かつ主体的な分析・点検・検証を行うよう、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 5. 自己点検・評価委員会が、「教育・研究年報」で講座等を点検・評価する際に指標となる明確な評価基準を定めて、自己点検・評価委員会や教授会が点検・評価を計画的に継続するよう、改善が必要である。(2.内部質保証) 6. 自己点検・評価委員会が中心となって、質的・量的な解析に基づく自己点検・評価を行い、内部質保証のPDCAサイクルを主体的に機能させて教育研究活動の向上・発展を目指すよう、改善が必要である。(2.内部質保証) 7. カリキュラム・マップはDP1とDP2についてのみ作成されており、シラバスでは個々の授業科目の「到達目標」にディプロマ・ポリシーが関連付けられていないので、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 8. 6年次の選択必修科目の履修の有無により、卒業研究の単位数が17単位から27単位まで変動する点は問題であるので、基礎とする卒業研究の科目を必修科目として単位数を固定化する等、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 9. 実務実習の評価に、薬局出欠(14点)と病院出欠(14点)が含まれていることは不適切であるので、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 10. 一部の科目のシラバスにおいて、成績評価方法・基準の一部に「授業(演習・実習)への参加(20~60%と科目により異なる)」と記載されている。また、他の科目では、「授業(演習・実習)への参加態度(10~60%と科目により異なる)」と区別して記載されている。よって、「授業(演習・実習)への参加」は「出席点」ではないことが学生に明確に伝わる表記にするよう、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム3-2教育課程の実施) 11. 「未了単位取得試験(4年生)」と「再度試験」は、再度履修することなく、試験のみで単位を取得できる制度になっているので、講義や補講等を実施したうえで成績評価を行うよう、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 12. 「再度試験」により学業成績の評語Bを取得できることは問題であるので、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 13. 学生と教員の両者が達成度を確認できる学習ポートフォリオ等を活用して、学修成果の達成度を段階的にかつ卒業時に評価するよう、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 14. 学修成果の評価結果がカリキュラム・ポリシーの改善・向上に活用された事例はあるものの、DP4とDP5が卒業研究だけで評価されていたり、DP6とDP7が低学年で評価されていない等、教育課程の進行に対応したディプロマ・ポリシーの達成度評価が不十分であるので、学修成果の評価をさらに充実させ、その結果を教育プログラムの改善・向上に主体的に活用するよう、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 15. 入学者の資質・能力の評価は進級率の検証だけでは不十分であるので、選抜区分ごとに評価基準を設定して質的・量的分析を行い、試験科目も含めた選抜方法の適性を検証するよう、改善が必要である。(4.学生の受入れ) |
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2024年度 |
適 |
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評価報告書
総評
神戸学院大学 総評神戸学院大学薬学部は、建学の精神「真理愛好・個性尊重」すなわち「学びと知の探究を通じて、普遍的な学問体系の英知に触れる喜びを実感し、その過程で自己と他者の個性に気づき、互いの存在をこよなく尊重すること」に基づき、「自主的で個性豊かな良識ある社会人」の育成を目指す中で、教育研究上の目的を「医療人としての薬剤師に必要な知識及び技術を修得させ、社会の求める医療のニーズに応えうる問題解決能力を持った学士(薬学)の育成を行うとともに、高度の専門知識技能を持った薬剤師の養成を行う。」と定め、一貫性のある三つの方針を設定している。
三つの方針に基づく教育においては、特に学生の自主性を伸ばすための配慮が認められる。例えば、カリキュラムツリーとカリキュラムマップは、6年間の学修の参考になるよう、入学直後の学生にもわかりやすく書かれている。次に、先進的かつ挑戦的な事例として、学生自身の自己評価のためコンピテンシーアンケートを実施し、学年進行に伴う能力的な成長を学生自ら評価することによって、ディプロマ・ポリシー(DP)への到達度を確認できるように設定されている。さらに、汎用的技能を評価する取り組みにおいては、客観性が高い外部試験を導入し、学生の自己評価・改善に活用されている。自己点検・評価を教育研究運営組織レベルから、系部門・連携教育グループ(分野)レベル、ユニットレベル、及び教員(科目)レベルの四つのレベルに分類して実施することにより、迅速な問題抽出、可視化へ繋げている。 神戸学院大学薬学部は、学生が海外の薬剤師業務について、来訪した海外の薬剤師から直接学ぶ機会を提供し、多くの学生が受講している。さらに、若手教員の育成を図るためのセミナー、実務経験を有する専任教員が常に新しい医療に対応するための医療機関における研鑽体制並びに若手教員が海外の大学等に留学し研鑽を積む制度を提供し、いずれも成果を上げている。 改善すべき点としては、まず、自己点検・評価の結果の公表が十分に行われていない。また、教育研究上の目的及び三つの方針の妥当性についての検証は、定期的なスケジュールを定めておらず、自己点検・評価の結果が教育プログラムの改善に活かせていない。さらに、休学者と退学者、及び留年者が増加傾向にあることから入試制度見直し等の改善策を多角的に実施しているが、十分な改善には至っていない。以上のように薬学部薬学科の教育研究活動の点検・評価、改善・向上を計画的に継続していく必要がある。 懸念が示された点への対応によりさらなる発展が期待される。
大学への提言
神戸学院大学 大学への提言1)長所
1. 外部試験による学生の汎用的技能について全体的傾向を把握する取組みは、客観性が高いという点で学生の自己評価・改善に有用であると判断される。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 2. 薬学部の専任教員、助手(リサーチャー)、実験助手、実習助手を対象に、「ファカルティセミナー」と「知の創造セミナー」を定期的に開催し、この取り組みを通じて、次世代を担う教員の養成に努めている。(5.教員組織・職員組織) 3. 実務経験を有する専任教員が、常に新しい医療に対応するために医療機関において研鑽できる体制を整え、教員が学外で研鑽を行っている。(5.教員組織・職員組織) 4. 学生の食生活等の改善を目的とした『100円朝食』並びに『100円夕食』を提供していることは、高く評価される。(6.学生の支援) 5. 過去に大きな震災を経験した神戸の大学・薬学部として、消防局と連携した防災教育を行っている。(8.社会連携・社会貢献) 6. 若手教員が海外の大学等に留学し、研鑽を積む制度が創設されており、教員の研究レベルの向上や、国際交流の活性化に貢献している。(8.社会連携・社会貢献) 2)助言 1. ディプロマ・ポリシーのうち、「医療人としての資質」「コミュニケーション能力と連携能力」「医療における課題対応能力」「薬学における探求能力」は卒業判定において評価されていないので、評価方略の検討が望まれる。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. ディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーの見直しを実施する中で、年度途中に改定したポリシーを、その年度の入学生に遡及して適用したことは好ましくないので、今後は遡及して適用しないようにすることが望ましい。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. 医療を取り巻く環境や薬剤師に対する社会のニーズの変化をアドミッション・ポリシーに反映させるために、卒業生や薬剤師などの外部委員等の意見を踏まえた検証を実施することが望まれる。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 4. カリキュラム・ポリシーに基づき科目間の関連性や順次性を考慮して授業科目を配置しているが、一部のSBOsについては対応できていないので改善することが望ましい。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 5. 「原著論文」「卒業研究Ⅰ」「卒業研究Ⅱ」の評価については、評価基準が明確ではないことから、教員間や分野間の評価の差が生じないよう、客観性を担保するための評価基準を設定することが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 6. 1年次から3年次の実習・演習科目におけるパフォーマンス評価は、体系的とは言いがたいので改善することが望ましい。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 7. 「卒業研究」での研究活動並びに卒業論文作成・発表において、学生が共同で実施した例が一組あったので、学生一人ひとりが独立して実施することが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 8. 公募制推薦入試、一般選抜入試、大学入学共通テスト利用入試では、アドミッション・ポリシーの5項目の内3項目について評価していない。さらに、医療人を目指す者としての資質・能力については、2025 年度入試より「総合型選抜型入試」を導入するなど改善に努めているが、すべての入試制度において評価できているわけではないので、今後適切に評価することが望まれる。(4.学生の受入れ) 9. 1年次の休学者・退学者・留年者の割合は、2021 年度より増加傾向にあるので、成績不振者のプレイスメントテスト及びアセスメントテストの結果を検証し、これに基づいた改善に取り組むことが望ましい。(4.学生の受入れ) 10. 専任教員1名あたりの学生数は、薬学教育評価機構の推奨値である10名以内には及んでいないので、改善することが望ましい。(5.教員組織・職員組織) 11. 研究発表をしていない教員がやや増加している傾向にあるので改善が望まれる。(5.教員組織・職員組織) 12. 学生による授業評価や学生対象の各種アンケートの回答率が低く、アンケートの実施方法等の改善が望まれる。(6.学生の支援) 13. 定期健康診断の受診率は100%に達していないので改善が望まれる。(6.学生の支援) 3)改善すべき点 1. 薬学部薬学科では教育研究上の目的及び三つの方針の妥当性についても自己点検・評価を行っているものの、その定期的なスケジュールを定めていないことは問題であるので、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. 自己点検・評価の結果を教育プログラムにフィードバックして改善に活かすには至っていないので、薬学部内部質保証推進委員会の下、薬学部薬学科の教育研究活動の点検・評価、改善・向上を計画的に継続して改善する必要がある。(2.内部質保証) 3. 自己点検・評価の結果を、ホームページで公表できていないので、改善が必要である。(2.内部質保証) 4. 複数の評価項目を設定している薬学実務実習など一部の科目において、シラバスにそれぞれの評価の割合が明示されていない科目及び評価の説明が適切でない科目があるため、改善が必要である。 (3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 5. 休学者と退学者、及び留年者を減少させる対策として、入試制度の見直しが必要であると認識し、改善策を多角的に実施しているが、十分な改善には至っていないので、今後も改善を継続することが必要である。(4.学生の受入れ) |
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評価報告書
総評
神戸薬科大学 総評神戸薬科大学は、1930(昭和5)年に設立された神戸女子薬学校をその母体とし、1949(昭和 24)年には神戸女子薬科大学となり、1994(平成6)年4月より男女共学制を導入し、大学名が神戸薬科大学と変更されて 2006(平成 18)年4月からは6年制薬学教育を実施している。
学生の利便性を最優先に考慮した教育設備を完備し、1年次から4年次まではクラス担任制により学生一人ひとりに手厚い対応を行い、質の高い薬学教育が実施されている。また、大学内に設置されたエクステンションセンターで薬剤師の生涯研修事業を行うだけでなく、2017(平成 29)年には神戸薬科大学地域連携サテライトセンターを竣工して市民向けセミナーも活発に実施しており、地域社会に対する薬学系大学としての多大なる貢献を続けている。 学長のリーダーシップの下で自己点検・評価が継続的に実施され、2022 年からは授業時間の変更を含む大幅なカリキュラム改定により教育のさらなる質の向上を目指している。2016(平成 28)年実施開始のカリキュラムとの並行進行でやりくりが大変なところであるが、成果が期待される。自己点検・評価は広範囲かつ詳細に行われており、フィードバックも行っているが、結果は学内での共有のみであり公表はされていない。内容の選択は必要であろうが、外部機関による評価結果と同様に公表する必要がある。学則に「高い教養と専門的能力を培うことによって、医療人としての使命感と倫理観を十分に理解し、高度な薬学の知識を身につけた薬剤師並びに教育・研究者を育成すること、さらに医療と薬事衛生の向上に貢献すること」を教育研究上の目的として定め、それに従って、「教育目標」「学位授与の方針」(DP、ディプロマ・ポリシー)「教育課程編成・実施の方針」(CP、カリキュラム・ポリシー)及び「入学者受入の方針」(AP、アドミッション・ポリシー)を定めて公表している。「学位授与の方針」は、教育目標と方向性は同じであるが、到達度を評価するためには具体性が不足しており、学生が理解したうえで学習していくためにも改善が必要である。また、「教育課程編成・実施の方針」は、評価の在り方の記載がないので加えることが必要である。入学者選抜として、学校推薦型選抜(指定校制、公募制)、一般選抜(共通テスト利用、前期、中期、後期)を行っており、学校推薦型選抜ではグループディスカッションによる思考力・判断力・表現力の評価も行っているものの、「入学者受入の方針」として定められているものを部分的に評価している選抜が多く、入学者の受入れに関する方針としては十分なものではない。2024 年度入試から導入した一般選抜(地域枠選抜)では学科試験に加えて面接を実施し、2025 年度からはプレゼンテーションを課す新規選抜方法を加えることを行ってきているので、さらなる改良が望まれる。 神戸薬科大学薬学部は、学長を中心に大学全体で効率的に薬学教育に取り組んでおり、この体制を維持して今後のさらなる発展を期待する。
大学への提言
神戸薬科大学 大学への提言1)長所
1. 学長のリーダーシップの下、自己点検・評価委員会が動き、カリキュラムの大幅な改善を自ら行ったことは評価出来る。(2.内部質保証) 2. 毎年1月に学長から教員に対して、研究業績による研究費の配分額を決定するための基礎資料提出を求め、提出された資料を基に、学長が配分を決定し、研究費配分を決めている。さらに、優れた共同研究を推進・支援するため、学長裁量経費による研究費の追加支援も行っている。(5.教員組織・職員組織) 3. 価格が50,000千円以上の大型・中型機器の購入に備えて毎年25,000千円を積み立て、購入を希望する複数の研究室で合議の上、要望書を研究設備等充実委員会に提出し、必要度及び優先順位を議論したうえで、大学運営会議で審議を行うシステムが構築されている。(7.施設・設備) 4. 2024年4月から使用開始された新教育棟は、学生の利便性ばかりでなく、効率的な教育を行うために最大限の配慮をもって設計・建築されており、今後の教育成果が期待される。(7.施設・設備) 5. 薬剤師を対象とした生涯教育研修プログラムの提供ばかりでなく、地域住民を対象としたセミナーをさまざまな内容で開催し、地域貢献に大きく寄与している。(8.社会連携・社会貢献) 2)助言 1. 医療関係者、企業などの他職種や、卒業生などを自己点検・評価委員会に加えて、より客観的な自己点検・評価を目指すことが望ましい。(2.内部質保証) 2. 2022年度から開始した、科目としての学修成果の評価結果を用いた改善・向上の取り組みとして、評価主体となる「ロジカル思考演習」における教育課程の改善が始められたところであり、まだ教育課程の編成の改善・向上に活用するには至っていないため、今後の運用方針の検討が望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 3. 学力の3要素及び医療人を目指すものとしての資質・能力の評価は、入試全体としては含まれているが、各選抜方法においてはそれらの一部しか満たされていないので、すべての選抜方法での導入が望ましい。(4.学生の受入れ) 4. 専任教員1名あたりの学生数は、2023 年5月1日時点では教員数は 84 名(教授 31 名、准教授 17 名、講師 24 名、助教7名、助手5名)であるので、10 名以内とすることが望ましい。(5.教員組織・職員組織) 5. 全学生を対象にした定期健康診断は、全員が受診することが望まれる。(6.学生の支援) 6. 防災避難訓練の参加者が少ないので学生の参加者を増やすことが望まれる。(6.学生の支援) 3)改善すべき点 1. 教育目標は、学外者が理解するには具体性に乏しいため、学外へのアンケートなどにより、学内では気づきにくい社会のニーズを積極的に取り入れて見直すとともに、ディプロマ・ポリシーに基づいた学修成果の到達度評価を容易にするために具体的なものに改変することが必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. ディプロマ・ポリシーが、学外者が理解するには具体性に乏しいため、学生が卒業までに修得を目指す学習成果を明確にするよう、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. カリキュラム・ポリシーに挙げた各項目の学修成果の評価の在り方について具体的に記載がされていないため改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 4. アドミッション・ポリシーには、評価・選抜に関する具体的な記載がないため、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 5. これまで実施してきている自己点検・評価の結果を文書化して、外部機関による評価結果と同様に公表していくことが必要である。(2.内部質保証) 6. 語学教育(英語)が必修科目として実施されているのが1~3年次までであるが、医療人としての活動に必要な英語力を有し、グローバル化に対応した国際感覚を身につけることをディプロマ・ポリシーとしてあげてあり、カリキュラム・ポリシーにも「国 際化に対応できる人材の養成を図るため、6年間を通じて英語を学べる環境を構築するとともに、医療、薬学に関わる英語科目を編成し、実施する」と記載されていることから、科目として全員が履修する形態の英語教育を高学年まで継続することが必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 7. 「総合的に評価」を行う場合、シラバスに評価の基準の詳細まで記載することが必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 8. シラバスの成績評価に関する記載で、「平常点」の中に出席を含めている科目が散見されるので、授業態度などを評価するよう改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 9. 実務実習(病院・薬局)の成績評価は、実習先の指導薬剤師の評価(35 点分)を加味しながら実習記録の内容を精査するなどして 65 点分を評価して合計 100 点満点で成績評価としているが、点数の内訳をシラバスに記載するよう改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 10. 成績評価に対しての学生からの異議申立の仕組みは、科目担当者が窓口ではなく、学部として受け付けて対応するよう改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 11. 「留年年次の翌年次科目(1学年上の開講科目)のうち、再履修科目と時間割が重複しない講義科目に限り、5科目まで履修することができる」という規定は、科目の開講年次の規定と矛盾するので改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 12. 「留年年次科目の既修得科目を再履修することができ、評定が高い方を最終成績として認定する」というのは既修得科目の同時履修登録での成績の上書きであり公正・厳格なシステムとはいい難いので改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 13. 学生が身につけるべき資質・能力の評価を行うための体制は段階的に構築されているが、適切な評価基準を作成し、教育課程の進行に対応して評価を行えるように改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) |
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評価報告書
総評
静岡県立大学 総評静岡県立大学薬学部薬学科(6年制)における教育研究上の目的は、静岡県立大学の「大学理念」を踏まえ、「静岡県立大学学則」第 1 条にて規定された「教育研究上の目的」に加えて、薬学部独自の「人材養成等教育研究上の目的」として同学則に定められ、そこには「薬剤師としての臨床能力および倫理観を修得し、医療薬学に根ざした研究者や高度専門職薬剤師として、医療の質向上を通して人類の健康長寿に貢献できる先導的な人材を育むための薬学基礎・専門教育を行う。」と設定され、公表されている。これに基づき「学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー:DP)」、「教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー:CP」、「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー:AP)」が策定され、公表されている。
静岡県立大学薬学部薬学科では、教員の教育・研究レベルの維持向上に努めており、静岡県立総合病院内に設置された薬学教育・研究センターには、5年以上の実務経験を有する教員 11 名を兼務教員として配置し、病院実務実習の指導及び診療科・薬剤部との臨床共同研究を行い、常に新しい医療に対応するために研鑽できる体制・制度の整備に努めている。 一方、学生に対しては、基本教育として静岡特有の歴史・文化、防災医療システムや地域産業を取り扱う「しずおか学」が設定され、公立大学の教育目的を踏まえた教育体制としている。また、グローバル化を目指し英語ディベート教育を取り入れ、語学能力の醸成にも努めている。さらに、バーチャルリアリティー映像を活用した服薬指導やワクチン注射体験実習など、最新の教育ツールを用いて拡大する薬剤師業務へ対応するとともに、社会貢献も視野に入れた過疎地域でのアドバンスト実習を実施するなど、DPに則した教育を実施している。 しかしながら、重要な項目である「学修成果の評価」が適切に実施されているとはいえず、教育課程の編成及び実施の改善・向上に活用されるには至っていない。すなわち、学生が身につけるべき資質・能力が、教育課程の進行に対応して評価されていない。その原因のひとつとして、シラバスに掲載される多くの科目において、カリキュラムの体系性及び順次性を考慮した適切な学修成果を評価するための基準や指標が設定されていないことが挙げられる。また、DP達成のためにCPに基づいた教育課程及びその内容、方法の適切性について検証するための到達目標があらかじめ設定されていないことから、学生が身につけるべき資質・能力を評価する学修成果の評価の在り方について具体的に示されていない。 静岡県立大学薬学部薬学科においては、今後指摘した問題点の改善に取り組み、「人材養成等教育研究上の目的」に掲げる医療薬学に根ざした研究者や高度な専門性を持つ薬剤師を目指す人材の育成、また、医療の質向上を通じて人類の健康長寿に貢献できる先導的な人材を育むよう薬学教育プログラムの充実を図られることを期待する。
大学への提言
静岡県立大学 大学への提言1)長所
1. 静岡県の公立大学としての特徴を活かし、公立大学として地域への貢献を大学理念及び教育研究上の目的として掲げ、地域社会へ貢献する能力を養う目的で大学独自の教育として「しずおか学」科目群の履修を必修として開講している。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 2. 「臨床薬学演習」は医療人としての倫理観、使命感、コミュニケーション能力を低学年から育成し、学年進行の知識レベルに配慮した臨床症例を題材に問題発見・問題解決能力を醸成できるように工夫されている。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 3. 大学独自の教育である「静岡救命連携演習」がチーム医療に貢献するための医療従事者間の連携や協働、災害時や緊急時の症例検討を通じて、緊急時対応に特化した問題解決能力を醸成するために配置されていることは評価できる。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 4. 「科学演習」では、参加型学習等を実施し、情報の集計・加工、情報発信能力及び問題解決能力の育成と共に、薬学及び医療に関連する諸問題について、少人数グループで日本語及び英語でのディベート教育を取り入れ、語学能力の醸成に努めている。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 5. 「実務事前実習」では、バーチャルリアリティー映像を活用した服薬指導、フィジカルアセスメント実習、静脈注射・皮下注射・筋肉内注射・ワクチン注射体験実習を実施し、拡大する薬剤師業務へ対応するとともに、希望者を対象に過疎地域(静岡県榛原郡川根本町ほか)でのアドバンスト実習を実施している。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 6. 静岡県立総合病院内に設置した薬学教育・研究センターでは、実務経験を有する教員を配置し、病院実務実習をはじめ、先端の医療薬学系の教育及び研究を行える環境を整備している。(5.教員組織・職員組織) 7. 実務家教員は、「静岡県立大学・病院・地域薬局連携薬物療法研修会」の定期的な開催、並びに病院や薬局、薬学教育・研究センターにおける臨床実務・臨床研究の実践等を通して自己研鑽を行っている。この取り組みは、薬剤師としての実務経験を有する専任教員が、常に新しい医療に対応するために研鑽できる体制・制度として優れている。(5.教員組織・職員組織) 8. 静岡県の公立大学という特徴を活かし、地域の医療界、薬剤師会、病院薬剤師会、行政機関、産業界との連携を通じて、地域における医療・薬学の発展及び薬剤師の資質・能力の向上に貢献している。(8.社会連携・社会貢献) 2)助言 1. カリキュラム・ポリシーに基づく学習・教授方法及び成績評価のための課題が、ディプロマ・ポリシーの実現のために想定された学習活動に整合するようにカリキュラム・ポリシーを設定することが望まれる。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. 各ディプロマ・ポリシーと科目の連結がカリキュラム・ツリー及びカリキュラム・マップとして明示されたことから、今後、ディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーと各科目の関連性について、組織的な点検・検証に向けた取り組みが実施されることが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 3. 多くの科目においてシラバスの成績評価の項目に出席に関する記載が併記されていることから、「履修に関する注意事項」等、別項目に記載することが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 4. ディプロマ・ポリシーに掲げた資質・能力の達成度の適切な評価を実施した上で、ディプロマ・ポリシーの達成度を含めた卒業認定を実施することが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 5. 面接のない入試制度においては、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」や「医療人を目指す者としての資質・能力」も含めた多面的かつ総合的な評価ができるように、面接や小論文などの評価方法を取り入れるなど工夫することが望まれる。(4.学生の受入れ) 6. 専任教員数に対する女性教員の割合(11%)が少ない。また、教授20名のうち女性の教授は現在1名であるため、教授会構成メンバーにおける女性教員(女性の教授)の割合を増やすように努めることが望まれる。(5.教員組織・職員組織) 7. 実務家教員の授業担当時間が多く、それ以外の専任教員とに大きな差があることから、負担を軽減することが望まれる。(5.教員組織・職員組織) 8. 授業評価アンケートの結果や教員相互による授業評価の結果が、学部教育プログラムレベルでの組織的な授業改善・向上の取り組みに活用されることが望まれる。(5.教員組織・職員組織) 9. 薬学部専任の事務職員数が4名と少なく、職員及び教員の事務作業の負担が増えることのないよう、職員数を増員することが望まれる。(5.教員組織・職員組織) 10. アドバイザー教員による個別の相談体制については、面談内容が記録されていないことから、対応内容の第三者による確認とその対応の解析、改善に結びつくための体制を構築することが望まれる。(6.学生の支援) 11. 健康診断の受診率が2年、3年及び、5年次の学年においては100%になっていないため、全員が受診するよう改善が望まれる。(6.学生の支援) 3)改善すべき点 1. カリキュラム・ポリシーでは、ディプロマ・ポリシーに示された資質・能力を踏まえた学修成果の評価の在り方が具体的に設定されていないので、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. 「教育研究上の目的(人材養成等教育研究上の目的)」及び三つの方針は、各項目の点検・評価にとどまっており、医療を取り巻く環境や薬剤師に対する社会のニーズの変化を調査した結果等を踏まえた計画的・定期的な検証が実施されていないため、改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. 「教育研究上の目的(人材養成等教育研究上の目的)」及び三つの方針に基づく教育研究活動の自己点検・評価は、点検・評価し検証する体制が適切に運用されていないので、組織的かつ計画的に実施できるように改善が必要である。(2.内部質保証) 4. 教育研究活動に対して適切な基準や指標等を設定するとともに、学習ポートフォリオ等を活用して学習達成度を評価するなど、質的・量的な解析に基づいた自己点検・評価を実施するように、改善が必要である。(2.内部質保証) 5. 教育課程及びその内容、方法の適切性については、解析やその解析結果に基づく検証が十分にできているとはいえないので、組織(教育プログラム)レベルで検証し、必要に応じて改善・向上に活用していくよう、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 6. アクティブラーニングを実施する科目については、学習方略及びその評価方法をシラバスに明記するように、早期の改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 7. 各科目において適切な成績評価の方法・基準が設定され、学生が理解しやすいように周知が図られているとはいえない。特に、実務実習の評価の比率がシラバスに記載されていないので、早急な改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 8. 100点を超える採点や、あらかじめ受講生全員に実施した課題点を試験の不合格者に対してのみ上乗せするなど、一部の科目で適切とはいい難い評価が散見され、成績評価が公正かつ厳格に行われているとはいえないので、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 9. 学修成果の評価については、カリキュラム・ポリシーに基づく適切な評価計画を策定し、教員による客観性が高い評価方法等によって、学生が身につけるべき資質・能力を教育課程の進行に対応して評価するよう、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 10. 授業評価アンケートや教員による授業相互評価は、科目レベルにおける教育活動の実施の改善・向上にとどまっており、プログラムレベルに活用できていない。したがって、学修成果の評価結果を教育課程の編成及び実施の改善・向上に活用するよう、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) |
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| 新潟薬科大学 | 私 | 新潟県 | 第2期 |
2024年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
新潟薬科大学 総評 新潟薬科大学薬学部薬学科は、大学の理念及び目的、並びに薬剤師養成教育に課せられた基本的な使命を受けて、教育研究上の目的を「「実学一体」の精神のもと、薬学に係る専門知識を習得し、医療人に適う倫理観と豊かな人間性をもち、問題解決能力と実践力を身に付け、医療の進展に資する研究心を有し、地域における人々の健康増進や公衆衛生の向上に貢献する薬剤師を育成することを目的とする。」と定め、三つの方針を設定している。内部質保証に関しては、教育研究活動に対する質的・量的な解析に基づいた自己点検・評価が実施されている。薬学教育カリキュラムは、教育課程の編成及び実施に関する方針に基づいて構築され、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠し、大学独自に設定した授業科目を取り入れた特色ある教育課程を編成している。学修成果の評価では、2021 年度から毎年、学生による自己評価と各資質・能力の修得に関連する授業科目の成績平均値を用いた評価を実施するとともに、本評価法の検証作業を継続して、さらなる改善に取り組んでいる。学生の支援においては、手厚い修学支援が行われ、社会連携・社会貢献では、大学の理念・目的を踏まえて「新潟薬科大学社会連携・社会貢献に関する方針」を定め、社会のニーズを反映した社会連携・社会貢献に積極的に取り組んでいる。
一方、卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)に基づいた卒業認定が行われていない、「ディプロマ・ポリシー」に基づく総合的な学修成果の評価結果を学生にフィードバックできていない、現行の学修成果の評価方法は、教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)に記載されたものと異なっている、「成績表確認願い」の扱いについては学生に不利益になることが懸念される等の問題点が認められるため、内部質保証の組織的かつ計画的な実施について、今後の改善が求められる。また、これまで入学生の資質・能力の検証から入試改革が行われてきたが、留年率・退学率の改善は十分とは言えないので、引き続き検証とその結果に基づく入学者受け入れの改善・向上の取り組みを継続することが期待される。本評価結果が、新潟薬科大学薬学部薬学科における内部質保証に積極的に活かされ、薬学教育プログラムのさらなる改善と向上が図られることが期待される。
大学への提言
新潟薬科大学 大学への提言1)長所
1. 4年次の「多職種連携Ⅰ・Ⅱ」(選択科目)では、看護師や検査技師ら医療職を目指す学生が大学や学部の垣根を越えて協働・連携し、チームワークについて理解を深める機会が設けられている。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 2. 大学独自に設定した授業科目として、薬学の専門領域を相互に関連づけることを意識した統合型科目群を1年次~6年次に配置し、薬物治療を体系的に学べるよう工夫している。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 3. 1年次~4年次の「社会貢献活動Ⅰ」では、学生が自らの専門分野を活かして地域社会や社会全体に貢献する方法を学び、3年次の選択科目「地域医療の実践」では在宅治療患者への訪問薬剤業務を体験することができるなど、早期から地域貢献や地域医療に係る体験型学習を取り入れている。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 4. 臨床系実務家教員の研鑽については、新潟薬科大学薬学部臨床研修実施要項を作成し、臨床研修の関する協定を締結した病院や薬局を研修先として、複数の臨床系実務家教員が研修を行っている。(5.教員組織・職員組織) 5. 「新潟薬科大学薬学部薬用植物園」、「新潟薬科大学薬用植物園五頭分園」、「新潟薬科大学薬草・薬樹交流園」など、薬草園に係わる施設が充実し、一般公開やワークショップ、体験教室などの社会還元活動を実施している。(7.施設・設備) 6. 「地域連携推進室」、「産官学連携推進センター」、「教育連携推進センター」及び「高度薬剤師教育研究センター」設置するとともに、地元の自治体、教育機関、地域企業、県外機関と包括連携協定を締結し、社会ニーズを反映した社会連携・社会貢献活動を積極的に実施している。(8.社会連携・社会貢献) |
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| 姫路獨協大学 | 私 | 兵庫県 | 第2期 |
2024年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
姫路獨協大学 総評 姫路獨協大学薬学部では、教育研究上の目的に基づいて三つの方針が策定されている。例えば、ディプロマ・ポリシーでは、卒業までに学生が身につけるべき資質・能力として、薬剤師としての使命等の8項目を設定している。また、自己点検のPDCAサイクルを機能的に推進するため、教授会、FD委員会(FD:Faculty Development)、そして構成員に学外委員及び卒業生が含まれる自己点検・評価委員会の三つの組織を薬学部に常置している。教育カリキュラムに関しては、学生参加型の自己研鑽・参加型学習科目として、2年次以降にPBL(Problem Based Learning)形式の統合演習科目を数多く配置するなど、カリキュラム・ポリシーに基づいて、教育課程が適切に編成されている。また、薬学教育支援室を設置するなど、学生に対する細やかな履修指導や学修支援も行われている。薬学部あるいは薬学部の教員は、兵庫県の薬剤師会や病院薬剤師会などとの密接な連携を図り、医療・薬学の発展、薬剤師の資質・能力の向上、及び地域の保健衛生の保持・向上に貢献している。また、地元の酒造会社との産学協同研究も行っている。これらの取り組みについては評価できる。しかしながら、カリキュラム・ポリシーに関しては、教育課程全般の教育内容や方法、具体的な学修成果の評価の在り方、各項目における学修の質を重視した評価方法が記載されていないため、ディプロマ・ポリシーとの一貫性や整合性が明確ではない。一方、内部質保証に関しては、全学組織との連絡・連携体制は確立されているが、学習ポートフォリオ等を活用した学習達成度、ディプロマ・ポリシーに掲げた学修成果の達成度等、教育研
究活動に対する質的・量的な解析に基づいた自己点検・評価を実施する必要がある。また、学生の学修成果の達成度を網羅的かつ経年的に評価するシステムを構築する必要もある。これらの問題点ついては改善が求められる。姫路獨協大学薬学部が、今後、内部質保証や学生一人ひとりの学修成果の評価等に関する本評価の指摘事項に対する対応を検討し、薬学教育プログラムの改善とさらなる向上に 努めることを期待する。
大学への提言
姫路獨協大学 大学への提言 1)長所
1. 姫路市ゆかりの草花から単離した酵母を用いて日本酒を開発するなど、地元の酒造会社との産学協同研究を活発に行っていることは評価できる。(8.社会連携・社会貢献) 2)助言 1. 「履修の手引」が大学全体で一つの冊子となっているため、利便性の観点からは、学部別の冊子とすることが望ましい。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. 就職状況の調査、卒業時学生アンケート、及び就職先の企業アンケートの結果を教育課程の編成や実施の改善・向上に活用する体制を確立することが望ましい。 (3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 3. 教授、准教授・講師と比較して助教の割合が少ないので、教育研究上の目的に沿った教育研究活動の継続の観点からは、助教の割合を増やすことが望ましい。(5.教員組織・職員組織) 4. 緊急性の高い事案への対応が遅れるなどの懸念があるので、教育研究業務の円滑な実施のためには、薬学部にも事務組織を整備することが望ましい。(5.教員組織・職員組織) 5. 学生が安全かつ安心して学習に専念できるように、実験室等での事故・災害の発生時や被害防止のためのマニュアルを整備すると共に、防火・防災訓練の学生への周知方法を定めることが望ましい。(6.学生の支援) 6. 健康診断の受診率が 100%になるように、さらなる改善が望まれる。(6.学生の支援) 7. セミナー等に使用できる教室やゼミ室が薬学部棟に整備されていないので、その整備 が望まれる。(7.施設・設備) 8. ホームページ上に英文サイトが設けられているが、発信されている情報量は十分ではない。世界への情報発信のためには、ホームページの英文サイトを拡充することが望まれる。(8.社会連携・社会貢献) 3)改善すべき点 1. カリキュラム・ポリシーとして必要な教育課程全般の教育内容や方法、学修成果の評価の在り方などが具体的に記載されていないので、それらを記載する必要がある。 (1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. カリキュラム・ポリシーの8項目のそれぞれにおいて、学修の質を重視した評価方法を設定し、具体的に記載する必要がある。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. 全学での自己点検・評価においては、薬学部が独自の基準を設定する必要がある。(2.内部質保証) 4. 学習ポートフォリオ等を活用した学習達成度、ディプロマ・ポリシーに掲げた学修成果の達成度、在籍及び卒業状況の入学年次別分析等、教育研究活動に対する質的・量的な解析に基づいた自己点検・評価を行う必要がある。(2.内部質保証) 5. 教育課程及びその内容や方法の適切性に関する検証が十分に行われていないので、十分な検証を行うと共に、その結果に基づいた改善・向上を図る必要がある。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 6. 再試験の評価が「可」もしくは「不可」であるため、稀ではあるが、再試験で合格となった学生の評価点が 60 点を超えることがある。定期試験で合格した学生に対して不公平な制度となっているため、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 7. 成績評価の異議申し立てについては、透明性を確保するためにも事務部(教務課等)を介して照会する制度とする必要がある。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 8. 卒業認定の際の学生が身につけるべき資質・能力の到達度の総合的な評価については、より適切な評価指標を策定し、その指標に基づいた評価の実施が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 9. ディプロマ・ポリシーを満たす学生を輩出するためには、大学の教学マネジメントの方針に従い、学生の学修成果の到達度を網羅的かつ経年的に評価する指標や方法を定め、学生一人ひとりの学修成果や成長度を総合的に把握・評価するシステムを確立し、その評価結果を教育課程の編成や実施方法の改善に活用する必要がある。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) |
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| 星薬科大学 | 私 | 東京都 | 第2期 |
2024年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
星薬科大学 総評 星薬科大学は、薬学部に6年制の薬学科と4年制の創薬科学科を併設し、建学の精神「本学は、薬学を通じて、世界に奉仕する人材育成の揺籃である」の下、教育研究上の目的を「薬学に関する学理及び応用を教授、研究し人格の陶冶を図り、医療、福祉及び環境衛生の向上に寄与するとともに、文化の創造と発展に貢献すること」と定めている。薬剤師を養成するための薬学部薬学科における教育研究上の目的は、薬剤師養成教育に課せられた基本的な使命を踏まえて設定しており、学則にも「臨床の現場において高い倫理観と高度な専門性を発揮できる薬剤師の養成を目指すものとする」と規定し、それに基づいた「ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)」、「カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施
の方針)」、「アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)」を制定している。これらは、医療を取り巻く環境、薬剤師に対する社会のニーズを反映したものとなっている。しかし、カリキュラム・ポリシーには、教育課程における教育内容・方法、学修成果の評価の在り方等が具体的に設定されておらず改善する必要がある。内部質保証については、改善計画の策定と実行、検証及び改善の提言を経て、再び改善計画の検討を行うサイクルとなっており、自己点検・評価が組織的に行われている。教育課程の編成では、ディプロマ・ポリシーと授業科目との関係性を「ディプロマ・ポリシー対応表」によって示しており、ディプロマ・ポリシーの浸透を図っている。また、多くの独自科目を配置していることは評価できる。学修成果の評価については、新たに設定されたアセスメント・ポリシーに基づき、指導教員と学生とが面談を通して、ディプロマ・ポリシーの達成度をルーブリック評価表で評価している。しかしながら、学修成果の達成度を年次進行に伴って総合的に評価するためには、より詳細なルーブリックを作成する必要がある。また、アセスメント・ポリシーは策定されたばかりなので、適切なものであるか を検証していくことが望まれる。学生支援において、24 時間の電話相談サービス「星薬科大学こころとからだの相談ダイヤル」を運用し、電話、もしくはインターネットで 24 時間、健康相談やメンタルヘルスのカウンセリング、法律に関する相談ができるようにしている点は優れた取り組みとして高く評価できる。また、多くの大学・医療機関との連携や地域住人を対象とした講演会・薬草見学会等の社会貢献にも努めている。本評価の結果を生かして、星薬科大学における薬学教育プログラムが今後、さらに充実することを期待したい。
大学への提言
星薬科大学 大学への提言1)長所
1. 5、6時年次に、アドバンスト・コースとして、問題解決能力の醸成に重きを置いた多くの独自科目を選択科目として設置していることは評価できる。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 2. すべての実務家教員に対して実務研修を義務付ける規程が整備されており、実務家教員全員が、病院及び保険薬局で週1回程度の研修を継続しており、実務に関わる臨床体験を通じて、知識・技能等の向上に努めている。(5.教員組織・職員組織) 3. 電話、もしくはインターネットで 24時間、健康相談やメンタルヘルスのカウンセリング、法律に関する相談ができるようにしている。(6.学生の支援) 4. 学内における様々な悩みや相談を受け付ける最初の窓口として「学生支援窓口」を学生支援部に設置し、ヘルスケア、メンタルケア、生活、修学等の日常的な学生や指導教員からの相談について、適切な対応部署の紹介等を行っている。(6.学生の支援) 5. 「公益社団法人薬剤師認定制度認証機構(CPC)」により認証された生涯研修認定制度の実施機関として各種研修プログラムを実施しており、生涯学習を通じて自己研鑽に努める薬剤師を支援している。(8.社会連携・社会貢献) 6. 東京慈恵会医科大学、昭和大学及び上智大学と大学院連携がんチーム医療ワークショップを毎年開催しており、がん医療分野において活躍する人材の育成も行っている。(8.社会連携・社会貢献) 7. 薬用植物園は、年2回の薬草見学会の他にも随時見学を受け入れるなど、地域交流の場として貢献している。(8.社会連携・社会貢献) 8. 「留学生を囲む会」や留学生によるプレゼンテーションを開催するほか、学生の留学体験レポートをホームページ上の「国際交流」のページに「星薬生の体験レポート」として掲載するなど、国際交流を進めていることは評価できる。(8.社会連携・社貢献) 2)助言 1. 大学評価委員会のメンバーは全員が学内の教職員であるため、外部の有識者や6年制課程の卒業生が含まれることが望ましい。(2.内部質保証) 2. アドバンスト・コースの科目は、シラバス上では独自科目であることが不明確なので、シラバスに明記することが望ましい。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 3. アセスメント・ポリシーは策定されたばかりなので、適切なものであるかを検証していくことが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 4. 一般選抜はマークシートで実施しており、調査書を評価に加えているものの、学力の3要素を適切に評価できているとはいいがたいので、それらを適切に評価できる選抜方法にすることが望ましい。(4.学生の受入れ) 5. 専任教員1名あたりの学生数は20.8名と 10名以内にはなっていないばかりでなく、第1期薬学教育評価時の18.5名から更に悪化しており、専任教員の増員が望まれる。 (5.教員組織・職員組織) 6. 教員(教授~講師)の週当たりの授業担当時間は、教授は約4.25~10.90時間、准教授は約4.20~10.07時間、講師は1.40〜10.72時間となっており、いずれの職位においても教員間の格差を是正することが望まれる。(5.教員組織・職員組織) 7. ほとんどの学生が健康診断を受診しているが、受診率が100%になるように、さらなる改善が望まれる。(6.学生の支援) 3)改善すべき点 1. カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)には、教育課程における教育内容・方法、学修成果の評価の在り方等を具体的に設定する必要がある。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)は、多様な学生をどのように評価・選抜するか等が具体的に設定されていないので、具体的に示す必要がある。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. 自己点検・評価の評価項目には、教育研究上の目的や三つの方針に沿った項目など、星薬科大学独自の観点を評価に加えるように改善する必要がある。(2.内部質保証) 4. 単位を修得済みの科目を留年生に限定して再受講させ、前年度の成績を上回った場合のみに成績評価を上書きすることは、公正な成績評価とはいえないので、留年生に対する再受講に関する規定について改善する必要がある。(3.薬学教育カリキュラム3-2教育課程の実施) 5. 「DP対応ルーブリック」は、ディプロマ・ポリシーに掲げた各項目の到達目標を5段階で評価しているにすぎず、年次進行に伴った総合的な達成度を評価するためには、各ディプロマ・ポリシーの構成要素を細分化して評価できるようにするなど、より詳細なルーブリックを作成する必要がある。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 6. 大学設置基準によって、大学全体の必要教員数は60名であり、教授数は原則として31名以上とすることが求められているが、教授数についてはその数を満たせていないので、改善する必要がある。(5.教員組織・職員組織) |
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| 北海道医療大学 | 私 | 北海道 | 第2期 |
2024年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
北海道医療大学 総評 北海道医療大学薬学部薬学科は、「幅広く深い教養に基づく豊かな人間性と高度で正確な専門知識・技術を有し、保健・医療・福祉を中心とする多様な分野と連携・協調して行動し、地域社会や国際社会で活躍できる専門職業人の養成」を教育目的として、三つの方針を策定し、6年制薬学教育を実施している。
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー、以下DP)では、卒業までに身につけるべき「五つの資質」が設定されている。「五つの資質」を修得するために教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー、以下CP)が設定されており、その方針に沿って、薬学教育カリキュラムが構築されている。2024 年度より、「ディプロマ・ポリシー到達度可視化システム」が導入され、卒業判定の資料として試行的に利用されている。 学部教育の自己点検・評価に関するPDCAサイクルとしては、「薬学部点検・評価委員会」が中心となり、学部長、教授会、各種委員会が連携して評価、改善するシステムが構築されている。 教育課程は、DP並びにCPに基づき、教育プログラムが体系的かつ順次性をもって構築されている。カリキュラムの順次性についてはカリキュラムマップとして、DPの5項目と科目群との関係性についてはカリキュラムツリーとして提示されており、CPに基づいた教育がおおむね適正に行われている。学習環境としては適切に整備されている。特徴的な事項として、全学部の学生を対象とした「多職種連携入門」「全学地域包括ケア実践演習」のような学部横断型の科目を配置し、他学部の学生と共に多職種連携の基礎を学ぶことができることは評価できる。これら科目については、受講者数がさらに増加することが期待される。 学生からの意見収集に関しては、低学年においては学生担任が、4年次以降は指導教員があたっており、またSCP(Student Campus President:学生キャンパス副学長)制度が2008(平成20)年より設けられ、学生の意見を集約して学習環境向上等の改善に取り組んでいる。さらに、入学後の修学を支援するために、スクーリング事業をはじめ、入学前教育に力を入れている。 地域連携・社会貢献に関しては、地域包括ケアセンター(あいの里キャンパス)を開設し、研修及び公開講座、地域住民の健康増進、在宅医療の推進、多職種連携などが図られている。 しかしながら、内部質保証については、現段階では教育研究活動に対する質的・量的な解析に基づいた改善が組織的、自主的に行われているとはいえず、6年間の総合的な学修成果の評価についても、学生が身につけるべき資質・能力が、教育課程の進行に対応して評価されているとはいえない。また、前回の受審時に指摘された入試に関する事項への対応がなされていないことや、未だ国家試験合格率の向上に重きをおいた教育から脱却したとはいえないなどの課題もある。これらの点については、さらなる改善が求められる。 北海道医療大学薬学部は、地域密着型の実践的な薬剤師養成を行っている。一方で、改善が望まれるいくつかの点を助言として指摘した。これらの点について適切に対応することによって、6年制薬学教育プログラムをさらに充実させることが期待される。
大学への提言
北海道医療大学 大学への提言1)長所
1. 成績に関わらず、より専門的な内容の科目をアドバンスト科目として4年次と6年次に設定し、学生の「高度専門知識を学びたい」といった要望に対応していることは評価できる。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 2. 学生が北海道医療大学附属の病院で診察を受けた場合、診療費の保険給付内の自己負担に関して、後援会による全額補助を行う制度が設けられていることは評価できる。(6.学生の支援) 3. 少人数で実施する参加型学習のSGD及びPBL教育に活用している教室(小ゼミ室及び中ゼミ室)が学生定員に対して十分に確保され、それらが自習スペースとしても利用でき、さらに学内の様々な所に自習できるスペースが整備されていることは評価できる。(7.施設・設備) 4. 地域包括ケアセンター(あいの里キャンパス)を開設し、さらに当別町をはじめとして近隣の滝川市などと包括連携協定を締結して、地域社会や関連機関などを対象とした研修及び公開講座の実施、地域住民の健康増進や交流促進、在宅医療の推進、多職種連携などを図っていっていることは評価できる。(8.社会連携・社会貢献) 2)助言 1. 教育研究上の目的などに反映させるために、学部として組織的に社会のニーズなどを把握する取り組みをすることが望まれる。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. 問題発見・解決能力の醸成のための教育としては、主に学内で行われる実習と、「総合薬学研究」が充てられているが、他には用意されておらず、さらなる充実が望まれる。 (3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 3. 進級率が高いとはいえない状況が続いていることから、入学生の学力確認、入学前教育や入学後の補充教育の充実、カリキュラムの見直しなど、さらなる努力が望まれる。 (3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 4. 志望理由書・活動報告書の提出や面接の実施を行わない一般選抜と共通テスト利用選抜では、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」や「医療人を目指す者としての資質・能力」の評価が不十分であり、これらの評価方法の導入が望まれる。(4.学生の受入れ) 5. 前回の評価においても指摘されているが、高校での理科の履修については化学が必須ではなく、入学試験でも「化学」は理科科目の選択の一つであることは、低学年次の留年、退学を生む一因となっている可能性があるため、入試科目の見直しが望まれる。(4.学生の受入れ) 6. 教員1名あたりの学生数は15.5名となっており、薬学教育評価基準で求められている10名以内には達しておらず、さらなる充実が望まれる。(5.教員組織・職員組織) 7. 各教員の研究業績は薬学部のホームページを通して公表されているが、教育業績については教員の自己評価を通じて学部長のみが閲覧できる状態になっており、公表されてはいないので、適切な対応が望まれる。(5.教員組織・職員組織) 8. 「学生委員会」が実施している学生生活全般に関するアンケート調査について、薬学部では4年生以下の回収率が非常に悪く、全体的にも他学部と比べて低くなっている。また、年一回だけの調査であり、学生の意見を教育や学生生活に反映するための体制の整備としては不十分と思われる。アンケート調査の実施方法の改善や全学年の回答率を向上させる取り組みが望まれる。(6.学生の支援) 9. 健康診断の受診率は高いものの、医療人養成機関であることを鑑みると100%受診が望ましく、さらに学生通則第9条に「学生は、学校保健法により、毎年大学で実施する健康診断を受けなければならない」とされていることからも、受診率100%の達成が望まれる。(6.学生の支援) 10. 薬学部棟の冬期暖房設備の運転時間が平日17時までと制限され、また土日・祝日には稼働しないため、配属学生の研究活動に支障を来すことがないよう、特に平日の方は、さらなる充実が望まれる。(7.施設・設備) 3)改善すべき点 1. カリキュラム・ポリシーの新旧ともに6年間の学習についての展開の流れは見えるものの具体的な教育内容と方略との関係性についての記載は見当たらず、評価方法についても具体性に欠けているので改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. 教育研究活動に対する質的・量的な解析に基づいた改善が組織的、自主的に行われているとはいえず、改善が必要である。(2.内部質保証) 3. 2016(平成28)年度に受審した薬学教育評価で指摘された改善すべき点・助言に対して、2021年の『「Ⅳ.大学への提言」に対する改善報告についての審議結果』で改善不十分と指摘された6項目及びさらなる改善を期待された2項目については、「教員の研究業績を点検・評価する体制の整備」を除いて、明確な対応が認められないため、改善が必要である。(2.内部質保証) 4. 留年生が前年度合格した科目の講義を再び履修して試験を受験し、前年度より高い評価を得た場合はその科目の最終評価とする再履修制度が設けられているのは、既修得科目の同時履修登録での成績の上書きを行うことになるので改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 5. 卒業延期となった学生に対して、4~6月に開催される予備校講師(一部大学教員)による「特別講義」が実施されているのみであり、卒業判定も「薬学総合演習」の未修得科目再試験の結果のみで行われていることは、学部教育としては不十分であるといわざるを得ず、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 6. ディプロマ・ポリシー到達度可視化システムが導入されたが、現在は試行段階のため、学生が身につけるべき資質・能力が、教育課程の進行に対応して評価されているとはいえず、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 7. 学修成果の評価が実施されていないため、評価の結果を教育課程の編成及び実施の改善・向上に活用されているとはいえず、改善が必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 8. プレイスメントテストを含め、種々の状況把握は転学科を含めた学生個人に対する個別対応には役立っているものの、入学者受入れの改善・向上等に十分に活かされておらず、さらなる改革が必要である。(4.学生の受入れ) 9. 研究室への学生の配属は4年次4月に行われるものの、6年制開始後も薬学部棟の研究室スペースの増設などが行われておらず、4年生が研究室配属後に活用できる場所が限られているので改善が必要である。(7.施設・設備) |
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| 武庫川女子大学 | 私 | 兵庫県 | 第2期 |
2024年度 |
適 |
自己点検・評価書 基礎資料 正誤票 |
評価報告書
総評
武庫川女子大学 総評 武庫川女子大学は、教育目標に「常に真理を追い求める、優れた知性」、「感性豊かな、潤いのある心」、「人を思いやり、人のために尽くす精神」の三つを有して社会に貢献できる女性の育成をかかげ、これを基に薬学部薬学科は「薬剤師として高度な臨床能力と実践力を有し、医療人としての使命感を持ち、病院・薬局などの医療機関をはじめ、薬の専門家としてあらゆる場面で活躍できる有為な女性を養成すること」を教育研究上の目的として定め、「卒業認定・学位授与の方針」、「教育課程編成・実施の方針」、「入学者受入れの方針」を制定し、6年制薬学教育を行っている。評価項目の「学生の受入れ」、「施設・設備」、「社会連携・社会貢献」は基準に適合している。学生の受入れに関しては、2024 年度入学生から入学定員が大幅に削減され、入学定員充足率が改善した。また、講義形式の必修科目は講義ビデオとして収録され、学生の学習支援に活用されていること、また、クラス担任制度により学生と教員の緊密な連携がとられ、学習環境や学生生活が円滑に行われるよう十分に配慮されていることは、武庫川女
子大学薬学部の優れている点といえる。しかしながら、内部質保証体制に関して、薬学部自己評価委員会が十分に機能しているとはいい難い。第1期で改善すべき点として指摘された「総合的な目標達成度」に関する複数の事項は、3年後の改善報告でも改善されていない。さらに、それに関係する今回の評価項目「学修成果の評価」においても十分な検討がされていない。また、カリキュラムに関する指摘についても一部が改善されないまま、薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)に基づく新カリキュラムが 2024 年度から開始されている。「総合的な目標達成度」や「学修成果の評価」は、カリキュラムを設定するうえで重要な指標になるものであり、これらの意義を十分理解することは医療人の育成に資する薬学教育カリキュラムの構築に不可欠である。薬学部自己評価委員会は、薬学教育プログラム全体が適切に実施されているかを客観的に点検・評価する重要な組織であることを再認識する必要がある。 今後、改善された入学定員充足率を維持し、内部質保証体制を整えて自主的に薬学教育プログラムを自己点検・評価して、より質の高い教育をめざすことを期待する。
大学への提言
武庫川女子大学 大学への提言 1)長所
1. 低学年の多くの科目において習熟度別授業を行い、薬学専門科目の理解に必要な基礎学力を修得できるようにしていることは評価できる。(3.薬学教育カリキュラム3-1教育課程の編成) 2. 講義形式の必修科目は講義ビデオとして収録され、学生が自由にアクセスでき、復習ツールとして活用することができる学習支援が行われていることは評価できる。 (3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 3. 実務家教員7名が臨床薬学教育センターに所属し、そのうち6名が毎週金曜日に臨床現場で研鑽しており、薬学科として積極的に常に新しい医療に対応することに取り組んでいることは評価できる。(5.教員組織・職員組織) 4. 複数の給付型奨学金制度など大学独自の奨学金制度を設け、経済的学生支援が充実していることは評価できる。(6.学生の支援) 5. ボランティア活動を奨励し、単位化制度の設置など自主性と社会性を涵養する環境を提供していることは評価できる。(6.学生の支援) 2)助言 1. ディプロマ・ポリシーは、「知識・理解」「技能・表現」「思考・判断/態度・志向性」からなる三つの属性と、九つからなる資質・能力に整合性がないものがあるので、改善することが望まれる。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. カリキュラム・ポリシーに記載されている教育方法は、カリキュラム・ポリシー全体でまとめて設定されているので、カリキュラム・ポリシーに設定されている項目別に具体的に設定することが望まれる。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. カリキュラム・ポリシーに記載されている学修成果の評価の在り方は、2科目を用いた総括的評価のみが記載されており不十分であるので、科目レベル及びプログラムレベルの学修成果の評価の在り方をそれぞれ具体的に設定することが望まれる。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 4. 自己評価委員会のメンバーは、外部委員がいるものの大半が学部運営に関係している学部運営会議のメンバーによって構成されているので、学部運営会議メンバー以外の委員もさらに加えて、客観的な視点から自己点検・評価を行うことが望まれる。(2.内部質保証) 5. 学部の自己点検・評価に重要な役割を担う薬学部教務委員会や薬学部自己評価委員会では、委員会活動報告書を作成していないので、改善することが望まれる。(2.内部質保証) 6. アセスメントポリシー等で質的・量的な解析をすべき項目を明確にして、自己点検・評価を行うことが望まれる。(2.内部質保証) 7. 5年次「卒業研究Ⅱ」(2単位)は実務実習期間外に合計30コマ実施しているとのことであるが、実際は授業時間以外にも多くの時間が「卒業研究Ⅱ」にあてられているので、「卒業研究Ⅱ」の単位数を実態にあわせるように改善が望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 8. 人の行動と心理に関する教育及び薬剤師としての使命感を身につけるための教育の到達目標を達成するためには、アクティブラーニングの時間数を増やすことが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 9. 卒業研究の配属決定に関して、累積GPA2.30 未満の学生の研究内容を調査研究に限定する指導は、国家試験の合格率の向上のためと考えられ、卒業研究の目的にひずみを与えかねないので、学生の希望により実験研究か調査研究を選択できるように改善することが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 10. 現在行われているパフォーマンス評価は卒業研究及び実務実習事前学習に対するものであり、基準で求めている学生の資質・能力の向上に資する学習・教授・評価方法の開発としては不十分な状況であるので、学生の資質・能力の向上に資する学習方法並びに教授方法についても開発していくことが望まれる。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 11. 併設附属高校からの推薦入試、公募制推薦入試、指定校推薦入試及び MUKOJO 未来教育総合型選抜では学力の3要素が評価されているが、一般選抜及び大学入学共通テスト利用型入試では学科試験のみで「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」や医療人を目指す者としての資質・能力が評価されていないので、適切に評価することが望まれる。(4.学生の受入れ) 12. 入学者の知識・技能についての検証は行われているが、思考力・判断力・表現力等の能力や主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度については十分な検証は行われていないので、それらについても検証を行い、その結果に基づき、必要に応じて入学者受入れの改善・向上等をさらに図ることが望まれる。(4.学生の受入れ) 13. 原著論文が最近5年間においてない教員が2名いる。この点に関して第1期薬学教育評価でも指摘されており、全教員が教育・研究の業績をあげるように改善することが望まれる。 (5.教員組織・職員組織) 14. 1名の専任教員に対する学生数が極めて多いため、教育研究活動の向上を図るために教員数を増員することが望まれる。(5.教員組織・職員組織) 15. 研究費が十分ではなく、機器の更新などに影響がでているので、研究費を改善して教育研究活動の向上を図ることが望まれる。(5.教員組織・職員組織) 16. 健康診断の未受診者へのフォローアップ体制を整えてはいるものの、受診率が 100%にはなっていないので改善が望まれる。(6.学生の支援) 17. 薬学部キャンパスにおいて、火災などに対する防災避難訓練が実施されていないので、実施することが望まれる。(6.学生の支援) 18. 薬学部別館の実習室は2階以上に設置されているので、バリアフリー化を実現することが望まれる。(7.施設・設備) 19. 薬学部のオリジナルのホームページは日本語のみであるので、英語版を作成することが望まれる。(8.社会連携・社会貢献) 3)改善すべき点 1. 学則には依然として改善前の教育目的が掲載されているので、速やかに学則を変更することが必要である。また、大学ホームページの「大学情報の公表」にも、学則と同様に研究上の目的が入っていない教育目的が掲載されているので変更することが必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 2. カリキュラム・ポリシーは学年ごとのカリキュラムを主眼として設定されているため、ディプロマ・ポリシーに設定されている九つの資質・能力との整合性に欠けているので改善が必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 3. アドミッション・ポリシーには多様な学生をどのように評価・選抜するかについて記載がないので、記載することが必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 4. 三つの方針は薬学部運営会議等において検証されているが、各ポリシーには不備が見られるので、十分な検証を行うことが必要である。(1.教育研究上の目的と三つの方針) 5. 薬学教育プログラムを自己点検・評価するための基準がなく、自己点検・評価が十分に行われているとはいえないため、適切な「基準」を設定し、それに基づいて自己点検・評価することが必要である。(2.内部質保証) 6. ホームページで公開されている自己点検結果は、教育課程や学修成果に相当する内容のみであるので、薬学部の教育研究活動全体の自己点検・評価を定期的に実施し、その結果を公表する必要がある。(2.内部質保証) 7. 薬学部自己評価委員会は毎月開催され問題点を検討しているが、深い議論や基準に沿った点検の不足など、委員会が十分に機能していないため、責任をもって自己点検・評価を行える体制を整え、教育研究活動の改善を適切に行うことが必要である。(2.内部質保証) 8. コミュニケーション能力を醸成するための必修科目を設置して、薬剤師養成教育に必須であるコミュニケーション能力醸成のための教育をさらに充実させるよう改善する必要がある。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 9. 6年次の必修科目は「総合演習Ⅱ」のみであるので、6年次において、実務実習での学修を深化させる科目や、卒業研究のような問題発見・問題解決能力の醸成のための科目などを必修科目または選択必修科目として配置するなどによって、カリキュラム・ポリシーに則ったカリキュラム編成にする必要がある。(3.薬学教育カリキュラム3-1教育課程の編成) 10. 2016(平成28)年度の第1期薬学教育評価において「総合演習Ⅱ」の科目単位数当たりの授業時間が、学則の規定に比べ極端に多いことが指摘されているが、改善が行われていないので、至急改善を行うことが必要である。また、4年次「総合演習Ⅰ」も同様の状態であるので改善する必要がある。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 11. 4年次「総合演習Ⅰ」と6年次「総合演習Ⅱ」のシラバスの「授業計画」に1回ごとの授業内容が記載されていないので、記載する必要がある。(3.薬学教育カリキュラム3-1教育課程の編成) 12. 第1期薬学教育評価の指摘事項で未改善の課題を含めて、教育課程及びその内容、方法の適切性について検証し、その結果に基づき必要に応じて改善・向上を図ることが必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-1教育課程の編成) 13. 卒業研究の成績評価に用いられているルーブリック表は、最低基準でも合格になる配点になっているので、配点または尺度を変更する必要がある。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 14. 「卒業研究Ⅱ」と「卒業研究Ⅲ」において、複数の学生がほぼ同一の卒業論文を提出しており、適切ではない。卒業研究を共同で実施していても、卒業論文は学生が個々に執筆し、それに基づいて成績評価を行わなければならないので、各学生が独立して卒業論文を執筆するように改善する必要がある。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 15. 「臨床薬学基本実習Ⅰ」では出席点、「総合演習Ⅰ」と「総合演習Ⅱ」では「授業への積極的参加度」が評価基準に含まれており、「総合演習Ⅲ」では「演習への積極的取り組み」のような抽象的な表現が用いられている。また、「総合演習Ⅱ」の成績評価は、大学の履修規程で定められているS、A、B、Cの4段階ではないので、履修規程に則って成績評価を行うことが必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 16. 留年生が上級学年の科目履修によって単位取得できる制度は、履修上限科目数が定められておらず履修指導のみで実施されているので、上級学年の科目履修に関する事項を規定し薬学部履修要項に明記するように改善することが必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-2教育課程の実施) 17. 学修成果基盤型教育を実現するために重要である学修成果の評価について理解を深め、資質・能力の達成度を評価するための指標を設定し、教員による客観性が高い評価方法によって、学生が身につけるべき資質・能力を教育課程の進行に対応して評価することが必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 18. 教育課程の編成及び実施の改善・向上に関しては、授業アンケートや科目成績等の解析による教員の授業改善やDP1の「知識・理解」に関する学修達成度の改善にとどまっているので、ディプロマ・ポリシーに示されている資質・能力を達成できるカリキュラムへ改善できるように、学修成果の評価結果を教育課程の編成及び実施の改善・向上に活用することが必要である。(3.薬学教育カリキュラム 3-3学修成果の評価) 19. 薬学部生全員が入学時に、教育研究活動中に起きた事故に対して補償できる保険に加 入するよう改善することが必要である。(6.学生の支援) |
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